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2011年12月

2011-12-28

「ラブ・アゲイン」 "Crazy, Stupid, Love" スティーヴ・カレル / ジュリアン・ムーア / ライアン・ゴズリング

Odoru 2812114

来年(2012年)1月21日に発表となるゴールデン・グローブ賞のノミネートを眺めてたら、ライアン・ゴズリングが、ドラマ部門とミュージカル・コメディ部門でそれぞれ主演男優賞候補になっていたのでちと驚いた。

確かに今年(2011年)の活躍は素晴らしかったからね。ぼくが観てる映画は、「ドライヴ」(←傑作!)と「ラブ・アゲイン」だけだが、他にも「ブルー・バレンタイン」や「スーパー・チューズデー〜正義を売った日」にも出演している。それぞれ違った役柄だが、どれも演じきってるのは見事だ。ぼくが以前、"平成のポール・ニューマン"と書いたのはそーゆーことなのです(笑)

そのミュージカル・コメディ部門でのノミネート作品「ラブ・アゲイン」は、ぼくはキャセイ機内で観た。その数日前に、「ドライヴ」でゴズリングを見て、はたまた「ヘルプ〜心がつなぐストーリー〜」でエマ・ストーンを見たばかりだったので、二人の共演場面は特に面白かったのだ。

ディナーを食べてる中年夫婦。「デザート 何にしようか?」と夫のキャル(スティーヴ・カレル)がたずねると「あたし、離婚したいの!」と妻・エミリー(ジュリアン・ムーア)が答える。失意の夫は、妻の運転での帰路、ドアを開けて落ちてしまう。家に居る子供二人と別れ、一人暮らしを始める夫。 いたたまれない気持ちで、バーで一人で飲んでいると、プレイボーイのジェイコブ(ライアン・ゴズリング)が声をかける。百戦錬磨のプレイボーイは、キャルに新しい人生を過ごさせようと、ファッションから女の誘い方まで教えてくれる。キャルはやがて遊び人へと変身していくが、やっぱ前妻が忘れられない自分がいたのだった…。

Odoru 2812117

邦題の「ラブ・アゲイン」って、ネタバレじゃねーかって題名だな(笑)。原題は"Crazy, Stupid, Love”という。こっちの方がしっくり来る映画だね。

中年夫婦の男女関係、プレイボーイと女子大生(エマ・ストーン)の関係、ベビーシッターのティーンエイジャー(アナリー・ティプトン)と、同年代の息子(ジョナ・ボボ)の関係が織り成す恋の駆け引きは、面白いフレーバーを醸し出している。これはなかなか上出来のオトナ向けコメディ。

ぼくはスティーヴ・カレルのコメディが個人的に好きなので、彼が出てるから観たというのが正直なところだが、キャスティングがとっても良くって、特にゴズリングがすっごい腹筋を見せて、そのプレイボーイぶりを発揮するところは、カッコもいいし面白い。「ダーティ・ダンシング」の名場面を再現したところは、映画ファンなら嬉しくなるはずだ。

その昔、フランク・シナトラが主演した「ナイスガイ・ニューヨーク」も、プレイボーイのシナトラが若い男に恋の手ほどきをするという洒落たコメディだったが、この作品は年齢を逆転させて、その後オチをつけるところが面白い。

自分にとっての、ソウル・メイト(Soul Mate)は誰なのかを発見して行くという、シンプルな話を肉付けして良質なラブコメにしている。監督は「フィリップ、きみを愛してる」のグレン・フィカーラ&ジョン・レクア。ラストもなかなかいい気分になるので、観てもあんまり損した気にならない映画でした。てなことで。

2012ゴールデングローブ賞ノミネート → http://www.goldenglobes.org/nominations/

Crazy, Stupid, Love (2011)

Directed by Glenn Ficarra, John Requa
Starring Steve Carell, Julianne Moore, Ryan Gosling, Emma Stone, Marisa Tomei, Kevin Bacon, Jonah Bobo, Analeigh Tipton, Josh Groban
Duration 118 mins

28-Dec-11-Wed by nobu

2011-12-25

「若草の頃」 "Meet Me in St. Louis" [Blu-ray] ジュディ・ガーランド [MGM ミュージカル]

Meet Me in St. Louis [Blu-ray]
Meet Me in St. Louis [Blu-ray]

アメリカで映画「若草の頃」"Meet Me in St. Louis" のブルーレイが発売になり、当地香港のHMVでめっけたので、買い求めた。日本では、この映画の人気はマイナーだが、アメリカでの評価と人気は抜群に高く、主演のジュディ・ガーランドの代表作の一本に数えられるMGMミュージカルの傑作である。

2011年のクリスマス・イヴの午後。ぼくは塾へ中二の娘を送り出してから、プレイヤーにかけた。タイトルバックからそのレストア映像の美しさはわかった。1944年の映画というから、今から67年も前の映画だが、そのテクニカラーのキレイさはホレボレする。映画が始まってすぐの、ジュディが唄う"The Boy Next Door"の場面の美しいこと。テニス帰りの、ブルーのストライプの衣装を着たジュディは、ぼくが選出する”ジュディ・ガーランド名場面”の上位にいつも入ってるお気に入りのフーテージだ。
隣の美男子クンにたのんで、家の灯りを一つずつ消して行く場面や、ハロウィーンのシーンなどの暗い場面もとてもいい。今まで見えなかったところが見えてる感じである。

Odoru 2412115

翌年の万国博開催を控え、街中が盛り上がっていた、1903年夏のセントルイス。スミス一家の次女エスター(ジュディ・ガーランド)は、隣の家に住む青年(トム・ドレイク)を想っていた。秋となり、やっと二人が仲良くなった頃、弁護士であるエスターの父が突然ニューヨークへ転勤するために引越しをすると家族に告げる。

これはミュージカルとしての評価も高いが、家族映画のカテゴリーに入れてもいい感動的なドラマなのだ。ニューヨークへ引越ししなければならないことがわかった子供たちが、最後のクリスマスを過ごし、末っ子(マーガレット・オブライエン)に、姉であるジュディが "Have Yourself a Merry Little Chritsmas" を唄うくだりは涙なしでは観れない名シーンだ。

楽曲は、他にも「ザッツ・エンタテインメント」にも出て来たジュディとマーガレットによる"Under The Bamboo Tree"、軽快な名曲"The Trolley Song"、セントルイス万博のテーマ曲"Meet Me in St. Louis"(「セントルイスで会いましょう」←この映画の原題)など。
ちなみに上に書いた、"The Boy Next Door" は、フランク・シナトラ・ヴァージョンでは、"The Girl Next Door"と男心の歌になるって、知ってた?
(このBlu-rayにはおまけで、サントラ・サンプラーとして4曲入りのCDがついている。)

この作品のジュディ・ガーランドはとても美しい。おそらくジュディの作品中最もキレイに撮られている。それもそのはず、この映画で監督のヴィンセント・ミネリと恋に落ち、その後結婚してライザ・ミネリを生んだわけだから。つまり、この映画がなければ、ライザ・ミネリというエンタティナーもこの世に存在しなかったのである。ジュディは、当時似たような役ばかりやらされるので、この映画の出演を渋ったというが、アメリカのショー・ビジネス界にとっても歴史的に貴重な作品となったといえよう。

このブックレット付きBlu-rayには、ライザのイントロダクション、メイキング、ハリウッド・ドリーム・ファクトリー、魅惑のジュディ・ガーランドなどの特典映像も満載である。日本ではブルーレイの発売はまだわからないので、2004年(及び2008年)発売のDVD「若草の頃 スペシャル・エディション」(2枚組)で楽しむほかない。(アメリカ盤Blu-rayは日本語字幕はない)

クリスマスに観るにはピッタリの映画。香港のTCM(ターナー・クラシック・ムービーズ)でも定番で、今年も12月25日の夜に放送される。
AFI's Greatest Movie Musicalsでも10位に選出されている名作。家族でも一人で観ても楽しめるミュージカルです。メリー・クリスマス!

MEET ME IN ST. LOUIS (1944)

Produced by Arthur Freed
Directed by Vincente Minnelli
Starring Judy Garland, Margaret O'Brien, Mary Astor, Lucille Bremer, Tom Brake, Marjorie Main
Duration 113 min.

24-Dec-11-Sat by nobu

B001NPDCFQ Meet Me in St. Louis [Blu-ray]


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B0002GD4JG 若草の頃 スペシャル・エディション 〈2枚組〉 [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ 2004-09-10

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2011-12-21

「プロジェクト・ニム」PROJECT NIM

キャセイの機内でドキュメンタリー映画「プロジェクト・ニム」"PROJECT NIM" を観た。これは「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」の元ネタではないか?と思わせる面白いドキュメンタリーだった。

1973年、霊長類センターで生まれたばかりのチンパンジー・ニム(♂)が母親から引き離され、ニューヨークに住むステファニーという女性の元へ送られる。彼女の家は夫の連れ子も含め大家族だ。その中でニムは人間と同じ扱いを受け、育てられて行く。その依頼をしたのは、コロンビア大学の心理学教授ハーバート・テラス。ニムはこの家で自由にすくすくと育つが、手話教育のデータの重要性を感じた教授は、女子大生ローラや他の学生たちと大学の広大な庭付きの家でニムと住むように手配する。手話で次々と人間と会話が出来るようになるニム。だが、ローラとテラスの男女関係の破綻から、新たな手話教師に代わった時点で、ニムは野性が出てしまう。彼女の顔を引っ掻いてしまったのだ。性欲も出るし、5歳を超えると野性化するとわかった教授は、それまで蓄積したデータなどお構いなしに、ニムを霊長類センターへ送り返してしまう。

「猿の惑星:創世記」で描かれる、主人公の猿シーザーの生い立ちにこれはよく似ている。薬物研究のためのチンパンジーが生んだ子猿を科学者が自宅で人間のように育てる。やがて、家人を助けようとしたシーザーは野性となり隣人に襲いかかる。そして施設へ送られてしまうのだ。

Odoru 2112112

霊長類センターでのニムは、生まれて初めて見るチンパンジーに驚き、近づこうともしない。だって、自分は人間だと思ってるんだもの。ぬくぬくのベッドで、洋服も着て暮らしていたチンパンジーが、初めて冷たい檻の中で裸で寝さされる。ニムの中に戸惑いがあったのは間違いない。檻での生活は、逆らえば電気ショック棒をあてられる過酷なもの。そして一年後、テラス教授が訪ねてくる。ニムは喜んで戯れる。そして自分を連れて帰ってくれると信じるのだが…。

この辺りも「猿の惑星:創世記」で描かれていた。自分は捨てられたと思ったシーザーはこれで人間を恨む。そして、自らが中心となって猿の〈革命〉を起こそうとするのだった。

「プロジェクト・ニム」では、ここで救いがある。霊長類センターの所員・ボブが、「彼は他のチンパンジーと違う」と檻から出し、一緒に遊んでくれるようになるのだ。マリファナを吸ったりと70年代のヒッピー丸出しのボブだが、心根のやさしい男だ。彼はニムにメスのチンパンジーを紹介し、かわいい子供も授かる。だが、幸せな日々も長くは続かない。センターが経営破綻となり、あろうことか、飼育していたチンパンジーを生体実験用に売り出してしまったのだ。言葉がわかるニムは、実験に好都合。ワクチン接種のため、わざと病気にさせられるニムの姿…。

アメリカのスゴいところは、こういう映像が残っており、また当事者たちもこのドキュメンタリーの撮影であけすけに何でも話すところだ。大学教授のテラスは、自分は何にも悪くないというそぶりを見せる。出て来る女性たちは、教授の「お手つき」という事が当たり前にわかり、この人の人間性をカメラは冷淡に映し出す。人にも猿にも、愛情を注ぐということが出来ない人なんだろう。そんな人がコロンビア大学の「心理学教授」とは恐れ入る。

ドキュメンタリーは、ニムの受難をまだまだ映し出す。「人間に育てられた猿だから人権がある」とニムを救い出してくれた弁護士。だが、送られた虐待動物避難所のようなところには、チンパンジーはニム一匹だけ。社会的な動物であるチンパンジーにこれは辛い。ここからまた長い空虚な日々の後、ニムにまた救いの手が差しのべられる…。

ラストでは少し救われた気持ちになるのだが、やっぱりニムの過酷な26年の生涯に同情を禁じ得ない。「チンパンジーは許すことができる」そう話す虐待動物避難所の所長の言葉を聞いて、人間よりもニムの方がよっぽど立派じゃんか、と思わされた。

これは興味深いドキュメンタリーであった。監督は「マン・オン・ワイヤー」(08)でアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞したジェームズ・マーシュ。今年(2011年)東京国際映画祭で上映されたと聞くが、日本でも一般公開されると良いのにね。「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」と一緒に観ると余計に楽しめるはずデス(笑)

PROJECT NIM (2011)

Directed by James Marsh
Starring Nim
Duration 93 minutes

21-Dec-11-Wed by nobu

B006DBY6GE Project Nim [DVD] [Import]
Project Nim
Lions Gate  2012-02-07

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2011-12-20

矢沢永吉 ライヴ・イン・武道館 2011 "STILL ROCKIN' 〜走りぬけて〜" Eikichi Yazawa Live in Budokan 2011

2012114

矢沢永吉の武道館ライヴへ行って来た。香港へ来てから行ってなかったので、7年振りの参戦である。以下、2011年12月14日(水)の初日のインプレッションなど。

久しぶりの永ちゃんライヴ。入口で、酒を飲んでないかのチャックで、係員に「はぁー」と息を吹きかける。カワイソーに、入場できない人もちらほら(係員もくさい息を吸って可哀想だが・笑)。けど、厳密になったもんだなぁ…。その昔はチケットに「特攻服禁止」って書いてあったけど(笑)

中に入って、なんとも静かなのにビツクリ。開演10分ほど前に、アナウンスがあり、それから「永ちゃんコール」があちこちで起きる。以前は、1時間も前からコールがあったものだが。

年齢層も高いなぁ、なんて思ったが、自分も年をとったわけで、それは当然のことだな(苦笑)。白や紫のスーツを着た男たちの数も大分少なくなってきている。

コンサートが始まる。いつものようにドッカーンって感じの始まりだ。場内総立ちで永ちゃんコールが起きる。曲は「JEALOUSY」。

武道館は毎年 5 days だ。ぼくは毎回、初日に行くことにしている。理由は永ちゃんの「声がよく出てるから(笑)」。今年62歳とは思えない、ハリのある声だ。

古いファンのぼくには、「馬鹿もほどほどに」「苦い雨」それから、懐かしい「SHE BELONGS TO HIM(彼女は彼のもの)」や「バイ・バイ・サンキュー・ガール」などの曲は馴染み深く楽しめた。最近、永ちゃんは、自身のレーベルを立ち上げて、それを売りたいのか、アルバム『ROCK'N'ROLL』と『TWIST』からの曲が多いような気もした。

アンコール1曲目は、「ONLY ONE」。そしてお待ちかね!スモークが上がり「止まらないHa〜Ha」だ。ここで永ちゃんの乗ったゴンドラがせり上がっていき、赤、黒、黄色と色とりどりのタオルが舞う。2階席から見る楽しさは、この会場全体のタオルが上がってるのが見れるところ。
チョー盛り上がったところへ、もう一丁!「トラベリン・バス」だ。この2曲を続けて歌うのは久しぶりなんじゃないか? 「ルイジアナー!」ドッカーン!「テーネーシー!」ドッカーン!…大盛り上がりでコンサートは終了した。
(2日目に行った人に聞いたところ、タオル投げは「止まらない〜」だけだったとのこと)

ファッションは、オープニングはブルーのスーツに細めのネクタイ。革ジャン、黒のTシャツなどに着替え、アンコールはミュージカル「シカゴ」の黒人ダンサーが着ているような格好だ。これって、アメリカではホモに間違われないか?と思ったりなんかしちゃったりして(笑)

途中何度も肩で広げた E. Yazawa のバスタオルは、サイケな色だった。これが売れ残ってんのか、とわかったりして(笑)

アリーナに舞台から発射された紙テープには、「矢沢永吉2011…」と書かれていた。この辺も細かい演出である。だからみんな持って帰るんだね。

場内のチェック管理も厳しくなっている。10年ほど前まではアンコールの頃は通路でツイスト踊ったものだが、今はそれもダメなんだな。 規制も必要だが、行き過ぎると統制になってしまう。客も大人なんだから、その辺のさじ加減は考えてほしいところ。

久しぶりの武道館はやはりお祭り騒ぎであった。来年は永ちゃんデビュー40周年と聞く。どこか大きなハコでライヴがあり、年末は武道館があればまた行きたいなと思う。永ちゃんも、あと何年ライヴで走りながら歌えるかという年になって来ていると感じるから(こっちも年だし・笑)。だが、俺もいつも "STILL ROCKIN'" でいたいな、という心意気だけはあるのだが(苦笑)。

矢沢永吉コンサート 2011 「STILL ROCKIN' 〜走りぬけて〜」
日本武道館  2011年12月14日(水) 19:00 〜

20-Dec-11-Tue by nobu

B00ITOQYWMSTILL ROCKIN' 〜走り抜けて・・・〜 2011 in BUDOKAN [DVD]
GARURU RECORDS  2014-05-07

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矢沢永吉
GARURU RECORDS  2009-08-05

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矢沢永吉
GARURU RECORDS  2010-06-09

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2011-12-19

「ヘルプ 心がつなぐストーリー」 "The Help" エマ・ストーン / ヴィオラ・デイビス

Odoru 1912112

映画「ヘルプ  心がつなぐストーリー」"The Help" である。東京行キャセイ機内で鑑賞。この映画は、香港でも2011年9月22日から公開されていたが、ぼくは見逃していたのでありがたかった。というか、女性映画なので、おっさん一人で行くには行きづらかったのが本当のところ(笑)

ヴィオラ・デイヴィスという女優さんを、ぼくは「ダウト〜あるカトリック学校で〜」で見た時から気に入っていた。黒人のおばさんである(失礼)。キレイというのではなく、演技が抜群にうまいから気に入ったのだ。実際2010年にトニー賞でも主演女優賞をとったしね。この映画「ヘルプ 心がつなぐストーリー」のポスターを香港の地下鉄で見た時に、「うーん、これは(来年の)アカデミー賞狙いかな?」なんて思ったので、気になっていたのだ。

1960年代のミシシッピ州。まだまだ黒人差別が色濃く残る時代。作家志望のスキーター(エマ・ストーン)は南部の上流家庭で、当たり前のように黒人メイドたちに囲まれて育ったが、大人になり白人社会の中で黒人メイドたちがおかれた立場に疑問を持つ。新聞社へ務める傍ら、スキーターはメイドたちにインタビューを試みるが、誰もが口を閉ざしてしまう。そんな中一人のメイド(ヴィオラ・デイビス)がインタビューに応じ、徐々にその輪が拡がって行き、やがて出版された本が社会を変えていくことになるのだった。

Odoru1912118

黒人差別の問題を、真正面から「可哀想に、可哀想に」という同情を誘うような作り方にしていないのがいい。ここに出てくる黒人メイドたちはしたたかで強いのだ。そこが面白いし、問題定義も忘れていない。ベストセラーとなった原作が良いからか、監督のテイト・テイラーのストーリーテリングがうまいからか、2時間26分の長尺のドラマも飽きずに観れた。文芸作品としての出来はすこぶる良いと思う。

もう出てくるのは女性ばっか。だがそのアンサンブルは素晴らしい。全米俳優組合賞(Screen Actors Guild Awards)のベスト・アンサンブルにノミネートされているのもうなずける。おそらくこの作品が受賞するのではないか?と思う。
もう一人の黒人メイド、ミニー役のオクタビア・スペンサーもすごく巧い。「キャリー」のシシー・スペイセクのおばあちゃんもおもろい。ヒリー役のブライス・ダラス・ハワードだけが白人の悪役でお気の毒だが(笑)

これは平成の「カラーパープル」。ヴィオラ・デイビスもアカデミー賞にノミネートされる可能性も高いと思う。日本での公開はそれを見越してか、授賞式の後、2012年3月31日から、とのこと。

"You is kind. You is smart. You is important."

The Help (2011)

Directed by Tate Taylor
Starring Viola Davis, Emma Stone, Bryce Dallas Howard, Octavia Spencer, Jessica Chastain, Sissy Spacek
Duration 146 minutes

19-Dec-11-Mon by nobu

B005J6LKVI The Help (Two-Disc Blu-ray/DVD Combo)
Walt Disney Studios  2011-12-06

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2011-12-10

「ドライヴ」Drive ライアン・ゴズリング × ニコラス・ウィンディング・レフン

Odoru 1012115

香港では、2011年11月10日から公開されたライアン・ゴズリング主演、ニコラス・ウィンディング・レフン監督の映画「ドライヴ」"Drive"へ行く。

この映画、ニコラス・ウィンディング・レフン監督が今年のカンヌ映画祭で最優秀監督賞を受賞。NY批評家賞では、アルバート・ブルックスが助演男優賞を。英国雑誌"TOTAL FILM"で2011年のベスト・ワン・ムービーに選ばれるなど(ベスト・アクターもライアン・ゴズリング)、高い評価を受けているので期待して行って来た。

カンヌ映画祭と云えば、70年代は「タクシー・ドライバー」でマーティン・スコセッシに、90年代は「パルプ・フィクション」でクェンティン・タランティーノにパルム・ドールを与え、彼らを人気監督にした実績があるが、今回ニコラス・ウィンディング・レフンは、この「ドライヴ」で、一気にブレイクするかも知れない。そんな気にさせる映画だった。

なんというか、これはアートなんである。アクション・サスペンスなのだが、映像がスタイリッシュでネオ・ノアール(neo-noir)だし、かと思えば、カー・チェイスも本格的で、B級映画並の過激なバイオレンスもある(香港ではIII指定=18禁)。主人公はマカロニ・ウェスタンに出て来るようなニヒルなヒーローで、プロットも西部劇のそれだ(ぼくは「シェーン」だと思った)。欧米の評論家の評価が高いのもうなずける。

舞台はLA。昼は自動車修理工、そして映画のカースタントマンの仕事をし、夜は強盗のための逃がし屋ドライバーとして働く主人公(ライアン・ゴズリング)は、アパートの同じ階に住むアイリーン(キャリー・マリガン)と知り合う。彼女の夫は刑務所におり、小さい一人息子を育てている。お互い惹かれ合っていく二人だが、刑務所から夫が帰り、その夫から依頼されたドライバーの仕事で、主人公はトラブルに巻き込まれてしまう…。

この主人公、名前で呼ばれない。ドライバーとしか呼ばれないのだ。"逃がし屋"としての仕事も頭を使いクールにこなす。彼の流儀は、待つのは5分だけ。それを超えると、仕事を降りる。そして同じ依頼人からの仕事は2度と受けない。寡黙な男だが、キレると恐ろしい。その男が、好きになったオンナとその息子を守るために裏社会と戦っていく。この映画のライアン・ゴズリングはかっこいい。彼は(平成の)ポール・ニューマンになるかも知れない。

マフィアの親分役のアルバート・ブルックス(「ブロードキャスト・ニュース」)が怖い。NY批評家賞受賞もうなずける。ひょっとしたらオスカーも取ったりして。
キャリー・マリガン(「17歳の肖像」)、ロン・パールマン(「ヘルボーイ」)、 ブライアン・クランストン(「コンテイジョン」)などもそれぞれいいキャスティングだ。なんか出て来る役者の面構えがどれもいいんだな。

「ドライヴ」という題名を聞いて、「ワイルド・スピード」シリーズみたいな映画を想像してはいけない。これは、そういう意味でのアクション娯楽大作映画じゃないから(笑)。実際、香港の映画館で、ぼくの横にいたカップルは途中で帰っちゃったからね(苦笑)。前半の展開もちとスローだし。けどキャメラが良いし、殺しの場面の演出も渋いし、映画通には楽しめる逸品であることは間違いない。

日本では来年、2012年3月31日公開予定(←アカデミー賞発表待ちなんでしょうな、たぶん)。見逃すな!

Drive (2011)

Directed by  Nicolas Winding Refn
Starring  Ryan Gosling, Carey Mulligan, Bryan Cranston, Albert Brooks, Christina Hendricks, Ron Perlman, Oscar Isaac
Duration 100 minutes

10-Dec-11-Sat by nobu

B0064NTZJO Drive (+ UltraViolet Digital Copy) [Blu-ray]
Sony Pictures Home Entertainment  2012-01-31

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2011-12-07

「ジェローム・ロビンスが死んだ ー なぜ彼は密告者になったのか?」津野海太郎 著

ジェローム・ロビンスが死んだ (小学館文庫)
ジェローム・ロビンスが死んだ (小学館文庫)

津野海太郎著「ジェローム・ロビンスが死んだ ー なぜ彼は密告者になったのか?」文庫版を読了。

前回このブログで書いた記事が「談志が死んだ」で、今回「ジェローム・ロビンスが死んだ」の感想を書いている。なんか芸事を愛した立川談志師匠の洒落のようだな、と心の中で笑ってる自分がいる。

ジェローム・ロビンスといってわかる人は少ないのだろう。事実、文庫本あとがきでも著者の津野海太郎氏は「ジェローム・ロビンスと聞いてピンとくる人の数は、今の日本では極めて少なかったというのは自分の誤算だった」と書いている。それを読んで、ぼくも少しばかりわかる気がした。けど、談志師匠は読んでいたかもね、ミュージカルが大好きだったから(笑)

我々の世代には、ジェローム・ロビンスと云えば、やっぱり映画「ウエスト・サイド物語」である。津野海氏は、舞台版「踊る大紐育 /On the Town」の振付師としてのロビンスから入っている。それはこの本が、ジェローム・ロビンスの死(1998年夏)を朝日新聞で知った著者が、ネットで調べるうち、彼が「赤狩りで仲間を売った男」だった事実を発見し、その検証を行なっていくからである(「ウエスト・サイド物語」が作られたのは、その事件の後のことだから)。

これは、ただの伝記だとか、評伝ではない。なぜロビンスが仲間を売ったのか?を、まるでミステリーのようにひも解いて行く。読み進めると、赤狩り、50年代のアメリカの歴史と空気感、ブロードウェイやハリウッド映画の歴史がわかっていく構成になっており、そのディープな内容は、さすがに平成20年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞作品だけのことはある。

登場人物は多彩である。レナード・バーンスタイン、ベティ・カムデン、アドルフ・グリーン、エリア・カザン、ラリー・パークス、ジーン・ケリー、モンゴメリー・クリフト、ダニー・ケイ、アーサー・ミラー等々。←これらの名前がわかる人は、読んで絶対に楽しめるはずだ。

結論は読んでのお楽しみだが、キーワードはいくつかあり、それは「ユダヤ」「共産党」「ゲイ」である。ぼくはロビンスがゲイであることは知らなかった。今でこそ舞台人の中でゲイは市民権を得てるかも知れないが(少なくとも50年前とは違う)、彼が隠さなければならなかった弱みはそういう部分(そうしないと社会的に抹殺される)にもあったのだ。

映画版「踊る大紐育」のあの明るく楽しいミュージカル・シーンを撮影している最中に、議会では「赤狩り」の非米活動委員会が開かれていた。naming namesと呼ばれた(踏み絵のような)氏名公表を余儀なくされた人々はその後、その裏切り行為の十字架を背負い生き、キャリアを抹殺された人々はその後名誉を回復できない者がほとんどだった。
ウディ・アレンの映画「ザ・フロント」や、ロバート・デ・ニーロの「真実の瞬間」でも描かれた、赤狩りの実態。この本でも解説の川本三郎氏が書いているが、「 ロビンスは裏切り者というより犠牲者である。批判すべきはあくまで権力の側であって密告を強いられた人間ではない」という主張は的を得ている。

ミュージカルのファンとして、この本に教わることも多々あった。例えば、映画「踊る大紐育」のソング"New York, New York"では、冒頭の歌詞がヘイズ・コードにより変更されていた。本来 "It's a helluva town" が、"It's a wonderful town" に。ぼくは、フランク・シナトラがライヴで "It's a helluva town" と歌ってるのを聴いてわざと歌詞を変えて歌ってるのだとばかり思っていたが、これが本来の歌詞だったんですな。知らなかった。ルイス・B・メイヤーがジーン・ケリーを嫌っていたこと、あと、モンゴメリー・クリフトもゲイだったなんてことも知らなかった(笑)。

ミュージカル・ファン、映画ファンにはおすすめの本です(なんせ装幀が和田誠氏ですから)。なぜロビンスが、公聴会以後のミュージカル(「ウエスト・サイド物語」「屋根の上のバイオリン弾き」)をマイノリティのドラマにしたのかがわかったような気がした。生涯密告について語らなかったロビンスは、自分の作品の中で決着をつけようとしたのかも知れないから。

「ジェローム・ロビンスが死んだ ー なぜ彼は密告者になったのか?」津野海太郎 著

07-Dec-11-Wed by nobu

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小学館  2011-11-08
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2011-12-05

NHK 「談志が死んだ 立川談志が愛した落語と仲間」を観た

立川談志プレミアム・ベスト 落語CD集「芝浜」
立川談志プレミアム・ベスト 落語CD集「芝浜」

昨日(2011年12月4日)NHK総合で放送された「談志が死んだ  立川談志が愛した落語と仲間」を観た。

11月21日に亡くなった家元・立川談志師匠は、「オレが死んだら新聞の見出しは『談志が死んだ』だな」と云っていた。事実、スポーツ新聞にはその見出しが並び、このNHKの番組もその名で放送された。洒落が利いてていいね。

若い人には談志師匠のスゴさはあまりわからないだろう。この人は、一般大衆というより「玄人筋」にファンが多かったように思う。評論家、記者をはじめ、芸人で談志師匠を信奉する人も多く、ビートたけしや爆笑問題も慕っていたのだ。他の落語家では味わえない落語とでも云おうか。「伝統を現代に」をキャッチフレーズに、そのスピーディでノンストップの語り口のスゴさは誰もマネできない芸当だった。

この番組では、その談志師匠が2006年に演った「芝浜」を放送。ほぼ、ノーカットだった。自分の記憶が正しければ、2008年にBSで放送されたものだと思う。その時も観て「すげえな」と思ったが、今回観て、後半ぼくは泣いてしまった。落語で泣いたのは初めてだった。

談志師匠が年末になるとやっていたという「芝浜」。若い頃の録音と聞き比べると、この2006年版は、長年連れ添った夫婦の「情愛」がよく出ている。だから泣かされたのだ。
"名人"・立川談志の真骨頂。

「芝浜」は、古典落語の中でも屈指の人情噺である。酒ばかりをあおり、すっかり仕事をしなくなった魚屋の勝を、女房が何とか河岸に行かせるが、そこで拾った財布に42両もの大金が入ってて勝はまた仕事をしねぇで遊んで暮らすと言い出す。次の朝、女房は「それは夢だったのよ」と云い、反省した勝はそれから酒を断ち仕事に精を出す。3年後、商売もうまくいった勝に、女房はあの時拾った財布を差し出す…。

聞くところによると、2007年に談志師匠がよみうりホールで演った「芝浜」は、談志師匠がやっているのに、演者が勝手に喋りだし、師匠が「落語のミューズ(女神)が降りて来た」と云ったという。晩年「高田文夫のラジオ・ビバリー昼ズ」に出演したときも、「あれで談志はすんだ」と語っていたほど。これはDVDが出てるのでぜひ見てみたい。

色々と追悼番組も見た。MXTVの石原慎太郎都知事とのべらんめぇな対談、TBS「情熱大陸」の赤坂ACTシアターでの「落語チャンチャカチャン」。どれも声がかすれて出にくくなっている師匠の姿だった。そのかすれた声で、たけしと爆問・太田を聴き手に、芸談や下ネタを話す放送不可能なCD「立川談志 最後の大"毒"演会」(「新潮45」2010年9月号付録)は、本当に面白かった。

そのたけしがTBS「ニュースキャスター」で談志師匠の追悼VTRを見て、涙目で「あの人はいらついてた」と云った言葉が印象的だった。「圓生や文楽にはなれない時代に生まれてしまった。天才というより奇才だった」と。
「笑点」という長寿番組を作ったが、TVではついに大人気者にはなれなかった。才能がありすぎるがゆえの嫉妬。それをたけしは感じていたのかも知れない。

芸事が大好きだった談志師匠。ジーン・ケリー、フレッド・アステアなどの名ダンサー、ビリー・ワイルダーやルビッチなどうまい職人監督、そして漫才や落語を心から愛し、薗田憲一とディキシー・キングスの演奏する「ザッツ・ア・プレンティ」であの世に送ってもらった。
この番組「談志が死んだ」のナレーション・弟子の立川志らくも云っていたが、今頃天国でそんな人々と会って楽しんでるのだろう。あっぱれな人生でした。「やりやがったな、談志!」。合掌。

談志が死んだ 立川談志が愛した落語と仲間
NHK総合: 2011年12月4日(日)午後4:00~午後5:00

05-Dec-11-Mon by nobu

 

2011-12-02

「バッド・ティーチャー(原題)」 Bad Teacher キャメロン・ディアス / ジャスティン・ティンバーレイク

Odoru 0212117

東京からの帰路、キャセイ機内で、キャメロン・ディアス主演の映画「バッド・ティーチャー」"Bad Teacher"を観た。軽めのコメディを見たかったのでちょうど良かった。

ま、想像通り、たいした映画ではなかった(笑)。だが、今年39歳になるというキャメロン・ディアスを眺めてるだけでいい映画なので、ファンはもとよりコメディエンヌとしての彼女が好きな人には好意的に受けいられる映画だと思う。

Odoru 0212112

金遣いが荒いと、お金持ちのフィアンセに振られたエリザベス(キャメロン・ディアス)は、やりたくもない教師の仕事に舞い戻ってくる。中学生を教える気などさらさらないエリザベスは、授業中、映画のDVDを見せて、自分は教壇で居眠りをする。代用教員としてやってきた、ハンサムで金持ってそうなスコット(ジャスティン・ティンバーレイク)に狙いを定めたエリザベスは、彼の気を引こうと豊胸手術をしようと決めるが、そのためにお金が必要となり、週末は、車の洗車などをして金を稼ぐ。ある日、州のテストで一番高得点を得たクラスの教師にボーナスが出ることを知り、突然勉強を教えだすエリザベス。ライバルの女教師エイミー(ルーシー・パンチ)に負けないようスパルタ授業を行うのだが…。

酒も飲むし、ハッパもやる。言葉使いも、態度もサイテーな女教師が、やる気を出して良い教師になるというプロットかなと思ったらそうでもなく、ラブコメとも云えない展開に「?」な思いを持たされたまま映画は進む。抑揚もあまりなく、パンチもないまま終わってしまうコメディ映画だった。

この映画の見所は、先生とは思えないセクシーなディアスを見れるところだけ(笑)。特に身体中を使って車の洗車をするところはとってもイイのでござる。あんな先生がいたら、生徒ではなく保護者(父)が喜ぶだろう(笑)。

実際の元カレであるティンバーレイクとの"からみ"も、服を来たまま疑似セックスをするというなんだかなぁの演出。

監督はジェイク・カスダン。かのローレンス・カスダン(「レイダース/失われたアーク」の脚本や「白いドレスの女」の監督)の息子さんである。IMDBによると、これと云った映画はまだ撮ってない感じ(笑)。コメディってやっぱり難しいものですな。

Bad Teacher (2011)

Directed by Jake Kasdan
Cast:  Cameron Diaz, Justin Timberlake, Lucy Punch, Jason Segel
Duration:  92 minutes

02-Dec-11-Fri by nobu


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