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2018年2月

2018-02-25

「ブラック・パンサー」”Black Panther”

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たまにはスカッとした映画が見たいなと思ったので、香港の旧正月に公開された「ブラック・パンサー」”Black Panther” へ行く。
売店でミックス・ポップコーンも買った、コークZEROも買った。マーベル・コミックの映画を見る準備はできた。
マーベルの映画は、特にパート1にはハズレがないとぼくは思ってる。パート2以降は時々ハズレがあるが。
だが、この「ブラック・パンサー」は途中で居眠りをしちゃったんですな(汗)。決して面白くないわけではないのだが、寝ちゃったんですね...

アフリカ中央の架空の国ワカンダ。この国の若き国王ティ・チャラは、スーパースーツを着たヒーロー、ブラック・パンサーである。祖国は貧乏な国とされているが、実は超文明国家で、”ヴィラニウム”という秘密の鉱石の原産国であった。国を守るため、世界を守るため、彼の戦いが始まる。

途中、悪者の取引が行われる韓国・釜山へ行くところは、なんか007を見ているようで、ワクワクした。だが、その後の展開がちょっと退屈で、ここで寝ちゃったんですな(苦笑)
なんとかストーリーは追えたのだが、そんなことで、ラストのクライマックスの戦いもノレず、映画は終わった。スカッとしにいったのに、全然スカッとしないで帰ってきちゃった。スカッとしたのはコーラだけでした(笑)

映画の内容は、黒人主体のキャスティングで、70年代のブラックスプロイテーションみたいなのかと思ったが、もっと上品で、アフリカンなものだった。ワカンダ国の人々はアメリカが嫌いで、英語もたどたどしいというのが面白い。この映画の主役は国王ティ・チャラ(チャドイック・ボーズマン)なんだが、女性の活躍がスゴい。国王のガードウーマンたちの強いこと。オコエ(ダナイ・グリラ)なんて最強である。彼女らは、身体だけじゃなくてハートも強い。そこのあたりもこの映画のみどころですな。

ぼくは見てないから知らなかったのだが、このブラック・パンサーって、「シビル・・ウォー/キャプテン・アメリカ」に出てきたんだって?マーベルの映画は多過ぎて、ぼくは正直食傷気味だったのである。今回は新しいキャラクターなんで良いかなと思ったんだけどね。そんなところも、この映画でウトウトした理由かな?んな、わけないか(苦笑)

Black Panther (2018)

25-Feb-18 by nobu


2018-02-23

「リメンバー・ミー」 "COCO" 子供を連れていった親が泣かされる映画の一本あるよ

前回書いた「シェイプ・オブ・ウォーター」の監督ギレルモ・デル・トロがメキシコ人なので、その繋がりで、「リメンバー・ミー」"COCO"のことを書く。

この映画香港では2017年末に公開になり、見逃していたぼくは、今年2018年の旧正月の休みにNowTVの配信で楽しんだ。

まずオープニングのディズニー・テーマがメキシカン・サウンドなのがよろしい。昔々メキシコのあるところに仲のよい夫婦がおりました。そこにはかわいい一人娘ココがいました。旦那は音楽をこよなく愛するミュージシャンで、音楽をやるんだと出ていって、そのまま家に帰って来ませんでした。怒った妻は、今後一切音楽を家の中で聞かないし、やらないと心に決めました。一人娘を育てるため、妻は靴職人になり、立派に娘を育て、子孫も代々靴職人になりました。その後も「音楽禁止」の家訓は守られたままでした。

そんな家で育った男の子ミゲールは、じつはメキシコの伝説的な歌手デラクルスの大ファン。家族に黙って、屋根裏部屋で自分で作ったギターをこっそり奏でる日々。だが、やがて家族にバレ、家を飛び出すミゲール。年に一度の「死者の日」、彼はデラクルスの墓に忍び込むと、不思議な出来事が起きる...

日本の題名は「リメンバー・ミー」だが、原題は"COCO"これは、ミゲールのひいおばあちゃんの名前である。ミゲールはココばあちゃんが大好き。だけど、もうボケてきてて、自分の娘の事もわからなくなってきている。

物語はやがてミゲールが紛れ込んだ不思議な「死者の国」で繰り広げられる冒険となる。そしてその中で、ミゲールのファミリー・ツリーの謎がわかっていく。

いやぁ、この映画も我が家ではかつてよくあった、子供が喜ぶだろうと思って連れて行って見たら、父親が大泣きして帰ってきた、という類の一本だ。思い出すと、原恵一監督の傑作「クレヨンしんちゃん・嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の野望」や「あっぱれ戦国大合戦」、「ドラえもん のび太の結婚前夜」、「カールじいさんの空飛ぶ家」(←これは前半の夫婦の歴史部分)等々。劇場の電気がつくと「なんで泣いてんの?」とよく子供たちに聞かれたもんだ(苦笑)

だけど、子供がいたからこんな名作を観ることができたわけで、そういう意味でも子供がいてよかったと思う。家族の思い出って、こんなささやかなものだと思うよ。それは子供が成長して、手を離れて初めてわかること。子供といられる時は永遠じゃないからね。子供が小さいうちはできるだけ一緒にいてあげるのが親のつとめだけど、その子育ての時間は、親しか知らない思い出だから。大事にしないと。この事も「のび太の結婚前夜」で教えてもらったこと。その意味が、子供達が成長した今になったらよくわかる。

この「リメンバー・ミー」では、親の気持ち、子供の気持ちが両方わかるから、余計に泣ける。またディズニー/ピクサーにやられてしまった!
おそらく、今年のアカデミー賞のアニメ部門はこれが取るだろう。主題歌賞もウツクシイ"Remember Me"が取るかも知んないね。

余談だが、この映画のミゲールの葛藤(ミュージシャンになりたい夢と実家の靴職人になる現実)は、イギリス映画「リトル・ダンサー」"Billy Elliot"を参考にしたと聞く。この映画も、ぼくは「お父さんになったら見とくべき一本」と思ってる。子供のために父親がしなきゃなんないことを教えてくれる名作である。

てなことで。

COCO (2017)

23-Feb-18 by nobu

2018-02-21

「シェイプ・オブ・ウォーター」”The Shape of Water” ギレルモ・デル・トロのダークすぎる(?)大人向けファンタジー

【 ち と ネ タ バ レ あ り】

「なんでこんな映画連れて来たのよ!」今年二十歳になる娘に叱られた。久しぶりに香港へ戻ってきて、ちょうど初日だったので(2018年2月1日)、この映画に連れ出したのだ。ま、お父さんがチョー観たかったというのが本当のところだが。
中環の映画館へ着いて、チケットを発券して初めてわかったのだが、これカテゴリーIIIなんですな!(日本でいう18歳未満入場不可)。そんなにバイオレンスが強いグロい映画なのか?と想像したが、結果エロも激しいエログロ映画だったのだ。ガウチョ!

主人公のイライザ(サリー・ホーキンス)が目覚めるところから、物語は始まる。だが、彼女いきなり湯船につかってオナニーをするのだ。その後も、ストリックランド(マイケル・シャノン)は、朝家に戻って子供たちが学校行った後、女房にワイシャツ着たままケツ丸出しで激しく腰をふる。
デル・トロ監督は「パンズ・ラビリンス」でもそうだったが、残酷な描写が好きみたいで、後半は血まみれのシーンが多くなる。ホフステトラー博士(マイケル・スタールバーグ)が引きずられるとこなんか痛い痛い。これがファンタジー映画なのか!?と心で呟いた。隣で娘は顔をふさいでる。お父さんは、色んな意味でアイタタタ…

Wikipediaによると、”暴力描写や自慰行為の描写があるため、東京国際映画祭で公開されたオリジナルバージョンはR18+指定で公開された。2018年3月1日に公開されるものは一部のシーンが処理されたR15+指定バージョンのものである”とある。アイヤー、それなら娘には日本で観せてやればよかったなぁ。そのことを娘に話すと「だけどそれなら印象が大分違うだろうね」と云われた。たしかにエログロを抑えればこれはステキなファンタジーになり得るだろう。オリジナル版を見てしまうと、アカデミー賞は保守的だから、監督賞なんかは取れても作品賞は無理かもな、と思うのだった。

だけど、この映画いいんだよなぁ。オタクの大好物あるよ。ストーリーは、聴覚障がいで独身の主人公が、掃除のおばさんとして働いている米秘密機関で、捕獲されてきた半魚人(ダグ・ジョーンズ)と恋におちるというもの。
まず半魚人が、往年のユニバーサル映画のそれに近い造形なのがいい。時代設定が米ソ冷戦の1962年というのもよろしい。だからセットが当時のSF映画や東宝特撮モノを連想させるんである。ぼくは「海底二万マイル」や「ミクロの決死圏」を思い出した。画面のトーンも青や緑で統一されていてこれもよろしい。
それに、主人公が住んでるアパートが、映画館の上にあり、隣に住むうらぶれたイラストレーター(リチャード・ジェンキンス)と白黒テレビを見ながらタップを踏んだりするのも、ミュージカル好きにはたまらない。夢のシーンでの”You’ll never know”、シャーリー・テンプルや、南米の大スター、カルメン・ミランダの登場は嬉しくて、胸が高鳴った。ヒロインの名前がイライザなのも「マイ・フェア・レディ」からとってるのか?と邪推してしまった。

マイケル・シャノン扮する所長は、”Positive Thinking”の自己啓発本を読み、自分の強さを前面に押し出す昔ながらのアメリカのマッチョで、これは現在のトランプ大統領を連想させる。
主人公は耳が聞こえず、話もできない。隣に住むイラストレーターは、リストラにあい、ホモであることを隠している。秘密機関で働く掃除のおばさんたちは黒人や南米系だ。所長に痛めつけられてる半魚人は〈究極の〉異形の者だ。
この映画は、アメリカでマイノリティと呼ばれている人たちの逆襲である。60年代という時代設定だからリアリティを感じさせるが、現在の物語として観ていいと思う。
オタク好みで、深い内容の映画。ギレルモ・デル・トロの「パンズ・ラビリンス」に続く傑作の誕生である。父と娘が一緒に観に行くには不向きな映画だが(苦笑)

The Shape of Water (2017)

Text by nobuyasu 21-Feb-18

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