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2011年7月

2011-07-31

「リミットレス(原題)」 "Limitless" ブラッドリー・クーパー / ロバート・デ・ニーロ

Odoru3007116

夏休みになり、娘を連れて日本へ一時帰国する際、キャセイ機内でスリラー映画「リミットレス(原題)」"Limitless"を観た。主演は「ハングオーバー」のブラッドリー・クーパー、アビー・コーニッシュ、それにロバート・デ・ニーロである。

ニューヨーク。一行も書けなくなった落ちぶれた作家エディー・モーラ(クーパー)。愛想をつかしたガールフレンド(コーニッシュ)からも合鍵を返される始末。そんなある日街で元妻の弟に会う。彼にもらったNZTと云う一粒のクスリを飲んだところ、彼の脳はフルパワーで活動しだす。雨が降るように言葉がわき原稿もすぐに書け編集者を驚かす。そのクスリにより、やがて彼は株にも手を出し瞬く間に巨額の富を集めてしまう。その才能に注目したコンツェルンの大権力者カール・ヴァン・ルーン(デ・ニーロ)は彼と新たな大事業を仕組もうとする。だが、彼はクスリを手離すと生きていけない身体になってしまっていた…。

この映画の主人公は決してスーパー・ヒーローではない。薬により自身の能力が最大限に生かされ何でも出来てしまう。だがそれは〈錯覚〉であることに気づかない。例えば、街でチンピラにからまれ喧嘩になると、ブルース・リーの映画を観たことを思い出し、その場面を演じることにより相手をやっつけてしまう。だが、ドラッグは常に後遺症が出るもの。そして依存してしまう。そのことで彼は苦しみ、のたうちまわり、恐怖も味わう。

ニール・バーガー監督のこの映画は、展開がスピーディで飽きさせない作りになっている。イケイケ、アゲアゲの時の自信に満ちた言動とは裏腹に薬が切れるとヘロヘロで情けない男になる。まるで、二日酔いの時のオレだ。あ、だから「ハングオーバー」のブラッドリー・クーパーが主役なのか?今わかった(笑)

スリラーなのであまり多くを書かないが、さすがにデ・ニーロは貫禄である。彼が出ているので、この映画に重みが出ている。ニューヨーク・ロケで、チャイナタウン辺りに住む主人公が、だんだんセレブになって行く様も面白い。

主人公が依存してしまう薬NZTは、実際にはないものだが、クスリが合法のアメリカではいつか製品化されてしまうかも知れないね。じつはもうあって、アメリカで活躍しているセレブたちは密かに飲んでたりして… なんてことを思わせてくれる映画であったとさ。

日本での公開は… まだ未定だと。

Limitless (2011)

Director Neil Burger
Cast Bradley Cooper, Robert De Niro
105 mins

31-Jul-11-Sun by nobu

B0051MKMNC Limitless (Unrated Extended Cut) [Blu-ray + Digital Copy]
Bradley Cooper
20th Century Fox  2011-07-19

by G-Tools

2011-07-20

「ゲット・ヒム・トゥ・ザ・グリーク(原題)」 Get Him To The Greek ラッセル・ブランド / ジョナ・ヒル

Odoru2007116

棚の肥やしになりかけていたコメディ映画「ゲット・ヒム・トゥ・ザ・グリーク(原題)」"Get Him To The Greek" のDVDを引っ張りだして鑑賞。

冒頭から、MTVで流れるMusic Videoが本物らしくって笑える。歌ってるのはイギリスのロック・スター、アルダス・スノー(ラッセル・ブランド)。彼が歌う新曲”アフリカン・チャイルド”というけったいな歌は、批評家にボロクソに叩かれ、売上もさっぱり。酒とドラッグ漬けになり、カノジョでポップ・スターでもあるジャッキーQ(ローズ・バーン)ともカップルを解消され、あげく一人息子もとられてしまい散々な状況。

そんな折、経営難にあえぐパイナップル・レコードでは、一発大きなイベントをやろうと、10年前にロスのグリーク・シアターで行われた〈伝説の〉アルダス・スノーのコンサートを再度やろうということになる。社員のアーロン(ジョナ・ヒル)は、ボスのセルジオ(ショーン・コームズ)の命を受けロンドンへ飛ぶが、そこからアルダスのチョー無茶ブリに振り回され続けるアーロン。果たして彼は無事にコンサート会場にこのロック・スターを連れてくることができるのか?

まぁ、このラッセル・ブランド扮するロック・スターのキャラが立ってること立ってること。もともと「寝取られ男のラブ♂バカンス(Forgetting Sarah Marshal)」に出てきたアルダス・スノーというキャラを主役で映画を作ろうということになったというこの企画。デブで真面目なアーロン君は、酒を飲まされ、ドラッグをやらされ、オンナに犯されたり散々な目に会うのだが、二人がロンドンからNY〜ラスベガス〜ロスアンゼルスへの旅を通して徐々に打ち解け、人間としてキチンと付き合って行くようになる。その過程は見ていて面白い。

NYではTVショーに生出演するが、アルダスは、歌うべき”アフリカン・チャイルド”の歌詞を忘れて違う歌を歌ったり、空港でアーロン君は、ヘロインをけつの穴に突っ込んで運べと強要されたり、ラスベガスのホテルのスィートをめちゃくちゃに壊したり…。

予定してなかったラスベガスへ行ったのは、アルダスの父親がいるから。父親は、ギター弾きで、今は「ラット・パック・ショー(Rat Pack is Back!)」のバックで弾いている。この場面では、フランク・シナトラ、サミー・デイビス・JR、ディーン・マーティン、シャーリー・マクレーンのそっくりさんが出て来て往年の映画ファン(つーかオレか)には楽しい場面である。

冒頭、別れたジャッキーQが、男をとっかえひっかえしている様を映す雑誌の表紙には、オーエン・ウィルソンやジョニー・デップとのツーショットが載ってる。そして現在のカレシは、「メタリカ」のドラマー、ラーズ・ウルリッヒが本人役で出演。こういうカメオも面白い。

”スター”という種類の人間は、その非凡な才能とは裏腹に非常識な人が多いと思うが、私生活はダメでもちゃんと舞台ではプロらしい仕事をする。それでいいのであろう。私生活がちゃんとしててもプロと呼べない仕事をしている奴よりよっぽどマシだ。けど、こんなスターと一緒に暮らすのは大変なことである。だがスターでいるのも辛いのだ。誰もが受け入れて欲しいのだ。孤独なのだ。このディフォルメされたスターを眺めててそう思った。

日本での公開は、イケメンも出てなくて、中年男二人の友情ものなのでビミョーであり、実際に公開日は聞こえてこない。コメディとしての出来はいいので残念だと思うけどな。

Get Him to The Greek (2010)

Director Nicholas Stoller
Cast: Jonah Hill, Russell Brand, Elisabeth Moss
Duration: 109 mins

20-Jul-11-Wed by nobu

B002ZG97PQ Get Him to the Greek (2-Disc Unrated Collector's Edition) [Blu-ray]
Universal  2011-03-13

by G-Tools

2011-07-13

「ポール/PAUL(原題)」 サイモン・ペッグ&ニック・フロスト

Odoru1307115

羽田から香港への復路。キャセイ機内でSFコメディ映画「ポール/PAUL(原題)」を観た。

英国の雑誌「EMPIRE」などでも高い評価だったし、監督が「スーパーバッド 童貞ウォーズ」のグレッグ・モトーラ、主演及び脚本が「ホット・ファズ〜俺たちスーパーポリスメン」「ショーン・オブ・ザ・デッド」のサイモン・ペッグ&ニック・フロストとくれば外しようがない。今回もSFエイリアンものへのオマージュがちりばめられたチョー面白い逸品であった。

(以下、ちとネタバレあり)

年に一度、サンディエゴで開かれるアメリカ・オタクの祭典「COMIC CON」にやってきた英国人の男二人。売れないSF作家クリーヴ(ニック・フロスト)と、イラストレーターのグラエム(サイモン・ペッグ)だ。二人は興奮して場内を廻り、その後、エイリアンが降り立ったというポイントをレンタカーのキャンピングカーで旅をして行く予定だ。男二人旅のためどこへいってもゲイに間違われるおっさんたち(笑)。それでも彼らにとっては生涯最高の旅だった。だが、砂漠の真ん中で遭遇した自動車事故の中、現れたのは本物のエイリアンだった!

このポールと名乗るエイリアン、じつは1947年にアメリカ軍に捕まり、施設で様々な情報提供をしてきた人、というかエイリアン。自分の迎えのUFOが来るので逃げているという。ジッポで煙草に火をつけ、酒も呑み、マリワナもやる。じつに不良で下品な奴なのだ。声を演じるのはセス・ローゲン。「グリーン・ホーネット」以前のローゲンを知ってればこのキャスティングの〈妙〉がわかろうというもの。

キャンピングカーで途中出会う、敬虔なクリスチャンで父親の呪縛から逃れられない美貌のルース(クリステン・ウィーグ)は、「俺たちに明日はない」のクライドみたいな、片方だけのサングラスをかけている。かわいそうに目が悪いのだ。エイリアンはその目を治してあげるのだが、そうしたらオリビア・ニュートン・ジョンみたいにキレイな女性となる。(この美人女優「サタデー・ナイト・ライブ」出身のコメディエンヌとは驚いた。)

笑ったのは、エイリアンは軍の協力だけではなく、映画制作にもヒントを与えていたというトコロ。軍の施設から無線で会話している相手はスティーブン・スピルバーグ。「ET」のアイデアはこのエイリアン、ポールのものだったのだ。(エンドクレジットで確認したが、この声はスピルバーグ自身だった!・笑)

もうこの作品は、スピルバーグ&ルーカスへのオマージュと云っても過言ではない。「未知との遭遇」「ET」はもちのロン、旅の途中のバーに入ると「スター・ウォーズ」の”酒場のバンド”を演奏してるし、イォークも出て来るし、サイモン・ペッグが着ている一番のお気に入りTシャツは「帝国の逆襲」のロゴ入りだかんね。それから「スター・トレック」も出て来るよ。

エイリアンを追う秘密捜査官(ジェイスン・ベイツマン)と、出来の悪い部下二人(ビル・ヘダー/ジョー・ロ・トルグリオ)のコンビも可笑しい。ラストは意外な展開となり、ここであっと驚く大物女優が登場する。誰かは書かないが、この人この手の映画に理解があるというか、ますますオタクの指示を得そうである。

「ショーン・オブ・ザ・デッド」でゾンビものを、「ホット・ファズ〜」でポリス・アクションものを作ったペッグ&フロスト。これは彼らによる「SUPER 8/スーパーエイト」(もしくは「ギャラクシー・クエスト」・笑)とオレは見た!映画オタク必見である(笑)

(日本公開は未定らしいが、機内上映では日本語吹替版もあった。てことは公開も近いのか?と期待)

Official HP →Here

Paul (2011)

Director: Greg Mottola
Writers: Nick Frost, Simon Pegg
Starring Simon Pegg, Nick Frost, Seth Rogen

13-Jul-11-Wed by nobu

B0050PYNO4 Paul [Blu-ray]
Universal Pictures  2011-08-09

by G-Tools

2011-07-12

「シダー・ラピッズ(原題)」 CEDAR RAPIDS エド・ヘルムズ/ジョン・C・ライリー

Odoru1207115

エド・ヘルムズ主演のコメディ映画「シダー・ラピッズ(原題)」"Cedar Rapids"を香港から羽田行キャセイ機内で鑑賞。この映画をチョイスしたのは「ハングオーバー」の歯医者役のエド・ヘルムズが主演だったから。で、これを選んで正解だったのだ。

シダー・ラピッズとはアイオワ州にある都市の名前。ここへ年に一度の保険代理店の大会にやって来た中年男ティム(ヘルムズ)。彼は生真面目な性格で、小さな田舎町から出たこともなく、自分の元中学校教師(シガニー・ウエイバー)と付き合っている。
この大会に来たのも優秀な社員が(首を吊るオナニーしてて)亡くなったためのピンチヒッター。心細い彼はことあるごとに彼女に電話をかける小心者。ホテルの部屋は相部屋で、ルームメイトは黒人(アイシア・ウィットロック・JR)と酒飲みでオンナ好きの破天荒な男(ジョン・C・ライリー)だった。この大会の常連の彼らと一人の不倫をしに来た女性(アン・ヘッシュ)と知り合ったティムは騒動を起こすが、やがて保険業界の不正を知るのだった…。

一言で云うと「ナイス・コメディ!」。佳作である。最初はどうなるものかと思った登場人物たちが、やがて打ち解け、騒動を起こし、最後は見事なチームワークを見せる。それがとても爽快で感動的なのだ。

主人公のティムは本当に子供みたいな中年男。田舎者で、世間知らずで、泣くし、情けない奴であるが、これは彼の成長物語でもある。小さな田舎のコミュニティでは決してわからない世の中の〈現実〉を知る主人公。それは汚れることでもあるが、戦うことでもある。この大会を通して彼は大人の男として〈自立〉していくのだ。

主役のエド・ヘルムズは「ハングオーバー」の時もよかったが、この映画でも髪を七三ワケにして好演。この人は面白いことをしても「バカ」に見えないトコロが魅力というかトクをしている。
ジョン・C・ラリーも相変わらず可笑しいし、アン・ヘッシュも実力派だしね。

アメリカではこういったミドル・エイジのコメディがまだ製作されているのはイイよね。なかなか日本では公開に至らないが、こういう大人が楽しめるコメディを受け入れる素地は日本でも充分あると思うのだけれど。

DVDスルーでもイイから日本でも観れるといいね。エンドロールのジョン・C・ライリーがオナラに火を点けるところまでお見逃しなく(笑)。

"dancing with the tiger, fighting with the tiger. "

Cedar Rapids (2011)

Director Miguel Arteta
Cast Ed Helms John C. Rally
Duration 87 mins

12-Jul-11 by nobu

(予告編 ↓)

B004X8AIF2 Cedar Rapids (The Super Awesome Edition) [Blu-ray]
20th Century Fox  2011-06-21

by G-Tools

2011-07-06

「刑事コロンボ〜構想の死角」 COLUMBO "Murder by the Book"

Odoru0607115

先ごろビーター・フォークが亡くなり、追悼番組としてNHKで「刑事コロンボ」が放送された。
2011年7月3日(日)に地上波で放送したのは「構想の死角」。若き日のスティーブン・スピルバーグが監督したものである。

吹替えはもちろん小池朝雄。「うちのカミさんがねぇ」を久しぶりに聞いた。懐かしい。昔は〈お茶の間〉という言葉があり(今でもあるのか?)、そこでは家族みんなが揃ってテレビを見ていた。ビデオなんてなかったからね。このコロンボは大人から子供まで楽しめる推理モノ。ピーター・フォーク扮するロス警察の刑事が、よれよれのコートを着て、安い葉巻を持って犯人を探り当てて行く。殺しの場面を最初に見せて、コロンボ刑事が犯人にしつこく質問して行き、追いつめるというのは当時革新的な手法だった。

この「構想の死角」、ぼくは何十年振りに見たが、トリックから何からキレイに忘れていた(笑)ので楽しんで見れた。

コンビで人気推理小説家となった二人が仲違いし、相方を殺してしまう。推理小説家らしくトリックは凝ったもの。田舎の自分の別荘へ言葉巧みに連れて行き、奥さんに事務所から電話をしているとウソを言わせている時にピストルでズドン。奥さんはロス警察に電話し、事件は発覚。あらかじめ、荒らしておいた事務所に警察が来るが被害者はいない。後日、相方の家の前で死体が見つかり、彼が取材していたというギャングのリストが見つかるが…。

ちょっと書いてみたがわかりにくかったかな。ま、このシリーズはコロンボが犯人を徐々に追いつめて行くところが面白くて、それが「味」だったからね。世界中で人気がでたのもうなずける。
コロンボを見てから、「グレート・レース」「ポケット一杯の幸福」「七人の愚連隊」などのピーター・フォークを見たが、別人のように見えた。それほど、コロンボ役がぴったり決まっていたのである。

今回NHKはBSでも傑作選をやっている。「二枚のドガの絵」「別れのワイン」「パイルD−3の壁」と続く。
懐かしいだけじゃなくて、今見てもホントに面白い「刑事コロンボ」。
アナログ放送が終わる前に放送されたのは何か因縁を感じたのでした。

Columbo "Murder by the Book" (1974)

Directed by Steven Spielburg
Starring Peter Falk

06-Jul-11-Wed by nobu

2011-07-01

さようなら hmv 中環店 / Goodbye hmv Central

Odoru0107112

あと3日で、中環(Central)にあるhmvが閉店となる。

現在REMOVAL SALE中である。

引っ越し先は紅磡(Hung Hom)のWhampoa Garden。これで、香港島のhmvは銅鑼彎(Causeway Bay)店だけとなる。

Odoru0107118

この店は14年間Central Buildingにあったという。ぼくが香港へ来て6年経つが、当初よりよく通った店なので残念に思う。

絶好調の香港の景気で、賃貸料が上がったのは容易に想像できるし、CDやDVDが昔ほど売れてるのかも疑問ではある。

この店は広さも十分で、品揃えも客層の西洋人にあわせているのか、センスが良かった。

先日訪れてみたらもう既に大分棚が片付いていた。買いたいものはもうあまりなくなっており、ぼくは出たばかりの「譲弾子飛(Let the Bullets Fly)」のblu-rayなんかを買って来た。

ある日ここで、棚を眺めていたら隣でアンソニー・ウォンが買物していた。

彼女との待ち合わせで使ったことも何度もある。

この店でDVDやCDの棚を眺めてるだけで気分が良かった。

そんな想い出の店が無くなるのは寂しいが仕方がない。

セールは2011年7月3日まで。

hmv Central store in Hong Kong will close on 3rd July 2011. The store are located in Central Building over 14 years. Goodbye hmv central.

01-Jul-11-Fri by nobu

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