演劇

2012-05-17

舞台版 「ヒッチコック × トリュフォー」 "HITCH - When Hitchcock Faces Truffaut"

とても面白い舞台を観て来たので紹介しよう。題名は「ヒッチコック × トリュフォー」"HITCH - When Hitchcock Faces Truffaut"という。そう、あの映画ファンなら誰でも知ってる同名の本の製作過程を元ネタにした舞台なのだ。

毎年香港では、"LE FRENCH MAY/法國五月"という芸術祭をやっていて、数々のコンサート、舞台、映画等が上演されている。今年は20周年ということもあり、例年にも増して賑やかなものになっているようだ。

そんな折、金鐘(Admiralty)のMTRを歩いてて、あるポスターに目が止まった。それがこの「ヒッチコック×トリュフォー」(希治閣 × 杜魯福)だったのである。

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フランス語の舞台であるが、英語字幕があるという。なので、2012年5月13日(日)会場の香港文化中心劇場へ出向いてみた。当日券も若干あったので、HK$320(約3,300円)を払って席に着く。場内はほぼ満員。香港人よりも西洋人の比率が高い。

舞台上は、テーブルと椅子が3脚。電話と棚があり、窓が見えるというシンプルなセット。

やがて劇が始まる。椅子に座ったヒッチコックのシルエットが映るが、こめかみから血を流している…。舞台奥から、トリュフォーに語りかける声。「ヒッチコックが殺された。昨日会った時の状況を話してくれ」。

場面は前日となる。トリュフォーが本を書くためにテープレコーダーを持ってインタビューに来る。先にヒッチコック夫人のアルマに会い、そして(憧れの)ヒッチコックと会う若き映画作家フランソワ・トリュフォー。緊張して挨拶するが、やがて徐々に打ち解けて行く。「鳥」を隣の部屋で編集中だと云うヒッチコック。プレゼントされたフレンチ・ワインを飲み、トリュフォーに「突然炎のごとく」を観たと告げる。ジャンヌ・モローの、モローの発音を妻に指摘されたり、「モローは二人の男(ジュールとジム)と寝たのか?」とか聞いてトリュフォーを脱力させたりする(笑)

そう、これはあの本に書かれているヒッチコックの創作の秘密(映画術)のインタビューを再現しているわけではなく、トリュフォーとヒッチコックの会話と、妻アルマの丁々発止のやりとりで楽しませる舞台なのだ。

「『レベッカ』は英国人監督の英国人脚本家による英国人キャストのハリウッド映画だ!」とか、ヒッチコックのクール・ビューティ好きの話など。それに、トリュフォーのヌーヴェルヴァーグに関する話も。セリフの中に随所に盛り込まれる映画ファンならわかる数々のエピソード。

ユニバーサル映画から電話があり、「鳥」のオープニング場面が長過ぎるのでカットしろと云われるヒッチコック。まだ編集中のラッシュを見せてもらったばかりのトリュフォーは、「あなたはアーティストなんだから絶対切ってはならない」と興奮して伝えるが、ヒッチコックはこう答える、「たかが映画じゃないか」。

約90分ほどの、一幕ものの舞台は、登場人物3人と、舞台奥から聞こえる声だけで見事に成立している。笑うところも随所にあり、所々流れてくる音楽はヒッチコック映画のものだ。

キャストが本当にいい。ヒッチコックもトリュフォーもそっくりなんである(笑)。皮肉屋のヒッチコックと神経質そうなトリュフォー。

現在、アンソニー・ホプキンスがヒッチコックを演じる映画「Hitchcock」が製作中だが、こっちもフランスで映画にならないかな?コメディ・タッチだし、面白くなると思うけど。

フランスでは評判をとった(らしい)この舞台。日本でも上演したら映画通にウケると思う。もしそうなったら、字幕はぜひ山田宏一氏に頼んでほしいね(笑)。

てなことで。

"HITCH"
A Play by Alain Riou and Stephane Boulan
Direction: Sebastien Grall

Cast
Alfred Hitchcock:  Joe Sheridan
François Truffaut: Mathieu Bisson
Alma Hitchcock:   Patty Hannock

May 13, 2013 5:00PM
Hong Kong Cultural Centre, Studio Theatre

(YouTubeに予告編?かな、動画があった)

17-May-12-Thu by nobu

4794958188 定本 映画術 ヒッチコック・トリュフォー
フランソワ トリュフォー アルフレッド ヒッチコック 山田 宏一
晶文社  1990-12-01

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2012-01-09

「談志大全(上)DVD-BOX 立川談志 古典落語ライブ 2001-2007」伝説の”芝浜”

談志大全 (上) DVD-BOX 立川談志 古典落語ライブ 2001~2007
談志大全 (上) DVD-BOX 立川談志 古典落語ライブ 2001~2007

昨年(2011年)11月21日に家元・立川談志が逝ってから、ぼくはますます家元が好きになり、談志落語にハマってしまった。
本も買い、CD-BOXも買い、年末・年始も様々な追悼番組をTVで追っかけ見た。

そんな中、Amazonへ注文した「談志大全(上)DVD-BOX 立川談志 古典落語ライブ 2001-2007」が届いた。10枚組のこのDVD-BOXは、1枚約2時間ほど、3本程度の落語が収録されており、値段も高いが、ボリューム満点でとても満足している。特に今や伝説となった、2007年12月18日よみうりホールで演じた「芝浜」が収録されているだけで、このBOXの値打ちはあると思う。

この1ヶ月ほどで、ぼくはTVの追悼番組とこのDVDで談志の「芝浜」を3回見た。NHKで放送された「談志が死んだ」(2011年12月4日)での2006年のもの、MX-TV(12月28日)での2005年のもの、そしてこのDVDの2007年の「芝浜」である。

結論から云うと、2007年は圧巻である。「落語の神様(ミューズ)が降りて来て、勝手にやらせた」と家元自身が語り、終わっても高座でしばらくへたり込み、客もしばらく席を立たなかったというほどの名演。ぼくも見終わって、しばらく腕組みをして「ほー」とため息をつき余韻にひたってしまった。そのくらいよかった。

2005年のは、その年の大晦日に紅白歌合戦の裏番組としてMX-TVのスタジオで演じたものだが、これは談志の「芝浜」の最高の出来と云われていたものであり、事実今見ても素晴らしい。これは家元落語の完成形の一つだと思う。

2006年のものは、ホール収録だがこれが泣かせる。以前もこのブログで記事にしたが、夫婦の情愛の描写が素晴らしいのだ。(→「NHK 談志が死んだ」)

そして、2007年の伝説の「芝浜」。これは2006年の3倍泣かせる。魚屋の勝の女房が、以前のものと比べ、とても男まさりに演じられるのだが、だからこそ「あんたのことが好きなんだよぅ」と云う場面でドッと涙があふれるのだ。

家元は60歳を過ぎて、本当に昭和の名人になったと思う。落語を語っているというより、400年の歴史の「落語」が、談志に語らせているという感じ。 このDVD-BOXにも収録されている「居残り左平次」を見ろ。演じてるというより、そこに左平次がいるような躍動感なのだ。

家元の云う「一期一会」とは、V.S.O.P(Very Special One-time Performance)のことなのかも知れないが、例えDVDの映像であれ、それらを見ることができてよかったと思う。今となっては最晩年のものなので、2007年の「粗忽長屋」など声が出にくく辛そうなものもあるが、最円熟期の落語界の〈至宝〉の名演の数々をいつでも観れるというのは幸せなことだ。

これはぼくが海外在住(香港)だから余計に思うのかも知れないが、落語は最も日本を感じさせてくれる大衆芸能だ。日本人だからこそわかる面白さと笑い。その機微を伝える演じ手の中で、ぼくはやっぱり家元・談志が好きである。人間国宝にはなれなかったが、談志は落語界のスーパースターとして歴史に大きく名を刻んでいると思う。
このDVD-BOXは落語好きの香港の友人たちに貸してあげよう。そして皆で一杯やりながら、家元落語を語り追悼しよう。今はそれを楽しみにしている。

談志大全(上)DVD-BOX 立川談志 古典落語ライブ 2001-2007

【演目】

『二階ぞめき』(にかいぞめき) 2003/11/17 立川談志独演会 京王プラザホテル
『疝気の虫』(せんきのむし) 2001/8/23 談志がしゃべりだします 第3回 京王プラザホテル 
『庖丁』(ほうちょう) 2004/9/14 ひとり会秋三夜 一 国立演芸場
『粗忽長屋』(そこつながや) 2007/4/24 立川談志独演会 よみうりホール
『夢金』(ゆめきん) 2002/2/15 立川談志独演会 中野ZERO独演会 
『文七元結』(ぶんしちもっとい) 2003/10/21 立川談志独演会 京王プラザホテル
『青龍刀権次』(せいりゅうとうごんじ) 2005/12/12 談志ひとり会秋三夜 第三夜 国立演芸場
『小言幸兵衛』(こごとこうべえ) 2004/5/10 立川談志不完全落語会 横浜にぎわい座 
『子別れ(下)』(こわかれ) 2005/10/12 談志ひとり会秋三夜 第一夜 国立演芸場
『富久』(とみきゅう) 2003/1/25 立川談志ワン&オンリー 東京厚生年金会館
『首提灯』(くびちょうちん) 2003/2/26 第173回県民ホール寄席 神奈川県民ホール 
『五貫裁き』(ごかんさばき) 2005/1/16 立川談志独演会 伊勢原市文化会館
『二人旅~万金丹』(ふたりたび~まんきんたん) 2004/9/3 立川談志独演会 かめありリリオホール
『慶安太平記』(けいあんたいへいき) 2004/5/10 立川談志不完全落語会 横浜にぎわい座 
『紺屋高尾』(こうやたかお) 2002/1/19 立川談志独演会 かめありリリオホール
『へっつい幽霊』(へっついゆうれい) 2006/4/22 立川談志独演会 よみうりホール
『唖の釣』(おしのつり) 2004/11/6 談志ひとり会 国立演芸場 
『よかちょろ~山﨑屋』 2007/5/6 立川談志独演会 横浜にぎわい座
『木乃伊取り』(みいらとり) 2006/5/26 立川談志一門会 町田市民ホール
『浮世床』(うきよどこ) 2005/7/30 立川談志独演会 かめありリリオホール 
『黄金餅』(こがねもち) 2004/2/28 立川談志独演会 東京厚生年金会館
『鼠穴』(ねずみあな) 2004/4/10 立川談志独演会 ヨコスカ・ベイサイドポケット
『かぼちゃ屋』 2007/12/1 立川談志独演会 三鷹市公会堂 
『死神』(しにがみ) 2005/1/22 立川談志独演会 北とぴあさくらホール
『つるつる』 2006/11/13 談志ひとり会 国立演芸場約
『権助提灯』(ごんすけちょうちん) 2006/1/13 立川談志独演会 海老名市文化会館 
『居残り佐平次』(いのこりさへいじ) 2004/3/28 立川談志独演会 町田市民ホール
『らくだ』 2005/11/29 第204回県民ホール寄席 神奈川県民ホール
『風呂敷』(ふろしき) 2003/12/2 立川談志独演会 調布グリーンホール 
『芝浜』(しばはま) 2007/12/18 リビング名人会 よみうりホール

09-Jan-11-Mon by nobu

談志大全 (上) DVD-BOX 立川談志 古典落語ライブ 2001~2007 談志大全 (上) DVD-BOX 立川談志 古典落語ライブ 2001~2007

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2011-12-07

「ジェローム・ロビンスが死んだ ー なぜ彼は密告者になったのか?」津野海太郎 著

ジェローム・ロビンスが死んだ (小学館文庫)
ジェローム・ロビンスが死んだ (小学館文庫)

津野海太郎著「ジェローム・ロビンスが死んだ ー なぜ彼は密告者になったのか?」文庫版を読了。

前回このブログで書いた記事が「談志が死んだ」で、今回「ジェローム・ロビンスが死んだ」の感想を書いている。なんか芸事を愛した立川談志師匠の洒落のようだな、と心の中で笑ってる自分がいる。

ジェローム・ロビンスといってわかる人は少ないのだろう。事実、文庫本あとがきでも著者の津野海太郎氏は「ジェローム・ロビンスと聞いてピンとくる人の数は、今の日本では極めて少なかったというのは自分の誤算だった」と書いている。それを読んで、ぼくも少しばかりわかる気がした。けど、談志師匠は読んでいたかもね、ミュージカルが大好きだったから(笑)

我々の世代には、ジェローム・ロビンスと云えば、やっぱり映画「ウエスト・サイド物語」である。津野海氏は、舞台版「踊る大紐育 /On the Town」の振付師としてのロビンスから入っている。それはこの本が、ジェローム・ロビンスの死(1998年夏)を朝日新聞で知った著者が、ネットで調べるうち、彼が「赤狩りで仲間を売った男」だった事実を発見し、その検証を行なっていくからである(「ウエスト・サイド物語」が作られたのは、その事件の後のことだから)。

これは、ただの伝記だとか、評伝ではない。なぜロビンスが仲間を売ったのか?を、まるでミステリーのようにひも解いて行く。読み進めると、赤狩り、50年代のアメリカの歴史と空気感、ブロードウェイやハリウッド映画の歴史がわかっていく構成になっており、そのディープな内容は、さすがに平成20年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞作品だけのことはある。

登場人物は多彩である。レナード・バーンスタイン、ベティ・カムデン、アドルフ・グリーン、エリア・カザン、ラリー・パークス、ジーン・ケリー、モンゴメリー・クリフト、ダニー・ケイ、アーサー・ミラー等々。←これらの名前がわかる人は、読んで絶対に楽しめるはずだ。

結論は読んでのお楽しみだが、キーワードはいくつかあり、それは「ユダヤ」「共産党」「ゲイ」である。ぼくはロビンスがゲイであることは知らなかった。今でこそ舞台人の中でゲイは市民権を得てるかも知れないが(少なくとも50年前とは違う)、彼が隠さなければならなかった弱みはそういう部分(そうしないと社会的に抹殺される)にもあったのだ。

映画版「踊る大紐育」のあの明るく楽しいミュージカル・シーンを撮影している最中に、議会では「赤狩り」の非米活動委員会が開かれていた。naming namesと呼ばれた(踏み絵のような)氏名公表を余儀なくされた人々はその後、その裏切り行為の十字架を背負い生き、キャリアを抹殺された人々はその後名誉を回復できない者がほとんどだった。
ウディ・アレンの映画「ザ・フロント」や、ロバート・デ・ニーロの「真実の瞬間」でも描かれた、赤狩りの実態。この本でも解説の川本三郎氏が書いているが、「 ロビンスは裏切り者というより犠牲者である。批判すべきはあくまで権力の側であって密告を強いられた人間ではない」という主張は的を得ている。

ミュージカルのファンとして、この本に教わることも多々あった。例えば、映画「踊る大紐育」のソング"New York, New York"では、冒頭の歌詞がヘイズ・コードにより変更されていた。本来 "It's a helluva town" が、"It's a wonderful town" に。ぼくは、フランク・シナトラがライヴで "It's a helluva town" と歌ってるのを聴いてわざと歌詞を変えて歌ってるのだとばかり思っていたが、これが本来の歌詞だったんですな。知らなかった。ルイス・B・メイヤーがジーン・ケリーを嫌っていたこと、あと、モンゴメリー・クリフトもゲイだったなんてことも知らなかった(笑)。

ミュージカル・ファン、映画ファンにはおすすめの本です(なんせ装幀が和田誠氏ですから)。なぜロビンスが、公聴会以後のミュージカル(「ウエスト・サイド物語」「屋根の上のバイオリン弾き」)をマイノリティのドラマにしたのかがわかったような気がした。生涯密告について語らなかったロビンスは、自分の作品の中で決着をつけようとしたのかも知れないから。

「ジェローム・ロビンスが死んだ ー なぜ彼は密告者になったのか?」津野海太郎 著

07-Dec-11-Wed by nobu

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2011-12-05

NHK 「談志が死んだ 立川談志が愛した落語と仲間」を観た

立川談志プレミアム・ベスト 落語CD集「芝浜」
立川談志プレミアム・ベスト 落語CD集「芝浜」

昨日(2011年12月4日)NHK総合で放送された「談志が死んだ  立川談志が愛した落語と仲間」を観た。

11月21日に亡くなった家元・立川談志師匠は、「オレが死んだら新聞の見出しは『談志が死んだ』だな」と云っていた。事実、スポーツ新聞にはその見出しが並び、このNHKの番組もその名で放送された。洒落が利いてていいね。

若い人には談志師匠のスゴさはあまりわからないだろう。この人は、一般大衆というより「玄人筋」にファンが多かったように思う。評論家、記者をはじめ、芸人で談志師匠を信奉する人も多く、ビートたけしや爆笑問題も慕っていたのだ。他の落語家では味わえない落語とでも云おうか。「伝統を現代に」をキャッチフレーズに、そのスピーディでノンストップの語り口のスゴさは誰もマネできない芸当だった。

この番組では、その談志師匠が2006年に演った「芝浜」を放送。ほぼ、ノーカットだった。自分の記憶が正しければ、2008年にBSで放送されたものだと思う。その時も観て「すげえな」と思ったが、今回観て、後半ぼくは泣いてしまった。落語で泣いたのは初めてだった。

談志師匠が年末になるとやっていたという「芝浜」。若い頃の録音と聞き比べると、この2006年版は、長年連れ添った夫婦の「情愛」がよく出ている。だから泣かされたのだ。
"名人"・立川談志の真骨頂。

「芝浜」は、古典落語の中でも屈指の人情噺である。酒ばかりをあおり、すっかり仕事をしなくなった魚屋の勝を、女房が何とか河岸に行かせるが、そこで拾った財布に42両もの大金が入ってて勝はまた仕事をしねぇで遊んで暮らすと言い出す。次の朝、女房は「それは夢だったのよ」と云い、反省した勝はそれから酒を断ち仕事に精を出す。3年後、商売もうまくいった勝に、女房はあの時拾った財布を差し出す…。

聞くところによると、2007年に談志師匠がよみうりホールで演った「芝浜」は、談志師匠がやっているのに、演者が勝手に喋りだし、師匠が「落語のミューズ(女神)が降りて来た」と云ったという。晩年「高田文夫のラジオ・ビバリー昼ズ」に出演したときも、「あれで談志はすんだ」と語っていたほど。これはDVDが出てるのでぜひ見てみたい。

色々と追悼番組も見た。MXTVの石原慎太郎都知事とのべらんめぇな対談、TBS「情熱大陸」の赤坂ACTシアターでの「落語チャンチャカチャン」。どれも声がかすれて出にくくなっている師匠の姿だった。そのかすれた声で、たけしと爆問・太田を聴き手に、芸談や下ネタを話す放送不可能なCD「立川談志 最後の大"毒"演会」(「新潮45」2010年9月号付録)は、本当に面白かった。

そのたけしがTBS「ニュースキャスター」で談志師匠の追悼VTRを見て、涙目で「あの人はいらついてた」と云った言葉が印象的だった。「圓生や文楽にはなれない時代に生まれてしまった。天才というより奇才だった」と。
「笑点」という長寿番組を作ったが、TVではついに大人気者にはなれなかった。才能がありすぎるがゆえの嫉妬。それをたけしは感じていたのかも知れない。

芸事が大好きだった談志師匠。ジーン・ケリー、フレッド・アステアなどの名ダンサー、ビリー・ワイルダーやルビッチなどうまい職人監督、そして漫才や落語を心から愛し、薗田憲一とディキシー・キングスの演奏する「ザッツ・ア・プレンティ」であの世に送ってもらった。
この番組「談志が死んだ」のナレーション・弟子の立川志らくも云っていたが、今頃天国でそんな人々と会って楽しんでるのだろう。あっぱれな人生でした。「やりやがったな、談志!」。合掌。

談志が死んだ 立川談志が愛した落語と仲間
NHK総合: 2011年12月4日(日)午後4:00~午後5:00

05-Dec-11-Mon by nobu

 

2011-06-15

第65回トニー賞授賞式 2011 The 65th Annual Tony Awards

2011年の今年もトニー賞授賞式(The 65th Annual Tony Awards)を楽しんだ。

日本時間では6月13日(月)の朝にあった授賞式。香港では時差もあり午前11時頃には終わる予定だったので、ぼくは当日午前中は休みにしていた。
その日は、週末の土曜日に合唱発表会があり中二の娘も代休だったので一緒に楽しんだのだった。

結果は、ミュージカル部門では「ブック・オブ・モルモン(The Book of Mormon)」が、作品賞を含む9部門受賞。演劇部門は「ウォー・ホース(War Horse)」が5部門で受賞した。

「ブック・オブ・モルモン」は、ウガンダに派遣された若い宣教師の騒動を描いたコメディとのこと。面白そうである。

トニー賞授賞式の面白さは、なんといってもパフォーマンスにある。アカデミー賞が年々つまらなくなっていくのに比べ、トニー賞は衰えない。

今年印象に残ったパフォーマンスをいくつか。
(YouTubeはいつ削除になるかわからないが、ここにのせておきます)

まず、オープニング・アクト。司会は一昨年に続いて2回目のニール・パトリック・ハリス。彼が「ブロードウェイはゲイだけのもんじゃない(Broadway is not just for Gay's anymore)」と自虐的に歌い踊るのが可笑しい(自分もゲイなのに・笑)。

今年から会場がNYビーコン・シアターに移った。「豪華な内装はイケア(IKEA)だ」と笑わせる。

続いて、今年リバイバル上演の「努力しないで出世する方法(How to Succeed in Business Without Really Trying)」。主演はなんと”ハリー・ポッター”ことダニエル・ラドクリフ!歌もちゃんとビブラートが入ってて、踊りもキレが良くて驚くほど素晴らしいパフォーマンス。

今年のパフォーマンスで一番面白かったのは、ヒュー・ジャックマンとニール・パトリック・ハリスのかけあい。過去の司会者のジャックマンとハリスがどっちがうまいかと張り合う。
ハリスが「トニー賞もエミー賞も司会をした」と云うと「あれ、私はアカデミー賞もやったけど」とジャックマン。

そして、「私の方が司会がうまく出来る♪」と「アニーよ銃をとれ」(Anything You Can Do)の替え歌になるのだ。
その後は、「ウエスト・サイド物語」(A Boy Like That / I Have a Love)、「雨に唄えば」(Make 'Em Laugh)、「コーラス・ライン」(I Hope I Get It)、「ファニー・ガール」(Don't Rain on My Parade)、「エニシング・ゴーズ」(You're The Top)、「ジプシー」(Let Me Entertain You)、「努力しないで出世する方法」(How To Succeed)と続く。

ミュージカル・リバイバル部門では、「エニシング・ゴーズ(Anything Goes)」が作品賞を受賞。これぞブロードウェイと云いたくなるコール・ポーターの名作の再演。

その他、「天使にラブソングを」「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」「ブック・オブ・モルモン」なども良かった。「スパイダーマン」は本格的なパフォーマンスは来年用にとっておいた感じ(笑)

ラストのニール・パトリック・ハリスのラップで受賞式を振り返る演出もパフォーマンスもグッド。終わって、ハリスがマイクを投げるところもイイ。
やっぱ、こーゆー授賞式って司会(Host)で決まるのかもな、と思わされた放送だった。

娘が、去年の放送も出てた影山雄成先生の出番が少なくて残念と云ってました(笑)

字幕版は、2011年6月18日(土)PM3:00〜5:30 BSプレミアムで放送。同時通訳よりそっちで見た方がいいと思うよ。

The 65th Annual Tony Awards 2011

15-Jun-11-Wed by nobu

2010-11-01

2度目の『グリース』香港公演 Musical "GREASE" in Hong Kong

Odoru3110102

中一の娘と、2度目のミュージカル「グリース」"GREASE" 香港公演を楽しんで来た。
ハロウィンの日曜日(2010年10月31日)のマチネーに行ったのであるが、満員の前回(公演が始まってすぐの週末)に比べ客入りが悪くて(約7割くらい)、ちょっと残念だった。

だが、出演者たちは約1ヵ月が過ぎ、こなれて来てる感じでまとまりもよく、舞台自体はあいかわらずとっても楽しいモノだった。

娘は、ロンドン・キャストのサントラを聴き込んでるので、今回は前回以上にノッてる感じ。ラスト、観客にダニーが広東語で呼び掛けて(ヘタなので、ここで笑いが起こる)、みんな総立ちになり歌って踊るのだが、ココも楽しんでいたようだ。ぼくは、ちょっと(トシで)腰を痛めちゃってて、思うように踊れないのがもどかしかったが(笑)

ロンドンでも「グリース」の舞台を見たという仲のいい香港人に、今回の公演の感想を聞いたところ、「ダニー・ズーコ太り過ぎ!」と言ったので大笑いした。
ぼくは「サンディ役も太ってたよな」と返したら彼も笑ってた。
ダニーは、ジーパンがパツパツだし、サンディは、ラストの黒いタイツ姿がむちむちむち子さんだった。
最後に2人で歌う"You're The One That I Want" の中で、"Better Shape Up" と歌うのはそーゆーことかと妙に納得したのでありました(笑)

娘によれば、"We Go Together" はこの舞台の方が振付けがよくって、"Greased Lightnin'" は映画の方がよい。それにこの曲はロンドン・キャスト版よりキーが高かったとか、いっちょまえのことを言い出して、親としては(少しばかりの)成長を感じてうれしく思ったりもした。

今回のリバイバル・ヴァージョンの舞台は、映画化された「グリース」の曲も入ってるので、馴染みやすく余計に楽しめる。またどこかで公演があれば、ぜひ観たいミュージカルである。

Odoru3110106

BMW Proudly Presents
       GREASE
The HK Academy for Performing Arts - Lyric Theatre
Sun 31 Oct 2010 2:00 PM

【関連記事】 ミュージカル『グリース』香港公演

01-Nov-10-Mon by nobu

B000024XA5 Grease: Original London Cast Recording
Original Cast Recording
Sony  1993-09-20

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2010-10-21

ミュージカル 『グリース』 香港公演 London's West End Smash Hit Musical GREASE in Hong Kong

Odoru21101003

香港で始まったミュージカル『グリース』"Grease"(油脂)に中1の娘と行って来た。 英国のチャンネル4で、全てのミュージカルの中でNo.1になったという傑作である。

いやー、これは楽しかったゾ!ポスターにも"NO.1 PARTY MUSICAL"と書いてあるが、本当に学校の体育館でパーティのノリであった(笑)

ぼくらが行ったのは、日曜の午後(2:00〜)だったもので、家族連れが多かった。
「こんな、真面目な娘が不良になるってストーリーのミュージカルに、子供連れて来てええのかい?」と腕組みして娘に語りかけてる俺。こっちもそうじゃん!(爆)

香港のこの手の公演はいつもそうだが、西洋人が大半だ。2階席の1番前だったので、客席を見渡すと、白髪まじりの老カップルも何組かいて、幕が開く前に劇場内に流れる50年代の、バディ・ホリーなんかのオールディーズを一緒に口ずさんでる。微笑ましい光景だ。

開演前にDJの声で「今は50年代なので、携帯電話はない。だからスイッチは切ってくれ」とアナウンスされる。
幕が開くと、舞台奥のバンドが「グリース・メドレー」を演奏。軽快な幕開けだ。もうこれだけで(ぼくのような)ファンは嬉しい。そして「サンディ」のデュエットソング。その後、合唱で「グリース」、「サマー・ナイツ」と続く。

曲順は、映画とは違うし、何曲か映画では使われなかったものもある。だがどれもこれも、映画『グリース 』('78)で何度も何度も観て、サントラを聴いた曲ばかりである。どのナンバーも聴いていて楽しいったらない。

車を回転させて歌い踊る「グリースド・ライトニン」もやっぱりカッコいいし、「ウイ・ゴー・トゥゲザー」は、座ったまま一緒に手だけで踊りたくなる。

そして、ラストでは、主役のダニー・ズーコが客席に「一緒に立ち上がって、歌って踊ろうぜ!」と声をかけ、客席は総立ちで手拍子をし、歌い踊る。おっさんのぼくもツイスト踊っちゃったよ(笑)。娘が恥ずかしそうな顔してましたが(爆)

客席の一番前で、4〜5歳の女の子が踊ってるのがカワイかった。主役のダニーが最後、万来の拍手を受けている時に、その子に手招きして、自分の使ったコームをあげていた。

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帰りがけ、オリジナル・ロンドン・キャストのCDを買った。
ラジオDJの始まり方からとてもイイ出来だ。親子で気に入ってる。

パンフレットも買ったが、1973年のロンドン公演では、主役のダニーを(まだ映画で売れる前の)リチャード・ギアが演じていたのだと。そのことをぼくは知らなかった。
今公演のダニー役は、Jonathan Roxmouth サンディは、Bethany Dickson。

アメリカでは、今、高校のグリークラブを舞台にしたTVドラマ「GLEE」がヒットしてて、そのおかげで、夏休みに映画『グリース 』シング・アロング・ヴァージョン(歌詞付き版)がリバイバル公開されたやに聞く。劇場でみんなで唄えば楽しいだろうな、とうらやましく思ったが、今回劇場で思いっきり歌って踊れたので、ぼくは満足だった。

ともかく、ぼくのような映画『グリース』世代の人も、そうでない人も、楽しめること請け合いである。こんな、後になーんにも残んないミュージカル・コメディはないからね(←ホメてるのだ!)。

いやあ「やっぱ『グリース』はイイなぁ」と何度も何度も娘と言いあいながら、Dan Ryan's Chicago Grillでハンバーガー食べて帰ったのだった。幸せになれるミュージカルです。元気が出るよ!

香港公演は2010年11月7日まで。チケットは、ココ

(余談だが、来年(2011年)5月の香港でのミュージカル公演は、「ウエスト・サイド物語」だと)

GREASE
The HK Acacemy for Perfoming Arts - Lyric Thatre
Sun 10 Oct 2010 2:00 PM

【関連記事】 2度目の『グリース』香港公演

21-Oct-10-Thu by nobu

B000024XA5 Grease: Original London Cast Recording
Original Cast Recording
Sony  1993-09-20

by G-Tools

2010-09-24

「ハイスクール・ミュージカル・ライヴ・オン・ステージ」 High School Musical Live on Stage in Hong Kong

Odoru2309102_2

シンガポールの高校へ行っている息子の学園祭もあり、香港からシンガポールへ出張してきた。
息子の行っている高校は、日本人学校なのだが、シンガポールではインターナショナル・スクールという位置づけになっており、雰囲気はアメリカの学校みたいなのだ。学園祭には現地の若者も多数来場し盛り上がっていた。

モギ店では、やきそばやお好み焼きを売り、体育館では、アメリカン・スクールの生徒とバスケの対抗試合をやっていた。食堂に作った舞台では、歌や踊りのパフォーマンス、それに息子がやってるバンドの演奏など、なんか「青春真っ盛り!」って感じで、おっさんのぼくも若返った気がして、またニキビが出るかと思った(笑)

そんな気分で、日曜(2010年9月19日)朝のフライトで香港へ戻り、中一の娘と娘の友達を連れて午後3時の回に行ったのが「ハイスクール・ミュージカル・ライヴ・オン・ステージ」(歌舞青春・音楽劇)"High School Musical Live on Stage in Hong Kong"。

なんか、また学園祭のノリである(笑)。これ、はっきり云って<大掛かりな(学園祭の)出し物>であった(笑)

会場のHKAPA, Lyric Theatreへ行ってみると、(その日が千秋楽で、しかも午後の回だからか)子供ばっか。西洋人のローティーンというか、もっと小ちゃい子も多い。日本でいう「おかあさんといっしょ」を見に行ったような感じ(笑)

後ろの席にいた白人の4,5歳の女の子が、開演前に、「カモーン、ガブリエラ!シャーペイ!」と云うと、横にいたもう一人が「カモーン、ハンナ・モンタナ!」って云ってる(笑)。盛り上がってるのか、ただうるさいのかわかんない感じ(笑)

公演が始まる。映画「ハイスクール・ミュージカル」シリーズで聞き慣れたメロディと軽快なダンスが続くので、会場内も静かに、そして子供たちも徐々に盛り上がっていくのがわかる。

物語は、映画「ハイスクール・ミュージカル」のパート1と同じモノ。なので、娘も娘の友達も理解出来たようだ。

舞台の上は赤色に塗られ、簡単なセットの前で若い役者たちがハツラツと歌い踊る。

当然、ザック・エフロンなど、映画の出演者は出てないのだが、2階席から見ているとみんなキャラクターをよく似せていて、本物が出ているような錯覚を覚える(特にチャドはよく似てたなぁ)。

映画そのものは、ディズニー製作なもんで、子供向けでコクがない。この舞台版ミュージカルも同じく健全なモノである。ただ、さすがミュージカルの本場、アメリカの舞台だけあって、高校生の集団群舞の振付けと踊りは見応えがした。

開演前にロビーで、名前を書くだけで、上のポスターをくれた。開演後、並べば出演者がそれにサインをしてくれるというサービスがあった。まるで後楽園遊園地の「ゴレンジャー」ショーだ(笑)

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娘は、香港ディズニーランドでの「ハイスクール・ミュージカル」パフォーマンスも見ているが、「こっちの方が上等だ」と云ってた。なぜ?と聞いたら「屋根の下でやってるから」(笑)

この公演、スポンサーが、最近オープンした九龍サイドの高級ショッピング・モール「ELEMENTS」だった。ぼくが見た広告では、そこでHK$20,000、HK$25,000以上買えば、この公演の(前の方の)チケットをもらえると書いてあった。
ルイ・ヴィトンなど高級ブティックも多数あるショッピング・モールだが、20〜30万円払ってこのチケットもらってもなぁ…って思ってしまったのは俺だけか?(笑)

事務所で、仲の良い香港スタッフに、「ハイスクール〜」行った、と話したら、「私は劇場前まで娘たちを送って自分は観なかった。一緒に観たあなたはエラいお父さんだ」と褒められた(笑)

ま、「ハイスクール・ミュージカル」ファンの娘たちの満足度は高かったので、何よりそれでよかったと思う。

以上、文化祭気分の週末のお話でした。

High School Musical Live on Stage in Hong Kong
Sunday - 19th September, 2010 PM3:00
Hong Kong Academy Performing Arts, Lyric Theatre

23-Sep-10-Thu by nobu

【関連記事】
「ハイスクール・ミュージカル」
「ハイスクール・ミュージカル2」
「ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー」

【関連サイト】
High School Musical Live on Stage in Hong Kong | facebook

2010-07-13

「シカゴ・ザ・ミュージカル (CHICAGO The Musical)」 2010 香港公演を観劇した方用映像

我が家の中一の娘が、YouTubeで発見した「シカゴ・ザ・ミュージカル (CHICAGO The Musical)」の映像を見せてくれた。

コレ、香港でやった時と同じキャストじゃん!

香港公演を観た人は楽しめると思います。ミス・サンシャインも出てるしね(笑)

この映像は2009年のヘルプマン・アワード授賞式の時のもの。

ヘルプマン・アワード (Helpmann Awards) とは、オーストラリアの演劇賞で、アメリカのトニー賞のようなものである。

2009年のミュージカル主演女優賞は、この「シカゴ(CHICAGO)」でロキシー・ハートを演じた、シャロン・ミラーチップ(Sharon Millerchip)が受賞したので、その時のパフォーマンスだろうと思う。

それにしても… 我が家の娘は「シカゴ」をとても気に入って、2回観に連れて行った。親としては、見せるのはちと早かったかな、と思うのだが(苦笑)

from CHICAGO The Musical
"We Both Reached For The Gun" Performance

(おまけ)

そのシャロン・ミラーチップのインタビューもYouTubeで見つけた。「ロキシー(Roxie)」を唄う場面が見れる。

13-Jul-10-Tue by nobu

2010-06-29

第64回トニー賞授賞式 2010 Tony Awards

のっけから恐縮だが、今年(2010年)のトニー賞授賞式、BS放送(6月20日)を録画したもののなかなか見れなくて、その間にちらほらトニー賞ネタも見聞きしていた。
その中で、一番笑ったのは、アメリカで授賞式をCBSが放送した次の日(6月14日)の「デイヴィッド・レターマン・ショー」。
冒頭のスタンダップ・ジョークで、「昨夜はトニー賞を楽しんだかい?」(会場、拍手と歓声)。そしたらレターマンが、「お前ら、全員ゲイか!?」(笑)

日曜日の夜、中一の娘とPizzaHutのピザをパクツキながら、録画を見ようとつけたら、NHKのアナウンサーと共に、演劇評論家の影山雄成先生が登場。マイクを両手でおつかみになる立居振舞を見て、娘が「この人、ホモ?」(失敬!)

今年のトニー賞、オープニング・アクトで見事なピアノを披露した司会のショーン・ヘイズ。数年前に、シーズン1,2だけNHKで深夜に放送された爆笑コメディ「ふたりは友達? ウィル&グレイス」でエキセントリックなゲイ役(最高!に面白かった)でブレイクしたが、彼自身も最近ゲイだとカミングアウトしたばかり。

ミュージカル・パフォーマンスでは、リバイバル作品賞受賞「ラ・カージュ・オ・フォール」で、大量のゲイ(に扮した男)たちが歌い踊る。主演男優賞も同作品のゲイ役ダグラス・ホッジが受賞。
プレゼンターとして、これまたツイッターでカミングアウトしたばかりのリッキー・マーティンも登場となれば、レターマンのジョークもまんざら外れてない(笑)。正に"ゲイの祭典"みたいで、(ある意味)大いに楽しめた今年の授賞式だった(笑)

(リバイバル・ミュージカル作品賞「ラ・カージュ・オ・フォール」のパフォーマンス)

今年は映画ファンにも充分楽しめる内容だった。演劇部門では、主演男優賞をデンゼル・ワシントンが受賞(受賞スピーチで、トニー賞の正式名称が云えず、今後彼の受賞はないだろうと思った・笑)。主演女優賞は、『ダウト~あるカトリック学校で~』で圧倒的な演技を見せたヴィオラ・デイビス。助演女優賞は、スカーレット・ヨハンセン。ミュージカル部門の主演女優賞は、キャサリン・ゼダ・ジョーンズだった(旦那のマイケル・ダグラスも来てた)。

演劇作品賞は、ベテランと若い芸術家を描いた「レッド(RED)」。ミュージカル作品賞は、50年代に白人DJが黒人音楽と黒人の女性に恋をするという「メンフィス(Memphis)」が受賞。パフォーマンス場面を見ると、「ヘアスプレー」みたいで、娘が「見たいー!」と叫んでた。
ぼくは、フランク・シナトラの歌で踊りまくる「Come Fly Away」が見たいな。それと、リバイバルだが、ビリー・ワイルダー監督の大傑作『アパートの鍵貸します』のミュージカル化「Promises, Promises」も見たいなぁ。主役が、司会をしたショーン・ヘイズ(主演男優賞ノミネート)というのも良さそうだね。

ミュージカル作品賞ノミネートの「American Idiot」はグリーン・デイ(Green Day)の楽曲で構成されているため、本物のグリーン・デイがオープニングで歌っていた。この手のロックはぼくはあまり聞かないのだが、主張があってなかなかのモノだった。ミュージカル・アクトの時には、放送コードのため、ところどころ(わざと)歌わないところがあり、これはこれで珍場面だったな(笑)。あきらかにFuxxと歌ってた(爆)

BS放送では、会場内には元劇団四季の俳優・石丸幹二さんだけが入りレポートしたが、娘が「こっちの解説の人を入れてあげればいいのに」と云ってた。その解説の影山先生は、トニー賞のチケットやPLAYBILLを「さわっていいですか?」と言って、愛おしそうにナデナデしてたのが、印象的でした(笑)。来年もぜひ出演してください!娘が待ってます。てなことで。

(ミュージカル作品賞「メンフィス」のパフォーマンス)

トニー賞オフィシャルサイト = TonyAwards.com

The 64th Annual Tony Awards 2010

29-Jun-10-Tue by nobu

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