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2012年4月

2012-04-13

「ビースト・ストーカー/証人」The Beast Stalker ニック・チョン / ニコラス・ツェー

Odoru 1304127

今年の香港映画大賞は2012年4月15日(日)の夜に行われる。それを前に香港の地上波では、過去の受賞作を放送しているのだが、4月7日(土)の深夜に「ビースト・ストーカー/証人」"The Beast Stalker"が放送された。

2009年度・第28回香港映画大賞、最優秀主演男優賞(張家輝/ニック・チョン)最優秀助演男優賞(廖啓智/リウ・カイチー)受賞作品。

香港でもいつの間にか、デジタル放送へと移行され(といっても、アナログもまだ見れるのだが)、我が家では最近テレビとBlu-rayレコーダーを買い替えたので、キレイな画像で(しかも英語字幕で)鑑賞出来た。

舞台は、香港・新界(ニュー・テリトリー)。のっけから激しいカーチェイスがある。犯罪者軍団を追う警察の車。信号無視で突っ走るドテッパラを、他の車に追突される。ひっくり返る刑事たちは、犯罪者の乗る車に発砲、追い詰めるが、その車のトランクの中に幼い少女の死体を発見する。

その少女は、刑事トン(謝霆鋒/ニコラス・ツェー)の撃った弾で亡くなっていたのだ。泣き崩れる少女の母アン(張靜初/チャン・ジンチュー)。彼女は優秀な女性検事でもあった。

アンのもう一人の娘リンも、何者かにより誘拐される。犯人の要求は、犯罪者集団ボスの裁判証拠の隠滅。

組織から依頼された誘拐の実行犯は、元ボクサーのホン(ニック・チョン)。彼は次第に視力が衰え、失明の危機にあったが、大病をわずらう妻のため大金を必要としていたのだ。

良心の呵責に苦しむ刑事トンは、わずかな手がかりをもとに犯人を追い詰めて行く。果たして犯人は捕まるのか、そして誘拐された少女の命は?

Odoru 1304125

なかなか面白い作品だった。特にラストで、様々な糸が一本になるのがいい。警察を舞台にした香港ノワールは、大体こんなプロットが多いのだが、これは犯人役を演じたニック・チョンの熱演(片目が白くなってる)もあり、最後まで見応えのする映画となっている。

この作品で評判をとった林超賢/ダンテ・ラム監督は、ニック・チョンとニコラス・ツェーのコンビで、2010年に「密告・者」(綫人 The Stool Pigeon)を製作する。この作品では、犯人を演じたニコラス・ツェーが主演男優賞に輝いた。ダンテ・ラム作品の犯人役をやれば、主演男優賞がとれるというジンクスはここから始まったのだ(←なんてね・笑)。ま、役得というのもあるのだろう。香港ノワールの犯人役は同情させられる切ない設定が多いからな(笑)

余談だが、昨年(2011年)の授賞式で、主演男優賞のニコラス・ツェーは、妻のセシリア・チャンにむけて感謝の意を表し、妻は客席で号泣していた。ウツクしい夫婦愛だったが、今年の受賞式の前に、二人は離婚しているという現実。この夫婦の演じた去年の「お涙チョーダイ劇」はなんだったのか?(笑)

この「ビースト・ストーカー/証人」は、タイミングよく日本でも2012年4月7日から公開中とのこと。大画面で観ると迫力も増すだろうと思う。誘拐されるローカルの制服を着た女の子もかわいかったことも記しておく。

てなことで。

証人・The Beast Stalker (2008)

Directed by Dante Lam
Starring NIcholas Tse, Nick Cheung, Liu Kai-chi,  JingChu Zhang
109 mins

13-Apr-12-Fri by nobu

2012-04-12

「大追捕/NIGHTFALL(原題)」ニック・チョン / サイモン・ヤム

Odoru 1204122

香港映画「大追捕/NIGHTFALL(原題)」が2012年3月15日から公開になったので行く。

任達華/サイモン・ヤムと張家輝/ニック・チョンが主演のクライム・スリラーと聞き、ぼくは楽しみにしていた。半年くらい前から、劇場で予告編を見ていたのだが、ニック・チョンがともかく身体を鍛えているシーンを映してて、一体どんな映画なのかと期待していたのだ。

20年前、19歳の王(ニック・チョン)は少女殺害の罪で入獄する。冒頭、上半身裸の男たちが刑務所のシャワールームで格闘する場面が"痛い"。4人の屈強な男たちを倒し、ストーカーと化すニック・チョンの強さと怖さ。彼は刑務所内で歯ブラシの柄をノドに突き刺し、声が出なくなってるから余計に怖い。(ニック・チョンは来年の主演男優賞候補かも)

出所しピアノ調律師となった王が、ある日ピアノを演奏している著名な指揮者・徐翰林(王敏德/マイケル・ウォン)の一人娘・徐雪(文詠珊/ジャニス・マン)を見て涙を流す。それ以来彼は、高台の彼女の家が見えるボロ家を借り、望遠レンズと盗聴をしながら、彼女を監視していくのである。

指揮者の死体が見つかり捜査に乗り出す警察。主任刑事・林(任達華/サイモン・ヤム)は、妻に自殺され、思春期のムズカしい年代の一人娘ともギクシャクしている。

やがてその刑事とストーカーが対峙していくのだが、映画中盤のランタオ島にあるロープウェイでの格闘は、ヒッチコックの映画を見ているかのようなスリリングなシーンとなった。このロープウェイは、床がガラス張りになっているのだが、なんとここをピストルでダン、ダンッ!と撃つのだ。

スリラーなので、詳しくは書けないが、この映画は、後半(ぼくのような)娘を持つ男親にはたまらなく切ないストーリーになっていく。まさか、クライム・スリラー・アクション・ムービーを観に行ってこんなに泣かされるとは思わなんだ。監督・脚本の周顯揚/ロイ・チョウの映画を初めて観たが、前半の過激さに比べて、後半はセンチメンタルな映画となっていく。これは好みがわかれるところだが、ぼくは泣かされたのは事実である。オヤジ・涙の一編であったとさ。

大 追捕 NIGHTFALL (2012)

導演: 周顯揚

主演: 張家輝,任達華

108 mins

12-Apr-12-Thu by nobu

 

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