« 2012年4月 | トップページ | 2012年6月 »

2012年5月

2012-05-29

「アベンジャーズ」Marvel's The Avengers - 3D

Odoru 290512

香港でも2012年4月26日から公開された映画「アベンジャーズ」"The Avengers"であるが、公開から約1ヶ月が過ぎて、上映回数も減って来たのでそろそろ終わりかなと思い、日曜日のモーニングショーで鑑賞してきた。

日曜朝イチの回(09:20)は、値段が安くてありがたいのだが、いつもガキが多くて騒がしい。けど今回は、意外に子供は少なかった。だが、ぼくの隣に座った中国人の観光客らしき家族は、3D映画を見るのが初めてだったらしく、飛び出す映像と大音響に「わーわー」叫んでうるさいったらない。違う意味で騒がしい鑑賞となったのだった(笑)

宇宙からの侵略者と戦うために集められたスーパーヒーローたち。もうあれこれ理屈抜きに楽しめる一編だった。特に後半のニューヨークでの対決は編集の妙もあり、ワクワクする展開。久々に見応えのするコミック・ヒーローものアクション映画だった。

ここに登場するマーベル・コミックのヒーローは、アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)、インクレディブル・ハルク(マーク・ラファロ)、マイティ・ソー(クリス・ヘムズワース)、キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)、ホークアイ(ジェレミー・レナー)、ブラックウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)である。

映画版も全部観ているのであるが、年をとって物覚えが悪くなってて、「インクレディブル・ハルク」に至っては、今から4年も前(2008年)に観てるので、ほぼ忘れてしまってて、かつ主役がエドワード・ノートンからマーク・ラファロに交替したものだから、最初誰が出て来たのかわかんなかったよ(苦笑)。

「アイアンマン」('08)「アイアンマン2」('10)「インクレディブル・ハルク」('08)は、劇場公開時に香港で観た。「マイティ・ソー」('11)は昨年夏NY行きの機内で観た。「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」('11)は、2週間前にiTunesからiPad2へDLして、それを47インチのモニターに繋いで観た。マーベル・コミックの映画は、ハズレがないのがスゴい。どれも面白いのだ(この中では、「アイアンマン2」が一番落ちるかな)。

それぞれのキャラを知ってて観ると面白さが増すが、おそらくどの映画も観てなくても、この作品単体で面白く観れるのではないかと思う。要は地球を守るためにスーパーヒーローが一致団結して戦うという単純なプロットである。最初はいがみあうヒーローたちだが、やがて打ち解けて行く。彼らを仕切る司令塔のニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)がいい。会話も面白いし、後半はアクション・シーンが続くので飽きない。

監督・脚本のジョス・ウィードンの作品を初めて観たが、2時間23分の超大作を手堅くまとめてて立派なもの。アメリカのサイトRotten Tomatoesでも93%と高評価なのもうなずける。

アイアンマンは、相変わらずロバート・ダウニー・Jrが絶妙だ。スカーレット・ヨハンセンもセクシー衣装でGooood!。マーク・ラファロのハルクが意外にイイので驚いた。そのハルクは後半(大爆笑の)大活躍であった。

物語は、ま、云ってしまえばマイティ・ソーの兄弟喧嘩なんだけどね。それでニューヨークがめちゃめちゃに壊されるので、迷惑な話である(笑)。だが、エンドクレジットのあとに、(お約束の追加シーンで)まるでティム・バートン版「猿の惑星」のような悪の将軍のシルエットが映るので、まだ続きがあることを臭わせてくれる。

日本では2012年8月17日公開。夏休みにスカッと出来る一本と思う。てなことで。

"Hulk, smash."

The Avengers (2012)

Director : Joss Whedon
Cast : Robert Downey Jr., Chris Evans, Mark Ruffalo, Scarlett Johansson
Duration : 142 mins 

29-May-12-Tue by nobu

B003JDVGK8 アイアンマン [Blu-ray]
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2010-05-26

by G-Tools
B003JDVGL2 インクレディブル・ハルク [Blu-ray]
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2010-05-26

by G-Tools
B006J0YRCC キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー  ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン 2012-02-24

by G-Tools
B005IE6ZIE マイティ・ソー ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン 2011-10-21

by G-Tools

2012-05-25

「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」と映画「力道山」

410330071X 木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか
増田 俊也
新潮社 2011-09-30

by G-Tools

増田俊也著「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」は、格闘技ファンはMust Readの面白いノンフィクションである。上下2段、700ページもある大著であるため、読み終わるのに5日かかったが、本を読むのも体力がいるというのを実感した。年をとると「さあ読むぞ」と気合いを入れるまでが大変なのだ(笑)

だが、面白かったなぁ。戦前の高専柔道に代表される、日本柔術がどれくらいレベルの高い格闘技だったかがよくわかる。戦後それらがなし崩し的に消滅させられ「講道館・柔道」だけが残った。その時代に翻弄された男たち。

「木村の前に木村なく、木村の後に木村なし」と讃えられた日本柔道史上〈最強〉の柔道家、木村政彦がなぜ、「昭和の巌流島」と呼ばれた力道山戦で、みじめに敗れたのか?これは格闘技好きの男にはたまらない本である。これを読まずして今後格闘技は語っちゃいけないぜ、とそんな気にさせる名著だった。

個人的には、木村政彦がエリオ・グレイシーとブラジルで戦ったくだりが面白かった。リオデジャネイロのマラカナン・スタジアムでの死闘。エリオは腕を折られてもギブアップしなかった。その後、ブラジルでは腕がらみのことを「キムラ」と呼ぶようになったという。

後年、エリオの息子、ヒクソン・グレイシーが来日し、日本のプロレスラーと戦った時、ぼくはヒクソンのたたずまいを見て「日本人が忘れてしまった武士道のスピリットを持つ尊敬すべき男じゃないか」と感じていたが、その理由がわかった。木村がブラジルでそれを置いてきたからだ。柔術=Jujutsuは、日本人が残さねばならなかった大事な大事な格闘の技法であった。それを消滅させてしまった戦後日本の柔道界。日本人の一人として、これはとても惜しいと思う。

そして、映画「力道山」。映画として日本でも韓国でもあまり評判がいいとはいえない作品(弟子の大木金太郎は、自伝で「我が師、力道山先生をあんなに悪く描きやがって」と憤慨していた)であるが、この「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」を読んだあとに観ると、これはこれでなかなか面白い作品であった。

この映画で力道山を演じるのは、韓国のソル・ギョング。劇中ほとんどのセリフは日本語でなされ、在日韓国人としての力道山にスポットをあてた作品である。なので、痛快な出世物語でもなく、暗い印象を与えるため、評判がもう一つなんだろうと思う。それから、事実に基づいてないことも多いようだが、ドラマ作りの上での脚色は仕方ないところだろう。

劇中、力道山対木村政彦戦も登場する。現在もYouTubeなどで見られるモノクロ映像の戦いを再現していて、それをカラーで見れるのが面白かった。

木村政彦に扮するのは、船木誠勝。2000年にヒクソン・グレイシーと戦い、チョークスリーパーで失神負けし(一度)引退した男だ。なにか因縁を感じてしまうキャスティングである。

この映画には、他にもプロレスラーが登場する。ハロルド坂田を武藤敬司、東富士を橋本真也(これが遺作となってしまった)、豊登をモハメド・ヨネ、遠藤幸吉を秋山準が演じる。みんなへったくそだが、なぜか愛嬌を感じるのだ(笑)。

妻の綾(中谷美紀)との夫婦愛も描くが、当時のプロレス興業の裏面も描いてあり、これはこれでいいと思う。木村を悪く描いてないのもいい。

「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」を読んで、映画「力道山」を観ると、その時代が立体的に見えてくる。そんな映画の楽しみ方もあるのである。お試しあれ。

25-May-12-Fri by nobu

B000IXYY1A 力道山 [Blu-ray]
ソン・へソン
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2006-11-22

by G-Tools
B000FJMXP6 力道山 デラックス・コレクターズ・エディション [DVD]
ソン・へソン
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2006-08-04

by G-Tools

2012-05-22

ドナ・サマー 追悼 "Queen of Disco" Donna Summer

ドナ・サマーが亡くなった。享年63。肺がんだったという。

ぼくはその訃報を、中国へ出張する前の香港空港のキャセイ・ラウンジのCNNで知った(2012年5月18日)。

上にアップした映像は、2010年10月15日のラスベガスでのライヴ。デイヴィッド・フォスターがそうそうたる顔ぶれで行ったコンサート(David Foster and Friends - Hitman Returns)のもの。

「プロデューサーはぼくじゃなかったけど、スローバラードから始まって、アップテンポになるというアホみたいな曲を作ろうってことになって、これを一緒にやったんだよね」とフォスターが話しかけ、ドナ・サマーが歌うのはアカデミー賞歌曲賞を受賞した名曲"Last Dance"。

これを去年見た時に、まだまだ元気で声も出てて、またコンサートやってくれたら行きたいなと思っていたのに、残念だ。

Bad Girls
Bad Girls

ドナ・サマーは、"Queen of Disco"だった。今はクラブと云うが、その昔はディスコと云った。70年代後半から80年代前半までがドナ・サマーの全盛だったように思う。で、その頃がぼくにとっても青春時代だった。

"I Feel Love", "MacArther Park", "Hot Stuff", "Bad Girls", "I Love You", "On the Radio", "Love is In Control", "She Works Hard for the Money", 等々で踊りまくってた頃を思い出す。バーブラ・ストライサンドとの"No More Tears (Enough is Enough)ってのもあったな。

プロデューサーのジョルジオ・モロダーと作り上げていった数々のサウンドは、R&Bやロックの色あいもあり、とても都会的で洗練されたものだった。

彼女の天性の声と、圧倒的な歌唱力はいつまでもぼくの心に残ってる。"Last Dance"になってしまったドナ・サマー。合掌。

"Queen of Disco" Donna Summer 1948 - 2012

22-May-12-Tue by nobu

B000001F8POn the Radio
Donna Summer
Mercury Import 2007-01-23

by G-Tools
B000CBNZTUホット・スタッフ~ドナ・サマー・グレイテスト・ヒッツ
ドナ・サマー
ユニバーサル インターナショナル 2006-01-25

by G-Tools
B0052VI2PCデイヴィッド・フォスター&フレンズ ライヴ2
デイヴィッド・フォスター&フレンズ
ワーナーミュージック・ジャパン 2011-08-03

by G-Tools

2012-05-17

舞台版 「ヒッチコック × トリュフォー」 "HITCH - When Hitchcock Faces Truffaut"

とても面白い舞台を観て来たので紹介しよう。題名は「ヒッチコック × トリュフォー」"HITCH - When Hitchcock Faces Truffaut"という。そう、あの映画ファンなら誰でも知ってる同名の本の製作過程を元ネタにした舞台なのだ。

毎年香港では、"LE FRENCH MAY/法國五月"という芸術祭をやっていて、数々のコンサート、舞台、映画等が上演されている。今年は20周年ということもあり、例年にも増して賑やかなものになっているようだ。

そんな折、金鐘(Admiralty)のMTRを歩いてて、あるポスターに目が止まった。それがこの「ヒッチコック×トリュフォー」(希治閣 × 杜魯福)だったのである。

Odoru14051222

フランス語の舞台であるが、英語字幕があるという。なので、2012年5月13日(日)会場の香港文化中心劇場へ出向いてみた。当日券も若干あったので、HK$320(約3,300円)を払って席に着く。場内はほぼ満員。香港人よりも西洋人の比率が高い。

舞台上は、テーブルと椅子が3脚。電話と棚があり、窓が見えるというシンプルなセット。

やがて劇が始まる。椅子に座ったヒッチコックのシルエットが映るが、こめかみから血を流している…。舞台奥から、トリュフォーに語りかける声。「ヒッチコックが殺された。昨日会った時の状況を話してくれ」。

場面は前日となる。トリュフォーが本を書くためにテープレコーダーを持ってインタビューに来る。先にヒッチコック夫人のアルマに会い、そして(憧れの)ヒッチコックと会う若き映画作家フランソワ・トリュフォー。緊張して挨拶するが、やがて徐々に打ち解けて行く。「鳥」を隣の部屋で編集中だと云うヒッチコック。プレゼントされたフレンチ・ワインを飲み、トリュフォーに「突然炎のごとく」を観たと告げる。ジャンヌ・モローの、モローの発音を妻に指摘されたり、「モローは二人の男(ジュールとジム)と寝たのか?」とか聞いてトリュフォーを脱力させたりする(笑)

そう、これはあの本に書かれているヒッチコックの創作の秘密(映画術)のインタビューを再現しているわけではなく、トリュフォーとヒッチコックの会話と、妻アルマの丁々発止のやりとりで楽しませる舞台なのだ。

「『レベッカ』は英国人監督の英国人脚本家による英国人キャストのハリウッド映画だ!」とか、ヒッチコックのクール・ビューティ好きの話など。それに、トリュフォーのヌーヴェルヴァーグに関する話も。セリフの中に随所に盛り込まれる映画ファンならわかる数々のエピソード。

ユニバーサル映画から電話があり、「鳥」のオープニング場面が長過ぎるのでカットしろと云われるヒッチコック。まだ編集中のラッシュを見せてもらったばかりのトリュフォーは、「あなたはアーティストなんだから絶対切ってはならない」と興奮して伝えるが、ヒッチコックはこう答える、「たかが映画じゃないか」。

約90分ほどの、一幕ものの舞台は、登場人物3人と、舞台奥から聞こえる声だけで見事に成立している。笑うところも随所にあり、所々流れてくる音楽はヒッチコック映画のものだ。

キャストが本当にいい。ヒッチコックもトリュフォーもそっくりなんである(笑)。皮肉屋のヒッチコックと神経質そうなトリュフォー。

現在、アンソニー・ホプキンスがヒッチコックを演じる映画「Hitchcock」が製作中だが、こっちもフランスで映画にならないかな?コメディ・タッチだし、面白くなると思うけど。

フランスでは評判をとった(らしい)この舞台。日本でも上演したら映画通にウケると思う。もしそうなったら、字幕はぜひ山田宏一氏に頼んでほしいね(笑)。

てなことで。

"HITCH"
A Play by Alain Riou and Stephane Boulan
Direction: Sebastien Grall

Cast
Alfred Hitchcock:  Joe Sheridan
François Truffaut: Mathieu Bisson
Alma Hitchcock:   Patty Hannock

May 13, 2013 5:00PM
Hong Kong Cultural Centre, Studio Theatre

(YouTubeに予告編?かな、動画があった)

17-May-12-Thu by nobu

4794958188 定本 映画術 ヒッチコック・トリュフォー
フランソワ トリュフォー アルフレッド ヒッチコック 山田 宏一
晶文社  1990-12-01

by G-Tools

2012-05-14

「フェリーニのアマルコルド」オリジナル・サウンドトラック [CD] & NYフィルの演奏 Federico Fellini AMARCORD

B0071VAZ1K フェリーニのアマルコルド (1974年作品) (Amarcord) (Huit et Demi) [日本語帯付輸入盤]
ニーノ・ロータ
CAM Original Soundtracks / King International 2012-02-20

by G-Tools

フェリーニのアマルコルドのCDが再発売された。Amazonで発見したのですぐに注文して取り寄せた。

映画のレビューは以前書いたが(→「フェリーニのアマルコルド」DVD)、この映画のキモは、ニーノ・ロータの甘美な音楽にある。このテーマ曲の旋律を聴くと心が少しキュンとする。たった30分ほどしかないが、これは原盤がLP時代の録音だから仕方がないのだろう。音は悪くない。1974年の作品だから、ノスタルジックな気分にもなりますな。

先日Hong Kong Recordのジャズ・クラシックのコーナーへ立ち寄った時、モニターに映ったオーケストラの演奏に足が止まり、目が釘付けになった。流れて来るのは「フェリーニのアマルコルド」その曲に合わせてフェリー二映画の名場面のスティルが映し出されていたのだ。

「なんじゃこれは!?」と、レジの横に飾ってあるDVDを見たら、"Andrea Boccelli - Concerto: One Night in Central Park"というものだった。日本でも「アンドレア・ボチェッリ- 奇蹟のコンサート~セントラルパークLIVE」として発売されている。

このニューヨーク・フィルの演奏はとろけるよ(指揮:アラン・ギルバート)。いっぺん聴いてみなはれ。

Federico Fellini AMARCORD (1974)

11-May-12-Fri by nobu

B004CGUC06 Amarcord (The Criterion Collection) [Blu-ray]
Criterion Collection 2011-02-08

by G-Tools
B005S1Y494 奇蹟のコンサート~セントラルパークLIVE [DVD]
アンドレア・ボチェッリ セリーヌ・ディオン デイヴィッド・フォスター アナ・マリア・マルティネス
ユニバーサル ミュージック クラシック 2011-12-21

by G-Tools
奇蹟のコンサート~セントラルパークLIVE(初回限定盤)(DVD付) 奇蹟のコンサート~セントラルパークLIVE(初回限定盤)(DVD付)
クリス・ボッティ アンドレア・ボチェッリ セリーヌ・ディオン アナ・マリア・マルティネス ブリン・ターフェル プリティ・イェンデ トニー・ベネット

by G-Tools

2012-05-10

「ア・デンジャラス・メソッド(原題)」A Dangerous Method デヴィッド・クローネンバーグ × ヴィゴ・モーテンセン / マイケル・ファスベンダー / キーラ・ナイトレイ

Odoru 0905127

このところ忙しくって、なかなかブログが書けない。これを書くのを生業にしてるのならいいけど、そんな夢みたいなことは無理である。なので映画は色々観てるのに、ここで紹介できないものが溜まってしまってるのだ(今に始まったことじゃないが・笑)

デヴィッド・クローネンバーグ監督の新作映画「ア・デンジャラス・メソッド(原題)」"A Dangerous Method"もその一本。香港でも2012年4月19日から公開になったが、ぼくはこれを東京からのキャセイ機内で観た。

この映画は実話に基づいたもの。主人公は、有名な心理学者であるユングとフロイトだ。精神分析学の権威である二人と一人の女性患者の関係を通して、デンジャラス・メソッド(危険な治療)とは何だったかを描くドラマ。

第一次世界大戦前、スイスの駆け出し精神分析学者カール・ユング(マイケル・ファスベンダー)は、ロシア人の若い女性患者ザビーナ・シュピールライン(キーラ・ナイトレイ)の治療を始める。ヒステリーの彼女は、「子供のころ父親に裸にされてぶたれた」と虐待の過去を語りだす。そして「それが気持ちよかった」と話すのだ。

ユングは当時心理学会で有名だったジークムント・フロイト(ヴィゴ・モーテンセン)に手紙を書き、アドヴァイスを受けることになる。合ってすぐ意気投合した二人は、以来手紙を通してお互いを高めあっていく。

患者であるザビーナが、優秀な学生でもあることを知り、徐々に惹かれていくユング。医者と患者というあってはならない関係になる二人。妻を持つ身のユングは自責の念にかられていくが…。

Odoru 0905129

映画は、殆どがこの三人の登場人物の会話によってなされる。あとは手紙の往復書簡のナレーション。もともと舞台劇だったものを映画化したようだが(脚本:クリストファー・ハンプトン)、舞台なら良いのだろうが、映画だとこの手法では退屈する。会話の内容も心理学の専門用語も飛び交うものだから英語を母国語としない人間にはツラい。上映時間94分と比較的短い映画だが、しんどくて正直面白くはなかった。

キーラ・ナイトレイは、あんなにキレイな女優さんなのだが、この映画ではヒステリー状態の時は、あごを突き出し、伊藤雄之助みたい(古くてわかりにくい!?)というか、アイーンの志村けんみたいな顔になるのである。ちょっとその場面は衝撃だったが、後半ではバストもあらわにぶたれながらのベッドシーンもありもっとビツクリ。

フロイトとユングを演じた二人は、精神分析学者らしく見えていい演技だった。特にヴィゴ・モーテンセンは風格もあった。

心理学の専門家や、フロイトやユングに興味のある人には面白く感じられる映画なのかもしれない。だが門外漢のぼくには、へーそんなことがあったのか、くらいの感想である。歴史に名を残す有名な心理学者もフツーの男だったということ。クローネンバーグにしては、ちとオトナしい(?)映画であったとさ。

A Dangerous Method (2011)

Directed by David Cronenberg

Cast: Viggo Mortensen, Michael Fassbender, Keira Knightley, Vincent Cassel

09-May-12-Wed by nobu

2012-05-08

レディー・ガガ・ライヴ・イン・香港 LADY GAGA Live in Hong Kong 2012

2012年5月5日(土)中三の娘とLADY GAGAの香港コンサートに行って来た。

Odoru0805129

香港では、5月2日、3日、5日、7日と計4回コンサートが開かれた。チケットは当初5月2日分だけ発売され、その後順次追加公演が売り出されたが、全て1時間足らずで売り切れた。ぼくもネットで買おうと試みたが、まずサイトにも行き着かなかった。

香港人の友人とも話したが、LADY GAGAクラスの大物が香港へ来るのは久々で、チケットは転売目的もあり手に入れるのは不可能だろうとの話。すっかり諦めていたのだが、出張先の中国・揚州で、コンサート初日の夕方、iPadで何気にHK Ticketingへ行ってみたら、"Restricted view tickets on sale"とあるではないか!?つまり、舞台横から裏手の本来売ってなかった席も売り出したのだ。

なんかキツネにつままれたような気分で、「ほんまに買えんのか?」とキーボードを叩いたら、「ほんまに買えてしまった」のだった(笑)。

ぼくが泊まった揚州のホテルは、WiFiがロビーでしか使えない。お客さんが車で迎えに来てくれるので待ってた時に遭遇したので、ホントにラッキーなことだったのである。

そして、コンサート当日。興奮して鼻血を出しそうなリトル・モンスターの娘を乗せて、GAGAのアルバムを聴きながら会場へと車を走らせた。

1時間ほど前から会場はごった返している。アリーナのスタンディング席は、早くから並んでる人が多いからだ。みんなビールを飲んで待ってる。お陰で、女子トイレは長蛇の列。7:30始まりなのに、10分くらい前にやっと入場が始まる。ぼくらの席は、舞台の真横だったが、ステージ上にはDJがいて、GAGAの曲をかけて、スタンディングの客を盛り上げている。30分くらいのパフォーマンスが終わっても、なかなかコンサートは始まらない。キャパ14,000人のAsiaWorld-Arena超満員の客は、足を踏み鳴らし、ウェーブをしながら待っている。場内にビールも持ち込めるので、もう既にお祭り騒ぎだ(笑)。

Odoru0805128

そして約1時間遅れでコンサートが始まる。舞台にかかっていた幕がおろされると、そこには巨大な古い城が建っている。スモークの中、馬に乗って登場する女性騎士。顔は見えないがLADY GAGA(のはず)。そこからこの"Born This Way Ball”の物語は始まる。

城の門が開くとそこには、巨大な妊婦が股を開いている。そこから生まれ出る人間たち。そして歌うのは"Born This Way"(こうなる運命のもとに生まれてきた)。レディー・ガガの、人種や同性愛などの差別に対する強い思い。「我々は今夜生まれ変わるのよ」というメッセージ性の強いステージだ。

そうはいっても、観客を楽しませるという点でも趣向を凝らしている。何度衣装替えをしただろうか。ブラジャーにマシンガンが着いたもの、肉屋につり下げた肉の衣装、ピアノの乗ったバイク等々。それに圧倒的な歌と踊りが重なる。会場の熱狂は最初から最後まで途絶えることがなかった。ホントにスゴいパフォーマンスだった。

約2時間半のステージを観て、家に帰っても娘は「震えが止まらない」と興奮して言っていた。お父さんのぼくも、トランス状態から抜け出すのに少々アルコールの力が必要であった。「ありのままの自分でいいんだ」というLADY GAGAの思いは多くの人々に希望と救いを与えることだろう。彼女は偏見と闘う騎士なんだな。

TIME OUT Hong Kongのサイトにレビューとセットリストが載っていたので記しておく。個人的には黒いスーツ姿で踊ったScheibeが良かったな。

LADY GAGA

THE BORN THIS WAY BALL

ASIAWORLD - ARENA, Hong Kong

Sat 05 May 2012 7:30PM

Set List

Highway Unicorn
Government Hooker
Born This Way
Bloody Mary
Bad Romance
Judas
Fashion of His Love
Just Dance
Love Game
Telephone
Heavy Metal Lover
Bad Kids
Hair
You & I
Electric Chapel
Americano
Poker Face
Alejandro
Paparazzi
Scheibe
Black Jesus
The Edge of Glory
Marry The Night

08-May-12-Tue by nobu

B004RED9SK ボーン・ディス・ウェイ (初回完全限定盤スペシャル・プライス盤)
レディー・ガガ
ユニバーサルインターナショナル  2011-05-23

by G-Tools
B007FGQS80 ザ・モンスター・ボール・ツアー・アット・マディソン・スクエア・ガーデン [Blu-ray]
レディー・ガガ
ユニバーサル インターナショナル  2012-05-02

by G-Tools

« 2012年4月 | トップページ | 2012年6月 »

2017年2月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
無料ブログはココログ