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2011-06-23

「男たちの挽歌」 英雄本色 A Better Tomorrow (黒色電影・法國×香港)

香港・中環(Central)にある映画館(Palace IFC Cinema)で、ジョン・ウー監督の香港映画の名作「男たちの挽歌」(英雄本色 A Bettrr Tomorrow)がかかるというので、勇んで行って来た。

今、この劇場では"フランス芸術祭2011"の一環として「黒色電影・法國×香港 (A Film Noir Retrospective Bridging France and Hong Kong)」という特集上映をやっている。香港ノワールがフレンチ・ノワール(Film Noir)の影響を受けていることは明白だが、ここでは数々の映画を上映し、その影響しあっている姿を見せようというのだ。

HPは→ ココ (黒色電影・法國×香港 予告編↓)

フランスからは、ジャン・ピエール・メルビル監督の「仁義」やジャック・オーディアール監督の「予言者(A Prophet)」など。
香港ノワールのセレクションは、杜琪峰/ジョニー・トー監督が担当。作品は、以下の通り。

・「風にバラは散った」('89) My Heart is that Eternal Rose パトリック・タム監督
・「いますぐ抱きしめたい」('88) As Tears Go By ウォン・カーウァイ監督
・「オン・ザ・ラン/非常の罠」('88) On The Run アルフレッド・チョン監督
・「男たちの挽歌」('86) A Better Tomorrow ジョン・ウー監督
・「省港旗兵 九龍の獅子~クーロンズ・ソルジャー」('84) Long Arm of the Law ジョニー・マック監督
・「ミッドナイト・エンジェル/暴力の掟」('80) Dangerous Encounter of the First Kind ツイ・ハーク監督
・「The Secret」(未)('79) アン・ホイ監督
・「The Wild, Wild rose」(未)('60) ウォン・ティンラム監督

Odoru2306112

んで、「男たちの挽歌」である。
たった1回の上映のため、チケットは売り出してすぐ売り切れ(ぼくは5月2日に買った。上映日は6月21日)。夜9:50からのレイトショーは満員の盛況。

この映画が日本で公開された1987年頃。それまで、香港映画といえばブルース・リーやMr.Booしか知らなかった〈男たち〉が騒いだ映画があった。それが「男たちの挽歌」だ。
そこでは主人公のチンピラたちが熱い友情と、兄弟愛を見せつけてくれた。サム・ペキンパーのようなスローモーションの中での銃撃戦。飛び散る血とダイナマイトの(意外にデカイ)爆発。
新しいタイプのハードボイルドの誕生だ。皆驚きを持ってそれを受け入れた。そしてそれはやがて「香港ノワール」と呼ばれる新たなジャンルとなった。その記念碑的な傑作。

この映画に影響を受けた映画人は世界中にいる。「マトリックス」のウォシャウスキー兄弟もそうだし、最近ではマイケル・デイヴィス監督の「シューテム・アップ」なんか、もろジョン・ウーの世界だった。韓国で最近リメイクもされた。
そのジョン・ウーもフレンチ・ノワールのメルビル監督の影響を受けたことは「サムライ (Le Samurai)」の記事でここに書いた。

映画が始まる。ニュープリントではないため、傷の多い画面にいささか残念な思いもあったが、英語字幕のフォントなどタイプライターのようで、おそらく1986年香港公開当時と同じプリントだろう。そう考えると、オリジナルのものに触れたような気がして嬉しかった。

冒頭、主人公の一人マーク(チョウ・ユンファ)が、屋台でものを買う。そして警察が来たら一緒に逃げる。その場所は中環のHSBC本店前の公園。屋台も不法ということも当地に住んだからわかる。

警官になる弟のため、ヤクザの足を洗おうと、これが最後のヤマと台湾に乗り込んだ男が捕まり、3年後に出所したら全ての世界が変わっていた。かつては格下だった男が親分となり、友は惨めな生活を余儀なくされている。男は弟のため今度ばかりはカタギになろうとするが…。

さすがに古い映画なので、撮影手法や音楽の入り方など、現在の映画を見慣れた若い人には、洗練されてナイ感がいっぱいかも知れぬ。だがこの映画にほとばしる熱気は今も色あせてはいない。
日本には「仁義なき戦い」があり、香港には「男たちの挽歌」がある。若い頃のぼくはそう思っていた。同じ熱気を感じていた。

今や大スターとなった周潤發/チョウ・ユンファの哀愁。若くして自ら命を絶った張国栄/レスリー・チャンの情熱。狄龍/ティ・ロン演じる兄貴の苦悩。3人3様の魅力。それらをうまくブレンドした呉宇森/ジョン・ウーのうまさ。

かつて熱狂して観た映画を、4半世紀を経て、その製作された国(香港)の映画館で観れたという喜び。
若い諸君、そんな映画の楽しみ方もあるのだよ。それは年をとればわかるはず。

そんなことを思った幸せな香港の夜だった。

英雄本色 A Better Tomorrow (1986)

Written and Directed by John Woo
Cast: Lung Ti, Yun-Fat Chow, Leslie Cheung, Waise Lee

23-Jun-11-Thu by nobu

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