演劇

2009-09-22

舞台版 『ロシュフォールの恋人たち』 DVD Les Demoiselles de Rochefort

LES DEMOISELLES DE ROCHEFORT
LES DEMOISELLES DE ROCHEFORT

舞台版『ロシュフォールの恋人たち』"Les Domoiselles de Rochefort" DVDである。うちの小六の娘が「みたいといってる」とコメントに書いたら、娯楽映画研究家の佐藤利明さんがわざわざ送ってくれたのだ。佐藤さん、ありがとー!

日曜日。午前中小学校でトランペットの練習を終えた娘と、お昼を食べて一緒に楽しんだ。

この舞台は2003年11月にフランスで上演された2幕もの。全編フランス語ではあるが、映画を観ていれば大体のことはわかる。あの映画のかわいらしさと楽しさは、この舞台でも同様である。下のYouTubeにあった「双児姉妹の歌」を見てもらえればその楽しさがわかると思う。

この「双児姉妹の歌」は、映画では前半に出てくるが、舞台では1幕目の終わりのナンバーになっている。

舞台は、2003年に上演されただけあって、現代的にアレンジされている。(映画は1966年製作)
一番の違いは、映画ではジョージ・チャキリスたちが演じた旅芸人たちの服装がハードで不良っぽくなっていること。ぼくは最初『マッド・マックス2』かいな?と思ったほど(笑)

音楽は映画と同じくミッシェル・ルグランが担当しているが、映画では出てこなかった曲も数曲あった。

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どこの劇場かわからないが(おそらくパリだと思う)、舞台が広いのでセットも結構大がかりだ。映画のように照明に工夫して、<テクニカラー>っぽくしたセットで、出演者たちが歌い踊る。

舞台上で、アクロバティックにとんぼを切ったり、タップダンスが出てきたりと舞台ならではの「見せる」工夫も多いスペクタクルなショー。フランス人キャストだが、みんな上手い。フランス語だからいいのかも知れぬ。

娘に感想を聞いたら、「楽しかった!けどブブゥはどうしたの?!」と笑いながら云ってた。映画に出てきた、双子姉妹の10歳の弟が出ないことが不思議だったようだ。
それと、映画ではジャック・ぺラン(『ニュー・シネマ・パラダイス』)が演じた若い水兵役のおにいさんの顔を見て「マネキン人形?これ?」とも。

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馴染みのない歌もあったが、ラストのカーテンコールを観てるとやっぱり幸せな気分になる。「ロシュフォール・ファン」の人なら必ず楽しめるだろう。

舞台もぜひ生で観てみたいが、日本では残念ながらDVD化もされておらず、アメリカのAmazonでも現在入手は困難である。
映画『ロシュフォールの恋人たち』デジタルリマスターDVDが売れたら、日本でも商品化してほしいですな(たぶん無理だろうけど…はぁ)。

Les Demoiselles de Rochefort

【関連】映画『ロシュフォールの恋人たち』デジタルリマスター版DVD
http://nobuyasu.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/dvd-les-demoise.html

22-Sep-09-Tue

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2009-08-10

「ウエスト・サイド・ストーリー」 50周年記念ツアー東京公演 WEST SIDE STORY 50th Anniversary World Tour

日本に一時帰国して、東京・渋谷のBunkamura オーチャードホール「ウエスト・サイド・ストーリー」"WEST SIDE STORY" 50周年記念ツアー 東京公演(2009年7月29日〜8月9日)へ行った。

Odoru1008093 小六の娘が「CATS」香港公演以来ミュージカルにハマり、トニー賞授賞式をTVで見て「ブロードウェイに連れてって!」と毎日せがまれてたのだが、金もないしヒマもない状況だったもので(トホホ)、東京で「ウエスト・サイド・ストーリー」を演ってることを知り、渋谷で”ブロードウェイへ行ったつもりツアー”を慣行したのであった(笑)

チケットは前日電話予約で買えた。劇場へついてみると当日券も販売していた(8月7日・金)。ぼくたちの席は一階のミキサーの少し前。パラパラと空席もあるが9割以上は入っていた。舞台前にオーケストラ・ボックスがあり、生演奏だと娘が喜ぶ。

映画「ウエスト・サイド物語」('61)は、ぼくは何度観たかわからない。中学の頃70ミリでのリバイバル上映で観て、サントラ盤を買い何度も聴いた。DVDも当然持っており、音楽も映像も眼に焼き付いている。アカデミー賞作品賞を含む10部門で受賞した文字通りの傑作である。

ウエスト・サイド物語
サントラ
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舞台版も50周年を記念して再び上演され好評を博した。トニー賞授賞式でもダイジェストが見れた。なので初めて見る舞台版を期待して行ったのだった。

云わずと知れた現代版ロミオとジュリエット。NYで対立する白人系とプエルトリコ系不良グループの若い男女が恋に落ち、そこで生まれた悲劇…。

プロローグ。舞台の両端にバルコニーのセットがあり、バックはニューヨークの写真。そこで「ジェット団」「シャーク団」が指を鳴らしながら踊る。振付けは映画版と全く一緒だ。ジェローム・ロビンスの振付け、レナード・バーンスタインの音楽は今でも色あせていない。

今回舞台版を見て初めて知ったのは、映画版と楽曲の順番が違うこと。それに映画にはないダンス・シークエンスがあることだった。
映画版では前半にある「Gee, Officer Krupke」は舞台版は喧嘩の後。「Cool」は喧嘩の前になっていた。よりリアリティのある演出を目指した映画版は、喧嘩の後でコミカルな「Officer Krupke」を使うことを嫌い、皆の気持ちを抑える「Cool」を喧嘩の後持って来た。ロケで撮影された映画版はこれで正解の気がする。

それからAct 2の始めに映画にはないトニーとマリアが二人の未来を夢見る「Somewhere」をフィーチャーした幻想的なバレエがあった。これが映画版からカットされたのは、ここだけ皆白い衣装を着て、現実離れしているからだろうが、舞台での表現としてはこれはアリである。

ウエスト・サイド・ストーリー-ニュー・ブロードウェイ・キャスト・レコーディング
ウエスト・サイド・ストーリー-ニュー・ブロードウェイ・キャスト・レコーディング

今回のリバイバル・ブロードウェイ版は、より50年代当時の差別意識を際立たせるためか、スペイン語を多様している。それは舞台版CD(ニュー・ブロードウェイ・キャスト・レコーディング)を聴いてみたらよくわかった。「I Feel Pretty」は全てスペイン語で歌っているのだ。
日本上演版は、マリアもアニタもスパニッシュ訛りで頑張っているが、英語台詞であった。白人のトニーもポーランド系だと今回初めて知った。

トニー役チャド・ヒリガスは、頑張ってるのはわかるが、ガンバリ過ぎの気があった。ビブラートきかせて朗々と歌い上げるのはいいが、それがために感情表現まで至っていない感じ。バレエのシーンでトニーがマリア(ケンドール・ケリー)のリフトを失敗した(ように見えた)のも残念。
アニタ役のオネイカ・フィリップスはよかった。カーテンコールでこの日一番の拍手を浴びていた。レオナルド役のエマニュエル・デ・ヘスースも足がよく上がってた。「ウエスト・サイド・ストーリー」はプエルトリコ系が良くないとハナシになんないからね。

今回感じたことは、舞台版はよりバレエとオペラ色が強いということ。映画はどうしてもダイナミックな踊りに眼が行きがちであったが、舞台版はよりストレートに現代ニューヨークでの南米移民と白人系の差別に起因した悲劇が伝わって来た。

今回舞台版を見る事ができて、映画版、舞台版双方共それぞれの良さがあり、違った楽しみがあることがわかった。次回映画を観たらより多角的にこの傑作が味わえるような気がしている。

ウエスト・サイド・ストーリー
オスカー・ピーターソン・トリオ
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映画版を観ていない娘は「Tonight」をえらく気に入り、会場で上に書いた新録のCDを買った。ふと見ると、その横にオスカー・ピーターソン・トリオの「WEST SIDE STORY」CDがあるではないか!2800円もしたが、懐かしさに思わず購入した。このアルバムは、ぼくが初めて買ったジャズのレコードなのだ。それを買った時、お店のおばちゃんが「あんたはなんでも映画がらみやなぁ」と笑っていた顔を思い出す。今、実家のある中国地方の田舎へ来ているが、車で通りかかった時そのレコード屋はもうなくなっていた…。帰る度に地方の商店街の疲弊感が増すように感じる今日この頃である。

WEST SIDE STORY 50th Anniversary World Tour

Friday, 7th August 2009, 13:00
Bunkamura Orchard Hall, Shibuya, Tokyo

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2009-07-02

映画 「リトル・ダンサー」 Billy Elliot

Odoru0207092 2009年トニー賞授賞式をTVで見てから、ミュージカル作品賞をとった「ビリー・エリオット」の元ネタである映画「リトル・ダンサー」(00)を無性に観たくなった。

どっかにDVDがあったはずだと思い捜したが見当たらない。我が家の書庫(といえるほどもないが・笑)内の日本のTVで録画したものを入れたカゴの中をみたらあった。昔WOWOWでやったときに録画したものだ。久しぶりに見たが、めちゃキレイな画面でちょっと驚いた。日本の放送はやっぱ違うナァ…。いつも香港の甘いダメダメ画面を見慣れてるとこんなに違うのか!と思ったよ(笑)

で、久しぶりに観たこの映画。これは相変わらず傑作で、そしてまた泣いてしまったのだった。

1984年。イギリスの炭鉱町ダーラム。11歳の男の子ビリー・エリオット(ジェイミー・ベル)は、放課後50ペンスを手に町の体育館で、親の代からのグローブを使いボクシングを習っている。お母さんは他界し、家ではちょっとボケてきたおばあちゃん(ジーン・ヘイウッド)の面倒をみているやさしい子である。男らしい父(ゲアリー・ルイス)と兄トニー(ジェイミー・ドラヴェン)は数ヶ月にも及ぶ炭鉱のストライキに参加し、労働者の権利を訴えていた。

ある日、体育館の半分をバレエ教室に使うことになり、それを眺めていたビリーはいつの間にか、女の子たちに混じりダンスを習うようになる。
バレエの虜になったビリーだが、父に「男らしくない」と叱られやめるよう云われる。バレエ・ティーチャー(ジュリー・ウォルターズ)は彼の中にある才能を見出し、いつしか彼に個人レッスンをつけ、ロンドン・ロイヤル・バレエのオーディションを受ければと持ちかける。親に内緒でレッスンを続けてきたビリーだが、ストで衝突した警官隊に兄が逮捕されるのを見てオーディションを諦める…

Odoru0207097 「バレエの映画」と聞いて、女子供が見る映画だと思ったら大間違い。これはおとーさんが見るべき映画の一本である。ここに出てくる父親は本当の意味で「男らしい」のだ。

父親は、息子には強くなってほしい。男らしくあってほしいと思うもの。それはぼくも父親だからよくわかる。「男は、サッカーとか、ボクシングやレスリングをするもんだ」というのも賛成だ。

なのに、息子はダンスを、しかもバレエをやりたいという。「そんなオカマがやるようなこと、許せるか!」と父親は云う。

だが、自分の息子は「踊りたい!」という<意志>を全身で表現する。そのとき、父は「息子の夢をかなえてやりたい」と心から思う。そして、”裏切り者”と仲間にののしられても、息子のために「自分を変える」のだ。

労働者階級の粗野な父親だが、愛する息子の<全て>を受け入れてやる。そこが「男らしい」と思うのだ。

この映画「リトル・ダンサー」"Billy Elliot"は、スティーブン・ダルトリーの初監督作品。彼はもともと舞台監督として名声を博していたので、この舞台ミュージカル版「ビリー・エリオット」も自らが監督した。ダルトリーはゲイを公言しているので、この作品もそーゆー意味で彼らしさが反映している作品といえる。

少年時代のビリーの親友マイケル(ステュアート・ウェルズ)もゲイで、ビリーもバレエ・ダンサーなので、そうなったのかも知れないね(映画の中ではそーゆー描写はないが)。ミュージカル版の音楽は、これまたゲイのエルトン・ジョンが担当。これはイギリスの才能のあるそういった方々が作ったユーモアあふれる作品。
映画は2000年英国アカデミー賞で、英国作品賞、主演男優賞などを受賞。舞台は、2009年トニー賞でミュージカル作品賞、主演男優賞など主要10部門で受賞という数々の栄冠に輝く名作である。

この作品の時代設定は1984年。ちょうど、サッチャー政権の頃。まだ労働者が権利を訴え、ストとなれば長期間行っていたイギリスは、「英国病」と云われ、経済の活力が失われていた(回復傾向を見せるのは80年代後半。金融中心の経済体制になってから)。
ビリーの親兄弟のバレエ・ティーチャーへの反発も、労働者階級と中流階級という階級制度があるからこそ。

自分の才能でのし上がったビリー(アダム・クーパー)。その成功の舞台を見つめ、涙を浮かべる父の姿は、本当に感動する。

映画の中で、ビリーのおばあちゃんが、フレッド・アステアが好きだったり、亡き母もピアノを弾く女性だったりと、彼の才能も遺伝子レベルなのだとわからせる演出もとても自然だ。脚本のリー・ホールは、イギリスの名バリトン歌手、サー・トーマス・アレンが炭鉱掘りの息子だったことを参考にこの脚本を書いた。

だんだんダンスが上手くなっていくビリー。町の長い道をターンしながら進んで行くが、トタンでさえぎられた道はもうそれ以上進めない。そこで踊りを止め、トタンの壁を蹴るビリー…。ここなど(ダンスの道を)行きたくても行けない少年ビリーの心を表現した名演出だと思う。

舞台版は、日本では劇団四季が権利を持っているという。このブログで「トニー賞授賞式」のことを書いた時に、千早教授やSAKUさんのコメントで知ったのだが、日本での上演は、その男の子のバレエ・ダンサーの確保が大変らしい。なかなか日本では、そんな男子いないし、少年は成長と共に声変わりしたりするからね。果たしてどうなるでしょうか?

もし舞台ミュージカル「ビリー・エリオット」を観劇するなら、ぜひこの映画版を観てから行かれることをお勧めします。
あー、ぼくもブロードウェイか、ウエスト・エンド行きてーよー!

Billy Elliot (2000)

Director Stephen Daldry
111 mins

(予告編 ↓)

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2009-06-29

第63回トニー賞授賞式 2009 Tony Awards

昨夜(2009年6月28日)NHK BSで放送されたトニー賞授賞式はとても面白かった。トニー賞史上最高額を使ったという素晴らしいオープニング・アクト(上の動画)では、エルトン・ジョンに始まり、「ウエスト・サイド・ストーリー」「ガイズ・アンド・ドールズ」の”ランブル”、ライザ・ミネリのソロまで聴けて、のっけから「お腹いっぱい」になった。

景気後退の中、それでもブロードウェイは活況を呈しているという。たぶん、世の中の暗い気分を吹き飛ばしたいという民衆の思いがあるからなのだろう。このショウの中でも、新旧の楽しいミュージカル・シーンを観ると心が躍るからね。

今年は、イギリス映画「リトル・ダンサー」('00)をミュージカル化した「ビリー・エリオット」が作品賞など主要10部門で受賞した。「リトル・ダンサー」ってのは日本での邦題で、原題は「ビリー・エリオット」"Billy Elliot"という。これは主人公の男の子の名前です。

昨日のNHK BSでの放送では、字幕は「リトル・ダンサー」で通してたが、ナレーションで説明して、「ビリー・エリオット」としたほうがよかったかもね。邦題で通すなら、「ガイズ・アンド・ドールズ」も「野郎どもと女たち」、「パル・ジョーイ」も「夜の豹」、「ウエスト・サイド・ストーリー」も「ウエスト・サイド物語」としたほうが親切だったかもね、特に年寄りの視聴者には(笑)

「リトル・ダンサー」をミュージカルにしようと云ったのは、作曲も担当したエルトン・ジョンだったのだと。映画を観れば、なんでエルトンがそんなに気に入ってるのかがわかるよ(笑)

受賞式を観てて嬉しかったのは、「パル・ジョーイ」に出演中のストッカード・チャニングの歌声が聴けたこと。この人、映画「グリース」('78)で不良女子のボスをやった人です。それからプレゼンターでレイア姫ことキャリー・フィッシャーがぶくぶくの太った身体で出てきたこと。病気のようだが、元気になってセルフ・パロディで笑いをとってた。アン・ハサウェイもキレイだったな。

リバイバル作品賞は「ヘアー」が受賞。ベトナム戦争時代の反戦メッセージを込めた作品が、イラク戦争のさなか、またヒットしているというのはこの作品に「今日性」があるからなのだろう。

「CATS」香港公演で舞台ミュージカルが大好きになった12歳の娘と一緒に観ていたのだが、「シュレック・ザ・ミュージカル」などのシーンも観て、「ブロードウェイ行きたーい!」と叫んでいた。今、香港では豚インフルエンザのため、香港政府の要請で日本人小学校が6月12日から休校になってて、このまま夏休みになってしまうかもしれないという異例の事態になっている。

「このまま休みになったら、ニューヨーク行こう!」と娘に云われ、ちょっと考えてしまう親父だった。こっちは休みじゃないので、行きたいけど行けないんだよなぁ…。けど行きたいなぁ…。「ウエスト・サイド・ストーリー」も「パル・ジョーイ」も「ガイズ・アンド・ドールズ」も「シュレック」も「ネクスト・トゥ・ノーマル」も「ビリー・エリオット」も全部観てぇー!罪作りな番組でした。

トニー賞公式HP http://www.tonyawards.com/en_US/index.html

American Theatre Wing's Tony Awards 2009

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2009-06-02

「CATS 香港公演」 CATS HONG KONG 2009

アンドリュー・ロイド=ウェバーの傑作ミュージカル”CATS”の香港公演が行われているので行ってきた(2009年5月15日〜)。

長年観たいなと思っていたミュージカルだったので、今回の香港公演は楽しみにしていたのだ。

会場は、湾仔(ワンチャイ)にある、香港演芸学院(Hong Kong Academy for Performing Arts)内にあるリリック・シアター。

Odoru0206092 劇場内の舞台は、一番奥に月夜が見え、その周りは都会のゴミ置き場。中に香港ナンバーの車のプレートなんかもあり、ゴミは舞台からはみ出している。舞台下には水道管も見える。

場内が暗くなり、キャッツたちが登場する。舞台の後ろから走ってくる猫たち。

ぼくは、一階通路側に座っていたので、2匹の猫に肩をたたかれ、驚かされた。猫が通路に来るという話は聞いていたが、いきなり後ろからだったのでびっくり。

ゴミの中や、水道管からも出てきた猫たちが集まり、歌いだす!踊りだす!

1981年初演のミュージカルだけあって、楽曲のアレンジにいささか古めかしいものもあるが、さすがに世界中で大評判をとっただけあって、素晴らしい舞台である。

アクロバティックなダンスから、タップダンスまで見せる。ロックン・ロールやオペラも聴かせ、名曲「メモリー」を唄う場面はじーんと来たなぁ…。

ロンドン・キャストと聞いていたのだが、パンフレットを買うと、インターナショナル・プロダクションとあり、オーストラリアの役者が中心のキャストだった(グリザベラ=デリア・ハンナ)。それでも充分素晴らしい一級のパフォーマンスである。

考えたらロンドンもブロードウェイも「CATS」の上演終わってるしね(笑)

制作のLunch Box Theatrical Productionは、イギリスに本部を置き、ミュージカル等の公演をアジア、オセアニア地区で行っている会社のようである。

劇中も何度か、舞台から猫たちが客席に降りて来る。しょっぱなに驚かされたぼくは、次から「猫ひろし」で対抗し、「にゃー!!」と叫んでいたのだが、白人のキャストに通じるわけもなく、一匹のメス猫は泣いてる仕草をしていたよ(笑)

それでも最後は、また来てくれてひざをぽんぽん叩いてサヨナラをして行った。

休憩をはさんで、約2時間45分。ホント客を楽しませるという意味でよく出来た演出であった。リピーターがいるというのもうなずける。

香港でもヒットしているようで、当初5月31日までの予定が、2週延び、また 1週延びた。

一緒に行った11歳の娘も大興奮で、帰りがけこう言った。

「一生に一度は観ないと損するね!」

帰路のハイウェイを運転中、香港の夜景の中に見える月を眺めながら、とても幸せな気分になった。楽しい夜だった。

香港では、2009年6月21日まで上演中。香港在住の方は観ないと「損する!」と思う。素晴らしいミュージカルです。 Highly recommended!

(Hong Kong Ticketing) http://www.hkticketing.com/eng/

Lunchbox Theatrical Productions and David Atkins Enterprises
               in association with The Really Useful Group
                                       Presents

                                       C A T S

                       Music by Andrew Lloyd Webber
Original Production by Cameron Mackintosh and The Really Useful Group

First performance 15th May 2009, Lyric Theatre, Hong Kong Academy for Performing Arts, Hong Kong

(Cast) ↓

続きを読む "「CATS 香港公演」 CATS HONG KONG 2009"

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