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2014年7月

2014-07-23

『レクイエム 最後の銃弾』(掃毒/White Storm) ラウ・チンワン+ニック・チョン+ルイス・クー

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香港映画『レクイエム 最後の銃弾』(掃毒/White Storm)が、当地のNowTV(衛視電影台)で先週土曜日の夜放送された(2014年7月19日 21:30〜)。映画が始まる前にニック・チョンが登場。「TVでは初放送です。お楽しみください」と話す。

香港でも麻薬の問題は根が深い。原題の「掃毒」は、その漢字の通り、毒を掃除するということだ。香港警察のティン(ラウ・チンワン)とワイ(ニック・チョン)、それにチョウ(ルイス・クー)は、昔からの親友である。チョウは香港マフィアのボス・ハク(ベン・ラム)の元で潜入捜査を行い、タイでの麻薬王”八つの顔のブッダ”(ロー・ホイパン)との大取引の情報を得る。タイへ向かった3人だが、様々なアクシデントから捜査は頓挫してしまう。

前半は、『インファナル・アフェア』のような、香港映画にありがちな潜入捜査を取り入れたアクション。後半は、(これもありがちな)男の友情物語+ドンパチとなる。
まぁ、中盤のタイでの戦闘シーンは、火薬の量が『西部警察』も口あんぐりの凄さ。敵のヘリコプターから麻薬取引現場への機銃掃射がド迫力。そのまま、車のチェイスから、敵との心理戦となり、麻薬王を取り逃がし、皆心を傷つけたまま5年の歳月が流れる。

その後のことはネタバレになるので書かないが、というか話が二転三転するので、何も書けないというのがホントのところ(笑)。日本でも公開されるとのこと(2014年10月4日より)なのでなおさら書かない方がいいだろう。

親友の3人、ラウ・チンワン(劉青雲)、ルイス・クー(古天楽)、ニック・チョン(張家輝)は、苦しい時も皆で古い歌「誓要入刀山」を歌って笑い合う。これが伏線になるのはわかってるが、香港では誰でも知ってるポピュラーな歌だから、香港の観客はしみじみしてしまうと聞いた。

ジョン・ウー(『男たちの挽歌』)やジョニー・トー(『エグザイル/絆』)なんかの影響がよくわかる。監督のベニー・チャン(陳木勝)は、前作『新少林寺』がよかったので、ぼくの期待値も上がったためか、正直ちょっともの足らなさを感じてしまった。

主役の3人は皆熱演だから、来年の香港映画大賞でノミネートされるかも知れんな。だけど、誰が主演になるんだろう?この中では今年『激戰/Unbeatable 』で主演男優賞もらったニック・チョンがぼくには一番よかったけどね。

タイへ行った後に登場する、麻薬王の”娘”役のポーイ=タリーチャダー・ペッチャラットは本当のニューハーフ。コンテストで世界一になっただけあって、まぁ、その美しさに驚くよ。ある意味ココが見所かも知れんな(笑)。

てなことで。

掃毒/White Storm (2013)
導演 :陳木勝
演員 :張家輝, 劉青雲, 古天樂
片長 :2小時14分

23-Jul-14-Wed by nobuyasu

掃毒/White Storm blu-ray (香港版)

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2014-07-18

『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』北米盤Blu-ray "Godzilla vs. The Sea Monster! - Ebirah Horror of the Deep"

Ebirah Horror of the Deep [Blu-ray]
Ebirah Horror of the Deep [Blu-ray]

5月に映画『GODZILLA ゴジラ』(2014)を観終わってから、ぼくは「ゴジロス」になっちゃって、なんか元気が出なかった。そんなある日、銅鑼湾の歯医者へ行って痛い思いしたので、憂さ晴らしにHMVへ寄ったら、あんとゴジラのBlu-rayが何本かあるじゃないか!思わず大人買いして帰ったオレ(笑)

驚いたのはその価格。この『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』はHKD90(約1,180円)。北米盤なのでこの値段だが、画質は(多少キズもあるが)無問題。本編もノーカット。ただタイトルバックが英語というだけである(音声も日本語、英語吹替が選べる)。

ぼくが初めてこの映画を観たのは、60年代当時、地元の映画館でである。その時に観たものよりこのBlu-rayの方が断然画質がいいと思う(笑)

というのも、ぼくは中国地方の田舎町育ち。ネット世代の若い人たちは知らないだろうが、昔は映画は東京・大阪で最初に公開され、その後、そのプリントが地方都市に下りて来る。ぼくが住んでたような田舎町の映画館へかかるころにはフイルムはボロボロ。画面には雨が降ってるわ(キズで)、場面はブツブツ飛ぶわ、上映途中で止まるわ、が当たり前だったのだ。

この『南海の大決闘』も、東京では12月に公開になったが、ぼくらが観たのは次の年の春休みか、夏休みだったと思う。いつも「少年サンデー」や「少年画報」のグラビアで公開前の映画が特集され「みたいなぁ」と思っても観れない。そんなガマンをしていた小学生時代を思い出す。だからだろうか、朝一番に映画館へ入り、友人たちと夕食の時間ギリギリまで3回観て帰るのが当たり前だったもんな(笑)

そんな(素敵な・笑)環境の中で観たゴジラ映画シリーズだが、その中でも、子供心に「チョー面白かった!」と思えた一本が、この『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』だったのである。

シリーズ第7作となる本作品。もうこの頃になると、ゴジラは既に子供のヒーローになってる。怪獣同士の戦いも、王者ゴジラに他の怪獣が挑むという図式だ。それにコミカルな描写も増え、ゴジラは怖いというイメージはほとんどない。劇中、エビラと一緒に石でキャッチボールしたり、鼻のところを掻いて「幸せだなぁ」のポーズをとる(←これも解説がいるだろうが、若大将シリーズの加山雄三がやって60年代当時流行ってたのだ)。

無断で乗り込んだヨットが、いつの間にか洋上へ出てしまった吉村(宝田明)と若者たち。暴風雨の中、巨大なエビの鋏でヨットは遭難。流れ着いた島には、秘密結社「赤イ竹」の工場があり、インファント島から捉えられた奴隷たちが働かされていた。脱走した島の娘・ダヨ(水野久美)と出会った吉村らは、逃げていた洞窟の中でゴジラが眠っているのを発見する。

怪獣はゴジラの他、モスラ、エビラ、それに怪鳥大コンドルも登場。出演者に、平田昭彦もいるが、今回は「赤イ竹」の隊長という悪役である。インファント島の双子の小美人はザ・ピーナッツではなくペア・バンビ。懐かしかったのは、砂塚秀夫。この人3枚目のバイプレーヤーとして当時よく見ていたから。

笑ったのは、英語のタイトル・バック。音楽の佐藤勝のクレジットが、Mararu Sato になってた。佐藤まらる? 東宝さんもちゃんとチェックした方がよかんべ(笑)

いずれにせよ、童心にかえって楽しみましたとさ。50歳を超えてもまだ面白く見れるというのは、自分が成長してないからか? いやいや、ゴジラ映画の持つ魅力は時代を超えてるのだろう。

さあ『GODZILLA ゴジラ』の日本公開(2014年7月25日)が近づいてきた。ギャレス版”ゴジラ”は日本で大ヒットして欲しい。なぜなら、ゴジラを世界中で一番楽しめる国民は、ゴジラを良く知ってて、一番愛してる日本人しかいないと思うから。ぜひ劇場の大画面で堪能してくだされ!

Godzilla vs. The Sea Monster! - Ebirah - Horror of the Deep (1966)
1080p High Definition / 2.35: 1
Engligh DTS-HD Master Audio mono
Japanese DTS-HD Master Audio mono
88 Minutes

18-Jul-14-Fri by nobuyasu

B00I462XGG Godzilla vs. The Sea Monster ! / Ebirah: Horror of the Deep ! [Blu-ray]
Ebirah Horror of the Deep
Section 23  2014-05-06

by G-Tools

2014-07-16

『グランド・ブタペスト・ホテル』 The Grand Budapest Hotel ウェス・アンダーソン監督の映像美とハイセンスなアートディレクション

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長いこと映画を見続けていると、誰に教わるわけでもなく、なんとなく「この映画良さそうだな」という匂いを感じることがある。最近、そんな映画通好みの『グランド・ブタペスト・ホテル』"The Grand Budapest Hotel"のことが気になっていた。香港では2014年3月20日から公開になっていたが、劇場では見逃してしまっていた。先日キャセイで日本へ行く時に機内で見れたので、赤ワイン片手に楽しんだのだった。

ウェス・アンダーソン監督は名のみ知っていたが、映画を見るのは今回が初めて。とても映像に凝った監督でぼく好みである。カメラのアスペクト比が、画面によって、1.33:1、1.85:1、2.35:1と分かれているのも面白い。特筆すべきは、この作品のアート・ディレクション。どの場面もすんばらしいセットで色合いも良い。ともかく映像が面白くって、これは映画通が騒ぐのもわかる。

1932年、グランド・ブタペスト・ホテル。コンシェルジュのグスタフ.H(レイフ・ファインズ)は、お客様へのおもてなしの一つとして、顧客であるマダム.D(ティルダ・スウィントン)と一夜を共にする。このマダムは80歳を超えたおばあちゃんだったが、自宅へ戻り何者かに殺されてしまう。グスタフは遺言により絵画「リンゴを持つ少年」を譲られるはずが、逆に遺族の息子ドミトリ(エイドリアン・ブロディ)から殺人の罪を着せられてしまう。グスタフは新人のベルボーイ・ゼロ(トニー・レヴォローリ)と彼女のアガサ(シアーシャ・ローナン)と共に絵を奪われないよう奔走するのだった。

どのシーンも映像として面白いのに、テンポも良くって、最後まで飽きずに眺めていられる。
出演者の顔ぶれも凄いしね。主役のコンシェルジュ役のレイフ・ファインズはオスカーあげても良いくらいだし、F・マーリー・エイブラハム、ジュード・ロウ、ウィリアム・デフォー、ジェフ・ゴールドブラム、ビル・マーレイ、エドワード・ノートン、トム・ウィルキンソン、ハーヴェイ・カイテル、オーウェン・ウィルソンと芸達者揃い。この才能ある監督だから呼ぶことが出来たのだろう。

日本でも公開されているが(2014年6月6日より)、評判はどうなんだろう?
気取ったエセ文化人なんかが騒いでるかもね(笑)。面白い映画ではあるけれど。 

てなことで。

The Grand Budapest Hotel (2014)
Written and Directed by Wes Anderson
Cast: Ralph Fiennes, F. Murray Abraham, Adrien Brody, Jeff Goldblum, Edward Norton, Tony Revolori, Saoirse Ronan
Duration: 100mins

16-Jul-14-Wed by nobuyasu

B00JAQJNN0 The Grand Budapest Hotel [Blu-ray]
20th Century Fox  2014-06-17

by G-Tools

2014-07-14

『スージー・ウォンの世界』('60) のホテルのロケ地に行ってみた

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香港の映画ロケ地を巡る散歩。昨日の日曜日天気が良かったので、『スージー・ウォンの世界 』"The World of Suzie Wong"(1960)の舞台となったホテルのロケ地へ出向いてみた。ウィリアム・ホールデン、ナンシー・クワン主演のこの作品は、典型的なWest Meets Eastのラブロマンスものだが、1960年当時のオールド香港がそのまま映像で残されているという点でも貴重なのである。舞台となる湾仔(Wan Chai)のバーで働くスージー・ウォン(クワン)と画家志望のアメリカ人(ホールデン)が出会い愛を育む安ホテルは、湾仔でロケしたものとばかり思っていたが、実際は上環(Sheung Wan)の樓梯街(Ladder Street)であった(写真)。その他にもStar Ferry, AverdeenのJumbo Restaurant,Tigar Barm Garden等々、昔の香港はこうだったんだというムウドを楽しむという点でも非常に味わい深いものがある。西洋人の香港のイメージはこの映画で出来上がったという人も多くいるということからも、香港在住の方は観ておいて損はない映画の一本だと思います。

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The World of Suzie Wong (1960)

参考:Hong Kong (& Macau) Film Stuff

14-Jul-14-Mon by nobuyasu


2014-07-10

『燃えろ! 新日本プロレス エクストラ 猪木VSアリ 伝説の異種格闘技戦』 試合から38年を経て初のDVD化! 懐かしい世紀の一戦

燃えろ! 新日本プロレス エクストラ 猪木VSアリ 伝説の異種格闘技戦 【初回入荷限定特典付】 [分冊百科]

あれから38年、やっとあの伝説の一戦「猪木VSアリ」ノーカット版DVDが発売された。「燃えろ! 新日本プロレス エクストラ 猪木VSアリ 伝説の異種格闘技戦」という集英社のムックで。しかも¥1,728円という値段で。

うーん懐かしい。あの頃を思い出しながら、香港で一人夜中に芋焼酎の湯割りを片手にリモコンボタンを押した。

1976年6月26日(土)。その日、午前中で授業が終わった高校2年生のオレは、この世紀の一戦のTV中継を観れないジレンマを感じていた。学校の生徒会の用事があったため、どうしても昼からの放送に間にあわない。夕方家に帰り、(確か)PM8:00からの再放送を待ったオレ。

この「世紀の一戦」まで、当時のオレらプロレス・ファンはどんなに期待して待ったことか。オレの通った男子高でもこの話題で持ち切り。我らがアントニオ猪木が、現役のプロボクシング世界ヘビー級チャンピオン、モハメド・アリと試合をする!猪木が提唱していた「プロレスこそ最強。King of Sportsだ」を証明する時が遂に来た。つかまえちまえばこっちのもの。あの世界一有名なチャンプを猪木がバックドロップでマットに叩きつけて勝つんじゃないか?当時、純粋にプロレスは「八百長ではない」と信じていた(童貞の)オレは、猪木の勝利を確信していた。

普段は大試合の後しか買わない「大阪スポーツ」を、なけなしの小遣いで、試合前の一週間ほど毎日買っていたオレ。それを読んでいたら、だんだん不安になってきた。それというのも、「アリ側がルール変更を要請」なんていう見出しが日々多くなってきたから。そして試合前にわかったことは、猪木は(はっきりと覚えてないが、確か)ドロップ・キック等の立ったままの上半身へのキック(ひざも含む)の禁止、タックル、ひじ打ち、頭突き、チョップの禁止、それに寝技も何十秒以内等々、およそプロレスの技を封印しなければならないルールで戦わねばならなかったということ。

「これでどうやって戦うんじゃ?」新聞を見ながらオレは思った。相手は、圧倒的に不利と云われたが、ヘビー級史上最強のパンチャーだったジョージ・フォアマンをKOし「キンシャサの奇跡」を成し遂げたモハメド・アリだ。一発パンチをもらったら、猪木の「ペリカンのあご」は砕けちまうだろう。さあ、猪木、どうやって戦う?

不安と興奮が入り交じった気持ちの中、「世紀の一戦」第1ラウンドのゴングが鳴った。猪木は脱兎のごとく走っていく、そしてアリの左足めがけて中腰で蹴りをいれる。そして、寝転んだまま、「来い、来い」と手招きする。
オレは「よしっ!」と膝を打った。驚いた。あのルールの中、これ以外ない戦法ではないか!さすが猪木!興奮した。これなら、アリのパンチは当たらないし、倒してしまえばなんとかなるじゃないか!

ラウンドが進んでいく。猪木は同じ戦法で、アリの左ひざを狙っていく。アリは、「INOKI, GIRL!(猪木、おめえは女の子か!)」「INOKI, COWARD(この臆病者!)」と罵声を浴びせ、立って戦うように要求する。
後半アリも疲労の上、みみず腫れになった足の痛みからか、言葉も少なくなり、これといった盛り上がりもないまま、15ラウンド終了のゴングが鳴った。

結果は両者引き分け。次の日のTV、新聞・週刊誌は殆ど全て「世紀の茶番」といった論調だった。だが大阪スポーツ(東京スポーツ)だけは「史上に残る名勝負」と書いてあったように思う(それは主催者という事情もあったろう)。オレは日記に「面白い試合ではなかった。真剣勝負過ぎた‥」と書いた。(試合当日ルールを正式に発表しなかったのもこの試合の評価を下げた大きな要因と思う。一説にはアリ側がルールを公表させなかったとも聞くが。)

試合から数十年が経ち、”異種格闘技戦”という名称が”総合格闘技”にかわってから、この「猪木VSアリ」の評価が変わった。世の中がやっとこの一戦の、リアルファイトの〈凄さ〉に気がついたのだろう。

今回38年振りにこの試合を見て思ったことは、「やっぱりフラストレーションの溜まる試合だった」ということ(笑)。第6ラウンドで、猪木はアリを倒すことに成功し、ひじを一発お見舞いした。本気で抗議するアリのセコンド、アンジェロ・ダンディ。レフェリーはブレイクを命じ、猪木に注意する。ここは唯一のチャンスだった。アリも、数回ジャブが猪木をとらえるが、ストレートもフックも打てなかった。
踏み込めない二人。それは恐怖心だったのか。たぶん、ボクシングとプロレスの神様が日本武道館のリングに降りてきて、二人に試合をさせなかったんじゃないか?それはお互いの〈世界〉を守るために必要だったんじゃないか?今回見てそんな気がした。

このムックはDVD2枚組。試合前のアリ、猪木の計量や記者会見等が入ったDisc1は、試合直前の「水曜スペシャル」もある。今見ると格闘技をよくわかってない通訳でイライラする。Disc 2はノーカットで伝説の一戦を収録(87分)。だが、確か石坂浩二がゲストに来てたんだが、その声が入ってない。
カール・ゴッチがセコンドにいたことを忘れていた。心強いが、インターバルでも何も猪木に指示しない。猪木はたった一人で戦っていたのだ。

現在の総合格闘技を見慣れた若い人にはこの試合に至るまでの興奮もなく、ただ「伝説の一戦」として冷静に見れると思う。はっきり言って面白い試合ではない。だが緊張感は半端ない。明確なルールが現在に至るまでどこにも明示されていないが、手足を縛られたような状態で戦わなければならなかった猪木(足しか攻められなかった)と、試合後ホテルのエレベーターで倒れてしまったほどのダメージを受けながら、最後までリングに立っていたアリの「男」としてのプライドを感じ取ってほしい。

このDVDムックは、紛れもなく日本の格闘技史上に残る歴史的な一戦の記録である。

「燃えろ! 新日本プロレス エクストラ 猪木VSアリ 伝説の異種格闘技戦」(2014年6月26日発売)

10-Jul-14-Thu by nobuyasu

B00KG4S6BA 燃えろ! 新日本プロレス エクストラ 猪木VSアリ 伝説の異種格闘技戦 【初回入荷限定特典付】 [分冊百科]
集英社  2014-06-26

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4167753650 完本 1976年のアントニオ猪木 (文春文庫)
柳澤 健
文藝春秋  2009-03-10

by G-Tools

2014-07-05

『her/世界でひとつの彼女』 スパイク・ジョーンズ × ホアキン・フェニックス

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前回東京出張時にキャセイ機内で観たのがこれ、『her/世界でひとつの彼女』。この映画をチョイスした理由はただ一つ。本年度(2014年)アカデミー最優秀脚本賞受賞作だから。

監督・脚本はスパイク・ジョーンズ。主演はホアキン・フェニックス。これ以外の情報は一切ないまま映画を観た。そして見終わって思ったことは、「これは米国男子のための恋愛映画やったんやな」ということ。

近未来、主人公のセオドア(ホアキン・フェニックス)は、奥さんと離婚して一人寂しい生活を送っていた。仕事はネットで注文を受けて、他人に代わって手紙を書くというライター。ある日、彼は街でプロモーションをやっていたOS1というソフトを買う。それをインストールすれば、人間の声で会話をしてくれるという。サマンサというその女性は誰よりもセオドアのことを理解してくれている(だって、パソコンの内部を全部読み取ってるんだもん)。日々会話をしていくうちに仲良くなる二人。やがて二人は”恋”をするのだった。

現在は、iPhoneでもSiriという音声で応えてくれるソフトがあるので、驚きはしない。が、この映画では、サマンサの声があの色っぽいスカーレット・ヨハンソンだもの。そらぁー恋をしてしまうかも知れんなと思ったオレ(笑)

この映画では、主人公が素敵な文章を操るプロという設定なので、二人の会話も弾む。スマホへも入ってるので、昼でも夜でも、いつでも話かければ応えてくれるサマンサ。最初は母のように面倒みてくれるのだが、やがておねえちゃんとデートして振られた時にはセックスもしてくれる(声のみ)。感情のないはずのコンピュータ・プログラムが感情を持ってしまう。それはある意味理想的であり、永遠に続くもののように思われる。だが、映画の中ではなかなか厳しい答えが待っている。

ぼくがこの映画が「米国男子のため」と書いた理由は、アメリカのオタクどもには感情移入できるものだと思うから。会話のキャッチボールをすることが出来るオタクには、この高度なSiriのようなソフトはある意味夢のようなものかも知れない(おそらく数年後にはこれは商品化されてるだろう)。

だが日本人にはどうであろう。ぼくは現在日本の大学に通う息子がいるので、時々教えてもらうのだが、今の「コミュ障」の子たちは、LINEなんかのチャットじゃないと話が出来ない。リアルタイムで話す電話などが不得意な子もけっこういると聞く。ゲームの世界では、既に『ラブプラス』で"ヴァーチャル"な恋人感覚を実感している人も多い。そういう意味では、この映画のような会話をスムースにする〈恋愛〉は日本では感情移入しづらいのではなかろうか? おそらく彼らからみれば、この映画の主人公セオドアも、「リア充」ということになろう。

おっさんのぼくからすると、やっぱり生身の人間が、生身の女子が一番ええで、と思う。傷つくことを恐れて何もしないより、傷ついた方がまし。その方が人の痛みがわかる素敵な人になれると思うけどな。この映画の主人公も傷ついたから優しい男になってるわけだから。やっぱり〈生〉が一番!色んな意味で(笑)。てなことで。

her (2013)
Written and Directed by Spike Jonze
Cast: Joaquin Phoenix, Amy Adams, Scarlett Johansson
Duration 126 mins

04-Jul-14 by nobuyasu

2014-07-03

『惡戰/Once Upon a Time in Shanghai』 サモハン・キン・ポー/フィリップ・ン/アンディ・オン

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関西空港からの帰路、キャセイ機内で観たのが香港映画『惡戰/Once Upon a Time in Shanghai』。香港では今年(2014年)1月に公開された。主演は、フィリップ・ン、アンディ・オンそれにサモハン・キン・ポー。アクション監督がユエン・ウーピン(『グリーン・デスティニー』『マトリックス』)だったので、久々の本格クンフー・アクション映画を期待して、アップグレードしてもらったビジネスクラスでワイン片手に鑑賞した。

生まれつきクンフーに長けているマー(フィリップ・ン)は、大きな夢を抱いて上海へやってくる。1930年の上海は、日本軍の侵略もあり、混沌としていた。そこで、同じ年頃の成り上がりのやくざリュン(アンディ・オン)と意気投合したマーは、彼のナイトクラブを手伝うことになる。日々大きくなるリュンを昔からの大物やくざたちは快く思っていなかった。マーの住む元クンフー・マスターのティト(サモハン・キン・ポー)がやっている移住者の集まるコミュニティーが襲われ、やがてリュンも襲撃を受ける。マーの怒りは頂点に達し、復讐を誓うのだった。

ストーリーもブルース・リー以来「よくある話」で、アクションも目を見張るものでもない。主演のフィリッップ・ンも田舎臭さが最後まで抜けなくてあまり魅力的ではない。アンディ・オンも笑う演技が下手だし(笑)。ラストの戦いも『燃えよドラゴン』を目指したようだが、高揚感が得られない。ワイヤー・アクション、スローモーションの映像ももう目新しく感じない。1時間35分の作品なのに、なんか長く感じてしまう。ちょっとがっかりした映画だった。

後でわかったのだが、これはあの珍作『レッツ・ゴー!』の監督ウォン・チン・ポーが撮ったものだとわかった。それを知ってたら観なかったかもな(笑)。けど、この監督名前はいいね。チン・ポーだと(←すまん)。

アヘン取引で日本軍がやくざと密貿易を行っているなどの描写もあるので、日本では公開されないだろう。ナイトクラブのシーンもオールド上海のムウドを出し切れず。どれも中途半端な感じでぼくには楽しめなかったクンフー映画でした。おかげでワインをもう一杯飲みましたとさ。てなことで。

惡戰/Once Upon a Time in Shanghai (2014)

導演 :黃精甫
演員 :伍允龍, 安志傑, 胡然, 毛俊傑, 洪金寶, 蔣璐霞, 陳觀泰, 袁祥仁, 馮克安

03-Jul-14 by nobuyasu

悪戦 Blu-ray

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