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2011-05-23

「關雲長 The Lost Bladesman (原題)」 ドニー・イェン / チアン・ウェン

Odoru2305112

甄子丹/ドニー・イェンが関羽を演じる新作映画「關雲長 The Lost Bladesman (原題)」へ行く。香港では2011年4月28日より公開となっている。

競演は、姜文/チアン・ウェン。監督は、アラン・マック&フェリックス・チョン(「インファナル・アフェア」シリーズの脚本コンビ)とくれば期待せぬ方がウソというもの。

三国志で有名な関羽。 劉備に仕え、その人並み外れた武勇や義理を重んじる姿は、味方のみならず敵からも称賛された人物である。

冒頭、木彫り職人が見事な像を彫って、棺桶へ入れる。だが、この像には首から先がない。そこには英雄としてあがめられた関羽の首が収められることになるからだ。
映画はそこから20年前にさかのぼる。曹操(チアン・ウェン)の捕虜となっていた関羽(ドニー・イェン)は、見事な戦いぶりで、曹操から自分の部下になれと云われるが、劉備(アレックス・フォン)への忠誠を誓う関羽はこれを断る。そこから劉備の元へ帰るまでに、皇帝からの命を受けた数々の敵を倒しながら進んで行く、というもの。

アクション監督も務めるドニー・イェンは、長刀をはじめ様々な武器を手に、見事なアクションを見せてくれる。そのスピーディな殺陣は見応えがする。狭い道で長刀が引っ掛かりながら戦う場面や、馬に乗ったアクションも良い。

だが、ぼくが一番関心したのは、敵の軍勢数十名と庭で戦う場面である。
戦いが始まるとカメラはどんどんひいて行き、やがて門扉が閉まる。中では戦闘が続き、その音だけが聞こえる。長鎖の鉄玉が当たり扉に穴が空き、そこに切られた男の顔が映る。カメラが近づいていくと、扉が開き、そこには全ての軍勢をやっつけたドニーが一人立っているのだ。恐れ入るのは、これをなんとワン・カットで撮っているトコロ。

Odoru2305118

物語は、関羽が劉備の第二の妻・綺蘭(ベティ・スン)のことを、実は好きだったというサイドストーリーもからめながら進む。どんなに言い寄られようが、決して手を出さず、だが命がけで彼女を守るという男らしい関羽。

その(いささか出来過ぎの)英雄・関羽を目張りバッチリ、ドーランたっぷりのドニー・イェンが長い髭をたずさえ演じる。
だが、この映画のキモは、ひょっとしたら曹操役のチアン・ウェンかも知れない。彼は演技賞ものの素晴らしさである。前作の「譲弾子飛 Let The Bullets Fly」もシビれたが、こっちは堂々として貫禄さえ感じるのだ。

だが、映画全体を眺めてみると、もうひとつ高揚感にかけるのが残念だ。ラストのクライマックスも盛り上がらず、カタルシスに至らない。
ジョン・ウー監督が撮った「レッド・クリフ Part1, 2」は、監督自身が「世界中の人にわかってもらえる三国志」を目指し、エンタテインメントに徹して製作されたというが、この「關雲長」は、三国志を好きな人や、中国史に詳しい人には面白いかもしれないが、ぼくのようにそれほど詳しくない人間には、その面白味はあまり感じなかったのだ。

だからかどうかわからないが、香港の評価ももうひとつといったところ。Yahoo香港の★も、5個中、★2個半である。ぼくは中国史にうといのでナンだが、歴史を歪曲したところも批判の対象になっているようだ。

ドニー・イェンの歴史物というと最近では「処刑剣 14BLADES (錦衣衛)」があったが、今回の作品は大作だったし、スタッフ・キャストも良かっただけに、もったいない感がいっぱいな映画であったとさ。

關雲長 The Lost Bladesman (2011)

Directed by Alan Mak, Felix Chong
Starring Donnie Yen, Jiang Wen, Betty Sun
Duration 109mins

23-May-11-Mon by nobu

(予告編)

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