音楽

2009-11-01

2度目の『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』 Michael Jackson's THIS IS IT (Second Time)

Odoru0111096 てなことで、小六の娘と日曜日(2009年11月1日)の午後、2度目の『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』を楽しんで来た。ぼくは初日に既に観ていたが、娘は初めてだったので楽しみにしていたのだ。

Hong Kong Recordsで買った "KING OF POP London O2 2009" と書いてある真っ赤なTシャツ着て、劇場へ行く車の中で"THIS IS IT"のサントラかけて、マイコー・モード全開で、ポップコーンとコーラを手に席についた。

いやぁ、2回目でもやっぱ良かったよ。これはマイケルが亡くなる数日前まで撮られたロンドン O2 Arena でのリハーサル映像なのだが、劇場の大画面で観ているとコンサートでマイケルを観ているような錯覚を受ける。ラストのマイケルのストップ・モーションでは2度目でも涙が出そうになった。

コメントでnohachanさんも書かれていたが、この映画は、エンド・クレジットの後にマイケルの映像がまた(ちょこっと)ある。だから映画が終わっても席を立たない方がいい。"Heal the World"メッセージもあり、この映画はマイケルの残した子供たちに捧げられたことも記される(サントラCDにも同じ事が書いてある)。

改めて素晴らしいドキュメンタリーで、来年のアカデミー賞のドキュメンタリー部門でノミネートされないとウソだと思う。
日本では、大ヒットを受けて、2週間の限定公開を延長するとの記事も読んだ。

(『Michael Jackson's This Is It』 予告編 ↓)

小六の娘も、「カッコよかったぁー」と満足していた。あんな凄い才能のある人が亡くなるなんて、「心にぽっかり穴が空いたような気分になるねぇ…」と殊勝な事を云う。なので、

父親「いやぁ、今から思うと、マイケルのコンサートを一度でも生で観ててよかったなぁ」

娘「むかつく。それ自慢?」

父親「いや、もう一度観たかったなぁ、ということ」

娘「サイテー。やっぱ自慢じゃん。アタシだって観たかったわよ!」

と怒らせてしまった(笑) お陰で、DVDが出たら買う事を約束させられたよ。

帰りがけ、車の中から見える月が満月だった。香港のビルの谷間に見える満月は、作り物のように見え、マイケル・ジャクソンのショート・フィルム「スリラー」のそれを思わせる。

…思えば、大学を出て就職した時、ぼくは「唄って踊れるサラリーマンになろう!」と(なぜか)心に誓ったことがある。入社2年目の会社の運動会では、部署対抗の出し物で「スリラー」を踊った。ぼくがマイケルになり、顔を黒く塗って(当時は黒かったのだ!)、段ボールを赤く塗って衣装を作り踊ってウケたっけ(笑)

前回も書いたが、”50歳で、あれだけ歌って踊れるマイケルは本当に凄い”と思う。
50手前のぼくは、改めて「唄って踊れるタコ社長」になろうか!? と半ば本気で思い始めているのであったとさ(笑)

Michael Jackson's This Is It (2009)

01-Nov-09-Mon

(2009年7月からロンドンO2 Arenaで開かれる予定だったマイケル・ジャクソン・コンサート"THIS IS IT"の英国でのCM映像)

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2009-10-30

『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』 Michael Jackson's THIS IS IT

Odoru3010092 世界同時公開された映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』 "Michael Jackson's THIS IS IT"が香港でも2009年10月29日から始まったので初日に行って来た。

これはマイケル・ジャクソンが生きていれば、今現在行っていたであろうロンドンでのコンサートのリハーサル風景を記録したもの。はっきり言って「絶品」だった!

冒頭、オーデションで受かったバック・ダンサーたちが、マイケルと踊れることの喜びを語るビデオが流れる。中には感極まる若者もいる。
そして、"Wannna be Startin' Somethin'" で幕をあけるマイケルの踊りは、やはり鳥肌もののかっこよさ。その後続く "Jam" もかっこいい。

舞台監督で、この映画の監督でもあるケニー・オルテガは、「ハイスクール・ミュージカル・シリーズ」を手がけた才人。マイケルの葬儀にも出演していたが、彼のマイケルに対する話し方がとてもジェントルで、尊敬しあってる関係が見て取れる。

バック・ミュージシャンもそれぞれマイケルと同じ舞台に立てることに興奮している。「音」に対するマイケルの感性とセンスの良さは、彼らとの簡単な会話と練習の中で観客に伝わってくる。

Odoru3110095 リハーサルなので、衣装もラフなもので、決してマイケルは「本気モード」ではないが、それでもこれだけの素晴らしい歌声と踊りを見せてくれる。彼のリハは、その辺の並みのアーティストのコンサート以上のものだ。時々、ちょっと本気で踊ったり歌うところはやっぱりスゴイ。

最近のコンサートでは、大画面を使って色んな映像を見せてくれることが多いが、マイケルも"Thriller"など、新しいセグメントを撮り直して使おうとしていた(しかも、3Dで!)。
その中でも、"Smooth Criminal" の時に使おうとしたセグメントは映画ファンには感涙ものだ。

あの『ギルダ』のリタ・ヘイワースが、黒い手袋を脱ぐ有名なシーンで始まり、彼女が投げた手袋を白い帽子とギャング・スーツのマイケルが受け取るのである。それを見ているエドワード・G・ロビンソン、マイケルを追っかけるのがハンフリー・ボガード!なんとも楽しい場面から、あのフレッド・アステアにオマージュを捧げた"Smooth Criminal"へと続くのだ。

マイケルは、現在の地球の自然破壊に強烈な危機感を持っていた。コンサートの最後には、思いを込めた"Earth Song"を歌う。

おそらくアンコールだったのだろう"Billie Jean"の、ほぼワンカットでのマイケルの踊りは、この映画のハイライトである。簡単そうに踊っているが、あんな踊り、マイケルじゃないと出来ないし、見れないゼ。ボキャブラリーがないので、こう言うが「超かっきー」んである。

Odoru3010096 マイケルの未発表曲と云われた(実際は、ポール・アンカとの競作だった)"THIS IS IT"は、エンド・クレジットで静かに流れる。

全編を通して観て、このコンサートがもし行われていたら、素晴らしいものになっていたことは疑いはないし、それまでの悪い評判を払拭する「マイケル大復活祭り!」となったと想像する。そう考えると本当に惜しい。

映画の帰りがけ、"THIS IS IT"のサントラをかけ、車で彼女を送っていった。
マイケルのことをよく知らなかった彼女も「かっこよかった。踊りもだけど、音楽家としての彼の才能もスゴイねぇ」と話してた。これは、マイケルのファンでなくても充分楽しめる内容のドキュメンタリー映画だと思う。

センシティヴなマイケル・ジャクソンのこのコンサートにかける真摯で真面目な姿勢(だが、その真面目さゆえに彼は神経をすり減らし、睡眠薬の多量摂取に繋がったのかもしれない)。一人の男が、集中して自分の仕事に没頭する姿。それは男から見てもマジでかっこいい。

いやぁ、それにしても、ぼくより年上で、当時50歳のマイケルがあれだけ歌って踊ってるのを見て、「俺も頑張んなきゃなァ!」と思わされたなぁ…(←何をだ!?歌と踊りか?・笑)

全世界で 2週間しか、映画館で観れないんだよ。大画面、大音響でぜひ!
ぼくも日曜日、娘と2回目へ行く予定(笑)

MICHAEL JACKSON'S THIS IS IT (2009)

Directed by Kenny Ortega
111 mins

30-Oct-09-Fri

B002QH0QAO マイケル・ジャクソン THIS IS IT デラックス・エディション(初回生産限定盤)
マイケル・ジャクソン
SMJ  2009-10-28

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2009-10-28

マイケル・ジャクソン THIS IS IT オリジナル・サウンドトラック CD Michael Jackson / THIS IS IT

マイケル・ジャクソン THIS IS IT オリジナル・サウンドトラック デラックス・エディション(初回生産限定盤)

10月は、娘のビッグ・イベントが続き(運動会、秋の音楽会、修学旅行など)、仕事を持つ父子家庭の我が家は忙しかった。香港の日本人小学校は、1学期の後半は豚インフルの影響で殆ど休みとなり、2学期になり土曜授業もあったのでホント大変でした。なので、ちょっとブログの更新も出来ずにいたのだが、やっと落ち着いてきたなぁと思っていた昨日、一本の電話がかかってきた。

「旦那、マイコー・ジャクソンの新ネタが届いてるあるよ。取りに来るアルヨ」

電話の主は、Hong Kong Records のおっちゃん。「予約するとポスター(限定版)あげるよ!」という広告を見て、(オマケに弱いぼくは)予約していたのだ。

映画は香港でも明日(2009年10月29日)から公開となる。そのサントラと聞いていたので、この2枚組CDを購入したのだった。(HKD125 = 約1465円)

考えてみると、マイケルのライヴ音源CDはオフィシャルには発売されていない。この『THIS IS IT』はリハーサルとはいえ、ライヴ音源なら初のリリースとなる。
期待にあそこを膨らませ、もとい胸を膨らませ、プレーヤーにかけた。

最初の曲は、"Wanna Be Startin' Somethin'" である。イントロがかかったときに「おぉ、これがコンサートのオープニングなら盛り上がるだろうナァ」とわくわくした。が、歌になったら、あんとマイケルのCDの声ではないか!!次の曲も、その次の曲もCDとおんなじ… アチョー!これ、サントラとは名ばかりで、ベスト盤じゃん!?

もちろんロンドンで行われるはずだったコンサートの曲順に合わせて曲を並べているし、音もよくなってはいる。けど、ライヴ音源を期待したムキには期待外れな結果となってしまっている。

2枚目のボーナストラックもDEMOを集めた12分ほどのもので、ぼくにはさほど目新しさも感じなかったな。4番目の"Planet Earth"はマイケル自身が詩を朗読したものだった。

新曲の「THIS IS IT」はポール・アンカとの競作というのがリリース後にわかったそうだが、出す前に調べりゃいいのにね。スタッフは蔵出しして、「えーのがあったから使ってみよ。これやがな!(THIS IS IT)」と出したんやろうな。

CDジャケットは、本のようになっていて、リハの写真など36ページあり、これはイイと思う。中に、もう既に『THIS IS IT』のブルーレイ、DVDの広告があったので笑った。

今朝、ロケフリでフジTV「とくダネ!」を娘と見ていたら、スマップの中居くんが、LAから生中継で、これから『THIS IS IT』のプレミアへ行くと話していた。このプレミア後に世界同時公開となるのだろう。

香港でも、今夜11PMの上映から公開となる。ぼくは明日、夜の回を予約してます。
CDは期待外れだったけど、映画は期待してるアルよ。

けど、「リハの映像を、ただつないでるだけでしょ?」と小六の娘が言い放った言葉が、案外当ってるような気もしないではないのだが…(笑)

MICHAEL JACKSON / THIS IS IT

28-Oct-09-Wed

マイケル・ジャクソン THIS IS IT オリジナル・サウンドトラック デラックス・エディション(初回生産限定盤) マイケル・ジャクソン THIS IS IT オリジナル・サウンドトラック デラックス・エディション(初回生産限定盤)
マイケル・ジャクソン

曲名リスト
1. スタート・サムシング
2. JAM
3. ゼイ・ドント・ケア・アバウト・アス
4. ヒューマン・ネイチャー
5. スムーズ・クリミナル
6. ザ・ウェイ・ユー・メイク・ミー・フィール
7. シェイク・ユア・ボディ
8. キャント・ストップ・ラヴィング・ユー
9. スリラー
10. 今夜はビート・イット
11. ブラック・オア・ホワイト
12. アース・ソング
13. ビリー・ジーン
14. マン・イン・ザ・ミラー
15. THIS IS IT (新曲)
16. THIS IS IT (新曲) (オーケストラ・ヴァージョン)

1. あの娘が消えた (Demo)
2. スタート・サムシング (Demo)
3. 今夜はビート・イット (Demo)
4. プラネット・アース (Poem)

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2009-10-19

『セレブレイション~マドンナ・オールタイム・ベスト』 CD DVD Madonna / Celebration

Odoru1910092_2

今、当地香港の Hong Kong Records でマドンナの『セレブレイション~マドンナ・オールタイム・ベスト』 "Madonna / Celebration" のCDとDVDを同時に買うと、この缶バッチ(6個)がついてくる。

ぼくは先に発売されたCDだけ買おうと思いレジに行ったら、店のおねえさんが「DVDも一緒に買うと景品くれるアルよ」と云うので、待ってたのだ(笑) いくつになっても「おまけ」に弱い俺(苦笑)

今回のベストは、CD2枚組は全36曲(1枚組は18曲)、DVDには47曲も入っている、まさに「オールタイム・ベスト」になっている。それに「ライク・ア・ヴァージン」や「ライク・ア・プレイヤー」などリマスターされ音質もパワーアップされている。

マドンナより少し年下の自分は、彼女もリアルタイムで見てきたアーティストの一人だ。「ライク・ア・ヴァージン」のヒットでセンセーショナルに登場し、スキャンダラスな物議をかもしながら、一歩一歩大物にのし上がって行き、今やクィーン・オブ・ポップと呼ばれるまでの超大物となった。

今回のCD、DVDではこれまでのマドンナの足跡を全て見れるようになっている。特にDVDのプロモを眺めていると、80年代当時のチープな映像が、成功の階段を上がるにつれ、豪華なセットや凝った映像に変わっていく様が見れて面白い。

「エクスプレス・ユアセルフ」のプロモなど、80年代後半当時「エッチやなぁ…」と思い、レーザーディスクのプロモ集を買ってこっそり見てたのを思い出すが(笑) 今見ると、拍子抜けするくらい「ふつー」なんである。

12歳の娘とチャプターで飛ばしながら、DVDを見たのだが、ラストに入ってる新曲「セレブレイション」では、ミニスカートで、マドンナ、腰をガンガン振る振る… あまりのエロさに、見せてるこっちが恥ずかしくなっちゃったよ(額から汗が出た)。 あげく、「早く寝なさい!」なんて娘に言ってるんだもんなぁ。こっちが「見ない?」って聞いたくせにね。悪い父親だー!(爆)

ま、そーいった意味で(←どーゆー意味じゃ!)どなたにも楽しめるマドンナでした(ん?)。ソーリー。

MADONNA / CELEBRATION

19-Oct-09-Mon

B002J951A4 セレブレイション~マドンナ・オールタイム・ベスト(2枚組) CD
ワーナーミュージック・ジャパン  2009-09-30

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セレブレイション~マドンナ・オールタイム・ベスト セレブレイション~マドンナ・オールタイム・ベスト CD

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CELEBRATION [DVD] CELEBRATION [DVD]

曲名リスト
1. バーニング・アップ
2. ラッキー・スター
3. ボーダーライン
4. ライク・ア・ヴァージン
5. マテリアル・ガール
6. クレイジー・フォー・ユー
7. イントゥ・ザ・グルーヴ
8. リヴ・トゥ・テル
9. パパ・ドント・プリーチ
10. トゥルー・ブルー
11. オープン・ユア・ハート
12. ラ・イスラ・ボニータ
13. フーズ・ザット・ガール
14. ライク・ア・プレイヤー
15. エクスプレス・ユアセルフ
16. チェリッシュ
17. ヴォーグ
18. ジャスティファイ・マイ・ラヴ
19. エロティカ
20. ディーパー・アンドディーパー
21. レイン
22. アイル・リメンバー

1. シークレット
2. テイク・ア・バウ
3. ベッドタイム・ストーリー
4. ヒューマン・ネイチャー
5. アイ・ウォント・ユー
6. 愛をこえて
7. フローズン
8. レイ・オブ・ライト
9. ザ・パワー・オブ・グッバイ
10. ビューティフル・ストレンジャー
11. アメリカン・パイ
12. MUSIC
13. ドント・テル・ミー
14. ホワット・イット・フィールズ・ライク・ア・ガール
15. ダイ・アナザー・デイ
16. ハリウッド
17. ラヴ・プロフュージョン
18. ハング・アップ
19. ソーリー
20. ゲット・トゥゲザー
21. ジャンプ
22. フォー・ミニッツ(feat.ジャスティン・ティンバーレイク・アンド・ティンバランド))
23. ギヴ・イット・トゥ・ミー
24. マイルズ・アウェイ
25. セレブレイション

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2009-10-06

NHK 「矢沢永吉 60歳のロックンロール ~東京ドーム ライブ&ドキュメント~」 E. YAZAWA ROCK'N'ROLL

ROCK'N'ROLL

NHKで「矢沢永吉 60歳のロックンロール ~東京ドーム ライブ&ドキュメント~」が日曜の夕方放送された。(2009年10月4日PM5:00~6:00)

この日は、小六の娘の小学校の運動会だった。アバディーン(香港仔)にあるきれいな緑の芝生のグランドで走り踊る娘を見て帰り、リビングでゆっくりビールを飲みながらロケフリでこの放送(香港時間では4時から)を観た。ビールはエビスだ。サントリー・プレミアム・モルツは香港では売ってないからね(笑)

2009年9月19日、東京ドームで行われた矢沢永吉60歳を記念したコンサートと、インタビューやリハーサル風景で構成された1時間のドキュメンタリー。

コンサートのライブ映像では、「ワン・ナイト・ショー」から、「傘」「Flesh and Blood」「ラスト・シーン」「Somebody's Night」「Maria」「安物の時計」「コバルトの空」「長い旅」などがダイジェストで流れる。サプライズ・ゲストで来た氷室京介と甲本ヒロトと一緒に歌う「黒く塗りつぶせ」も”サイコー”だ!娘のyokoとのさりげない共演もいい。

香港へ来る前は毎年武道館へ行っていた身には「あー行きてー!」と思わされる。矢沢永吉のライブは本当にスゴいからね。アレを経験すると他のどんなアーティストのライブも物足りなく感じてしまうほど。

Rock Opera Eikichi Yazawa [DVD]
矢沢永吉
B00022M4WS

毎年武道館へ行きたいと思うのは、永ちゃんから年末に元気をもらうためだった。それに毎年そのライブの2時間だけは自分は「17歳に戻って」楽しんでいたから。

会場の雰囲気も1時間も前から、「エーちゃん エーちゃん」の大合唱。あたかも教祖さまに会いに来る信者の集会なのである(笑)

ぼくが永ちゃんを好きになったのは、行った高校が不良の集まる男子校だったからに他ならない。みんなツッパって、頭はギャオスみたいで、族に入ったりしてたので、永ちゃんはヒーローで、あたかも「必修科目」だったのだ。ちょうどキャロルを解散して、ソロになった頃、クラスで番を張ってた奴に、レコード借りてハマり、日本のロック・ソロアーティストとして初の武道館公演の録音「スーパー・ライヴ 日本武道館」('77)は何度聴いたかわからない。荒削りなロックだが、最高だった。

スーパー・ライヴ 日本武道館
スーパー・ライヴ 日本武道館 矢沢永吉

おすすめ平均
stars矢沢ロックの原点ここにあり
starsこれを聞かずに矢沢を語るな!!

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当時ファンの間ではバイブルと評された名著「成りあがり How to be BIG - 矢沢永吉激論集」。普段マンガしか読まないクラスの奴らもこれだけは読んでいたものだ。成功の階段を上がっていく永ちゃんは、落ちこぼれた男達に「上昇志向を持て」と身体を張って教えてくれていたような気がする。「学歴なんかなくてもビッグになれるぜ」と。だから好きになったのだ。そんな男は多いと思う。

今回のドーム公演でも話していたエピソードの一つ「リメンバー佐世保」。客が全く入らなかったキャパ1200人の佐世保の会場を次の年に満員にした話。当時永ちゃんはこう話した、「(男の戦い方は)一度目、散々な目にあう。二度目、落とし前をつける。三度目、余裕」と。その雑誌の切り抜きをぼくは青色の下敷きに入れていつも眺めて自分を鼓舞していたものだ。青春時代の懐かしい(ちと恥ずかしい)思い出だが、その後の人生でも、その言葉で何度か救われ、実践したのも事実である。

成りあがり How to be BIG―矢沢永吉激論集 (角川文庫)
4041483034

番組のインタビューでは、永ちゃんがあの独特の語り口で60歳になった今の心境を語る。
娘がパソコンやりながら横目で見つつ、「お父さん、エーちゃんってなんでこんなにかっこつけてんの?」と聞いてきた。
「うーん、彼は自分が世界で一番かっこいいと思ってるからな」父はそう答えた(笑)

だが、高校生の頃から見続け、聴き続けた矢沢永吉の語る姿は、ぼくにはもう「伝統芸」のように思えた。永ちゃんは、理路整然というより、<感性>で語る人だから、こっけいに映るかも知れないが、いつまでたっても熱く語る姿はファンには嬉しいものだ。

60歳と還暦になり、もうギラギラした上昇志向はないものの、余裕をかましながら、楽しんで高みを目指す永ちゃんは男としてかっこいいと思う。今回の4年振りのオリジナル・アルバム「ROCK’N’ROLL 」はホント”直球勝負”の名盤である。どの曲もよくって、何度聴いても飽きないぜ!Loser、って感じ。

B002COC9GU ROCK'N'ROLL
矢沢永吉
GARURU RECORDS  2009-08-05

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NHKでは、今回のドーム・コンサートの模様をハイビジョンとBSで10月中に放送する。日本の友達に頼んで録ってもらわねば!

矢沢永吉に関しては、書き出すと”止まらない Ha~Ha”になる。今回はこの辺にしておこう。考えてみたら青春時代からずっと聴き続けてるのんだものな。そんなアーティストにめぐり合えたのも幸せなこととおっさんになった自分は思うのであった。

(今回のドキュメンタリーの永ちゃんの名言はこれ→ 「テンポがおちょいよ」)

矢沢永吉 60歳のロックンロール ~東京ドーム ライブ&ドキュメント~
Sunday, 4th October, 2009., 17:00 - 18:00 NHK

(再放送予定 2009年10月10日(土) 午前1:25~午前2:25)

06-Oct-09-Tue

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2009-10-03

『アニタ・オデイ ザ・ライフ・オブ・ア・ジャズ・シンガー』 DVD Anita O'Day The Life of a Jazz Singer

Anita O'Day: Life of a Jazz Singer (2pc) [DVD] [Import]

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ジャズ・ファンなら楽しめそうなDVDを見つけたので紹介しよう。
『アニタ・オデイ ザ・ライフ・オブ・ア・ジャズ・シンガー』"Anita O'Day The Life or a Jazz Singer"という2枚組のDVD(2009年7月21日発売)。この作品は、2008年度 サテライト・アワード ベスト・ドキュメンタリー賞受賞作品。

(サテライト・アワード "Satellite Award" とは、インターナショナル・プレス・アカデミーという、主に芸能ニュースを扱うマスコミが中心になって作られた組織で、毎年功績のあった映画や俳優に送られる賞のこと)

ジャズが好きで、映画も好きな人にはわかってもらえるだろうが、このカバー・アートのアニタ・オデイの横顔の写真は、バート・スターンの傑作ジャズ・ドキュメンタリー『真夏の夜のジャズ』('59)の時のもの。この表紙をぼくは Hong Kong Records で見た時にすぐに買う気になったのだ。

B00008KKTI ジス・イズ・アニタ
バディ・ブレグマン・オーケストラ アニタ・オデイ
ユニバーサル ミュージック クラシック  2003-04-23

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アニタ・オデイは、アメリカの女性ジャズ・シンガーの中でも最高の歌手の一人であり、白人女性として初めて世間に認められたジャズ・ヴォーカリストである。

彼女は、ビリー・ホリディ、エラ・フィッツジェラルド、サラ・ヴォーン(全て黒人歌手)と並び称されるとこのドキュメンタリーの中で語られるような偉大な歌手であったが、その生涯はきらびやかなものではなく、辛苦をなめたものだった。

ジーン・クルーパ、スタン・ケントンのバンドでソロをとり、脚光をあびるが、その裏で酒やヘロインにおぼれ、稼いだ金は全てドラッグへ消えていくという悲惨な生活を送る。これは1940年代からの彼女の人生の足跡を追いながら、(死ぬ直前までの)彼女自身のインタビューを含む一人の女性シンガーの人生の記録。

あけすけに何でも話すアニタ・オデイ。結婚・離婚、刑務所生活、ドラッグ…だが彼女は、何を失っても、歌うことだけは失わなかった。だから、ヘロイン中毒からも生還できたし、84歳になっても、新たにレコードをリリースできたのだろう。

B000EQHXBE Indestructible (Dig)
Anita O'Day
Kayo Stereophonics  2006-04-18

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彼女は、白人にもかかわらず天性のノリで、次々とジャズの名演を披露していく。このドキュメンタリーでも数々の彼女のビデオを見る事ができる。

決して肯定はしないが、彼女がヘロインをやっていたと自ら認めた時に撮影されたスエーデンでのライブ映像は、正直「スゴイ」。開放感があるためか、そのスピードに拍車がかかり、かつ正確な歌詞で見事にスイングしているのだ。(名演の陰にドラッグあり)

彼女は、けれども20年間のヘロイン中毒から抜け出せた時、「やっとフリーになれた」と語る。あの時代は、ジャズ・ミュージシャンのみならず、ドラッグの犠牲となった人間が多かった。もし薬をやってなかったら、アニタ自身も財産が残せたのにと関係者も語る。

このドキュメンタリーの中では、アニタ・オデイが1963年の初来日時、TBSテレビへ出演したときの貴重なライブ映像も見る事が出来る。
日本語字幕もついており、日本のAmazonではRegion 1となっているが、実際はリージョン・オール、なのでドコでも見れます。

2枚目のボーナス・ディスクには、ドキュメンタリーで使用した、『真夏の夜のジャズ』の名演「スィート・ジョージア・ブラウン」(このときもヘロインやっていた)などのライブ映像がノーカットで入ってる。

今でこそマントラ(古い?)が歌詞をつけて歌う「フォー・ブラザーズ」というサックス4本並べて演奏するナンバーを、アニタはそのうちの一本をサックスではなく、歌声で演奏するという至芸も見る事が出来る。

アニタ・ファンには嬉しい映像の数々。アニタ・ファンのみならず、ジャズ・ファンや音楽ファンにも楽しめるドキュメンタリーである。

Anita O'Day The Life of a Jazz Singer (2007)

Directed and Produced by Robbie Cavolina and Ian McCrudden

93 mins

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2009-09-11

クレイジーケンバンド/ガール!ガール!ガール! CD Crazy Ken Band / Girls! Girls! Girls!

ガール!ガール!ガール!(初回限定盤)(DVD付)
ガール!ガール!ガール!(初回限定盤)(DVD付)

ハマの至宝、クレージーケンバンドのニューアルバム『ガール!ガール!ガール!』(2009年8月12日発売)は、おそらく今までのアルバムの中で最高!のものではなかろうか。

題名が示すとおり、このアルバムで歌われるのは、「女性」もとい「オンナ」である。
もともと昭和のテイストを残したメロディラインと歌詞で、オヤジの心をつかんでいたケンバンドだが、今回は、いつものアルバムのようにごった煮な感じではなく、なんか一本スジが通ってる感じなのだ。

今回も、全21曲(77分)とボリュームいっぱい。それに楽曲がどれもイイ。
しょっぱなの「女性を見る~♪」(見ないで~♪)だけで構成された、オヤジの舐めるような視線を朗々と歌う『VIVA女性』。先行シングルでリリースされていた甘酸っぱい『ガールフレンド』。「奥さーんのためなら♪」と歌う『昼顔』。オヤジのスケベ心全開の『ギラギラ』。演歌調ロック『俺の夢』まで、もうどれもこれも「ヨコワケ」で「イイねっ!」なのである。

週刊文春(2009年9月3日号)の阿川佐和子さんの、横山剣氏へのインタビューが面白かった。「きれいごとばかり歌いたくない。バカバカしい音楽で元気になろう」という精神がイカスよね。

クレージーケンバンドは、”東洋一のサウンドマシーン”だけあって、東南アジアの国々のことを歌っているものが多々ある。香港に住んでるぼくには、歌詞の中に「重慶大厦(チョンキンマンション)」だとか、「湾仔(ワンチャイ)」、「スージー・ウォンの世界」「酸辣湯(スーラータン)」とか出てくるのが楽しい。「香港仕立ての香港シャツ着てさ~」iPhoneで聴きながら、香港歩くとすごくマッチするんだな、コレが。

極めつけは『香港グランプリ』。「1,2,3,4(ヤッ、イー、サム、セイ)」で始まり、彌敦道(ネイザンロード)から、海底トンネルを通って、淺水灣(レパルスベイ)までのカーレースを歌ったこの曲は、香港在住の日本人には大うけである。ぼくは、この曲を香港で根付かせようと、3~4年前から仲間とカラオケで歌ってるのであーる。盛り上がるよ、コレ。

香港関係の歌は今回のアルバムにはないが、それでもこれを聴きながら香港の街を歩いたり車で聴いたりすると合うのはなぜだろうか。
10曲目の『僕らの未来は遠い過去』のように、懐かしさの中に新しさがあるからなのかも知れないな。

アルバムを通じての「イイオンナがいるから生きられる」という横山剣さんのメッセージに、ふかーくうなずいたオヤジでありました(笑)

ともかく、おっちゃんもおねーちゃんも楽しめるアルバム。元気が出ます。初回限定盤には、パシフィコ横浜での2008年ライヴ映像(約28分)がついている。

Crazy Ken Band / Girls! Girls! Girls!

ガール!ガール!ガール!(初回限定盤)(DVD付) ガール!ガール!ガール!(初回限定盤)(DVD付)
クレイジーケンバンド

曲名リスト
1. VIVA女性
2. ガールフレンド
3. うっかり八時の半太郎
4. 昼顔
5. 夕食
6. お引っ越し
7. 熱波
8. eye catch/泣いていた女の子
9. SOUL通信
10. 僕らの未来は遠い過去
11. マリンタワー・ゴーゴー
12. ギラギラ
13. 小東京
14. DUET
15. eye catch/公園の仔猫ちゃん
16. かわいい訪問者
17. 本牧宇宙人
18. Gimme a Goldfish
19. 山の音 -そうだ、京都に行こう。REMIX-
20. eye catch/みんな赤ちゃんだった
21. 俺の夢

1. 朝|BRAND NEW HONDA
2. タオル|音学力
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2009-08-05

「クリス・ボッティ・イン・ボストン」(ライヴ) CD + DVD Chris Botti in Boston (Live)

スムース・ジャズ・トランペッター クリス・ボッティの「イタリア」(ITALIA)というアルバムをぼくは以前このブログで紹介したことがある。
http://nobuyasu.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/cd_chris_botti__5d48.html

このアルバムは、じつはぼくは大変重宝しているシロモノなのだ。眠れない時に聴くと、必ずといっていいほど寝れるのだ(笑)。いつもiPhoneに入れているので出張の時も安心である。ファンの人には悪いが、このおとなしいトランペットの音色は、ぼくにはスムース・スリーピングの作用をもたらし、安眠できる科学的ではない「薬」なんである。いつも10曲目の「アベ・マリア」まで行かずに眠りにつくが、寝れなくてもその「アベ・マリア」で完全にバタンキューなんである。
そういった意味では大変オススメの一品です(笑)

そんなクリス・ボッティの(そんなって!どーゆーMean?)、ニュー・アルバム(2009年3月31日発売)はボストンのシンフォニーホールで2008年9月に行われた豪華なライヴ盤である。ぼくが買ったのは、CDとDVD版。音源と映像の両方が楽しめるお得なパックである。

最初は、CDを寝る前に(なんでや・笑)聴いたところ、あらら、1曲目から「アベ・マリア」ではないか!その澄んだ音色を聴いているうちに、ぼくは1曲目で手を合わせて深い眠りについていた…。ひょっとしたら、ぼくは心理学でいう「パブロフの犬」のように彼の(本当に上手い)ペットの音色だけで眠気をもよおすような身体になってしまってるのかも知れない。あちゃー。

これはいかんと思い、DVDを夜一人のリビングで、ハイボール片手に眺めたところ1曲目の「アベ・マリア」のロングトーンも見事だし、2曲目のバンドとの「When I Fallen Love」もイイ。豪華なゲストとの共演も素晴らしい。

ボストン・ポップス・オーケストラをバックに、スティング、ヨー・ヨー・マ、ジョン・メイヤー、キャサリン・マクフィー、サイ・スミス、リシア・ミカレリ、ジョシュ・グローバンたちと歌い演奏する。スティーヴン・タイラーが出て来て「Smile」を唄った時は「君それは、エアロスミスやろ」とビーグル38のようにツッコんでる自分がいた(笑)

この約160分にも及ぶDVDはコンサートの全容を見せてくれ、ジャズ・コンサートというより一種クラシックのような「荘厳さ」を感じさせてくれる。客席の年齢層も高めである。

これだけのゲストが集うというのは、クリス・ボッティの才能なのか人間性なのかわからんが、いいものを見せてもらったと思う。一見の価値アリである。

以前ぼくはこのブログで「マイケル・ブーブレ・ミーツ・マディソン・スクェア・ガーデン」をけなして書いたが、彼に見せてやりたいと思うくらい素晴らしいコンサート・ビデオであった。やっぱ人間の「格」が違うのかな。ライヴ盤はこうあるべき!である。紙ジャケットもいい。

一言でいうと「お上品でハイセンスなコンサートのライヴ盤」とでも云おうか。
iPhoneに入れて持ち歩いてももう眠くならないだろう(と思う)。DVDは観ると気持ちが落ち着くかもな。「癒される」という意味で重宝するかも、です(笑)

CHRIS BOTTI IN BOSTON

(スティング&ジョシュ・グローバン + クリス・ボッティ)

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2009-08-01

「ダイアナ・クラール/クワイエット・ナイツ」 CD Diana Krall / Quiet Nights

映画「パブリック・エナミーズ(原題)」で、ダイアナ・クラールが出演していたのを見て、そーいえば、彼女の新譜を買ってたのに聴いてなかったな?と思い出した。

買っては来たけれど、袋も破かずに棚に飾ったままになってるものがタマにあり、よく小六の娘に叱られるのだ(苦笑)

今回のダイアナ・クラール「クワイエット・ナイツ」(2009年3月31日発売)と云うアルバムは、クラールがボサノバに挑戦した作品であった。なので、夏の暑い日に聴くのにぴったり。こんなことならもっと早く聴いてればよかったと思った。

ま、バリバリのボサノバではなく、「クラール風ボサ」と云った風情なので、浜辺で聴くというより、都会のこじゃれたマンションの一室で、夜静かに(クワイエットに)聴くのが似合うって感じかな。

もう今やジャズ・ヴォーカリストとしても大御所になりつつあるクラールさんだが、ぼくも2006年の香港でのコンサートへ行った。(大変失礼ながら)顔がライオン・キングみたいやな、と思ってたが、実際生で見たらピアノの前で歌ってる顔は(これも大変失礼ながら)「鬼瓦」みたいだった(笑)

そのコンサートの時は、香港は空調がきついため、ノドをやられたと話し、調子が今ひとつでちょっと「ふててる感」もあったのだが、その実力はたいしたもので、人気があるのもうなずけるものだった。

今回のアルバムは彼女の12枚目のものとのことだが、今までのものより軽い感じがする。
上に書いた映画「パブリック・エナミーズ」でも、トーチ・シンガーとして出演してるからね。センチで暗い感じの方が彼女には似合うんじゃないかな?と個人的には思った。鬼瓦だし(←すまん・笑)。

同時期に「ライブ・イン・リオ」というBlu-ray/DVDも発売になってます。

Diana Krall / Quiet Nights

1. Where or When
2. Too Marvelous for Words
3. I've Grown Accustomed to His Face
4. The Boy from Ipaema
5. Walk on By
6. You're my Thrill
7. Este Seu Olhar
8. So Nice
9. Quiet Nights
10. Guess I'll Hang my Tears out to Dry

Bonus Tracks
11. How can you Mend a Broken Heart
12. Every time we say Goodbye

01-Aug-09-Sat

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2009-07-24

マイケル・ジャクソン・イン・ジャパン(ライヴ) DVD Michael Jackson "BAD" In Japan Yokohama 1987

マイケル・ジャクソンが亡くなってから(2009年6月25日)1ヶ月が過ぎようとしている。香港でもCD店のマイケルの追悼コーナーには今でも人だかりがしている。

HMVのチャートでは、今日(2009年7月23日)現在DVD部門で「ムーンウォーカー」が1位になり、CD部門では、1位の「KING OF POP The Hong Kong Collection」を含め、ベスト10の中に5枚もランク・インしているのだ。

昨日久しぶりにHong Kong Recordsを覗いて、追悼コーナーを見たら、今まで見た事のないDVDがあった。それは「マイケル・ジャクソン・イン・ジャパン」(Michael Jackson - "BAD" In Japan)というもの。2005年リリースのこのDVD、発売元は聞いた事も無いレーベル(Crime Crow)で、リージョンもALLである。裏表紙には、

Korakuen Stadium (Yokohama/Japan)
September 12, 1987

と書いてある。後楽園球場は横浜じゃないじゃん!と笑いつつ、このイカガワしさに逆に興味を持ってしまったのだ。たぶん中身は「アレ」だとわかっていたが、大枚HKD199(約2425円)を払って買ってきたのだった。

パッケージを開けてみたらイッチョマエに、解説書がついてる(笑)
”BAD・ツアーは世界で123コンサートが行われ、440万人を動員。16ヶ月のツアーで125億ドルを売り上げた。これは過去全てのコンサート・ツアーでの最高記録。ツアーの最中にマイケルは、障害のある子供たちをコンサートに招き、孤児院など施設を訪問した”なんてことが書いてある。

で、DVDを観てみたら、やっぱり「アレ」だった。この「アレ」って云うのは(わかりにくい?)、日本テレビで1987年に放送された横浜スタジアムでのライヴ 「マイケル・ジャクソン・ジャパン・ツアー」である。

このDVDは、家庭用ビデオで録画したその放送を堂々とDVDにして売ってるものなのだ!画質は、「ひょっとしてコレ3倍速で録った?」と聞きたくなるほど暗くぼんやりとした映像である。音響はかろうじてHi-Fi機で録画したのだろう、ちゃんとステレオになっている。(チャプターも切ってある)

ぼくは、同じものをVHSに録画して持っているのだが、残念ながら実家に置いてあるので比較は出来ない。画質は悪いものの(見慣れて来るとだんだんこれでもイイかと思えてくるが・笑)やはり懐かしさという意味では格別だった。

この「BAD・ツアー」は日本では2度行われ、最初は87年の後楽園球場、横浜スタジアム、阪急西宮球場、大阪球場。次は88年の東京ドームだった。ぼくはそのドームの時に行ったので、本当に懐かしかった。

今観ると、「デンジャラス・ツアー」(ライヴ・イン・ブカレスト)のような完成されたものではないが、若いマイケル・ジャクソンが、汗だくになってノン・ストップで歌い踊る姿は小気味いいし、細身のマイケルはホントかっこいい。アイドルとしてスーパースターになったピーク時のライヴ映像と云っていいのではないか。

曲目は、

1. Wanna Be Startin' Somethin' 2. Things I Do For You 3. Off The Wall 4. Human Nature 5. Heartbreak Hotel 6. She's Out Of My Life 7. I Want You Back 8. The Love You Save 9. I'll Be There 10. Rock With You 11. Lovely One 12. Working Day And Night 13. Beat It 14. Billie Jean 15. Shake Your Body 16. Thriller 17. I Just Can't Stop Loving You 18. Bad

である。画質が悪いものの、マイケルのエンタティナーぶりを堪能し、あっと云う間の95分間だった。

出来れば日本テレビでこのライヴを再放送するか、DVDで販売して欲しいな。マイケル亡き今、これはもっとキレイな画質で残しておかなければならない大変貴重な「映像」だと思う。

マイケルは20世紀から21世紀にかけての希有なエンタティナーだった。今となっては、一度でも生でライヴを見れたのはぼくにとって幸せなことだったな、と20年以上前の映像を眺めながらしみじみ思った夜だった。

Michael Jackson BAD in Japan Yokohama 1987

24-Jul-09-Fri

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2009-07-19

あの「マイケル・ジャクソン出世太閤記」をもう一度

香港で暮らすぼくにとって、日本のラジオを聴けなくなったのはちょっと残念に思っていることの一つである。最近は、ポッドキャストがあり色々と聴いてはいるが、番組の一部だったりして物足りなさも正直ある。

先週、中国本土の上海、揚州、南京へ出張中も、ぼくは飛行機の中でポッドキャスト「大竹まことゴールデンラジオ」や「小島慶子キラ☆キラ」、「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」なんかを聴いて過ごしていた。

そんなぼくが最近、「あぁ、聴きたかったなぁ…」と思ってたのはニッポン放送が開局55周年記念として、2009年7月15日に生放送した「あの『マイケル・ジャクソン出世太閤記』をもう一度」という番組だった。

マイケル追悼ということもあり放送されたこの番組は、今から25年前の1984年、ニッポン放送が開局30周年を記念して放送した<伝説の>ラジオ・ドラマなのである。

これは当時アルバム「スリラー」をリリースし人気絶頂だったマイケル・ジャクソンを、豊臣秀吉に見立てて繰り広げる奇想天外な出世物語。プロデュース:大瀧詠一、原案:小林信彦、脚本:藤井青銅という布陣で制作されたものなのだ。

週末、中国出張帰りのぼくのところへ、映画・音楽評論家の佐藤利明氏から嬉しいメールが届いていた。なんと、その「マイケル・ジャクソン出世太閤記」のオン・エアーを録音して送ってくれたのだ!このブログで「ムーンウォーカー」のコメントを入れてくれた時に「聴きたかったなぁ」と書いたのを覚えてくれてたのだ。嬉しい!佐藤さんありがとー!さっそくデータをiPhoneへ入れて聴かせてもらった。

パーソナリティは小林克也氏、ゲストに大瀧詠一氏を迎え、当時の話をしながら進行するという2時間。本当に面白かった!これを聴けば、マイケルの(今から思うと)全盛期までの半生がわかるし、1984年という時代そのものもわかるのだ。

キャストはこんな感じ。

マイケル・ジャクソン - 片岡鶴太郎、父 - ビートきよし、3人の博士 - シブがき隊、謎の紳士 - 由利徹、ダイアナ・ロス - 高見知佳、我嘲禅師 - 谷啓、ジャクソン兄弟・その母・波止場のごろつき・その他 - 片岡鶴太郎、グラミー賞実況アナ - 古舘伊知郎、紅白司会者 - 小川宏、レポーター - 梨元勝、グラミープレゼンター - 田原俊彦、ブルック・シールズ - 堀ちえみ、ナレーション - 芥川隆行

音源テープはニッポン放送に無く、大瀧氏が持っていたものを放送用にリマスターしたという。マイケルとその兄弟を声色を変えて片岡鶴太郎が多重録音して演じてるのは、「おれたちひょうきん族」を見てた世代には「わかる、わかる」というもの。

若い人にはわからない面白さだと思うが、古館伊知郎のプロレス風グラミー賞授賞式実況に始まり、由利徹の「おしゃまんべ」も聴けるし、日活の”小林旭”は出て来るし、谷啓の「がちょーーん!」もあるし、ホント話は飛びまくるが、その「ハラホロヒレハレ」なフザけ具合が(大人には)面白いのだ。

大瀧詠一氏がマイケルは「80年代を代表するアーティスト」と語り、特にダンスの中に「東(あずま)けんじを入れたのがスゴい」と云うのには大笑いしつつ感心した。ぼくはいつも思うのだが、世間にはくだらないと思われていることも大瀧氏が語ると<高尚なもの>に聞こえてしまう。たぶん先達の「芸」に対するリスペクトがとてもある方なのだろう。

小林克也氏は、ムーンウォークに関して、元々40年代からフレッド・アステアがやっていたものを、「ソウルトレイン」などに出ていたグループ、シャラマー(←懐かしい!)が得意にしてて、それをマイケルは1000ドルで買って、自分なりに完成させたと語っていた。ぼくは知らなかったので面白かったが、アステアのどの映画で出て来るのかは、今度佐藤さんに(こっそり)教えてもらおうと思ってる。

とても面白いラジオ・ドラマだった。著作権等の関係で難しいかと思うが、出来る事なら高音質のCDで商品化してほしいくらいである。

余談だが、マイケル・ジャクソンに関しての(マジな)ポッドキャストでは、ノーナ・リーブスの西寺郷太氏がTBSラジオ「キラ☆キラ」や「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」で展開したマイケル論が出色だ。

さっきググッてみたらこの「マイケル・ジャクソン出世太閤記」もニコニコ動画辺りにあるみたいなので、興味のある方はお早めにどうぞ。(すぐに削除されるかも知んないので)

Forever Michael !

19-Jul-09-Sun

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2009-07-15

「マイケル・ブーブレ・ミーツ・マディソン・スクエア・ガーデン」(ライブ) CD/DVD Michael Buble Meets Madison Squere Garden (Live)

マイケル・ブーブレはおそらく過去10年間の中で最も成功した男性ジャズ・ヴォーカリストだろう。カナダ人だが、フランク・シナトラ亡き後、アメリカでビッグ・バンドをバックにスタンダードも歌う<若い>歌手というジャンルで、ハリー・コニック・JRの失速の間に頭角を現したように思う。

アルバム「イッツ・タイム」「コール・ミー・イレスポンシブル」と着実に成果を上げてきており、今後も期待の出来るアーティストの一人ではないだろうか。

その彼が、2年にも渡る世界ツアーのラストに選んだ会場は、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンだった。このCD/DVDはそのライブを収めたものである。

マディソン・スクエア・ガーデン。略してMSG。ぼくにとっての思い出は、古くは、ブルーノ・サンマルチノやペドロ・モラレスが活躍したWWFプロレス、伝説のアリVSフレイジャーのボクシングヘビー級タイトルマッチ、それから学生時代になぜか流行った青色のマディソンスクエアガーデン・スポーツバック(笑)である。

そのMSGでは、1974年、カム・バックした直後のフランク・シナトラが「ザ・メイン・イベント」と銘打ったライブを行った。その同じ場所で、若きラット・パッカーがライブを行なうのだ。チケットは早々にソールド・アウトだったという。ぼくも期待してこのCD/DVDを購入したのだった。

まずはDVDをかけてみる。60分と妙に短い尺にいささか不安を覚えたが、予感は的中した。あまり出来がよくないのだ。何がって?コンサートの場面があまりに少なすぎるのである。ぼくはコンサート・ライブ・フィルムを見たかったのに、半分以上インタヴューやメイキングに費やされているのだ。

歌う場面にしても、シナトラの十八番「ニューヨーク、ニューヨーク」も、リハーサル時のもの。会場にいる大好きなおじーちゃん一人のために歌うのだ。あちゃちゃ。ここなぞはコンサートでも盛り上がったろうにと思うのだが。

ミドル・クラスの家庭で愛に包まれて幸せに育ったのはいい、リハの会場にその家族が来てるのもいい。2年間一緒にツアーを廻った面々が家族のように思えるのもいい。6年前に初めてニューヨークでライブをしたブルーノートを訪ねるのもいい。だが、そんなものはマイケル・ブーブレ自身が自分の家で見てくれ!って感じ。ホーム・ビデオじゃないんだから(笑)

このCD/DVDに最大にかけているところはそこなんである。これは関係者の思い出ファイルであり、ブーブレの(過去何度かCDについてたような)プロモ映像なのだ。遠くニューヨークで行われ、残念ながら観に行けなかったらこそ買ったぼくのような客は、ぶつ切りの名場面ではなく、コンサート自体を観たいのだ。見終わって、なんか予告編だけ見せられたって感じだった。

CDの方にも10曲しか入ってない。MCもほんの少し。シナトラや、ジュディや、ライザのライブ名盤に比べてあまりにしょぼい。何か収録時にミスがあったのか?盛り上がらなかったのか?どういう理由かわからないが、せっかく自信を持って歌い始めているブーブレの現時点での最大のイベントだったはずである。それをじっくり聞いてみたかったな。

DVDの中で、ブーブレは云う「人は誰でも生きていて何かイヤなことを抱えている。ぼくのコンサート90分の間だけはそんなことを忘れさせてあげられたらと思っている」と。彼の思いとは裏腹に、このCD/DVDは購入した人間には不満の残る出来じゃなかったろうか。ちょっとこういう「売り方」はどうかと思うね。

今回はかなり辛口になってしまいました。日本版はいつもボーナストラックなんかあるのでマシになることを祈ってます。

Michael Buble Meets Madison Square Garden (Live)

Released 17th June, 2009.

15-Jul-09-Wed

Meets Madison Square Garden: Special Edition/+DVD
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2009-07-09

マイケル・ジャクソン追悼式 Michael Jackson Memorial

2009年7月8日(水)午前0時25分から、香港の地上波Pearlにてマイケル・ジャクソン追悼式(Michael Jackson Memorial)の模様がノー・コマーシャルで生中継された。

ぼくは当日は接待で夜遅く帰ったので、録画をしておいたのだが、当初の予定より放送が長くなって、最後まで録れてなかったという大失敗をしてしまった…。マンマ・ミーア!残念無念雨あられである。再生してみたら、ラストの「ウィ・アー・ザ・ワールド」の途中で切れている!…「Who's Bad!?」「あ、俺だ!」と心の中で叫んでる自分がいたが、もう遅い。再放送もなかったので、泣きそうになったが、気持ちを切り替えて尻切れトンボの録画を最初から見た。

ロスアンジェルスの高速道路を走る黒塗りの車の列。マイケル一家がステープルズ・センターへ向かっているヘリからの映像だ。

画面ではマイケルのビデオ・クリップが数曲かかり数十分後、会場の映像が映し出され、遺族の方々と、花で飾られたマイケルの棺が会場へ到着。スモーキー・ロビンソンがダイアナ・ロスやネルソン・マンデラ氏の電報を読み上げる。

マライア・キャリーの「アイル・ビー・ゼア」、ライオネル・リッチーのゴスペル「ジーザズ・イズ・ラブ」、スティービー・ワンダーが語るように歌う「ネバー・ドリームド・ユード・リーブ・イン・サマー」が涙を誘う。

Odoru0907093 クィーン・ラティファが「ファンの代表として」舞台に立ち、マイケルに捧げた詩人マヤ・アンジェロウさんの詩を朗読する。

過去マイケルと色々あったモータウン・レコードの創始者ベリー・ゴーディ氏だが、「彼はキング・オブ・ポップでは足らない。最も偉大なエンタティナーだった」と最大限の賛辞を送る。

コービー・ブライアントと舞台に立ったマジック・ジョンソンは、「マイケルの家に招かれた時、ぼくは専用コックが作るグリルチキンを食べたのに、マイケルはケンタッキー・フライド・チキンを食べてた」と笑わせる。

黒人運動家で牧師のアル・シャープトン氏の演説は感動的だった。「彼は決してあきらめなかった。彼の功績のお陰で我々は黒人の大統領を持つことが出来た」そして「マイケルの3人の子供たちに言いたい。お父さんが間違っていたのではない。周り(マスコミ)が間違っていたのだと!」
この瞬間、会場はスタンディング・オベーションとなった。

ジェニファー・ハドソンが「ウィル・ユー・ビー・ゼア」を歌い、ジョン・メイヤーが「ヒューマン・ネイチャー」をギター・ソロで聞かせる。

友人のブルック・シールズは「彼とは若くしてスポットライトを浴びてしまった者同士として本当に仲良く出来た」ことを語り、「彼の大好きな曲はチャップリンの『スマイル』で、彼のスマイルは最高でした」と涙ながらに話す。

その「スマイル」を兄のジャーメイン・ジャクソンが、白い手袋をして歌う…。

アッシャーは、舞台を下り、マイケルの棺に手をあてて涙ながらに「ゴーン・トゥー・スーン」を歌った。

本当ならロンドンで7月に行われるはずだったコンサート”THIS IS IT”に出るはずだった少年シャヒーン・ジャファゴーリ君が「フーズ・ラビング・ユー」を歌い、ケニー・オルテガが紹介し、皆で「ウィ・アー・ザ・ワールド」の大合唱となった。

この歌の途中で、残念ながらぼくの録画は止まってしまう(涙)

だが、ここからはニュースなどで放送されたのでご覧になった方も多いかと思う。
あの長女のパリス・ジャクソンちゃんの最も感動的なスピーチである。

「ダディは 私が生まれたときから最高の父親でした。ただただ愛してると云いたい」

朝ご飯を食べながら、ニュースでこのパリスちゃんの映像を見た時、ぼくは涙が止まらなくなった。彼女のけなげな姿と、最愛の父を亡くした悲しみは、たとえどんなに大金持ちになったとしてもぬぐうことは出来ない。

過去10年ほどのマイケルは、裁判などもあり、活動の範囲が限られていたようにぼくは思っていた。だから、前回マイケルのことをこのブログで記事にした時も、この時期を「失われた10年」と書いた。だが、このパリスちゃんや子供たちの姿を見た時に、マイケルは本当にいいお父さんをしていたんだろうな、と感じた。マイケルにとっても子供たちと過ごせた「幸せな10年」だったのではないだろうか。

式を通じて感じたことは、マイケル・ジャクソンは、(当たり前だが)黒人だったのだ、ということ。考えてみたら、彼のジャクソン5としてのデビューは1969年である。まだ黒人差別が根強く残っていた時代だ。そこから彼は闘い続け、そして、人種の壁を越えて人々を<癒し>続けた。黒人史上最も偉大なエンタティナーであり、偉大な人間であり、そして「最高のお父さん」だったのだ。

改めて哀悼の意を捧げます。

Michael Jackson
August 29, 1958 - June 25, 2009

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2009-07-05

KING OF POP The Hong Kong Collection CD Michael Jackson

Odoru0307095_2 マイケル・ジャクソンが亡くなって一週間が過ぎた。
この一週間にぼくが香港で買ったマイケルのCDのことを書こうと思う。
どれも「In Memory of MICHAEL JACKSON (1958 - 2009)」という黒いシールが貼られていることが悲しい。

まずは「KING OF POP THE HONG KONG COLLECTION」
これは、「香港コレクション」と銘打たれているように、香港で売られてるマイケルのヒット・コレクションである。この「KING OF POP」は世界中(20カ国以上)のマイケルのファンが投票を行い(2008年)、その結果それぞれの国でリリースされたものの一つ。投票結果によって選曲が違ったり、1枚組(日本版)だったり、3枚組(UK Edition)だったりと国によって作り方が違うのである。この香港版は2枚組。全31曲が入っている。(HK$159)

Odoru0507098 次は「OFF THE WALL Special Edition」個人的にマイケルのアルバムの中で一番好きなものである。これは2001年にリリースされたリマスター版。ぼくはこのヴァージョンは持ってなかったので買い求めたのだ。
"Don't Stop Till Get Enough"と"Workin' Day and Night"の2曲のデモテープが入っており、伴奏を妹のジャネットと弟のランディが手伝っている。このクインシー・ジョーンズのアレンジが加わる前のデモテープがかっこよくて、これだけで充分ノレるのだ。インタビューでクインシーが「楽曲がいい」と語るのもうなずける。これが聞けただけでもこのCDの価値がある。(HK$125)

最後は「THRILLER 25th Anniversary Edition」いわずと知れた、1億400万枚を売り上げたマイケル最高のセールス作品。これは25周年を記念して2008年に出された限定版。日本では販売が終わり、中古品が高値で売買されているようだが(現時点でAmazonで9100円から)、香港ではHMVでもまだ売られている。ぼくはこの記念盤も持ってなかったので購入した。
オリジナル盤の楽曲に加え、will.i.am、Akon、Fergieなどと競演したヴァージョンも収録し、ショート・フィルム Billie Jean、Beat It、Thriller、それにあの伝説となったモータウン25周年コンサートのBillie Jean(初めてムーン・ウォークを披露した)が入ったDVDも付いている。(HK$180)

Odoru0507093 こんな感じで、世界中でまたマイケルのCDやビデオが売れているのだろうな。またヒットチャートにマイケルの歌が出て来たりしてね。日本ではまた紙ジャケ版が出るんだね。欲しい。

おまけだが、今発売されている「TIME」誌のマイケル・ジャクソン特別号(Special Commenmorative Edition)は素晴らしい出来だ。一冊まるごとマイケルである。こんな短期間でこれだけのものが出るって、アメリカのメディアってスゲエなと思わされる。大量の写真も良いし、約10年ずつでまとめた文章もいい。これを読むと、天才児と呼ばれ、スーパースターとなったマイケルが、ラスト10年ほどで壊れていく様が俯瞰でき つらかった。「失われた10年」とでも云おうか。
香港のHMVではこの号が大量に置かれている。ファンはマストでしょうね。(HK$50)

以上、お買い物リスト(笑)でした。

(TIME Michael Jackosn)
http://www.time.com/time/specials/michael-jackson/0,31708,1907409,00.html

In Memory of MICHAEL JACKSON (1958-2009)

05-Jul-09-Sun

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2009-06-27

マイケル・ジャクソン/ライヴ・イン・ブカレスト DVD (追悼 マイケル・ジャクソン)

昨日(2009年6月26日•現地時間25日)世界に衝撃が走った。KING OF POPことマイケル・ジャクソンが亡くなったというのだ。自宅で倒れ、呼吸停止となり、救急車で運ばれたが蘇生出来なかったという。享年50歳。来月ロンドンで開かれる予定だった12年振りのコンサートを目前に控えていた矢先の悲劇である。

昨夜遅く、家に帰りがけのタクシーの中。香港のラジオから流れるのは全てマイケル・ジャクソンだった。本当に亡くなったんだなぁ…と夜景を眺めながら悲しくなった。

家に帰り、ぼくは棚に飾ってあった「マイケル・ジャクソン/ライヴ・イン・ブカレスト」"Michael Jackson: Live in Bucharest: The Dengerous Tour" のDVDをプレーヤーにかけ、彼を追悼した。

このDVDは、マイケル・ジャクソンが約350万人を動員した92年のワールドツアー“Dangerous Tour”の中から、米ケーブルテレビ・HBOでも生中継されたルーマニア・ブカレストでのステージを収めたもの。

「Jam」 「Thriller」「Billie Jean」「Beat It」ほか、全17曲を収録している。その歌、その踊り、ショウとしての素晴らしさ。マイケル・ジャクソン全盛期の最高のパフォーマンス!今見ても驚愕のステージである。ただただかっこいい。

楽曲(自身で作詞・作曲)もイイ、歌唱もイイ、踊りもイイ、ルックスもイイ。どれもこれもワンランク上なのだ。おそらくこんなアーティストは二度と出てこないんじゃないか?(少なくともぼくが生きているうちはないと思う)

(ライヴ・イン・ブカレスト オープニング JAM ↓)

ぼくは1988年、マイケル・ジャクソン2度目の来日公演の祭、東京ドーム公演に行った。
前から4番目だったので、喜び勇んで行ったのだが、なんとステージの端っこの方で、あんまステージが見えなかったのだ。あぁ。

それでもマイケル・ジャクソンの生歌と生踊りを見れ、マイケルと一緒に歌って踊って盛り上がれたというのはぼくにとって貴重な思い出である。確か、ジャクソンズのナンバーもやってくれたっけなぁ。一緒に行った、今は亡き妻も喜んでくれたしね。

マイケルより二歳年下のぼくは、同世代の彼の成長をずっと見て来た。
ジャクソン5時代のハイトーン・ボイス。人間とねずみの友情を描いた映画「ベン」('72)のテーマ。

青年となり、マイケル・ジャクソンとして出したソロアルバム「オフ・ザ・ウォール」は、ティーン・エイジャーとなり、ディスコへ入り浸ってた自分には忘れられない名盤である。初めてムーンウォークを見た衝撃は今も忘れない。

大々ヒット・アルバム「スリラー」、「BAD」、ディズニーランドの3D「キャプテンEO」… その当時のマイケルは今にして思えば絶頂だったと云えよう。

過去10年ほどは、整形や奇行、幼児虐待の話などスキャンダルにまみれ、マイケルは神が与えたもうた素晴らしい歌と踊りの才能を封印されてしまう。特に少年に対する性的虐待疑惑は彼のイメージを著しく損ねてしまった。

2005年、性的虐待無罪評決の後、ぼくは香港の地上波で放送された、1時間のマイケル裁判の検証ドキュメンタリー番組を見た。そこでわかったことは、マイケルはちっとも悪くなかったということだ。その裁判は、マイケルの自宅に招かれた男の子が「マイケルにいたずらされた」と訴えていたものだが、真実は、マイケルからお金をせびろうとした親が子供に「そう云え」と強要していたものだったのだ。

マイケルも以前にそういう疑惑を示談で済ませたりしていたので、身から出た錆とも云えるが、彼の生い立ちには、ぼくも同情するところがある。

90年代始め頃だったかと思うが、何かの音楽賞での受賞スピーチの際、彼はこう語っていた。
「私は4~5歳から音楽活動を始め、子供時代も全て芸能活動に捧げて来た。同世代の子供たちと遊びたくても遊べなかったのが辛かった…」と。

ぼくはそれを聞いた時に、マイケルが自宅に(「ピーターパン」に出てくる)ネバーランドという遊園地を作り、子供たちを招待して一緒に遊んでいた理由がわかった。

彼は、自分が子供の頃、同世代の子供と遊べなかった過去を、大人になり、大金持ちになってからとり戻そうとしていたのだ。人間は子供の頃やりたくても出来なかったことを、大人になってから補おうとする。マイケルはそれをしたかっただけなのだ。純粋な思いで、子供に戻って子供たちと一緒に遊びたかったのだろう。これは「健全な成長」が出来なかった一人の男の悲劇と云えまいか…。

話変わって、個人的なことだが、マイケルは90年代に来日した時、渋谷のタワーレコードを貸し切りにして買い物をした。その時お買い上げになった一つ、レーザーディスク「ザッツ・エンタテインメント」BOXセットは、縁あってぼくはライナーノートの手伝いをしていたので、「マイケル邸に、俺の名前の入ったものがあるのか…」と思うと、ちと嬉しかったものだ。

いずれにせよ、世界は偉大な才能を失った。過去12年にも渡りコンサートが出来なかったマイケル。その失われた時間が今となっては本当に惜しまれる。だがこのDVDのように、ぼくたちが彼に楽しませてもらった時間は永遠である。ご冥福をお祈りします。ありがとう マイケル!

"Don't stop till get enough"

Michael Jackson 1958 - 2009

27-Jun-09-Sat

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マイケル・ジャクソン

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2009-05-22

「ウーター・へメル/へメル」 CD Wouter Hamel / Hamel

香港へ来てから、ぼくはポッドキャスティングで日本のラジオを聴くようになった。
iPhoneを買ってからは、無線LANがあればどこでもダウンロードできるので重宝している。

そんななか、今年の3月に惜しまれつつ終わったTBSの「ストリーム」に代わって、今やってる「小島慶子 キラ☆キラ」の水曜日 ノーナ・リーヴスの西寺郷太さんのコーナーは結構面白い。「『ウィ・アー・ザ・ワールド』の呪い」と題した、そのアルバムに参加したアーティストたちは、その後ことごとく落ち目になったという3週に渡った検証話はヒジョーに面白かったし、マイケル・ジャクソンと民主党の小沢一郎の歴史的因果関係もなるほどとうなずけるものであった。

今週(2009年5月20日)は、音楽ネタだったのだが、その中で紹介されたウーター・へメルというジャズ・ヴォーカリストの話を聴いてて、ぼくはとても興味を持った。

なぜなら、このへメル君、「21世紀のフランク・シナトラ」と形容されていると云うのだ!

http://podcast.tbsradio.jp/kirakira/files/20090520_nishidera_pate.mp3

ポッドキャスティングは、著作権の関係で曲を流すことはNGだ。だからぼくは、さっそくiTunesで彼のデビュー・アルバム「へメル」"Hamel"を買い求めた。

1曲目の "Details" でぶっ飛んだ。かっちょいー!

放送でも話していたが、ホーン・セクションを、コンピュータで、打ち込みのように入れているのでとてもシャープな「音」になっている。これが21世紀のジャズなのかと思わされる。

どれも自身が作った曲なので、スタンダードを演奏する普通のジャズ・アルバムとは違い、どちらかというとポップス系のアルバムではある。

だが、"Ride That Sunbeam"や、"Nothing's Any Good"なんかを聴いていると、ミシェル・ルグランを思い出させるのだ。英語で歌っているのであれだが、これがフランス語だったら「シェルブールの雨傘」や「風のささやき」(華麗なる賭け)のように聞こえるんじゃないか、と想像した。

ヨーロッパの匂いがすると思ったら、このへメル君、オランダはハーグの出身。まだ、32歳なので、これからアメリカのジャズのフレーバーを加味したらもっと面白いアーティストになるやも知れない。

「新世代のシナトラ」と形容されているが、ぼくにはちょっと声が甘すぎてあれだが、女性には受けるのかな、とも思う。
歌い方は、メル・トーメなども連想させるが、"Useless Fraud"なんてスローを聴くと、黒人女性歌手、特にビリー・ホリディの影響があるんじゃなかろうか。

2曲目の踊りたくなるような"Cheap Chardonnay"を聴いてたら、つい先日、香港のNobuへ行って、そのなかでも"安いシャルドネ"(白ワイン)を2本空けて二日酔いになったことを思い出した(笑)。 連れがいいとつい調子にのり、イージー・ライダーになるおっさんの自分を(毎度のことながら)ちと反省した(苦笑)。

2005年ドイツ・ジャズ・ボーカル・コンペティションで優勝後、プロデューサーのベニー・シングスのもと、このデヴュー・アルバムを出したのが2007年。今年 2009年には2枚目の「NOBODY'S TUNE」をリリースした。

ドライブで聴けるような、ジャズっぽいアルバムを捜していた50歳近いぼくにはちょうど良いアルバムだった。
若いおねえちゃんを乗せて、こんなのかけたら、貴方の音楽の趣味も悪くないなと思われるかも、なんて(笑)

久しぶりに、その成長を見ながら聴けるヴォーカリストに出会った気がしている。

Wouter Hamel / Hamel

22-May-09-Fri

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2009-04-12

桑田佳祐 「昭和八十三年度!ひとり紅白歌合戦」 DVD

昭和八十三年度! ひとり紅白歌合戦 [DVD]

春休みに日本へ一時帰国した時、DVD屋の店頭でやたらと見かけたのが、この桑田佳祐さんの「ひとり紅白歌合戦」だった。

ぼくはサザン・オールスターズの熱烈なファンでもないが、高校生の時に「勝手にシンドバッド」を聴いてから、彼らの音楽と共に生きてきた世代の一人なので、桑田さんが一人で日本の歌謡曲・J-POPを歌いまくるショーと聞き買い求めたのだった。

これは桑田さんが毎年行っている Act Against Aids のイベントとして、2008年11月30・12月1日・2日にパシフィコ横浜 国立大ホールで行われたもの。昭和20年代から現代までの名曲(全61曲!)を桑田さんがひとりで唄うというエンタテインメント・ショーなのだ。(このDVDの売り上げの一部はエイズ啓発活動へ使用されるとのこと)

冒頭、男女のマネキン人形の間に挟まれ、ふざけたメイクの桑田さんが「どーも、総合司会の”宮田出る”です」と、若い人にはさっぱりわかんないギャグで登場したときからおっさんは嬉しい気分にさせてもらった。なんか昭和のテイスト満載で面白そうだ!と。

週末の夜、リビングで楽しんだのだが、角瓶のハイボールのピッチが進むこと進むこと。アテはおかきとあたりめで、こっちの気分もすっかり「ひとり紅白歌合戦」である(笑)

嬉しいのは、DVDなので歌詞が下に出せること。酔っぱらってるもんだから、途中から一緒に唄って独りで盛り上がるオヤジ(笑)であった。子供たちが呆れてました(爆)

一曲目「サン・トワ・マミー」から「上を向いて歩こう」、タイガース、ピンキラ、「ブルー・シャドウ」、スパイダース、加山雄三、ハナ肇とクレージーキャッツ、ザ・ピーナッツ… もう全部唄えるのばっか(笑)

後半、「舟歌」、「少女A」、「渚のシンドバッド」、「勝手にしやがれ」、「GOLDFINGER'99」と盛り上がり、アンコールでは、一青窈「もらい泣き」や、CRAZY KEN BANDの「タイガー&ドラゴン」まで。ラストは和田アキ子の「あの鐘を鳴らすのはあなた」で締めくくる。

途中、爆笑問題が審査員としてビデオで登場したりして湧かせる。約3時間13分のショウがあっと云う間。楽しかった。

次の日、(完璧に)二日酔いになった頭で考えたのだが、昭和の名曲ってホントにいいものが多かったんだなということ。このショーは桑田さんと同じ時代を生きた人間ならとても楽しめると思う。

香港の同世代のオヤジたちにも貸してやろうと思っている。男がカラオケで女性シンガーの歌を唄うときの参考にもなると思うしね。

見てる時間は、自分が今居るのが香港だと忘れさせてくれた。海外に暮らす人間にとって、「紅白歌合戦」って特別な感情で見ているものだからな。いい企画でした。桑田さんありがとー!

Act Against Aids 2008 桑田佳祐 昭和八十三年度!ひとり紅白歌合戦

12-Apr-09-Sun

昭和八十三年度! ひとり紅白歌合戦 [DVD]昭和八十三年度! ひとり紅白歌合戦 [DVD]
桑田佳祐

真夏の大感謝祭 LIVE(通常盤) [DVD] 夷撫悶汰(いヴもんた)レイト・ショー~長距離歌手の孤独 in jazz cafe~ [DVD] エリー(C)―茅ヶ崎の海が好き。 the 波乗りレストラン [DVD] 真夏の大感謝祭 LIVE(完全生産限定盤) [DVD]

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2009-01-02

男はつらいよ 寅次郎音楽旅 〜寅さんの"夢" "旅" "恋" "粋"〜 CD Sound Track

男はつらいよ 寅次郎音楽旅~寅さんの“夢”“旅”“恋”“粋”~

2009年 お正月である。当地香港の年末年始はカウント・ダウンなど繁華街ではあるものの、日本とは趣きが違う。中国圏の国々では旧正月を大々的に祝うのでいたって静かなものだ。大晦日も働き、1月1日のみ休日で、2日から通常通り仕事なのである。

そんな香港でぼくが今ハマって聴いているCDがある。それは「男はつらいよ 寅次郎音楽旅 〜寅さんの "夢" "旅" "恋" "粋"〜」という2枚組のアルバムだ。

http://www.universalmusicworld.jp/va/torajiro_ongakutabi/

松竹は小津安二郎監督の映画などでもこんなアルバムを出していたが、映画「男はつらいよ」40周年に出されたこの「寅次郎音楽旅」は全て最高音質のサントラによる素晴らしい出来である。

2008年11月26日に発売になり、ぼくは昨年12月に日本に一時帰国したときに買って来た。
これを聴いていると、ぼくは香港で、一人「遥か故郷を思わざる…」という気持ちになるのだ。

総トラック100!という曲数も凄いが、聴いていると、寅さん映画の中に自分が入り込んだような気になる。それは、選曲も素晴らしいのだが、山本直純さんの「主役は三枚目でも音楽は二枚目じゃなきゃいけないよ」という一貫したポリシーに裏付けされた寅さん映画の「音楽」が、ここに真空パックのように詰め込まれているからだろう。

正直言って、若い頃ぼくは「寅さんシリーズ」をバカにしていた。70〜80年代は、邦画の低迷期でもあり、外国映画(特にアメリカ映画)に感化されていた青年のぼくにはあまりに寅さんが泥臭く見え、それに松竹のプログラム・ピクチャーは作りが雑だと生意気な感想を持っていたのである。

関東の大学へ進み、友人たちとヒマな週末に映画を観に行こうということになり、下宿近くの映画館で観たのが「男はつらいよ 旅と女と寅次郎」だった。
洋画ばっかり観に行って、ロードショー館や、文化的な名画座の「匂い」に慣れた生意気な青年にはそのバタ臭い映画館が時代遅れな感じがしたが、映画館で久しぶりに「寅さん」を観て大笑いしながら、「俺もやっぱり日本人やなぁ…」と実感したのだ。

劇場の出口では、小さな子供の手を引いた家族連れ、老夫婦、セッタを履いたその筋とおぼしき方と少しくたびれた感じのスナックのママ風の女性なんかが腕を組んで出て行く。その中に混じって友人に「銭湯行ったら、居酒屋でも行くか」と誘って飲みに行ったのを思い出す。(その後、寅さんへ行くのはぼくらの定番となった)

香港へ来てから、まだソニーのロケフリなど無い頃、TVで観れる日本の衛星放送で寅さん全作放送を観た。
まだ妻が元気だった頃、週末は、家族で鍋をつつきながら「寅さん」を楽しんだ。みんなで大笑いしながら。家族の良い思い出だ。

その時にぼくが感じたのは、「(シリーズを通して)なんて丁寧に撮っているんだろう…」ということ。
そこには昭和のぼくらが息をしていた「日本」があった。日本中を歩く寅さんは、旅の中で、日本の美しさを綺麗に切り取っていた。海外にいるとそれが余計にわかったのだ。

山田洋次監督は、軽い喜劇を大真面目に撮っている。これだけ一流の監督とスタッフ、キャストが真剣に一場面一場面を撮り、それを繋いでいっているのだから面白くないわけがない。

それに音楽で応えた山本直純という天才もまた素晴らしい。彼は生涯をかけ、クラシック音楽を日本に根付かせようとした人でもある。この「寅さん」という国民的な映画の中で、彼はクラシックの名曲を巧みに挿入している。

「懐かしい」と思えるのは、そんなクラシックの音色と、寅さんのテーマを始めとする耳慣れた音楽が、ぼくらが生きていた昭和の日本を思い出させてくれるからだろう。

ひょっとしたらこのCDは、寅さんのように日本のローカル線で旅をしながらiPodなんかで聴くのが一番良い聞き方なのかも知れない。
だが、ぼくは香港の高層ビルの建ち並ぶ道路を車で走っている時も、携帯鳴りまくりの騒がしい地下鉄内に居る時もこれを聴いている。
世界中のどこへ居ても、寅さんの世界に浸れる「音楽の旅」。目をつぶって聴くと寅さんの歩く美しい日本の風景が浮かんでくる。

昔は正月と云えば「寅さん」だった。今年はこのアルバムを聴いて、正月気分を味わっているのである。今年もどうぞよろしく。

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2008-11-27

渡辺貞夫 コンサート・イン・香港 Jazz Up - Sadao Watanabe Group Live in Hong Kong

Odoru2711082 昨夜、渡辺貞夫のコンサートが香港であったので行って来た。7年ぶりの公演とのこと。主催は香港政府の文化部(The Leisure and Cultual Services Department)である。なので、チケット代も高いところでHK$400(約6000円)とリーズナブルな値段設定なのでありがたい。

会場の香港シティホールは、中環(Central)にあるいいホールだ。ぼくは以前ここで ジョン・ピザレリ のコンサートを観た。
満席の場内は、思いのほか香港人の比率が高く驚かされた(日本人はごくわずか)。さすがに世界の「ナベサダ」だ。

ほぼ定刻に始まったコンサートは、ナベサダがまずミュージシャンを英語で紹介し演奏が始まった。「日本のトップミュージシャンたちです(+セネガル1名)」と紹介された通り素晴らしい一流の演奏だ。
ナベサダも75歳とは思えないエネルギッシュな演奏である。
ますますアフリカ色の強くなったサウンド。彼のリズムの原点はやはりアフリカの太鼓にあるのであろうか。

思えば、ぼくが18歳の頃(1978年)ナベサダは草刈正雄と 資生堂 ブラバスのCMに出ていた。その時のBGM "California Shower" の演奏はとても懐かしかった。この曲は意外なほど、香港人も知っていてノリがよくて驚いた。

その頃、渡辺貞夫は日本人ジャズミュージシャンとしてはじめて日本武道館でコンサートを行った。TVでそれを観たぼくは、彼の「笑顔」が素晴らしくて、「大人になったらあんな素敵な笑顔の男になりたいな」と憧れたことを思い出す。

今回も渡辺貞夫のその素晴らしい笑顔は変わってなかった。いや、その頃よりもっと良い笑顔になっていた。楽しそうに演奏する姿を観ていると、自分はそんな笑顔で仕事が出来ているかといささか反省してしまった(苦笑)

最後の曲が終わり、スタンディング・オベーションで拍手が鳴り止まない。約90分の素晴らしい演奏の数々だった。

コンサートの途中、ぼくらの前の席の若者が席を立っていなくなり、「観やすくなってよかったね」と連れと話していたのだが、アンコールでナベサダが「香港のヤング・ミュージシャンを紹介します」と云って出てきたのが、さっきまでぼくらの前に座ってた若者だったのでびっくり。

コンサート前夜、お世話になっている某社の元会長さんとディナーをご一緒したら「昨日渡辺貞夫さんと食事をしたよ」と言われ、「とても素晴らしい方だよ」とのお話をお聞きしていたので、上に書いたアット・ホームな演出も渡辺貞夫さんのお人柄なのだろうなと思った。

日本ジャズ・シーンの第一人者として走り続けてきたナベサダ。日本人として誇りに思える人の一人です、渡辺貞夫というミュージシャンは、と思った夜だった。

渡 辺 貞 夫 楽 隊 Sadao Watanabe Group

渡辺貞夫 Alto Saxophone

小野塚晃 Piano & keyboards

梶原順 Electric Guitar

菰淵樹一郎 Electric Bass

石川雅春 Drums

N'diasse Niang  Percussion

Leisure and Cultural Services Dept
JAZZ UP:  SADAO WATANABE GROUP (JAPAN)
Hong Kong City Hall Concert Hall
Wednesday, 26th November, 2008
08:00 PM

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2008-11-13

ビリー・ジョエル 香港公演 BILLY JOEL Live in Hong Kong 2008

Odoru1311082 ビリー・ジョエルの"初"香港公演へ行って来た。いやぁ、<昨夜ビリーは強烈な香港デヴューを飾った!>といっていい素晴らしいコンサートだった。

最初の挨拶でビリーはこう言った。「Finally... 遂に来ました。(薄くなった頭をさすりながら)私はビリー・ジョエルの父親です」 会場が沸く。30年以上来港を待ちわびたファンに対する自虐的なジョークだ。

「マイ・ライフ」(My Life)、「オネスティ」(Honesty)、「プレッシャー」(Pressure)、「ムーヴィン・アウト」(Movin' Out)、「あの娘にアタック」(Tell Her About It)、「ロックン・ロールが最高さ」(It's Still Rock & Roll to Me)、「ハートにファイア」(We Didn't Start the Fire) 等々。キラ星のようなヒット曲の数々。どれも自分が青春時代に聞いていた曲ばかりで懐かしく嬉しかった。

「ニューヨークの想い」(New York State of Mind)では、アメリカ人らしき多数の観客がスタンディング・オベーション。

「演奏するのが楽しいんだ」という、名盤「ニューヨーク52番街」(52nd Street)からの「ザンジバル」(Zanzibar)の凄さ!

「素顔のままで」(Just The Way You Are)を歌う前には「これは最初に別れた妻に捧げた曲です」と(笑)

ビリーも最近「007」の新作(慰めの報酬)を観たのか、ピアノ前奏の時に何度かボンド・テーマを挿んで弾いていた。

途中、余興で「今日は新人を紹介します。"アメリカン・アイドル"ならぬ"ホンコン・アイドル"です」とビリーが紹介したら、汚いTシャツに半ズボンのバック・クルーの白人が一人出てきてロックを1曲歌ったのだ。これが案外上手くて盛り上がること盛り上がること。

そこからラストの「ガラスのニューヨーク」(You May Be Right)まで観客総立ち。ステージのそでには観客が詰め掛ける。日本では禁止されているが、こちらではOKなのでアリーナの前方の客は皆集まってくる。

ノッテル感がありありのビリーは、香港だからか、ブルース・リーの真似をしてカンフーポーズを何度も繰り返す(メタボなのに)。マイクスタンドを振り回し、上に投げたら、マイクがハゲた頭に当たって”コーン”って音が出た。大笑いしたよ。

アンコールは3曲。ラストの「ピアノマン」(Piano Man)では、最後ビリーが歌わず、会場中が大合唱だった。

香港人は時間にルーズなので、どのコンサートも開演が遅れる。今回も午後8時始まりが、30分遅れ。終わったのは、午後11時を廻っていた。

会場のASIAWORLD - Arenaは、香港国際空港よりも遠いところにある。横浜アリーナのようなホールだ。この規模の会場でビリー・ジョエルが観れたのはありがたかった。日本では、今ではドームクラスだからね。(日本公演は2008年11月18日・東京ドーム)

ぼくは大学生の頃、1981年に日本武道館でビリー・ジョエルを観てから、27年振りのライヴだった。
驚くべきは、その声量と変わらないピアノのうまさだ。今年59歳。さすがに、アンコールで出て来た時はヘトヘト感があったが、いい時に彼のライヴを観たと思う。フランク・シナトラが良い例だが、男性歌手のピークは50代だとぼくは思っているのでね。

残念ながら、チケットは完売にならず、アリーナの最後方は黒いカーテンで仕切っていた。ビリーは最後に「再見」と言って去ったが、たぶんもう香港公演はないだろう。そういった意味でも貴重なコンサートだったと思う。一体感もあり、メチャメチャ盛り上がったんだけどね。

車で帰りがけ、ビリーのCDをかけた。車をおいて銅鑼湾(Causeway Bay)の馴染みのバーで一杯飲んで帰った。コロナ・ビールがやけにうまかった夜だった。

BILLY JOEL LIVE IN HONG KONG 2008
ASIAWORLD - Arena
Wednesday 12th November, 2008
8:00 PM

12ガーデンズ・ライヴ
ビリー・ジョエル

12ガーデンズ・ライヴ
ビリー・ザ・ライヴ~ミレニアム・コンサート オール・マイ・ライフ ビリー・ジョエル・ストーリー ストレンジャー(30周年記念盤)(DVD付) ニューヨーク物語
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2008-10-20

ナタリー・コール/スティル・アンフォーゲッタブル CD Natalie Cole / Still Unforgettable

ナタリー・コールのニュー・アルバム「スティル・アンフォーゲッタブル」"Still Unforgettable"である。

Hong Kong RecordsでこのCDを見つけた時は「まだ(Still) 親父の遺産で食ってんのか!」と思ってしまった。が、結局CD買って帰ったので彼女の勝ちである。なんだかんだいってもナット・キング・コールのファンであるぼくは、娘のナタリーも好きなのだ。「天才・藤山寛美が好きやったから、娘の藤山直美も贔屓(ひいき)にしたろ」的な気持ちなのである。

さて、この新譜「スティル・アンフォーゲッタブル」である。かの名盤「アンフォーゲッタブル」('91)から17年。またまたお父さんとのデュエット "Walkin' My Baby Back Home"で幕を開け、グレート・アメリカン・ソングブックの数々をナタリーが歌い上げる。

悪口を書いてはいるが、ビッグ・バンドの演奏で、ナタリーの声でスタンダードの名曲の数々を聞かされると「ごめん、おれが悪かった」と言いたくなる。やっぱりイイのだ。天性の素質に、年を重ねた(そしてそれは決して平坦なものではなかったので)深みも加わり、味わい深いアルバムになっているといえる。

Odoru2010082 彼女をはじめて知ったのは、ぼくがまだ10代の頃、「ミスター・メロディ」というディスコ風のヒット曲であった。この曲が入ったアルバム「ナタリー」('76)は好きでよく聞いていた。若さあふれるパンチの効いた歌声がとってもよかったからだ。

その後、名前をあまり聞かないなと思っていたら、1991年に出したグラミー賞受賞アルバム「アンフォーゲタッブル」"Unforgettable... with Love"で彼女は頂点に上りつめる。

レコード会社との確執から移籍した会社で、彼女は「伝家の宝刀」を抜いた。それは父親であり、<偉大な>歌手ナット・キング・コールのカバーである。亡き父親とのデジタルな共演は、アメリカのみならず世界中で大いに歓迎された。

ぼくが初めて彼女のライブを見たのは、1994年 福岡ドームで、フランク・シナトラの「前座」で歌った時である。このときは御大シナトラと一緒だったのもあり、フル・バンドをバックに張り切って歌っていた。
その後90年代後半(だったと思う)ブルーノート東京でも見た。その時は「アンフォーゲッタブル」ももちろん歌ったのだが、全く単調なライブで盛り上がりに欠け、終演後周りの知らない人同士で「なんなんだよ!全く、わがままなお嬢さんだよ!」と憤慨して帰ったのを思い出す。

80年代、彼女は麻薬中毒だったと聞いた。芸能人の娘で、成功もしたのに、何かから逃げたかったのかも知れない。(なぜかみんな若くして麻薬におぼれるよな、黒人のアーティストは… ホイットニー・ヒューストンはどこへいったんだー!)
それがために、彼女は現在C型肝炎で苦しんでいる(注射器で移ったらしい)ようだ。

早く元気になってまた素晴らしいライブを見せてほしいと願っている。
ぼくにとっても、ナタリーは、なんだかんだいっても"スティル・アンフォゲータッブル"だからな。

Still Unforgettable / Natalie Cole

※ ぼくが買った香港盤はボーナス・トラック 5曲入り。曲名はこちら。
                                                  ↓

続きを読む "ナタリー・コール/スティル・アンフォーゲッタブル CD Natalie Cole / Still Unforgettable"

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2008-09-13

ジョージ・ベンソン&アル・ジャロウ・ライブ・イン・香港 GIVIN' IT UP LIVE IN HONG KONG George Benson & Al Jarreau

ジョージ・ベンソン&アル・ジャロウ・ライブ・イン・香港(GIVEN' IT LIVE IN HONG KONG George Benson & Al Jarreau)へ行く。2008年9月12日(金)8:00PM〜 湾仔(ワンチャイ)のコンベンション・センター・ホール3にて。満員の盛況だった。

2006年に発売された傑作アルバム"Givin' It Up"で共演した二人のジョイント・コンサート。アジア・ツアーということで、韓国・ソウル、ジャカルタ、中国・北京、上海と廻り、香港へやってきた。

Odoru130908_2 6〜7人のバック・ミュージシャンでとてもシンプルなステージ。冒頭ジョージ・ベンソン、アル・ジャロウのヒット曲の数々がメドレーで流れ、二人の登場だ。オープニングは "Breezin'"。その後、アル・ジャロウのソロ→ベンソン&ジャロウ→ベンソンのソロ→アンコールで二人がまた登場、という構成。約2時間20分のステージである。

先にソロをとったアル・ジャロウは素晴らしかった。アジア・ツアーは東京を除いて初めてとのことだが、生で聴くと凄い。何がって、約50分ほどのステージの間、MCも歌うようにやるのだ。つまり歌いっぱなしだ。毎回ステージの約6時間前から体調を整え、ボイス・トレーニングをするのだそうだが、この日も絶好調だった。ぼくが大好きな "Mornin'" が聴けたのは嬉しかったが、圧巻だったのは "Take 5" をバックの演奏と共にスキャットでやったところだ。その後ボサノバの "Água de Beber"(おいしい水)、"Mas Que Nada" と続く歌唱&スキャットも見事。「彼の喉には全ての楽器がある」と言われるのも納得できた。

再びベンソンが登場。二人で "Long Time Tutu"、"Summer Breeze" をデュエット。その後ソロでヒット曲の数々を熱唱。いきなりの "Six to Four" はかっこよかったな。”Turn Your Love Around”、"Love Ballad"、"Never Give Up on a Good Thing"、"The Greatest Love of All"等々、そしてラストの "Give me the Night" は総立ちのディスコ大会と化した。

アンコールでは、"On Broadway"でまた踊り、”Every Time You Go Away” で皆で手を振っておしまい。大人のための良いコンサートだった。
A席でHKD990(約13,860円)もしたが、ぼくは満足だったな。香港は西洋人もたくさん住んでいるので、ノリの良いお客さんも結構いたし。チケットを買ったのが3日前でも、ミキサーのすぐ後ろの席が買えた。香港恐るべし、である(笑)

GIVIN' IT UP LIVE IN HONG KONG
George Benson & Al Jarreau
Hall 3, Hong Kong Convention & Exhibition Centre
12th September, 2008  8:00 PM

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2008-09-10

「シャイン・ア・ライト」 SHINE A LIGHT DVD

ローリング・ストーンズのコンサート・フィルムの傑作「シャイン・ア・ライト」"Shine A Light"がDVD化された。映画館のド迫力の大画面で観て興奮したあのライヴがこれでいつでも観れるわけだ。

再見してみて、これはマーティン・スコセッシ監督の過去10年くらいのベストの仕事ではないかと思った。ここにはスコセッシ監督のストーンズに対する「愛」がある。被写体であるストーンズに対する尊敬と憧れが画面からほとばしる。長らくファンであったストーンズと対等に付きあえる喜び、そのミック・ジャガーをして辟易とさせるほどしつこく打ち合わせをして最高のものを作り出そうとする執念。それに応えてグレート・パフォーマンスをするストーンズの面々。20世紀最高のロックバンド、ローリング・ストーンズのライヴを一人のファンとして楽しみながら、彼らの舞台上の全ての動作を記録として残そうとするスコセッシのプロの映画監督としての心意気。カッティングの妙。その全てが素晴らしい。ロックと映像の史上最高のコラボだ。おそらくこのコンサート・フィルムは歴史に残るものとなるだろう。

Odoru0909085

劇場公開時のレビューは既に書いているので、今回はDVDの特典について書こう。
「シャイン・ア・ライト」のサントラCDを買って聴いてみて、あれれ映画に入ってないのがあるぞ?と思っていたがそれらは、このDVDにきっちり収録されている。
"Undercover of the Night","Paint it Black", "Little T&A", "I'm Free"の4曲である。
他にも、本編には使われなかったリハーサル風景やインタビューなど約15分のフーテージ集が収録されている。

ぼくが買ったのは香港版であるが、この内容でHK$159(約2,226円)は嬉しい。ぼくが中学や高校の頃(30年以上前)、LPレコードが一枚2,500円だったことを考えると、これだけのクオリティのものをこの値段で手に入れられるのはありがたいと思う。長生きはするもんだなぁ(笑)

今回Blu-rayではなくDVDを買ったのは理由がある。最近ぼくは携帯電話をiPhoneに買い換えたので、それにこの「Shine A Light」を入れたかったのだ。Macからそれ用のソフトを使ってiPhoneへ入れた。チャプターも使えるので、クリントン元大統領の前説など取っ払って、スコセッシの"OK, First Song!"から怒濤のライヴがどこでも観れるという幸せ。ホント長生きはするもんだ(笑)

それでもやっぱり劇場で観た時の迫力には到底及ばない。日本では12月5日から公開とのことだが、ぜひとも劇場の大画面で堪能してほしい。これは「劇場で観た」と後々自慢できる映画でっせ。ストーンズ・ファンならずとも楽しめること請け合いである。

SHINE A LIGHT (2008)

Dolby 5.1 Surround, dts
Aspect Ratio 2.35: 1
121mins
Region 3

(カバーアートはアメリカ盤)

【関 連】
「ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト」
http://nobuyasu.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/shine_a_light_73eb.html

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2008-05-29

「ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト」 Shine a Light

Odoru280508 映画「ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト」 "Shine a Light" へ行く。香港では5月15日から公開になった。

2006年秋、ニューヨーク、マンハッタンのビーコン・シアターで行われたローリング・ストーンズのライヴをマーティン・スコセッシ監督が記録したもの。2008年ベルリン映画祭オープニング作品である。

ぼくは1960年生まれで、団塊の世代のちょうど次の世代になる。だからローリング・ストーンズはリアル・タイムで知っているわけでもなく、正直ファンでもない。そんなぼくだが、この映画を観た帰りがけ、HMVでサントラ盤(2枚組)を買ってしまった。それくらい面白かった。ラストあたりは劇場で足踏みをしながら観ていた自分が居た。

ストーンズのファンでもない自分が、この映画を観に行こうと思ったのは、ひとえに監督がマーティン・スコセッシだったから。あれは、もう23年も前だが、会社の独身寮にいた時、先輩の解説付で、ザ・バンドの解散コンサート「ラスト・ワルツ」('78)を観て、そのカメラワークとカッティングの妙をとても覚えていたからだ。今回は、スコセッシ自身もファンであるローリング・ストーンズのコンサート・フィルムと聞いて劇場へ足を運んだのだ。

(ストーンズ・ファンで、映画を観るつもりの人は、以下ネタバレがあるので、読まないで公開まで待った方が楽しみがあっていいかもね)

このコンサートは、2006年の世界ツアー「ア・ビガーパンツ…」(←すまん)もとい”ア・ビガー・バン”ツアーの際にニューヨークで行われたものだが、キャパ 2,800人と小ぶりな劇場でのコンサートだけにあたかもスタジオ・ライヴの様相だ。観客席にも移動式のキャメラを設置し、数十台のキャメラが縦横無尽に動き、ストーンズ・メンバーの一挙手一投足をとらえる。

冒頭、ロンドンで、このコンサートのミニチュア・舞台セットを見て 肉じゃが、もとい、ミック・ジャガーがあれこれ文句をつけている。ニューヨークでは、スコセッシがミックが文句を言っていると云われ肩をすくめる。曲目もどれにするか?ツアー中に交渉を重ねる二人。飛行機の移動中も、ミックは、スコセッシの「曲目の提案」を見せられ苦笑する。コンサートの前日まで曲目が決まらない。「で、1曲目はどれなんだ?」。コンサート・スタッフと映像スタッフ、ストーンズ・メンバーの綿密な話し合いと喧騒の中、ついにコンサートの幕が開く。

前説は、なんと、クリントン元大統領。それが終わると、スコセッシのブース内の声が響く。「オッケー!最初の曲 (First Song) だっ!」

「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」でミック・ジャガーが登場。怒涛のライヴの幕開けだ。今風のコンサート・ビデオを見慣れている人間からすると、え?そうくるか!というカメラワーク。さすがスコセッシだ。(真正面からとらえず、横からのショット)
とても63歳(当時)とは思えないミックの張りのある声。40年以上も世界のロック・シーンの頂点に立ち続けた男のたたずまい。凄い!

途中3名のゲストが登場。ジャック・ホワイトと「ラヴィング・カップ」を。クリスティーナ・アギレラ(←超セクスィー)と「リヴ・ウィズ・ミー」を。極めつけは、ブルースのバディ・ガイと「シャンペン・アンド・リーファー」を歌う。バディ・ガイのギターが渋い。演奏後、キース・リチャーズが自分が弾いていたギターをその場で渡すという感動的な場面も。

「スタート・ミー・アップ」から、アンコールの「サティスファクション」が終わった時の、キースがギターのネックを持って舞台にへたり込んでる姿が印象的だ。
コンサートを終えた面々が舞台裏へ行くと、カメラはまたスタッフたちを映し出す。スコセッシがまた居て、指示を出している、「上だ、上を撮れ!」と。カメラはニューヨークの夜景を映し出し、そして…。

名実ともに、現代のロック・グループ最高峰の、おそらく<最後の>コンサート・フィルム。「ウッドストック」「エルビス・オン・ツアー」にも関わったスコセッシにしても、おそらくこれが最後の、コンサートの記録映画となるだろう。
スコセッシ(66歳)をはじめ、ミック・ジャガー(65歳)、キース・リチャーズ(65歳)、ロン・ウッド(61歳)、チャーリー・ワッツ(67歳)。こんな元気な不良オヤジ、もとい、不良老人たちが かつていただろうか? あんな年のとり方が出来たら男として幸せだろうな、と思わせるかっこよさ。

途中、昔のストーンズのインタビュウなどがはさまれる。中に、ミックへの、日本のフジテレビあたりの女子アナのバカな質問もあり、西洋人の観客の多かった劇場内で失笑を買ってたよ。

ひとつ気になったのは、コンサート舞台の最前列に金髪のイイ女たちが陣取っていること。"絵的"にいいので、「仕込み」だと思うが、これを見てるのも楽しかったな(笑)

とまれ、劇場の大音響とでかい画面でこのコンサート・フィルムを観れたのは幸せだった。DVDになればいつでも観れるが、臨場感は映画館ならでは、だからね。
中環 (Central) のIFC Cinemaで観たのだが、客の年齢層はやっぱり高くて、白髪や はげオヤジ、ムームーみたいなの着たおばちゃんたちが多かったけど、よくクーラーが効いてる場内が少しだけ「熱く」なった気がしたよ。

ストーンズ・ファンは、マストやね。おそらく、コンサート・フィルム史上に残る傑作。いつかじゃなくって、「今」観とかないと後悔するぞ!

Shine a Light (2008)

122mins

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2008-05-05

シナトラ/アット・ザ・ムービーズ CD Sinatra At the Movies

フランク・シナトラの映画で使った曲を集めたコンピレーションアルバムが4月に発売されたので紹介しよう。Frank Sinatra "At The Movies".

正直あまり「イカして」ないモノクロのアルバムジャケットだし、何枚かシナトラのアルバムを持っている人には余り目新しいものではないだろうが、(おそらく)レストアされたキレイな音で、主に50年代のキャピトル時代のシナトラの歌声が楽しめる。

映画のタイトルを挙げると、

「地上(ここ)より永遠に」('53)、「夜の豹」('57)、「カン・カン」('60)、「走り来る人々」('58)、「ヤング・アット・ハート」('54)<未>、「愛の泉」('54)、「ダニー・ウィルソン物語」('52)<未>、「見知らぬ人ではなく」('55)、「波も涙も暖かい」('59)、「激突のガンマン」('56)<未>、「最后の接吻」('58)、「抱擁」('57)、「下町天国」('47)、「The Tender Trap」('55)<未>、「Higher and Higher」('43)<未>

アット・ザ・ムービーズとはいえ、「野郎どもと女たち」、「ナイスガイ・ニューヨーク」、「上流社会」や「踊る大紐育」等からのものは入ってない。そういう意味では全てを網羅したものではないが、キャピトルの中での選曲としてはナカナカではないかと思う。

個人的に嬉しいのは、「夜の豹」の "I Could Write a Book" と "The Lady is A Tramp" が収録されていること。ぼくは、このリタ・ヘイワース、キム・ノヴァクとの共演作がシナトラ映画の中で一番彼らしくて好きなのだが、サントラ盤を長年捜しているのに、まだ買えずにいるものだから…

ぼくは、このCDを車の中や、リビングで聞いている。やっぱ、飽きないよな、シナトラは。彼のボーカルを聴いていると、"ボーカル"も一種の楽器のような気がしてくる。この声はワン・アンド・オンリーの特別な音色の楽器のように思える。ホント聴き心地が良い声だ。The Voice と呼ばれて当然だと思うよ。

聞き慣れた曲が多いが、セレクトされた20曲が「映画」というくくりで一枚に収められてるので、これはこれで良いかなと思ってるのでした。

SINATRA AT THE MOVIES

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2007-10-18

「クリス・ボッティ/イタリア」CD Chris Botti / Italia

Italia

スムース・ジャズ・トランぺッター、クリス・ボッティの新譜が出た。
題名が「イタリア」という如く、選曲はイタリアに関連したものが続く。
一曲目から映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」のデボラのテーマ。いわずと知れたエンニオ・モリコーネの作品。ここで、アマポーラを選ばないとこが渋い。同じモリコーネの「ミッション」も入ってる。

盲目のテノール、アンドレア・ボチェッリとのタイトル曲 "ITALIA"もいいが、特筆すべきは、イタリア系の歌手、ディーン・マーティンとの共演である。既に亡くなったディノとデジタルな共演ではあるが、録音スタジオを、ディノがこの"I've Grown Accustomed To Her Face" を吹き込んだキャピトル・レコードの同じスタジオにしたというから、入れ込みようがわかる。

個人的に惜しむらくは、イタリアというタイトルなのに、「ニュー・シネマ・パラダイス」が入ってない。前作のライヴ盤でも演奏していたように、アルバム「When I Fall In Love」で使っちゃったからね。こんなことならとっときゃ良かったのに。

全体的におとなしめのアルバムだが、秋の夜長、都会の大人の夜を演出するには結構いいと思うよ。

Chris Botti / Italia

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2007-07-13

マイケル・ブーブレ/コール・ミー・イレスポンシブル CD Micheal Buble/Call Me Irresponsible

(Approved by Amazon.com)

日本での人気はよくわからないが、香港のレコード・ショップでは、結構目につくところへ飾ってあるマイケル・ブーブレの新譜である。
このカナダ生まれのにいちゃんは、僕は、シナトラ亡き後、ジャズ・ヴォーカルのホープと思っている。ハリー・コニックJRの失速から、長らく聴けるヴォーカリストがいなかったが、やっと出てきてくれたという感じ。
シナトラの凄みはないにせよ、やっぱ、やんちゃな感じがないと男のヴォーカリストはよくない。ハリー・コニックJRの線の細さに比べると、マイケル・ブーブレの方がずいぶんと”遊んでる”雰囲気を匂わせてていい。
この「コール・ミー・イレスポンシブル」は、彼の3枚目のアルバムで、オーケストラをバックに彼のちょっと硬ーい感じのボーカルが楽しめる。パンチの効いたメル・トーメってとこかな。
ベッドサイド・ミュージック(←そんなのあんのか?俺が考えたんだよ!)の名曲 "Me & Mrs. Jones" にも果敢に挑戦しているが、何しろ硬いので、ちょっとね(笑)
タイトル曲は、シナトラがリプリーズ時代に録音したサミー・カーンの曲。直訳すると、「無責任と呼んでくれ」って、植木等(古っ!)を連想させるが、これをタイトルにしたところが買いである。
これからも、誰かさんみたいに、ファンクなんかに行かずに、ジャズ・ヴォーカルとして頑張ってほしい。年を重ねるに連れてよくなっていくことを期待してる。

Michael Buble / Call Me Irresponsible

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2007-06-26

ETV特集 疾走する帝王 マイルス・デイビス

6月24日(日) 21:00/22:00 に放送されたNHK教育テレビ「疾走する帝王 マイルス・デイビス ~菊地成孔のジャズ講座~」は面白かった。

サックス奏者・菊地成孔さんのわかり易い解説で、マイルス・デイビスの残した音楽を読み解いていく。
マイルスは裕福な家庭に育ったボンボンなので、他の黒人ジャズ演奏家のような、虐げられた者の魂の叫びがない。彼だから、"都会の大人の夜の音楽"を作り出せたというのはとても納得できる。
チャーリー・パーカーのビバップについていけず、ソロとなりビル・エバンスと組み、名盤「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」、「カインド・オブ・ブルー」でジャズの歴史を変えていく。
マイルスのミュートを使った素晴らしいバラード演奏は、当時大人気だったフランク・シナトラの歌い方を参考にした、というのは知らなかった。

マイルスとツアーを廻ったピアノのケイ赤城さんのインタビュウも面白い。マイルスは「子供のようだった」と語り「毎日、新しい音楽を聴いてそれを取り入れようとしていた。その頃の演奏で、今日は変な音楽を聴いていたのだな、というのがわかって演奏しずらい時があった。けど、天下のマイルスだから言えなかった」のだとか。

「カインド・オブ・ブルー」の大大大成功から、マイルスのフュージョン、ラップまでの進化は僕には混迷としか写っていなかった。今回の番組を見て、あまりに若くして「帝王」と呼ばれるまでになってしまった彼は、自身の成功体験を超えようとしてあがいていたようにも思えた。生きるのが苦しそうにも見えたのだった。

(香港でなぜ日本のテレビのことを書けるかというと、我が家はSonyのLocation Free を入れてるからなのです。)

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2007-06-16

ダイアナ・ロス / ブルー CD Diana Ross / Blue

あー、二日酔いである。昨夜はChina Clubでおいしい中華食べて、ワイン飲んで、紹興酒も飲んで…って、このブログはそんな話じゃないでしょ、というわけで気分がちょいブルーなので、ダイアナ・ロスの「ブルー」の話でも。

昨年秋、中環のHMVでこのCDをめっけた時、ブルーの奇麗なジャケットに魅せられた。曲目を見たときに、あ、そうか、これは、映画"Lady Sings The Blues "の <Blue> なんだな、とわかった。
映画の日本語タイトルは『ビリー・ホリディ物語/奇妙な果実』である。日本ではDVDも出ていないことは昨日書いた。

このCDは、その『ビリー・ホリディ物語』('72)のサウンドトラック作成時に録音されたもので、最近までモータウンの倉庫の中に眠っていたものである。ダイアナ・ロスがJazzyに歌う、スタンダードの数々。

家で友人でも呼んで、飲んでる時にBGMでかけるのにいいと思う。重すぎないし、軽すぎない、って感じですかな。

Diana Ross / Blue

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2007-06-11

シナトラ / ベガス Sinatra: Vegas CD Boxset

Sinatra: Vegas (Box Set, 4CD/1DVD)

フランク・シナトラのライブCD ボックスセット。ラスベガスのホテルでのライブばかりを集めたもの。CD4+DVD1の5枚組。

昨年(2006年)暮、香港のHMVで見つけて買った。HK$800 (約12,000円)もしたが、このボックスセットは買ってよかったと思っている。

中身は、① 1961年11月 ザ・サンズ ② 1966年1-2月 ザ・サンズ ③ 1982年3月 シーザーズパレス ④ 1987年4月 ザ・ゴールデンナゲット ⑤ (DVD)1978年3月 シーザーズパレス で収録されたもの。その他、64ページの豪華ブックレット、復刻版の当時のミニポスター。

約四半世紀に渡るラスベガスでのシナトラのショウの貴重な音源。どれも初めて発売されたもので、ファンにとっては感涙ものである。

このうち②の66年のザ・サンズのライブは、有名なカウント・ベイシー楽団、クインシー・ジョーンズ指揮の名盤「シナトラ・ライブ・アット・ザ・サンズ」と同じと思いきや、なんと別テイク!が入っているのである。

ブックレットによれば、「アット・ザ・サンズ」オープニングのシナトラの紹介部分はあとから付け加えられたものなのだと。このCDには当時のままの音源のオープニングが入っている。(司会者の声をマイクが拾っていない)

僕は、シナトラのコンサートは、横浜アリーナ('91)、福岡ドーム('94)へ行ったが、ラスベガスはホームタウンだけあって、当然ながら本人も楽しんで歌っているのがよくわかる。

20年ほど前、仕事がらみでラスベガスへ行ったときに、たまたま「サミー・デイビスJR&ジェリー・ルイス」のショウをやってて喜び勇んで観に行った。ショウの始まる前に座っている席の周りの人たちと話してたら、(今でもよく覚えているが、黒人で『ドリームガールズ』みたいな髪型のおばはんが)「シナトラのショウは人気があって、ダフ屋から買うしかないのよ。しかも500ドルもすんのよ。高すぎるわよね~ェ」と言ってたな。

今思えば、10万円払ってでも、ラスベガスでシナトラを観ておきたかったなと思う。ベガスはシナトラにとって、"HIS KIND OF TOWN" だったから。

Sinatra: Vegas

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