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2010年9月

2010-09-28

『エクスペンダブルズ』 "THE EXPENDABLES" シルベスター・スタローン

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シルベスター・スタローン監督・脚本・主演の新作映画『エクスペンダブルズ』。香港では2010年8月26日から公開されているので行って来た(日本では10月16日から公開)。

まぁすごいメンツである。ロッキー、ダイハード、ターミネーター、少林寺、トランスポーター、レッド・スコルピオン、ストーン・コールド、UFC、それにナインハーフ、もとい、レスラーまで出てる(わかる?・笑)

これだけのメンツを集めても、20世紀フォックスなどのメジャースタジオでなくLIONSGATEの映画だと云うのが(ある意味)泣かせる。長州力や藤波辰巳のレトロ・プロレスの風情というか、インディー感もちょっぴりあるよね。

この題名『エクスペンダブルズ』を聞いた時、ぼくはスタローン(主演・脚本)の傑作アクション映画『ランボー/怒りの脱出』('85)を思い出した。あの映画の中で、ランボー(スタローン)は戦地に赴く前、ヒロインのタイの女性にこう云われる。

”Rambo, You are not Expendable."(ランボー、あなたは<捨て石>じゃないわ)

それが、今回スタローンは自らを<捨て石>と云い放ち、それも徒党を組み、複数形となって賭けに出た。そして、それは成功したと思う。

『ロッキー・ザ・ファイナル』('06)を観た時に、60歳のボクサーなんてあり得ない話だと思ったが、<意外な善戦>をした。今回もこのレトロ・オールスターズで、(意外に)面白いアクション大作を作り出したのである。

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映画は、ソマリア沖で海賊にジャックされた船の中から始まる。人質を救出に向ったのは《エクスペンダブルズ》と呼ばれる傭兵軍団。海賊たちを射殺し、人質を無事助け出す男たち。彼らは金儲けのために世界中の紛争地帯で闘うプロの集団なのだ。

次の仕事は、南米の島国で圧政を敷く独裁者の暗殺という大仕事。偵察のため、島に侵入した時、独裁者の娘なのに、市民のためのレジスタンスとして活動する一人のオンナ(ジゼル・イティエ)に出会う。

敵に見つかり、命からがらアメリカへ逃げ帰った男たちは、ミッションの真の目的はCIAの陰謀とわかり、巨額の報酬を諦め、仕事から手を引く。
だが、リーダーのバーニー(スタローン)は、ただオンナを救い出したいためだけに、一人島へ戻ることを決意するのだった…。

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劇中、彼ら《エクスペンダブルズ》の溜り場となっているのが、ミッキー・ローク扮する刺青師の店。ここへ革ジャン、バイクへ乗ったメンバーが集まって来る。
ジョージ・クルーニーが「オーシャンズ」シリーズで集めた面々は、スマートな役者揃いだったが、こっちは、はっきり言って、マッチョで汚い不良のおっさんたちである(笑)。(フランク・シナトラのオリジナル「オーシャンズ」では、オンナ好きの不良オヤジが集まってたけど・笑)

けど、なんか安心して見てられるんだよなぁ、コレ。80年代、90年代にアクション映画で主役を張ってた奴らの集団だから、負けるはずがないと思ってしまうのだ(笑)。だから、彼らがどんなに殴られても、撃たれても、爆破されても、危ないところで助かるハズと思わせてくれちゃうのである。

中坊から、おじいさんまで、みんなポップコーン片手に楽しんで見れるアクション映画。64歳のスタローンがドカドカと走るのが一番の見所(笑)。彼の「老いて益々盛ん」なガンバリを皆で応援してあげませう。いつものスタローンらしく荒削りな映画だが、俺は大いに楽しんだぜ(笑)

THE EXPENDABLES (2010)

Directed and Screenplay : Sylvester Stallone
Cast :  Sylvester Stallone, Jason Statham, Jet Li, Dolph Lundgren, Micky Rourke, Steve Austin, Bruce Willis, Arnold Schwarzenegger
Duration : 103 mins

28-Sep-10-Tue

2010-09-25

『精武風雲・陳真(原題)』(レジェンド・オブ・ザ・フィスト: ザ・リターン・オブ・チェン・ジェン)"Legend of the Fist: The Return of Chen Zhen" ドニー・イェン×アンドリュー・ラウ

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待ちに待ったクンフー・アクション超大作映画『精武風雲・陳真(原題)』(レジェンド・オブ・ザ・フィスト:ザ・リターン・オブ・チェン・ジェン)"Legend of the Fist: The Return of Chen Zhen" である。中秋節(2010年)9月23日に香港で公開になったので(走って)行って来た。

いやぁ、これは「娯楽映画」としてめちゃ面白い傑作だったゾ!

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映画の内容を語る前に、ちょっと説明をしておくと、この映画の主人公 陳真/チェン・ジェンとは、名作『ドラゴン怒りの鉄拳』(精武門)"The Fist of Fury" ('72)でブルース・リーが演じた架空のマーシャル・アーツ・ヒーローのことだ。

実在した霍元甲/フォ・ユァンジャ(←半生がジェット・リー主演の映画『SPIRIT-スピリット』となった)の弟子という設定なので、中国人受けするのか、香港でもリーの死後、この架空のヒーローを主人公にした映画やTVが多く作られたのである。ジャッキー・チェンの『レッド・ドラゴン/新・怒りの鉄拳』、ジェット・リーの『フィスト・オブ・レジェンド/怒りの鉄拳』等。

そしてこの映画は、1995年に当地香港で放映されたドニー・イェン主演のTVシリーズ『精武門』(←『ドラゴン怒りの鉄拳』の原題)の続きなのである。だから「リターン・オブ・チェン・ジェン」なのだ。

第一次大戦時、ヨーロッパ戦線にかり出された中国人労働者。その中の一人に陳真/チェン・ジェン(甄子丹/ドニー・イェン)もいた。フランスの地から、仲間たちと一緒に中国へ帰ろうと誓い合っていたが、仲間の一人が銃弾に倒れてしまう。怒りにまかせた陳真は銃弾の中へ突っ込んで行きドイツ兵を倒す。

日中戦争(日華事変)の不穏な空気の中、一人の男が上海へ戻って来る。7年前に射殺されたはずの陳真だ。彼は本名を名乗らず、フランスで散った友人の名前を名乗り上海社会にとけ込んで行く。やがて彼は上海のタイクーン(黄秋生/アンソニー・ウォン)に気にいられ、ナイトクラブ「カサブランカ」の協同経営者として働くことになる。ここで、陳真は魅力的な歌手キキ(舒淇/スー・チー)と出会う。

極秘裏に、新聞社の仲間たちとレジスタンス活動に従事する陳真/チェン・ジェンは、日本軍が発表した反日中国人殺害者リストの人物を守るため、ヒット中の映画「覆面戦士(Masked Warrior)」と同じ格好をして、暗殺者たちを次々に倒していく。

覆面戦士をやっきになって捜す日本軍部。それと同時に、大佐(木幡竜)は、かつて自分の武道家の父(倉田保昭)を殺した男・陳真の行方も捜していたのであった…。

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(以下、ちとネタバレあり)

タイトルバック前のヨーロッパ戦線のエピソードから、爆破場面も迫力満点。ドニーのフリーランニングからのクンフー場面もテンポがイイ。
オールド上海を醸し出すナイトクラブ「カサブランカ」も良いムウドだ(時代設定は違うが、映画『カサブランカ』の影響はアリアリであった・笑)。

今朝のSouth China Morning Post(2010年9月25日号)のスー・チー・インタビューでも書いてあったので、あえて書くが、彼女の役である歌手キキは、日本人スパイなんである。彼女と陳真/チェン・ジェンの切ない恋もサイド・ストーリーとして効いてくる。ドニー・イェンは、素っ裸で拷問されるシーンもあるので、『007 カジノ・ロワイヤル』かいな?と思ったよ。ただ、キキの日本語は、「ぷぷぷ」だったけど(笑)

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日本人キャストの小幡竜は、憎々しい日本軍大佐を熱演。驚いたのは、その大佐の弟役で、髪の長い長身の男が出てて「見たことあんなぁ…」とずっと思ってたのだが、途中で思い出した。EXILEのAKIRAじゃないか!ドニー・イェンとのアクション・シーンのからみもあり、見事なやられっぷりを見せてくれる(笑)

「覆面戦士」の衣装は、まんま「グリーン・ホーネット」のカトーである。いわずと知れたブルース・リーがやった役。アクション監督も兼ねるドニー・イェンはこれをやりたかったのだろう。雨の中、マスクをつけたドニーは(たしかに)かっこよかった。ただ、もうちょっとクンフー場面が見たかったというのが唯一モノ足んないところ(笑)

そしてラストでは、遂に、ドニーがあの『ドラゴン怒りの鉄拳』でもリーが着ていた白い詰襟を着て、日本人道場へ一人(土足)で乗り込むのだ。ヌンチャクを振り回し、雄叫びをあげたその場面で、ぼくは鳥肌が立った。日本公開から36年を経て、また同じようなクンフー場面を観られるなんて!リーのような、ケレン味はないけれど、ドニーは「平成の李小龍/ブルース・リー」に(確実に)なったのではないか?と思った瞬間だった。

残念なことに、ぼくの予想よりも、この映画の香港での評価は低いものである(本日のYahoo香港では5個中★3個)。それは、ドニーの前作『葉問(イップ・マン)』『葉問2(イップ・マン2)』の出来があまりに良すぎたからかも知れない。それに、監督が劉偉強/アンドリュー・ラウで、観客は「インファナル・アフェア」シリーズのような深みのあるテイストを期待したからかも知れない。だが、これは「娯楽映画」である。彼らが作り上げた上海の「架空の世界」で繰り広げられるクンフー・アクションは、ブルース・リー世代のぼくにはしびれるほど面白かったのである。

日本統治下の上海が舞台なので、また「葉問」シリーズのように日本での公開は難しいかも知れない。だが(何度も書くが)これは「娯楽映画」としてとても面白い作品である。ぜひ公開出来るよう願っている。

精武風雲・陳真 Legend of the Fist: The Return of Chen Zhen (2010)

Director : Andrew Lau
Cast : Donnie Yen, Shu Qi, Anthony Wong, Huang Bo
Duration : 106 mins

25-Sep-10-Sat by nobu

【追記】 祝!「レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳」日本公開!

(予告編・香港版その2)

予告編(その1)はコチラ

精武風雲.陳真 (Blu-ray) (香港版) リージョンA

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精武風雲.陳真 (DVD) (香港版) リージョン3

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ドラゴン怒りの鉄拳 (精武門)(Blu-ray)(香港版)

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2010-09-24

「ハイスクール・ミュージカル・ライヴ・オン・ステージ」 High School Musical Live on Stage in Hong Kong

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シンガポールの高校へ行っている息子の学園祭もあり、香港からシンガポールへ出張してきた。
息子の行っている高校は、日本人学校なのだが、シンガポールではインターナショナル・スクールという位置づけになっており、雰囲気はアメリカの学校みたいなのだ。学園祭には現地の若者も多数来場し盛り上がっていた。

モギ店では、やきそばやお好み焼きを売り、体育館では、アメリカン・スクールの生徒とバスケの対抗試合をやっていた。食堂に作った舞台では、歌や踊りのパフォーマンス、それに息子がやってるバンドの演奏など、なんか「青春真っ盛り!」って感じで、おっさんのぼくも若返った気がして、またニキビが出るかと思った(笑)

そんな気分で、日曜(2010年9月19日)朝のフライトで香港へ戻り、中一の娘と娘の友達を連れて午後3時の回に行ったのが「ハイスクール・ミュージカル・ライヴ・オン・ステージ」(歌舞青春・音楽劇)"High School Musical Live on Stage in Hong Kong"。

なんか、また学園祭のノリである(笑)。これ、はっきり云って<大掛かりな(学園祭の)出し物>であった(笑)

会場のHKAPA, Lyric Theatreへ行ってみると、(その日が千秋楽で、しかも午後の回だからか)子供ばっか。西洋人のローティーンというか、もっと小ちゃい子も多い。日本でいう「おかあさんといっしょ」を見に行ったような感じ(笑)

後ろの席にいた白人の4,5歳の女の子が、開演前に、「カモーン、ガブリエラ!シャーペイ!」と云うと、横にいたもう一人が「カモーン、ハンナ・モンタナ!」って云ってる(笑)。盛り上がってるのか、ただうるさいのかわかんない感じ(笑)

公演が始まる。映画「ハイスクール・ミュージカル」シリーズで聞き慣れたメロディと軽快なダンスが続くので、会場内も静かに、そして子供たちも徐々に盛り上がっていくのがわかる。

物語は、映画「ハイスクール・ミュージカル」のパート1と同じモノ。なので、娘も娘の友達も理解出来たようだ。

舞台の上は赤色に塗られ、簡単なセットの前で若い役者たちがハツラツと歌い踊る。

当然、ザック・エフロンなど、映画の出演者は出てないのだが、2階席から見ているとみんなキャラクターをよく似せていて、本物が出ているような錯覚を覚える(特にチャドはよく似てたなぁ)。

映画そのものは、ディズニー製作なもんで、子供向けでコクがない。この舞台版ミュージカルも同じく健全なモノである。ただ、さすがミュージカルの本場、アメリカの舞台だけあって、高校生の集団群舞の振付けと踊りは見応えがした。

開演前にロビーで、名前を書くだけで、上のポスターをくれた。開演後、並べば出演者がそれにサインをしてくれるというサービスがあった。まるで後楽園遊園地の「ゴレンジャー」ショーだ(笑)

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娘は、香港ディズニーランドでの「ハイスクール・ミュージカル」パフォーマンスも見ているが、「こっちの方が上等だ」と云ってた。なぜ?と聞いたら「屋根の下でやってるから」(笑)

この公演、スポンサーが、最近オープンした九龍サイドの高級ショッピング・モール「ELEMENTS」だった。ぼくが見た広告では、そこでHK$20,000、HK$25,000以上買えば、この公演の(前の方の)チケットをもらえると書いてあった。
ルイ・ヴィトンなど高級ブティックも多数あるショッピング・モールだが、20〜30万円払ってこのチケットもらってもなぁ…って思ってしまったのは俺だけか?(笑)

事務所で、仲の良い香港スタッフに、「ハイスクール〜」行った、と話したら、「私は劇場前まで娘たちを送って自分は観なかった。一緒に観たあなたはエラいお父さんだ」と褒められた(笑)

ま、「ハイスクール・ミュージカル」ファンの娘たちの満足度は高かったので、何よりそれでよかったと思う。

以上、文化祭気分の週末のお話でした。

High School Musical Live on Stage in Hong Kong
Sunday - 19th September, 2010 PM3:00
Hong Kong Academy Performing Arts, Lyric Theatre

23-Sep-10-Thu by nobu

【関連記事】
「ハイスクール・ミュージカル」
「ハイスクール・ミュージカル2」
「ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー」

【関連サイト】
High School Musical Live on Stage in Hong Kong | facebook

2010-09-23

追悼・小林桂樹さん in memory of a great actor Mr. Keiju Kobayashi

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日曜日(2010年9月19日)シンガポールからの帰路、飛行機の中で、日経を広げたら「小林桂樹さん死去」の訃報に接した。

小林桂樹さんと云えば、映画「社長」シリーズを始め、『三等重役』『ホープさん』などのサラリーマンもの。シリアスな映画では、名作『黒い画集・あるサラリーマンの証言』ほか、『江分利満氏の優雅な生活』など幅の広い演技を見せた「名優」であった。

小津安二郎、黒澤明、岡本喜八、松山善三、山田洋次、堀川弘通はじめ、昭和の名監督と呼ばれた方々の映画に多く出演しており、その実績たるや”博物館級”と云ってもいい。

そのきらめくばかりの映画・TVの出演作品について、自ら語った「演技者 小林桂樹の全仕事」(小林桂樹 草壁久四郎・著)は読むに値する分厚い本である。戦後出演し続けた映画の中でつかんだ自らの「演技論」。特にそのなかで語られる「映像演技」(舞台などで見せる演技ではなく、カメラに撮られる演技)については、俳優を志す人は必読といえよう。

演技者―小林桂樹の全仕事

10年以上前だが、縁あって、その「演技者 小林桂樹の全仕事」出版記念パーティにお邪魔した時、キラ星の如くスター(芸能人・スポーツ選手)が集まったホテルの会場で、ぼくは夢のような時間を過ごした。

偉大な俳優であったが、一人の父親としてもとても立派な方であったと聞く。

心からご冥福をお祈りします。

nobuyasu

2010-09-18

『火龍/ファイアー・オブ・コンシェンス』(原題) "Fire of Consciense"

「火龍」DVD 香港版

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シンガポール行きのキャセイ機内で観たのが香港映画『火龍/ファイヤー・オブ・コンシェンス』(原題) "Fire of Conscience"。
主演はレオン・ライ、監督ダンテ・ラムのアクション・サスペンスだ。

警官射殺事件、娼婦殺人事件にからみ、押収した大量の麻薬を取り戻そうとするヤクザ組織と警察の戦いを描く。
気性の荒いマンフォン警部(ライ)は、優秀な捜査官ケイ(リッチー・ジェン)と犯人逮捕に奔走するが、警察内部に密偵者がいることに気づく…。

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香港の街中でのロケが大半で、市街での爆破シーン、銃撃戦のドンパチもそれなりに迫力がある。スタントマンを使ってるのか、ビルから落ちるところなども面白い。

(以下ちとネタバレあり)

だが、映画を観始めてすぐに「警察内部にヤクザ組織の人間がいるんじゃねえの?」と思ったら、その通りになった。この辺は、ぼくが映画を観すぎた弊害かも知れないが、香港の警察モノは古くは『友は風の彼方に』から、ハリウッド・リメイクされた『インファナル・アフェア』(→『ディパーテッド』)などこのパターンばっかし。なので、ちょっと香港映画をかじってる人間にはすぐにわかるのだ(笑)。

今回は、クラブで働いていた女を好きになったがゆえ、ヤクザと関係が出来てしまう、とか、主人公が身重の妻を亡くしているなど、それぞれの役に感情移入出来る描写も挟んでいるのだが、やっぱり先が読めてしまうのはなぁ…(はぁ)

香港では昨年だったか、映画のように地下道で警官が射殺された事件が実際にあった。リアリティを追及するのはいいのだが、そろそろ「香港の警察もの」も吉本新喜劇のような同じプロットではなく、違うパターンを模索してほしい。なので、映像も凝ってるし、役者も頑張ってるのだが、B級な感じになってしまったのが残念。

ビビアン・スーが、大人のいいオンナになって登場するのが、日本での彼女を見ていたおっさんには唯一拾いものであったとさ(笑)

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余談だが、こんなことなら、他の映画を観ればよかったかな、と思ったが、キャセイの機内上映では、今『キックアス』をやっている(日本便でも)。アーカイブには、『ハングオーバー』『ホット・ファズ』もある。映画を選定する人が「良いセンス」しているよね(笑)

現在行われている、第3回したまちコメディ映画祭での、クレージーキャッツの「クレージーナイト」(2010年9月17日)へもチョー行きたくて密航を企てたのだが、今回のシンガポール出張のため涙をのんだ。娯楽映画研究家・佐藤利明さんのついったーでは、いとうせいこうさんとのトークと秘蔵映像集も大評判だったようで、よかったよかった。天国の谷啓さんもニコニコしているでしょうね。

火龍/ファイアー・オブ・コンシェンス Fire of Conscience (2010)

18-Sep-10-Sat by nobu

「火龍」DVD 香港版

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2010-09-17

『ストリート・ダンス 3D』(原題) STREET DANCE 3D

中一の娘を連れて映画『ストリート・ダンス3D』"Street Dance 3D" (Real D Version)へ行く。香港では2010年9月9日より公開中である。

先日、娘と『ステップ・アップ3D』を観て、意外に面白かったので、この「ストリート〜」も行こうじゃないか、ということになったのだ。

とはいえ、この手の映画はティーン向きである。おっさんのぼくは娘に見せてやろうと思って行ったのだが、実は密かに「期待していた」のである、ひょっとしたら映画として面白いのではないか?と。

なぜ、この映画を信用しようとしたか?それはシャーロット・ランプリングが出てるからだ(笑)。あの『愛の嵐』のランプリングだよ。素肌にサスペンダーの…。

結果、彼女を信用してよかった!これはダンス映画の新たな傑作であった!

ストーリーは、ダンス・コンテスト優勝を目指すグループのリーダーが突然辞めるといいだす。残された元カノが中心となり練習を再開するが、練習場所も確保できない。ふとしたきっかけで、バレエ教室を借りられることになるが、交換条件としてバレエ・スクールの生徒をチームに入れなければならなくなる…。

ヒップホップ系のあんちゃんや、ねえちゃんが、お上品なバレエの生徒たちとうまくやれるはずがない。始めは敵対するのだが、徐々に同士として強力なヒップホップ・チームとの対戦に本気で取り組んで行く。

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「ステップ・アップ」トリロジーは、アメリカ産だが、この映画はイギリス産である。
踊りの基本とも云えるバレエと、現代のストリートダンスの融合という設定も、イギリス映画だからか無理を感じない。
主人公のハスッパな娘カーリー(二コーラ・バーレイ)を、ロイヤル・バレエに連れて行きダンスのことを語るシーンも、先生が(名女優)シャーロット・ランプリングなので、説得力がある。

プロットは、正直昔ながらのモノだ。だが『ステップ・アップ3D』の時も書いたが、この手のミュージカル青春映画は、ストーリーよりもダンスを見せることに主眼を置いている。なので、これでイイのである(笑)
(ま、正直、『ステップ・アップ3D』よりは青春もののストーリーとしては数段出来は良いのだが。)

そのダンス・シーンは、めちゃめちゃ興奮するのだ。TVのオーディション番組「Britain's Got Talent」で、かのスーザン・ボイルを破って優勝した「ダイバー・シティ」をはじめ、決勝を争う強力なチームは「フローレス」、ブレイク・ダンスのジョージ・ウィリアム・サンプソンと、その番組から出て来た完成されたダンサーたちが踊る踊る。

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遊びを知らない、インテリの評論家諸氏にはウケるかどうかわからないが、ぼくはこれは現代の『サタデー・ナイト・フィーバー』だと思った。
あの映画のお陰で、当時不良しか行ってなかったディスコが市民権を得た。若い時にはそういう「熱狂」も必要なのである。

もし(自分が)若ければ、絶対ストリートダンスやってたな、と思わされた。若い人がうらやましい。こんなかっこいいダンスを踊れる時代が来てるなんて。

新宿の「B&B」「カンタベリーハウス」なんかの”デスコ”で朝までフィーバーしてた俺らの世代も、「ジュリアナ」で腰振ってたボディコン娘も、クラブへ通ってる今の世代も、踊りが好きな人は、観たら必ず高揚すると思う。

日本ではいつ公開になるかわからないけど、これは公開になったらぜひ迫力ある3Dで観るのをおすすめします。背中に響く大音響のビートも心地イイ。踊りに行きたくなっちゃうから(笑)

STREET DANCE 3D (2010)

Director : Max Giwa, Dania Pasquini
Cast : Nichola Burley, Charlotte Rampling, Richard Winsor
Duration : 98 mins

16-Sep-10-Thu by nobu

2010-09-13

追悼・谷啓さんのトロンボーン

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2010年9月11日。谷啓さんが亡くなった。

クレージーキャッツのメンバーとして大活躍された谷啓さん。

「ガチョン」のギャグが有名で、晩年も『釣りバカ日誌』の佐々木課長役などコミカルな役を演じていたが、谷啓さんはトロンボーン奏者としても一流であった。

ジャズ専門誌「スイングジャーナル」の人気投票でも、トロンボーン奏者として、何度もトップ・テン入りしていたし、評論家でもある大橋巨泉氏も「日本で3本の指に入るトロンボーン奏者だった」とTVで語っていた。

YouTubeで、谷啓さんの映像を捜してみたら、薗田憲一さんと『五つの銅貨』(The Five Pennies)を競演している動画を見つけた。この映画の主演俳優、ダニー・ケイの名前をもじって「谷啓」という芸名になったのはご承知の通り。

12日の密葬では、祭壇に鉛筆と譜面、そしてトロンボーンが飾られたという。

人柄の良さが、画面を通していつも伝わって来ました。

ご冥福をお祈りします。

13-Sep-10-Mon by nobu

2010-09-12

『シャンハイ (原題)』 "Shanghai" ジョン・キューザック+渡辺謙

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香港で映画『シャンハイ(原題)』"Shanghai" が公開になったので行く。(2010年8月26日より)

戦時下の上海を舞台にしたミステリー。主演はジョン・キューザック。ポスターには、チョウ・ユンファ、コン・リーそして渡辺謙の写真もある。これは面白そうだと思うよね?

この作品、アメリカのワインシュタイン・カンパニーやタイのリビング・フィルムスの製作だが、まだアメリカでの公開日は決まってない。だからほとんど評判が聞こえてこない。"百聞は一見にしかず"と劇場に足を運んだのだった。

日本の真珠湾攻撃の数ヵ月前、1941年の上海。やってきたアメリカ人ポール(キューザック)は、友人コナー(ジェフリー・ディーン・モーガン)の殺害を知る。新聞記者だが実はスパイでもあるポールは捜査を進める中で、日本軍の隊長・田中(渡辺謙)、中国人商人のアンソニー(チョウ・ユンファ)とその妻アンナ(コン・リー)に出会う。コナーが死ぬ直前まで一緒に居た日本人女性 純子(菊地凛子)もめぐり、謎の死の裏に隠された真実が徐々に明らかになって行く…。

えー、香港では公開3週目に入ったが、あまりヒットもしてないようでそろそろ終わりそうである(汗)
映画としての出来はそこそこ。オールド上海のムウドはとても良いのだが、ミカエル・ハフストローム監督(『すべてはその朝始まった』『1408号室』)のストーリーテリングがもうひとつで、特に前半は退屈してしまう。
YAHOO HONG KONGの評価も☆5個中、2個半と芳しくない(2010年9月12日現在)。

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キャストは、我らが渡辺謙がまたもやイイ演技を見せる。クレジットもメインの最後に " and Ken Watanabe" と出るのが誇らしい。先日観た『インセプション』に続いて、またすぐに渡辺謙の英語の演技を見れるとは、うれしい偶然だ。

チョウ・ユンファは、もはや貫禄。彼が雨の中、ピストルを握った立ち姿を見せるだけで、大画面が引き締まる。

コン・リーも色っぽいこと、色っぽいこと。彼女の出演場面は、チャイナドレスなど衣裳も含め、(おっさんには)眺めてて楽しいものだった。英語も上手いしね。

菊地凛子も、出番は少ないが、印象に残る演技を見せる。

だが、この映画をダメにしたのは、主人公のジョン・キューザックだ。髪型や衣裳はボギーを気取ってみても、男臭さが微塵も感じられず、たよりない。なので色っぽいコン・リーと惹かれ合うという設定も「はあ?」って感じになっちまう。
オトコとしての魅力がないので、ハードボイルドとして成り立たないのだ。

当初ジョニー・デップが、この役に興味を持っていたのだが、それを聞いたキューザックは強烈にロビー活動をしてこの役をとったのだと。マンマ・ミーア… ジョニー・デップだったらどんだけよかったじゃろうに、と天をあおぐのはぼくだけではあるまい…

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アジア勢は全て素晴らしいのだが、肝心要のアメリカ人の主人公が魅力に欠ける。これは商品としてどうだろう。アメリカでの公開日が未定なのは、案外そのへんに理由があるのかも知れないな(笑)

日本での公開もまだ聞こえて来ない。上海統治下の日本軍を描いているのがネックになるかも知れないが、渡辺謙も出演し、日本人をあまり酷くも描いてもいない。特にラストシーン近くの渡辺謙は素晴らしいので、ぜひ公開して欲しいな、と思う。
『インセプション』『シャンハイ』と続けて観ると、渡辺謙は確実にオスカーを狙えるアクターになって来ていると感じる。日本人としてエールを送りたいよね。

SHANGHAI (2010)

Director : Mikael Håfström
Cast : John Cusack, Gong LI, Chow Yun Fat and Ken Watanabe
Duration : 104 mins

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(予告編)

2010-09-11

『インセプション』 INCEPTION クリストファー・ノーラン×レオナルド・ディカプリオ

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遅ればせながら、映画「インセプション」"Inception"である。

香港でも大ヒット中で、2010年7月24日から公開中だが、土日はまだ満席が続いているようだ。評価もどれを見ても一様に高い。

映画通の間では、この映画は「語るに足りる」と聞いていたので、体調が万全の時に行こうと思っていたが、積年の疲れが出てるのか(二日酔いが続いていたというのもあるが・笑)このところ元気が出なくって、見に行くのが遅れたのであった。

で、観た感想だが、これがぼくにはあんまりノレないものだったのだ。

映画というものは、作り手の一方的な自己主張を2時間なりの間見せられるものであるが、この映画の場合は、観客の一人である小生の個人的な人生経験から、観てて辛いものがあったのでノレなかったのだった。

このブログを読んでくれてる方は知ってる人もいると思うが、ぼくは妻を3年前に亡くしている。
この映画の主人公(レオナルド・ディカプリオ)は、人が寝ている間に潜在意識の中へ入り込み、情報を盗むというプロのスパイなのだが、彼も子供を残し、妻を亡くしているのだ。彼の潜在意識下、その亡妻(マリアン・コティアール)が出てきて会話をしたりする。それがぼくには見ていて辛かったのだ。

(なので、正当な評価は今回はできないと思う。数年後にまたこの映画を観直す機会があった時に、もう少しマシな評価になると思う。)

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ストーリーは、プロの産業スパイ・コブ(ディカプリオ)が、日本人・サイトー(渡辺謙)の依頼を受け、ライバル会社の社長の息子ロバート(キリアン・マーフィー)の潜在意識下に企業解体をインセプションする(”植え付ける”)仕事に取りかかる。世界中からプロを集め、チームを結成し、大仕事に挑むが、夢の中へ入り込んだ時、彼らは思ってもみない事態に遭遇する…。

いやぁ、まず英語を聞きながらの鑑賞は大変であった。ネイティヴでないぼくには、会話の内容が難しいのだ(苦笑)(「斉藤」もセイトーと発音するしな)。それにこの画面は夢なのか現実なのかがすぐに理解できない(夢は2層、3層にもなる)。ぼくの隣りに座った香港人カップルは、時々確認しあっていたほど。
実際、ぼくの知り合い(オヤジ・日本人)もこの映画を見て「わけわかんない」と怒ってたな(笑)。この人、ロンドンで英語で講演するくらいだから英語力もあるのに、である。(映画を見慣れてない人には難しいかもね)
なので、前半はぼくもコーマ(昏睡)に陥りそうになったりしたのだ(爆)

だが、中盤、チームを結成してミッションを行なうあたりから俄然面白くなる。アクション場面が増え、果たして時間的に間に合うのかというサスペンスも効いてくる。映像でしか見せられない時間軸と、そこで繰り広げられるドンパチは大画面で見るに値する。娯楽映画評論家の佐藤利明さんと話した時、「クリストファー・ノーランは『女王陛下の007』が大好きなのがわかった」という意味もよくわかった(笑)

人の夢の中へ入るというアイデアは、ジェニファー・ロペス主演の『ザ・セル』('00)(The Cell)で既にあり(これは、精神異常の犯罪者の心の中に精神科医が入るという恐い映画だった)、その時に「これは『ミクロの決死圏・精神編』やな」と思ってたが、今回も同じ印象を持った。

クリストファー・ノーラン監督の映画は、記憶が10分しかもたない男を描いた『メメント』からつきあって観てるが、そういう<精神世界>がお好きなんだろう。この映画も、よくぞワーナーが大金払って映画にしたもんだ、と思うが、『バットマン・ビギンズ』『ダークナイト』の世界的ヒットの(おそらく)ご褒美だったんだろうと思う。でも、これも大ヒットしたから、ノーラン、次は宗教映画でも作りますか?(笑)

教訓は、『インセプション』行くなら体調万全な時にいくべし(爆)

あと、話題になってるラストシーンの謎は、ぼくは、それも含めて「全部夢だった」と思うようにしている。

INCEPTION (2010)

Director : Christopher Nolan
Cast : Leonardo DiCaprio, Ken Watanabe, Joseph Gordon-Levitt
Duration : 148 mins

11-Sep-10-Sat by nobu

2010-09-09

iPad アプリ 映画『雨に唄えば』『巴里のアメリカ人』日本語吹替え・字幕版 "Singin'in the Rain" and "An American in Paris" English / Japanese dub version (iPad App)

Odoru0909106_3

映画好きのぼくが iPad を買った大きな理由は、好きな映画をバンバン入れて持ち歩きたいからである。

iPhoneでも既に映画を持ち歩いているが、画面の小ささが物足りなかった。iPadは画面も大きくなり手軽に映画を楽しむにはとても便利だ。

これで、いつでもどこでも映画を楽しめる環境が整ったのだが、日本のiTunesではまだ長編映画を販売していない(アメリカのiTunesのラインナップはスゴいのだが)。
2010年10月から映画配信が始まるとの話も「映画秘宝」で読んだが、一本3,000円前後と聞き、(83円と)円高の今、アメリカとの差が益々大きくなるなと思っている。

そんな中、おもろいアプリはないやろか、とiTunes検索をしていたら、あんとMGMミュージカル映画の金字塔『雨に唄えば』"Singin' in the Rain"('52) 『巴里のアメリカ人』"An American in Paris"('51)を発見したのである。

「ええ?アプリで!?」とまず驚き、「日本語吹替え」と書いてあり、「はぁ?」とまた驚いた。年寄りを脅かすんじゃないよ(笑)、と思いつつ、まず『巴里のアメリカ人』(800円)をダウンロードしてみることにした。

このソフトを販売しているのは、表参道出版。正直聞いたことなかったので、パブリックドメインの画質もヒドくて、表記の「日本語字幕&日本語吹替え」も「ほんとかなぁ…」と思い3分間もの長い間腕組みして考えたが、思い切ってiPadの画面から購入した。

そしたら、ダウンロードに時間がかかること、時間がかかること…。1時間かかってもまだ終わらない。途中で他のアプリを動かしたらいつの間にかダウンロードが切れて、またやり直しである。アチョー。

結局この映画2回観れただろ!くらいの時間でダウンロードが終わり(はぁはぁ)、さっそくアプリを開いてみた。
…はっきり言ってセンスの悪い扉である(汗)。それでも気を取り直してスイッチを押した。

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誰の吹替えかわからず、ぼくが知ってるのは70年代の月曜ロードショーでのジーン・ケリー=江守徹のヴァージョンと、80年代のTV朝日の深夜放送版しか知らないが、これ新録りであった。役者の名前はクレジットがないのでわからない(Wikipediaにはケリー=佐久田修とあった)。
ワーナーの正規版には吹替えがついてないので、これはこれで楽しめる。画質はまぁまぁで、iPodの画面で観るには悪くない。

チャプターも切られてなく、リジュームもついてない。自分でレバーを動かして画面移動する。音声もオリジナル通りモノラルだ。だが、吹替えで観れること、スタンダード画面(1.33 : 1)がiPadの大きさにぴったりなことがわかり、『雨に唄えば』も購入することにしたのである。
前回の反省を踏まえ、macbookでダウンロードしたら、30分ほどでダウンロード出来た。

こっちは「日本語字幕版」と「吹替え版」が別々に売られている(それぞれ700円)。ぼくは(当然)吹替え版をチョイスした(笑)。この映画も、TV東京のジーン・ケリー=愛川欽也版と、ゴールデン洋画劇場版しか知らないが、このiPad版も新録りであった(ケリー=堀川りょう)。

『雨に唄えば』の方が、画質がまだマシな感じ。笑ったのは、歌の時にも字幕が出ないトコロ(『巴里のアメリカ人』では出た)。ま、もう何十回も観てるので、ぼくには字幕なしでも問題ないけどね。初めて観る人には不親切かも。

こちらも、ワーナー正規版では吹替えがない。Blu-rayはまだ出てないから、ゴールデン洋画劇場版を使うしかないでしょう!なんならビデオありまっせ!

思えば、小・中学生の時、この映画をテレビで観てから、劇場を追っかけ追っかけ何度も観たこの二本の傑作ミュージカル映画。
ぼくの人格形成に明らかに影響を与えた映画をiPadでいつでも眺められるのは(正直)嬉しい。ぼくにとって、「心の栄養剤」だからね、『雨に唄えば』と『巴里のアメリカ人』は!

(このシリーズは他にも『ローマの休日』『第三の男』『カサブランカ』などがある。)

iPad App 『巴里のアメリカ人 (An American in Paris)』 日本語吹替え・字幕版(English)』

iPad App 『雨に唄えば (Singin' in the Rain)』日本語吹替え版
iPad App 『雨に唄えば (Singin' in the Rain)』日本語字幕版 (English)

09-Sep-10-Thu by nobu

【関連記事】 『巴里のアメリカ人』Blu-ray

2010-09-06

iPad 購入後10日間の感想。iPad first 10days my impression

Productwifi_2

香港のApple Storeで購入した iPad (WiFi・32GB)が来て10日が過ぎた。

なので、ちょこっと感想を書いておこうと思う。そしてぼくが考えた便利な使い方も。

正直このiPadとても気にいってる。いつでもこれを持ち歩きたい気分だ。お風呂につかってる時も触っていたいくらい(笑)

2008年からiPhoneを使っているが、ぼくが衝撃を受けたのは、画面上を指で拡げただけで、文字が大きくなること。最近、老眼が進んでる身にはこの機能は超ありがたい。この機能は、画面のデカいiPadでは(おっさんには)益々ありがたいのである(笑)。

仕事柄メールで送ってもらった資料(PDF)を読む時、今までは、パソコンの中でスクロールさせて読んでいたが、iPadが来てからは、その資料を「i文庫HD」で読んでいる。コレの衝撃は、ページをまるで本のようにめくれるところだ(「iBooks」だとそうはならない)。

で、ぼくが考えたiPadの便利な使い方とは、これで取扱説明書(マニュアル)を読むことである。
現在では、大概の商品の取扱説明書はPDFとなりホームページにアップされている。これをPCでダウンロードして、「Dropbox」などを利用して「i文庫HD」の本棚に入れておく。
そうすれば、いつでも取り出して見れるし、例えばビデオ・カメラの使い方が、旅行先でわからない時もすぐに確認できるのだ。
字を大きくすれば、メガネがなくても困らないのも超便利。それに、これで我が家にある(大量の)分厚い取扱説明書も捨てられるしね(笑)
これはおすすめのiPad利用法である。

その他使ってるアプリは、定番と云える「Evernote」「GoodReader for iPad」など。WordとExcelはそのままだと加工できないので、「Office2 HD」を買った。これで、Google ドキュメントも変更・保存できた。

新聞は、日本語だと「産経新聞HD」を入れている。iPhoneだと無料だが、iPadだと2ページ目から有料となるのだな(ガクっ)。英語でiPad用におすすめは、イギリスのガーディアン紙の「The Guardian Eyewitness」。これは毎日一枚の写真と解説だけ載せてるもの。これを眺めているだけでも今の世界が見える感じがする。

香港在住のぼくがありがたいのは、South China Morning Post紙が読める「SCMP」。

日本の週刊誌は「ビューン」でチラ見出来るのが、海外暮らしにはうれしい。

ゲームは、「レッツ!ゴルフHD」や子供用に「太鼓の達人プラス」を入れた。今おっさんのぼくがハマってるのが、「Blue Block for iPad」。このパズルゲームは超面白い。お風呂の中にも持って入りたいというのはこのせい?かも知れぬ(笑)

(この「Blue Block」は、iPhone版もある。そっちも入れて遊んでマス)

iPhoneの時と同様、iPadもAppleマークがばっちりついたパチモン・カバーを見つけたので使ってる。HK$120(約1,300円)。香港恐るべしやな(笑)

Odoru0609106

iPad first 10 days my impression.

06-Sep-10-Mon by nobu

2010-09-05

デューク・エリントン・オーケストラ・ライヴ・イン・香港 The Duke Ellington Orchestra Live in Hong Kong

Odoru0509102

2010年9月3日(金) 香港のクィーン・エリザベス・スタジアムにて、デューク・エリントン・オーケストラ(The Duke Ellington Orchestra)のコンサートが開かれた。

香港公演はこれが初めてという総勢15名の素晴らしい演奏を堪能してきた。

吹奏楽部でトランペットを吹いている中一の娘も大興奮の夜だった。

会場のHappy Valley近くのそのホールは、整備係の人々も(香港にしては)礼儀正しく、気分良くコンサートを楽しめた。

必ずオープニングで演奏する"Take the A-Train"に始まり、"Cotton Club Stomp"、"Black and Tan Fantasy""Caravan"など耳に馴染んだメロディが次々に流れ、会場内が徐々にスイングして行くのがわかる。

今回のバンド・リーダー(&ピアノ)は、トミー・ジェームス(Tommy Jones)。物腰のやさしいおじいちゃんだが、とってもジェントル。

デューク・エリントンの孫であり、最近「サード・ジェネレーション」という、このオーケストラのアルバムを出したポールは、今回の公演は、「NY大学で、映画製作のマスター・ディグリーをとる真っ最中で来れない(←はぁ?)」とパンフレットに書いてあった。

そのアルバム「サード〜」に参加した面々が今回の公演にも多く出演していたのは観客としては嬉しい限り。

黒人が主体の、タキシードできめたバンド・メンバーが奏でる"The Mooch"を聴いた時には、フランシス・フォード・コッポラ監督の映画『コットン・クラブ』を思い出した。あの映画、はっきり云って駄作だったが、サントラ盤だけはよかったな、と(笑)

休憩をはさみ、"In A Mellow Tone"で後半が始まり、ゲストである香港の女性ジャズ・ヴォーカリスト エレイン・リュウ(Elaine Liu)が黒のドレスで登場。"Don't Get Around Much Anymore"など3曲を唄うが、もう緊張してるのがアリアリ。

中一の娘も「もうちょっと楽しんで唄えば良いのに」と云うほど(笑)。だが、天下のデューク・エリントン楽団をバックに唄うなんて、本人も「夢がかなった!」と叫ぶ気持ちもわかるほど大変なことだもんね。もったいないけど、仕方ないね。

"Satin Doll""Johnny Come Lately""Mood Indigo"などの後、ラストは、"Rockin' In Rhythm"でバンド・メンバーが総立ちで演奏する。会場は大盛り上がり。アンコールは、"Things Ain't What They Used To Be"で締める。

やっぱり、このバンドで、このメロディを生で聴くと「鳥肌もの」である。デューク・エリントンの楽曲は何よりエレガントで品がいいのだ。よかった。

娘も、中学校の吹奏楽部や、今度お誘いを受けて香港在住の大人の方々のオケにもちょっと参加するので、いい刺激になったと思う。

その娘は、"Rockin' In Rhythm"でのトランペットのハイトーンを聴いて、あんな高い音だしたら、「血管ぶち切れるな」とか、"Mood Indigo"のミュートを使ってとても小さな音で奏でる演奏に感心していた。中学生とはいえ、実際に演奏している人間からすると、聴くところが違うのだな、と教えてもらった気分になった。

この夜は、あいにくの雨だったが、傘をさしてタクシーを待つ時間もいやな思いをせずに帰れた。"ええトレイン"でした(笑)

Leisure and Cultural Services Dept.
Jazz Up: THE DUKE ELLINGTON ORCHESTRA
Queen Elizabeth Stadium, Arena
2010/09/03 08:00 PM (Fri)

05-Sep-10-Sun by nobu

The Duke Ellington Orchestra

Bandleader / Conductor / Piano
Tommy James

Alto Saxophones
Carlie Young
Mark Gross

Tenor Saxophones
Robert LaVelle
Chris McGuire

Baritone Saxophones
Morgan Price

Trumpet
Kevin Bryan
Chris Albert
Ravi Best
James Zollar

Trombone
Barry Cooper
Stafford Hunter

Bass Trombone
Jack Jeffers

Drums
Jaelun Washington

Double Bass
Hassan Ash-Shakur

Guest Vocalist
Elaine Liu

2010-09-01

「ザ・グレート・サミット: コンプリート・セッション/ルイ・アームストロング&デューク・エリントン」 [CD] The Great Summit: Complete Sessons / Lous Armstrong & Duke Ellington

コンプリート・セッション

ぼくの中一の娘はトランペットを演奏する。小4の時に香港日本人小学校の音楽隊というバンドに入隊し、担当の先生がとても素晴らしい方(しかも美人)だったので、それ以来ペットが大好きになったのだ。先生には本当に感謝している。

父親のぼくも出来る限りサポートしてやろうと思っているが、いかんせんぼくはペットはうまく吹けないので、教えてやれない。なので、いいレコード(CD)でも聴かせて、耳を養ってやろうと思っている。

夏休みに日本へ行って、銀座の山野楽器で、ジャズのコーナーを物色した。トランペットも様々な吹き手がいるが、ぼくはサッチモ(ルイ・アームストロング)のような、<楽しいトランペット>を聴かせてやりたくて彼のコーナーを捜してみたが、現在でも人気の「この素晴らしき世界(What a Wonderful World)」に代表される、ヴォーカルがメインのCDが多くって、ペットだけ演奏しているものは見つけにくかった。

そんな中で、ぼくが手にしたのはこの「ザ・グレート・サミット: コンプリート・セッション」(The Great Summit: Complete Sessions/Louis Armstrong & Duke Ellington)だった。このカバーアートを見た時に「これは良さそうだな」と感じた。ぼくは勉強不足で知らなかったのだが、コレ名盤なんですね。あへ。

ジャズ界の巨人と呼べる2人の名演奏者デューク・エリントンとルイ・アームストロングの世紀の共演。まさに"The Great Summit"である。

1曲目の「デュークス・プレイス(Duke's Place)」、エリントンのピアノから、サッチモのヴォーカルが入り、やがてバーニー・ビガードのクラリネット・ソロが聴こえた時、心底「買ってよかった」と思った。かっこいいのだ。

ビッグ・バンドとはまた違ったデューク・エリントンの見事なピアノ。彼の曲はどれも品があるよね。それに乗るサッチモの歌とペット。クラとトロンボーンも加わり、とっても楽しいジャム・セッションが繰り広げられる。

この2枚組CDコンプリート版には、2枚目にウォーミング・アップ時の音源が収録されている。歴史的録音のその舞台裏も垣間みれるのだ。

子供のために買ったつもりのサッチモのアルバムだが、おとーさんがハマっちまった、というお話でした(笑)。

我が娘は、山野楽器で、ジャズの担当の方に教えてもらった LEIF SHIRES というトランぺッターの「What a Wonderful World」の方が聴き易いと申しておりました(お父さん的には、コクがないと思うけどね・笑)。サッチモの代表曲が題名のアルバムで、話が繋りましたとさ(笑)

てなことで。

What a Wonderful World What a Wonderful World
Leif Shires

by G-Tools

01-Sep-10-Wed by nobu

B00004TVV1 The Great Summit: The Complete Sessions
Louis Armstrong

おすすめ平均  star
star微妙なズレ
star出来たら星6つ上げたい
star愛聴盤になりました。

曲名リスト
1. Duke's Place
2. I'm Just A Lucky So And So
3. Cottontail
4. Mood Indigo
5. Do Nothin' Till You Hear From Me
6. The Beautiful American
7. Black And Tan Fantasy
8. Drop Me Off In Harlem
9. The Mooche
10. In A Mellow Tone
11. It Don't Mean A Thing (If It Ain't Got That Swing)
12. Solitude
13. Don't Get Around Much Anymore
14. I'm Beginning To See The Light
15. Just Squeeze Me
16. I Got It Bad (And That Ain't Good)
17. Azalea

1. In A Mellow Tone (Warm-Up/Take One - Complete Take)
2. I'm Beginning To See The Light (Take One - False Start/Take Four - Two False Starts/Take Five...
3. Do Nothin' Till You Hear From Me (Take One - Rehearsal, Working Out Arrangement/Take Two...
4. Don't Get Around Much Anymore (Take Two - Breakdown/Take Three - Breakdown/Take Four - Discussion...
5. Duke's Place (Take Five - Lucky Roberts Intro, Complete Take)
6. Drop Me Off In Harlem (Take Two - Complete Take)
7. I'm Just A Lucky So And So (Conversation/Take One - False Start/Take Two - Complete Take...
8. Azalea (Take Eight - Discussion, False Start/Take Nine - False Start/Take Ten - Complete In Two...
9. Black And Tan Fantasy (Take Three - False Start/Conversation Leading To Take Four/Take Five...
10. Band Discussion On Cottontail

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by G-Tools

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