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2009年11月

2009-11-30

『2012』 2012

Odoru3011092

ローランド・エメリッヒ監督の新作映画『2012』"2012"へ行って来た。
マヤ文明暦では、2012年12月21日でこの世は終わる(らしい)。
その2012年までもうすぐという2009年冬、この映画は公開されたのだ…。果たして世界は崩壊するのであろうか!?

Odoru3011095 これはハリウッドの伝統的なディザスター・ムービーである。
つまり、人間ドラマより大仕掛けで見せることに主眼を置いている映画なのだ。
だから、この手の映画こそ映画館の大画面・大音響でみるべし、なのである。そういう点で、地球崩壊の絵づらのCGがすんばらしいこの映画はディザスター・ムービーの「王道」であると云っていいと思う。

ぼくが若い頃は、パニック映画のブームがあり、『大空港』や『タワーリング・インフェルノ』なんかが続々公開された。ぼくがこの『2012』を観て思い出したのが、チャールトン・ヘストン主演の『大地震』('74)。この映画、当時画期的な音響であった「センサラウンド」で公開されたのでよく覚えてるのだ。「低周波で空気を震わす」というもので、スクリーン前にどでかいスピーカーがありそこから低音が出て鳴り響くので、ロスアンジェルスの地震のシーンは凄い迫力だったのだ。(会社さぼって劇場内で寝てたおっさんが、驚いてその時立ち上がっちゃったのをぼくは目撃した・笑)

Odoru3011096 そういう意味から云って、この『2012』は、昔のパニック映画のように、映像の凄さと共に次から次へ主人公たちを危機が襲い、ハラハラするシーンも随所にありとても楽しめる展開になっているのだ。2時間38分という長編だが、飽きずに観れたな。だから「王道」だと思ったのだ。

物語は、2012年、世界中で天変地異が起き、人々はなす術もなく世界が崩壊するというものだが、そんな中でも、一部のセレブと金持ちだけを乗せる巨大な船があることを知った主人公たちがその場所を探しにサバイバルを繰り広げるというもの。

前半は『未知との遭遇』や『君よ憤怒の河を渉れ』みたい(わかりづらい?・笑)で、後半は『ポセイドン・アドベンチャー』や『天地創造』になるのだ。

ちとネタバレだが、後半は予想通り、「ノアの方舟」物語となるが、ダム作りと称して巨大船を建造するその場所が中国のチベット山地なのである。
その巨大船のドックはまるで「007」の秘密基地みたいにかっこいいのだが、海運関係の仕事をしている自分から観ると、「あんな船、中国のワーカーでは絶対に出来っこないぜ。しかもたった2年で!?」とリアルな感想をもってしまい、ちょっとノレなかったのも事実(笑)。それにあの水は氷水でしょう?とか…色々考えちゃうのだ。エメリッヒはホントどの映画も雑なとこがあるよね。

Odoru3011098 一緒に行った彼女もドキドキしながら楽しんでいたようでよかったが、「結局、お金持ちしか生き残れないのね…」とこれまたリアルな感想で、そんな強欲な人間たちの中で、「私の父なら扉を開けたでしょう」と、ヒューマニズムを出す大統領の娘に感動した俺って…と自分の単純さに呆れたのも事実(笑)。

香港では2009年11月12日から公開中(日本では11月21日から)。
これは、DVDで観るのと、映画館で観るのと印象がかなり違う映画だと思う。
そういう意味で、映画らしい映画。映画館でポップコーン買って楽しんでくさい(笑)

広東語題名:2012 末日預言 (2009)

Produced, Written and Directed by Roland Emmerich
158 mins

そーいえば、エメリッヒ監督の「デイ・アフター・トゥモロー」の香港の題名は『明日之後』だったよ。まんまだな。日本でも「明後日」にすればよかったのに(笑)

30-Nov-09-Mon

2009-11-28

『Disney's クリスマス・キャロル』 3D A Christmas Carol

Odoru2811092 その日は気持ちがどよ〜んとしていた。数日こんな調子だったので、「そうだコメディ映画でも観よう!」と思い映画館へ行ったら、地球が終わっちゃう映画(2012)やら女子高生がハレンチ行為の後殺される映画(女性殺人宿舎 Sorority Row)なんかをやっててコメディはやってない。

じゃぁ、心が洗われる映画でも観ようと思いこの『Disney's クリスマス・キャロル』 "A Christmas Carol"をチョイスした。ま、ジム・キャリー主演だからいいか、と。

ぼくが映画を観る大きな理由は、「映画は心の栄養だ」と思っているから。
勉強は頭の栄養、スポーツは身体の栄養、そして映画は心の栄養なのです。

高校の頃、この文言を考えつき、その後映画を観る免罪符として、親によく話したものだ(←栄養とりすぎよ、とも云われたが・笑)。
だが実際、映画を観て救われたことも多い。精神的に落ち込んだりした時に、部屋でもっと落ち込むCD(中島みゆきなんか)聴くより、明るい映画やアクションものを観に行ってスカッとするほうが健康的とぼくは思うのだ。

んで、『Disney's クリスマス・キャロル』である。題名に「ディズニーの」とついてるから健全な映画とすぐわかる。監督はロバート・ゼメキス(『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『フォレスト・ガンプ』)である。

Odoru2811095_2 この映画は、ゼメキスが今凝っているモーション・キャプチャという、俳優の実際の動き、表情を詳細に記録し、そのデータから合成した映像を作るという技術によって作られたフルCGアニメである。
ぼくはこの方法で製作されたゼメキスの『ポーラー・エクスプレス』も『ベオウルフ/呪われし勇者』も観てなかったので、モーション・キャプチャ初体験だったわけである。

3Dで見せる、冒頭ロンドンの空をカメラがスピードを上げてぐんぐん行くところは中々の映像。ゼメキスらしいなぁ、と思いながら眺めていたが、人間たちが出て来たところでぼくは違和感を覚えてしまった。

上に書いたモーション・キャプチャで撮ったことを知らなかったので、これはCGなの?実写なの?と頭の中が混乱してしまったのだ。表情のアップを見ると、明らかに作り物なのだが、それにしてもリアルだし…。ジム・キャリーが扮装しているのはわかるが、身体が細すぎるしなぁ?とか考えてしまったのだ。

Odoru2811096_2 原作は、英国の文豪チャールズ・ディケンズ。物語は有名なので、ご存知のムキも多いだろう。冷酷無比で、守銭奴、エゴイストの老人スクルージ(ジム・キャリー)がクリスマスの日に7年前に亡くなった共同経営者から、金銭欲や物欲にとりつかれた人間がいかに悲惨な末路をたどるかをさとされ、それを回避するために3人の精霊たちが訪れると伝えられる。現れた「過去」「現在」「未来」のクリスマスの霊に様々な事象を見せられ、スクルージは考えを改めるようになる、というもの。

上に書いた「ディズニーの」とついてあるから安全と思ったが、結構怖いというか驚く場面もあった。「ホーンテッド・マンション」と思って観に行った方がいい。夜のシーンが多いので、ちと暗い印象もあった。

ぼくが映画を観る理由のもう一つは英語のリスニングもある。ネイティヴじゃないので、全部はわからないが、それでも集中して聴いていると(見ていると)ある程度はわかるものだ。

映画好きのぼくが、字幕なしで映画が観たいと思ったのが高校の頃。それから編み出したぼくの映画を観ながら英語のリスニングの方法は、喋ってる俳優たちの「口を見ること」なんである。口元というか唇の動きを見ながら聴いていると、何を話しているのかがわかってくる。ただ英語だけを聴くのとは違うのである。

Odoru2811097_2 今回、困ったのは、「ディズニーの」とは書いているが、原作が文豪ディケンズなので、ちょっと英語が難しかったところ。それにも増して、モーション・キャプチャなので、凝った作りにはなってるのだが、ホンモノの俳優のそれとは違う不自然な口の開け方もあり、ぼくにはちと難解だったなぁ。

ま、そういった意味では楽しめたとは云えないが、それでも強欲になることのいやらしさなど教えてもらうこともあり、これはこれで少し元気になれた。
子供用の映画とは云え、スクルージという老人が主人公なこともあり、オトナの人たちも考えさせられる部分も多いのではないか、と思う。

もし面白かったら、小六の娘にも観させようかと思ったが、英語じゃムリだな。山寺宏一の吹替版を観てみたいな、と思った次第。

香港では2009年11月19日より公開(日本では11月14日より)。

3D A Christmas Carol (2009)

Directed by Robert Zemeckis
96 mins

28-Nov-09-Sat

2009-11-26

ROCK'N'ROLL IN TOKYO DOME 矢沢永吉 iTunes

ROCK'N'ROLL IN TOKYO DOME [DVD]

矢沢永吉の2009年東京ドーム・ライブがiTunesで配信された(2009年11月25日)。

「ワン・ナイト・ショー」「SOMEBODY'S NIGHT」「コバルトの空」「止まらないHa〜Ha」の4曲だけだが、永ちゃんの最新ライブ映像がiPhoneに入れられたのは嬉しい。

昼休みに、事務所の下で買って来たチャーシュー弁当(叉燒飯 )を食べながら、会社の24インチのMacディスプレイでライブを楽しんだ(笑)。

60歳になっても元気な永ちゃんのロケンロール。今回のドーム、オープニングの「ワン・ナイト・ショー」、ニューアルバム(ROCK'N"ROLL)からの「コバルトの空」、「SOMEBODY'S NIGHT」は俺のカラオケの定番(←およびでない?)、何時見ても燃える「止まらないHa〜Ha」は「武道館の上の方から見るとキレイなんだよな、色とりどりのタオルが舞って…」などと思いながら眺めた。

思えば、若い頃の永ちゃんは、「50歳になってもロックなんてカッコわるい。50までにやめる」と云っていたが50歳になったら、「行けるところまで行く」と宣言し、引退を撤回した(笑)。
そして今還暦になって、「ミック・ジャガーやエアロスミスはみたいに60歳超えて現役でバリバリやってる奴がまだ日本にいないんなら、俺がやる」と宣言。これからも日本のロック・シーンの先頭に立ってやっていってくれるだろう。

日本人ソロ・ロック・アーティストとして、初めて武道館でライブをやったのが、永ちゃん。事務所の奴隷になることを嫌い、自ら全ての契約交渉をし、印税の計算もやる。著作権にもうるさく、自分のイメージも大事にする。それによって大金持ちになったことが、後の日本のアーティストの生き方にどれだけ影響を与えたことか。個人商店「矢沢永吉」がこれだけ大きくなったのだ。

そのお得意さんの一人であるぼくは、このiTunes Storeの配信(アルバムで1200円)も迷わず買った。いずれはライブDVDが全部配信で買える日も来るのであろう。海外に暮らす我々にはありがたいことだ。
今年も12月に開かれる武道館でのライブは、年に一度の「矢沢教」の信者たちが教祖様に会える日。ぼくもまだまだお布施は続きそうである(笑)

ROCK'N'ROLL IN TOKYO DOME 矢沢永吉

(DVD ROCK'N'ROLL IN TOKYO DOME は2009年12月9日発売)

26-Nov-09-Thu

2009-11-25

『ディア・ドクター』 Dear Doctor

Odoru2511092 毎度おなじみ機内上映で観た映画。今回は西川美和監督、笑福亭鶴瓶主演の『ディア・ドクター』である。

ANA香港往復の復路で観たのだが、今回の一時帰国は日帰りだったのだ(笑)
先週の土曜の深夜 AM 1:00香港発、5:30羽田着。日曜の晩 20:30羽田発、0:30香港着という”弾丸ツアー”を敢行したのだ。
法事で戻ったのだが、11月23日(月)の勤労感謝の日は香港は休みではないので、こんな旅程になってしまった。けっこうキツかったばい。行きは、朝の4時頃に朝食がでるんだもの(笑)

んで、映画『ディア・ドクター』である。西川美和監督は前作『ゆれる』で評判をとっているが、ぼくは香港在住のため、名のみ知っている存在であった。なのでちと期待して鑑賞したのだ。

過疎の進む小さな村。無医村だったこの村で、今や絶大な信頼を得ている医師 伊野(笑福亭鶴瓶)のもとへ研修医 相馬(瑛太)がやってくる。田舎を馬鹿にしていた相馬も、村人へ献身的に接する伊野の姿にいつしか尊敬の念を抱くようになる。そんなある日、医院を訪れない年老いた未亡人かづ子(八千草薫)を自宅で検診するが、胃に異常があることがわかる。かづ子から東京で医師として働く娘 りつ子(井川遥)に知られたくないから一緒に嘘をついてほしいと頼まれた伊野は、それを引き受ける。だがそのために彼は次第に追い込まれてゆく…。

まばゆいばかりの田んぼの緑の美しいこと。その中の道をボンボン育ちの瑛太扮する相馬が赤いスポーツカーで走り抜けて行く。昔の映画なら、昔気質の職人のような頑固な医師が、若い研修医を立派に育てて行く『赤ひげ』のような話になりそうだが、この映画はそうはならない。その理由は、まず鶴瓶の演じる伊野がそんなに立派に見えないし(笑)、問題は彼自身の中にあるからだ。

この映画は、失踪した医師を探す過程で判明した事実を明らかにしていくという構成で、無医村医療の現実や、死とはなにかというテーマを浮かび上がらそうとしているように思う。

Odoru2511095_2 ひょうひょうとした、関西弁の鶴瓶がいい。彼はビートたけしに続いて、芸人として日本映画の顔になりつつある。次は山田洋次監督の『おとうと』だかんね。年老いた未亡人かづ子とのプラトニックだが、確実に二人の間にある”愛”をうまく演じていたと思う。
相手役の、八千草薫の相変わらず品のある演技がこの映画をいやらしくないものにしてくれている。

娘役の井川遥が意外によかったなぁ。数年前の「プレイボーイ」などでの<いやらしい唇>にぼくも魅了された一人だが(苦笑)、今回の抑えた演技はなかなかだったよ。余貴美子もあいかわずうまい。

ま、ホメてばかりだが、正直映画としては単調だ。淡々と進んで行くストーリーと奥深い映像もあって面白いのだが、その面白さも<映画を見慣れている>観客にはわかるだろうが、そうでない一般の観客にはどうなのだろうと思う。

前半の過疎の村での様々な診療エピソードも、爆笑というほどのものではない。
ぼくが一番気になったのは、村人たちの話す言葉である。皆、きれいな標準語を話すのだ。実際にこんな村もあるのかも知れないが、ちょっと違和感を覚えてしまった。

ま、こーゆーアート系の作品は、身体的に疲れてない時に観た方がいいよな。”弾丸ツアー”で殆ど寝てない身にはちとつらかったです。映画を観るのも体力が要りますな(笑)。同じ機内上映で『G.I ジョー』を観ようかと思ったんだが、香港で観れないものを観たいと思ったのでこっちをチョイスしたのでした。寝ないで最後まで観ただけエラいと自分で思いましたとさ(笑)。

ディア・ドクター (2009) Dear Doctor

監督: 西川美和
127 mins

25-Nov-09-Wed

2009-11-24

SMAP×SMAP 特別編 「THIS IS マイケル・ジャクソン 〜マイケル・ジャクソンから最後の招待状〜」

2009年11月23日放送のスマスマは面白かった。マイケル・ジャクソンの特集である。
ロケフリで小六の娘と一緒に見た。

中居正広がロスアンジェルスへ行って、映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』のワールド・プレミアに招待されていたのは当日朝(10月28日)の「とくダネ!」で生中継していたので知っていたが、その後中居君はいろいろと取材をして帰ってきたようで、それをまとめた番組だった。

番組の題名は、「- 中居正広 presents - THIS IS マイケル・ジャクソン 〜マイケル・ジャクソンから最後の招待状〜」。

中居君は映画を観てから、「マイケル・ジャクソンが好きでよかった…」と話す。スマスマの収録現場へサプライズでマイケル本人が来たことは、今となってはより貴重な出来事。中居君自身が踊りを商売としているだけに、マイケルがその大きな手を使って独自の踊り方をしたことなど、マイケル・ダンスの解説もわかりやすく話してくれる。

(1995年 MTV AWARDS でのマイケルのパフォーマンスの一部↓)

ロスで、中居君がウィル・アイ・アムの自宅から中継で繋いだフジテレビのスタジオには、SMAPの他のメンバーとライオネル・リッチーがいる。リッチーは、マイケルとはジャクソン5の時から知ってることや、「We are the World」の思い出を語る。
マイケルが、普段猫のような小さな声で話すのは歌うときのために声をセーブしてたためだった、というのは初めて聞いたリッチーの貴重な証言。地声はもっと低いのだと。

兄ジャーメインの自宅を訪れた中居君は、ジャクソン5時代のマイケルの話を聞く。そこで、今回ロンドンで行われるはずだったコンサートの26回目からはジャクソン5を再結成することが決まっていたという証言を聞く。「マジでぇ?」と驚く37歳の中居君。

MTVなどTV番組で見せたマイケル驚愕のパフォーマンスやジャネットとの踊りもダイジェストで見れ、マドンナのコンサートで、マイケル追悼の踊りを踊った日本人ケント・モリのインタビューも聞けた。
ケント君は、マイケルのコンサートでもダンサーとして採用されていたが、マドンナとの契約があり参加できなかったという凄い凄いダンサーだ。

(2009年 MTV VMA ジャネット・ジャクソンがマイケルのビデオと一緒に踊る追悼パフォーマンス "Scream" ↓ )

マイケルがショート・フィルムと云っていたプロモーション・ビデオも、今考えてみると、MTVが出てきた80年代に見事にマッチしていた戦略だったと思う。
名作と呼んでいい『スリラー』は、ジョン・ランディス(『ブルースブラザーズ』)、『BAD』はマーティン・スコセッシ(『タクシー・ドライバー』)、ディズニーランドでの3D『キャプテンEO』はフランシス・フォード・コッポラ(『ゴッドファーザー』)が監督した。マイケルだから出来た一流の布陣である。

『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』の監督ケニー・オルテガは、小六の娘も『ハイスクール・ミュージカル』シリーズの監督なので、メイキングなどで見て馴染みがあったのだが、マイケルの舞台監督もしていたということでますます尊敬の念を持ったようだ。

中居君とのインタビューでも紳士的に答え、映画の中の「ビリー・ジーン」は全くのアドリブだったことなど語り、最後に「マイケルは THIS IS IT のコンサートを日本でやるつもりだった」と話したら、また「マジでぇ?」と答える37歳の中居君。

ケニー・オルテガが「マイケルはファンもそうだが、自分の子供たちに見せたかったからコンサートをやろうとしたのだ」と話していたのを聞いて、今回の映画『THIS IS IT』のラストでも、CDのライナーノートにも、「マイケルの子供たちに捧ぐ」と書かれていたのは、スタッフが哀悼の意味で書いたのではなく、マイケル自身の<父親としての>気持ちだったのだとわかり余計に切なくなった。

もしマイケルが生きていたら、日本でもコンサートをやり、そのときは絶対一時帰国して見に行ってただろうなぁ、と娘と話した。
それにしても… マイケルの死後、彼の評価は高まるばかり。今まで十数年のバッシングは何だったんだ?と本当に思う。マスメディアの豹変ぶりに、「マジでぇ?」と驚くばかりの49歳の俺だった(笑)

SMAP×SMAP 特別編 - 中居正広 presents - THIS IS マイケル・ジャクソン 〜マイケル・ジャクソンから最後の招待状〜
2009年11月23日(月)フジテレビ 22:00 〜 22:54

24-Nov-09-Tue

2009-11-20

『北北西に進路を取れ』 50周年記念スペシャル・エディション [Blu-ray] North by Northwest (50th Anniversary Edition Blu-ray Book)

North by Northwest (50th Anniversary Edition Blu-ray Book) [Blu-ray]

アルフレッド・ヒッチコック監督の傑作映画『北北西に進路を取れ』"North by Northwest"(1959)が製作50周年を記念し、ブルーレイとなって発売された。

日本では2009年12月9日にBlu-ray、DVD共発売予定だが、ぼくが買ったのは北米盤のBlu-ray(2009年11月3日発売)。いやぁ、これは買ってよかったなぁ、と思える代物だったのだ。

Odoru2011097 まず、標記はされてないが、日本語吹替・字幕があったこと。ぼくが持ってるのはプレステ3(日本製)なので、ディスクを挿入したら、すぐに日本語になった。もちろん、吹替のない部分は字幕が出る。特典映像も全て日本語字幕付。

ワーナーの北米盤は、クラシック映画はブック形式になってて、今回も44ページに渡るパンフレットのような解説書(カラーで写真も豊富)がついている。『ダーティハリー』や『西部開拓史』の時にもこのブログで書いたので、ご存知のムキもあろうが、このブックレットを眺めてるだけでも映画ファンは嬉しい気分になるのだ。
(日本ではアマレーケース入りなので、このブックレットはついてない。)

数あるヒッチコックの「巻き込まれ型サスペンス」の中でも、その展開の面白さ、テンポの良さではピカイチのエンタテインメント作品。

ニューヨークのプラザホテルで、ある男と勘違いされ拉致された広告代理店社長ソーンヒル(ケイリー・グラント)。連れて行かれた郊外の豪邸で初老の男(ジェームズ・メイソン)たちに尋問にあうが、拒否すると殺されそうになり、あげく殺人犯にまでされてしまう。逃げるソーンヒル。逃走中に知り合ったイヴ(エヴァ・マリー・セイント)の助けも借りながら真実を突き止めようとするが、そこには意外な事実が待ち受けていた…

Odoru2011092 次から次へと目まぐるしく変わる展開。2時間16分の間、いささかも飽きさせないヒッチコックの正にプロ中のプロの演出。こういう映画を観ていると、映画って、ホント "Motion Picture" (動く絵)だなと思わされる。CGなどで観せるのでなく、よく出来た脚本と演出でこれだけ面白い映画が出来るんだというお手本。

映画史に残る、テキサスの荒野で飛行機に追われ、逃げるグラントのシーンや、ラシュモア山の歴代大統領の頭像を逃げるシーンなど、何度観ても面白く、今観ても古臭くない映像の連続。ヒッチコック映画の中でもベスト5内に入るだろう。ソール・バスのタイトル・デザイン、バーナード・ハーマンの音楽も秀逸。

邦題は『北北西に進路を取れ』だが、原題は "North by Northwest" で、実際こんな英語はない。「北北西」は英語で "North Northwest"。「北西微北(北西と北北西の中間)」は "Northwest by North" という。英語圏の人間でも、この地理用語はこんがらがるようで、この映画の題名は主人公がそれだけパニくって困惑している様を表現したものと聞いたことがある。
(途中、主人公たちが乗る飛行機がノースウエスト機というのもシャレが効いてる。)

主役のケイリー・グラントの洗練された大人の身のこなし。殆ど全編グレーのスーツにグレーのネクタイという衣装なのだが、多少白髪がある頭にこれがかっこいいのだ。

相手役のエヴァ・マリー・セイントのブロンド美女(ヒッチコックの好み)のセクシーなこと。高校の頃、初めてこの映画をTVで観た時、そのとんがったおっぱいが目に焼き付いたのを覚えてる(笑)
今回久しぶりに観て、彼女が列車食堂でソーンヒル(グラント)を口説くシーンがよかったなぁ。「買った本が退屈だから、食後はヒマなの…」と誘ったりして、その会話の粋なこと。

Odoru2011096 ジェームス・メイスンと、マーティン・ランドーのクールな悪役と、演技陣も充実している。(この男二人がホモだと匂わせるのも1959年当時は珍しかったんじゃないか)

ヒッチコックらしいユーモアもたっぷり。ラストシーンは、寝台車のベッドでケイリー・グラントとエヴァ・マリー・セイントのカップルがキスをする場面だが、その後列車がトンネルに突っ込むシーンで終わる。賢明な皆さんはこの意味がわかるでしょう?(笑)

映像特典も充実してる(約209分)。「ケイリー・グラント:名優の肖像」 「ヒッチコック・スタイル」 「メイキング」 「不朽のラブ・サスペンス」 それに「スチール・コレクション」と「予告編集」。

2009年新撮りの「ヒッチコック・スタイル」(約60分)は、その名の通り、彼の映画的技法を紹介するもの(というよりこの手のビデオでよくある「ホメたたえる」スタイル)だが、語り手が凄い。マーティン・スコセッシ、ギレルモ・デル・トロ、ウィリアム・フリードキン、カーティス・ハンソン等々。映画を志す若者は、ぜひ観て勉強してほしいビデオだ。

Odoru2011098 「ケイリー・グラント:名優の肖像」(約90分)は、グラントの生涯を綴ったドキュメンタリー。これがとても興味深いものだった。
洗練された都会的でスマートな姿形からは想像できないほど不幸だった幼年時代。英国生まれの彼はボードビル一座へ加わり、ニューヨークを訪れる。そのまま米国へ残ったアーチー・リーチ青年(グラントの本名)は、ハリウッドへ渡り映画デビューの際、ケーリー・グラントと名乗る。以後、彼は生涯に渡り”ケーリー・グラント”を演じ続けたのだった。

私生活では、何度も結婚・離婚を繰り返したが、離婚のたびに親友ランドルフ・スコットと暮らしていたため、ホモ疑惑もあった。だが、このドキュメンタリーでは、3度目の奥さんが「とんでもない!だってあたしたちファックしてたもん!」と答えてたよ(笑)

個人的に勇気づけられたのは、彼は61歳で28歳のダイアン・キャノンと4度目の結婚をし、62歳で初めての子供を授かった(上の写真)。その後、5度目の結婚は、80歳の時、あんと47歳も年下の女性と結婚したのだ。50手前のあっしもまだまだ頑張れるかな?と励まされた次第(笑)

North by Northwest (50th Anniversary Edition Blu-ray Book) (1959)

Directed by Alfred Hitchcock
136 mins

Dolby Digital TrueHD 5.1, Dolby Digital 5.1 Surround
Aspect Ratio 1.78: 1


(Special Futures)
Commentary By Screenwriter Ernest Lehman
Music-Only Audio Track
New 2009 Documentary Reveals The Master's Touch: Hitchcock's Signature Style
Acclaimed Feature-Length Career Profile Cary Grant: A Class Apart
Explore In Depth The Movie's Innovations And Influences In The New North By Northwest: One For The Ages
Vintage 2000 Documentary Destination Hitchcock: The Making Of North By Northwest
Stills Gallery
Theatrical Trailers
TV Spot               

2009-11-17

『燃えよドラゴン』 Blu-ray 龍爭虎鬥 Enter The Dragon (香港版)

燃えよドラゴン (龍爭虎鬥)(Blu-ray)(香港版)

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アチョー!ブルース・リー(李小龍)の傑作クンフーアクション映画『燃えよドラゴン』(龍爭虎鬥)"Enter The Dragon"のブルーレイが香港でも発売された(2009年10月15日)。

今回発売された『燃えよドラゴン』Blu-rayは、日本で既に発売されているワーナーによる世界配給版ではなく、香港や中国で公開されたヴァージョンである。

どこが違うか?それはオープニングのタイトル・バックである。

世界配給版のそれは、香港の風景を映し出したものだが、香港版はリーの写真を切り絵風にデザインしたものなのである。正直安っぽくって、センスが全くない代物だが、これはこれで香港らしくて面白い。(それがこれ↓アチョー!)

この香港版ブルーレイは、特典映像で、世界配給版のタイトル・バックが入ってる。リアルタイムで『燃えよドラゴン』を観たぼくにとってはこっちの方が馴染みがあるが、香港へ暮らしてから見ると、ピーク(山頂)から見た香港の風景の変わり具合が面白い。まだIFCもなく、飛行場も九龍の啓徳機場である。70年代初頭の香港がここに保存されているのだ。

世界配給版では、リーの名前とジョン・サクソンの名が同画面で出るが、香港版は、李小龍!李小龍!李小龍!(ブルース・リー)である。ま、当然と云えば当然だが。

(世界配給版 タイトル・バック ↓)

映画の面白さは書く必要もないだろう。というより、これはブルース・リーのためのブルース・リーの映画。彼を全世界にプロモーションした画期的な作品。

物語は、犯罪組織の疑いが高いハン(シー・キエン)の内偵を依頼された少林寺の達人リー(ブルース・リー)が、ハンの主催する孤島での武術トーナメントへ参加する、というもの。

ぼくは中学2年の時、この映画を田舎の映画館に初日に観に行った。二本立でもう一本の映画は何だったか忘れてしまったが、リーの雄叫びと、孤島へ侵入してからのヌンチャクの凄さに「口あんぐり」で観たのを覚えている。

Odoru1711097 土曜日に観て、次の月曜には、一緒に観た友達と学校で「アチョーッ!」とブルース・リーごっこをやった。
それに影響され、周りの友達も次々に観に行ってリーのブームが中学校内で起こった。ぼくらがブームに火をつけたのだ(笑)

当初、『燃えよドラゴン』は日本ではヒットしないだろうと、お蔵入りになりかけたという。日本では空手があり、こんな荒唐無稽な香港アクションは受け入れられないだろうと皆思っていたのだ。実際、当時の映画雑誌「ロードショー」や「スクリーン」の新作映画紹介欄でもその扱いは「B級映画並み」だったのを覚えている。

だが、ふたを開けてみるとぼくらのような少年や若者を中心に大ヒット。ブルース・リーは大ブームとなり、配給会社は、既に亡くなったリーの映画を求めて香港へ直行。リーの(残された)映画のみならず、香港クンフー映画なら何でもいいとばかり大量に公開され、日本でも東映が、当時TV「キーハンター」で人気だった千葉真一を主演に「空手映画」を大量生産することとなったのだ。

映画のみならず、リーに影響された格闘家もその後多く出現し、この映画は、現在の格闘技ブームの「原点」と云っても過言ではないと思う。

香港では、九龍にあるリーの住んでいた家は最近までラブホテルだった。ぼくは残念ながら相手がいなかったので、そのラブホには行けなかったのだが(はぁ)。売りに出された後、買い取ったオーナーが取り壊すと発表したら反発され、結局リーの記念館か何かになると聞いた(あやふやな話ですまぬが)。ま、そうなってくれたら大手をふって行けるのでいいのだが、「ブルース・リーの家に行ってみない?」と口説くチャンスは永遠になくなったわけである。アチョー(笑)

日本で発売中の『燃えよドラゴン』Blu-rayには日本語吹替が収録されているという。ぼくはTV東京「午後のロードショー」放映版をDVD-Rに焼いて持っている。

この香港版は、広東語(DTS HD Master 7.1)、広東語(Dolby TrueHD 7.1)、北京語(Dolby Digital 6.1)、タイ語(Dolby Digital 6.1)の音声。字幕は、中国語、英語、タイ語。1920 X 1080p Full HD。アスペクト比 2.35: 1。Disc Format: 25Gの仕様。

特典映像は、世界配給版のタイトル・バック。予告編。フォト・ギャラリーである。

龍爭虎鬥 ENTER THE DRAGON (1973)

Directed by Robert Clouse
103 mins

17-Nov-09-Tue

燃えよドラゴン (龍爭虎鬥)(Blu-ray)(香港版)

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B003GQSY1M燃えよドラゴン [Blu-ray]
ワーナー・ホーム・ビデオ 2010-04-21

by G-Tools

2009-11-09

『ディストリクト9』 DISTRICT 9

Odoru0811092 ピーター・ジャクソンが製作したSF映画『ディストリクト9』 "DISTRICT 9" である。香港では2009年10月1日に公開となった。

ぼくはこの映画を観たのは10月5日で、もう一ヶ月も前なんである(苦笑)。早くブログに書かなきゃと思ってたんだが、仕事と小六の娘のイベント続きで忙しくなかなか書けなかった。

じつはこの映画、すんごく面白かったのだ。なので、時間が出来た時にゆっくり書こうと思ってたらこーんなに時間が経ってしまったのだった。言い訳はいいから、早く書けって?かしこ、かしこまりました、かしこ。書いてみまっス

脚本・監督はピーター・ジャクソンの弟子、ニール・ブロムカンプ。南アフリカ出身のまだ30歳。今回が長編映画初監督である。

Odoru0811095 この映画『ディストリクト9』は、偽ドキュメンタリー(モキュメンタリー)形式で展開する。最近では、『クローバーフィールド/HAKAISHA』がそうだったが、一瞬本当にあったのか?と思わせるような作り方だ。

舞台は現代の南アフリカ、ヨハネスブルグ。ここに20数年前、宇宙船が降りてきて空中で漂っている映像が映る。人間が中へ潜入してみると、そこにはおびただしい数のエビに似た宇宙人が病気になり横たわっていた。難民と化した宇宙人を地上に降ろし、人間達はディストリクト9(第9地域)に隔離する。

宇宙人を管理する移民局の職員ウイカス(シャールト・コプレイ) は、手狭になった地域からの立ち退きを要求するためにディストリクト9に入る。そこで宇宙人たちと交渉をする最中、彼はあるバラック小屋で、不審なガスを吸ってしまう。それが元で、彼の手はだんだんエビのような宇宙人に変わってしまうのだった…。

Odoru0911096 ご承知の通り、南アフリカはかつて人種隔離政策(アパルトヘイト)があったところだ。おびただしい数のバラックを上空から映している場面は、その歴史的事実を思い出させる。題名はケープタウンに実際にあった、「ディストリクト6」からとられたのだろう。

この映画は、エンタテインメントとしての面白さはすんごくあるのだが、難民となった宇宙人は差別され、悪い奴らは彼らを利用するという現代世界に実際に起こっている人間の愚かさも描かれている。そこも面白い。

前半のちとシリアスな展開が、後半は、ロボコップや「エイリアン2」ばりのアクション映画となる。CGを駆使した映像も迫力があって楽しめた。

Odoru0811097 出演者も、南アフリカの俳優たちなので、なじみがなくって、なので余計シリアスな感じがするのだ。エビのようなエイリアン(実際セリフでこう呼ばれる)も、ちと気持ち悪いがCGでよく出来てる。

脚本にちょっと雑な点もあるが、全体として面白いプロットで、映画としては充分に楽しめる一品と思う。

アメリカでは批評家の評判も良く、大ヒットしたらしく、パート2も作られるやに聞いた。シリーズになれば、またコアはファンができる映画と思う。

日本ではいつ公開になるのか知らんけど、映画ファンは観といた方がいいでしょう。面白いよコレ。

(時間おいて、ゆっくり書いた割にたいした文章じゃなかったな。すまん、みんな。)

DISTRICT 9 (2009)

広東語名: D-9異形禁區

Directed by Neill Blomkamp
112 mins

08-Nov-09-Sun

(予告編 ↓)

2009-11-05

『フェーム』 Fame (2009)

Odoru0511092 香港でも『フェーム』 "Fame"が公開になったので行く。『フェーム』といっても、アイリーン・キャラのじゃないよ。2009年製作のリメイク版なのだ。

1980年製作の『フェーム』は青春群像劇として圧倒的な若さとパワーを持ったアラン・パーカーの佳作である。「エンタテイメント・ウィークリー」誌ではベスト50ハイスクール・ミュージカルにも入っており、ロンドンで舞台化もされ、テレビ・シリーズもあった。
なので、『ハイスクール・ミュージカル』にハマった小六の娘も楽しめるかなと連れて行ってきたのだ。

映画は、ニューヨーク・ハイスクール・オブ・パフォーミング・アートのオーディション風景から始まり、ドラマ、ダンス、音楽クラスの生徒たちの4年間の学生生活をドキュメンタリー風に綴っていくという、80年版と同じような構成。

だが… これ… ちっとも面白くなかったよ。はぁ。アイリーン・キャラ版に遠く及ばない。見事な失敗作である。

Odoru0511095 小六の娘も何度もあくびをしていたし、観た後 感想聞いたら、

「面白くないし、暗い」と話し、寡黙になった。

そうなんである。80年版を知ってるものから見ると、くらーいのである。青春の苦悩を描くのはいいんだが、ほとばしるような若さや熱が全く感じられないのだ。

アイリーン・キャラのような魅力的なキャラもいないし、歌も飛び出さない。

それに、あの有名なランチタイムに、食堂で生徒たちが踊りだすシーンも高揚感に至る途中で終わってしまうという「ヘビの生殺し」状態で、観客は放置されるのだ。

生徒の家庭内の悩みもどうってことないし、恋愛話も「別に」って感じ…

Odoru0511096 演出も、出演者も、楽曲も、全てが盛り下がりっぱなしの約1時間40分だった。

監督のケヴィン・タンチャロエン(Kevin Tancharoen)は、マドンナの振付やブリトニー・スピアーズのビデオを撮ったりした人で、今回が映画初演出だと。なので、80年版『フェーム』をなぞってはいるが、盛り上げ方を知らなかったんだろうなぁ。

出演者も、これでオーディション通ったの?って面々である。それに4年たってもあまり成長したように見えないのも、なんだかなぁ…、である。(劇中のバック・ダンサーとかの方がウマイ感じがするんだもの・笑)

ひょっとしたら、若い人には人気がある出演者なのかも知れないけど、ぼくには魅力はなかったなぁ。出演は(日本語に訳すの面倒なので、英語のまま記します。やる気ないね・笑) Naturi Naughton, Collins Pennie, Kay Panabaker, Asher Book, Kherington Payne, Walter Perez, Anna Maria Perez de Taglé, Paul Iacono, Kristy Flores, Paul McGill, Debbie Allen, Kelsey Grammer, Charles S. Dutton, Megan Mullally など。

Odoru0511097 最後のあたりで、先生と一緒に生徒たちがカラオケ行くのだが、このシーンなんかも、先日観た『(500日)のサマー』のカラオケ・シーンの方が盛り上がってたし(笑)

80年版『フェーム』の曲もオープニングに一瞬かかるだけで、後はない。曲だけでも昔のを聞きたかったなぁ、って感じ。(音楽:マーク・アイシャム)

これは「フェーム fame」(名声)じゃなくて、「フェイル fail」(失敗)だな(笑)

日本では公開されるかどうか知らんが、あんまオススメしまへんなぁ。中学生くらいの若者なら面白いと思うのかも知れないが、これを観に行くなら80年版をDVDで(もう一度)観た方がよっぽどイイと思いマスオさん。

(香港では2009年10月1日から公開となったが、もう終わりそうである。てなことで)

Fame (2009)

Directed by Kevin Tancharoen
117 mins

04-Nov-09-Wed

2009-11-03

『ホワットエバー・ワークス(原題)』 WHATEVER WORKS ウディ・アレン

Odoru0311092 小六の娘の秋のイベントも一息つき、大変だったお父さんに自分で何かご褒美を、なんて思ってたら タイミングよく大好きな映画作家の一人、ウディ・アレンの新作がかかっていたので喜んで行った。『ホワットエバー・ワークス』"WHATEVER WORKS"って、なんのこっちゃ?と思いつつ相変わらずのアレンのシニカルな喜劇を楽しんで来た。

アレンが久しぶりにニューヨークへ戻り撮った作品である。前4作はヨーロッパで撮影されたもの(ロンドンで3本、バルセロナで1本)だが、今回はオープニングのとあるオープンカフェでの初老の男達の会話からニューヨークだ。アレンのファンにはそれだけでなんか嬉しくなってしまう。その会話の最中、主人公のボリス・イェリンコフ(ラリー・デビッド)は、映画館へ金を払って観に来てくれた観客に向けて突然語りだすのである。この辺もアレン・タッチでいいじゃないか。

Odoru0311096 主人公のボリスは、60歳くらいの神経症的な男。妻とのハイソな生活が突然いやになり、マンションの窓から飛び降りてしまい、今は足を引きずって歩く身体になってしまっている。当然妻とは離婚し、今はチャイナタウン近くのアパートで、子供にチェスを教えたりしながら生活している。ある日、アパートに帰りがけ、階段の下にうずくまってる若い娘メロディー(エヴァン・レイチェル・ウッド)に「食べ物を恵んでください」と声をかけられる。彼女は南部から家を飛び出してきた21歳の田舎娘。クリスチャンの家庭で育てられ、世間知らずでウルトラ・ウブな彼女は、ボリスの家で生活を共にするうち、彼と結婚したいと言い出す。ここから、メロディーの母(パトリシア・クラークソン)や、離婚した父(エド・ペグリー・JR)がボリスの家を探し当て、娘を連れ戻そうとやって来るのだが… というお話。

ラリー・デビッド扮する主人公は、メガネで髪が薄くって、本当ならアレンが演じるところかな?と思っていたが、この脚本は今から30年くらい前にアレンがゼロ・モステルのために書いたものなんだと。設定だけ現代に変え、後は殆ど変更しないで撮影されたという。(なので、チャイナ・タウンを始め、ユニクロまで出てくる。その辺も面白い)

Odoru0311095 主人公ボリスは、ラリー・デビッドが演じたために、アレンがやるよりはソフトな感じになったのではと思う。他の役者もエヴァン・レイチェル・ウッド(『アクロス・ザ・ユニバース』『レスラー』)以外は、あまり知名度が高いとはいえないが(毎度アレン映画は)うまい役者をそろえてるので安心して観ていられる。

メロディーの名前をメラニーと間違えて、「それは『風と共に去りぬ』じゃん」と云われたり、フレッド・アステアの映画を夜テレビで観て解説したり、音楽の好みが違ったりと老人と若者のギャップも会話の中にあり面白い。

アレンは、『マンハッタン』('79)でも、劇中若ーいマーゴ・ヘミングウェイと恋をするし、実生活でもミア・ファローの養子と一緒になったりと、ちょっとロリ入ってるのかな?(笑)

ボリスの友人たちとメロディーの母の関係やら、メロディーと若い役者との恋やら、色んなことが起きるが、何がどんな風に働いたとしても(WHATEVER WORKS)、結果こんなもんだよな、っていうアレンのいつもながらの皮肉。

主役も地味で、他の出演者も地味となると日本での公開はどうだろうね。イアン・マクレガーとコリン・ファレルが共演した『カサンドラズ・ドリーム(原題)』('07)でさえ公開されないんだからな。(『カサンドラ〜』ぼくのレビュー↓)
http://nobuyasu.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/cassandras_drea_4bec.html
香港へ来て嬉しいのは、日本ではウディ・アレンの映画は単館で、しかも気取ったトコでしかやんないのだが、香港ではその辺の劇場にかかることである。気楽に観に行けるのは、ファンとしては、なんか贅沢を感じるね(笑)

Odoru0311098 ウディ・アレンというと、『アニー・ホール』('77)でアカデミー賞を受賞した時も、授賞式に出席せず、ニューヨークのクラブでクラリネットを演奏していたというカッコいい話が残っているが、現在でも彼の演奏は続いているのだと。

ニューヨークのホテル・カーライルで、毎週月曜の夜 8:45から "WOODY ALLEN & THE EDDY DAVIS NEW ORLEANS JAZZ BAND"のライヴが楽しめる。(2009年12月7日まで)
http://www.thecarlyle.com/entertainment.cfm

いつか彼のクラリネットを生で聴いてみたいな、と思う今日この頃である。

(香港では2009年10月15日から公開中)

Whatever Works (2009)

Written and Directed by Woody Allen
92 mins

03-Nov-09-Tue

(予告編 ↓ 香港版)

2009-11-01

2度目の『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』 Michael Jackson's THIS IS IT (Second Time)

Odoru0111096 てなことで、小六の娘と日曜日(2009年11月1日)の午後、2度目の『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』を楽しんで来た。ぼくは初日に既に観ていたが、娘は初めてだったので楽しみにしていたのだ。

Hong Kong Recordsで買った "KING OF POP London O2 2009" と書いてある真っ赤なTシャツ着て、劇場へ行く車の中で"THIS IS IT"のサントラかけて、マイコー・モード全開で、ポップコーンとコーラを手に席についた。

いやぁ、2回目でもやっぱ良かったよ。これはマイケルが亡くなる数日前まで撮られたロンドン O2 Arena でのリハーサル映像なのだが、劇場の大画面で観ているとコンサートでマイケルを観ているような錯覚を受ける。ラストのマイケルのストップ・モーションでは2度目でも涙が出そうになった。

コメントでnohachanさんも書かれていたが、この映画は、エンド・クレジットの後にマイケルの映像がまた(ちょこっと)ある。だから映画が終わっても席を立たない方がいい。"Heal the World"メッセージもあり、この映画はマイケルの残した子供たちに捧げられたことも記される(サントラCDにも同じ事が書いてある)。

改めて素晴らしいドキュメンタリーで、来年のアカデミー賞のドキュメンタリー部門でノミネートされないとウソだと思う。
日本では、大ヒットを受けて、2週間の限定公開を延長するとの記事も読んだ。

(『Michael Jackson's This Is It』 予告編 ↓)

小六の娘も、「カッコよかったぁー」と満足していた。あんな凄い才能のある人が亡くなるなんて、「心にぽっかり穴が空いたような気分になるねぇ…」と殊勝な事を云う。なので、

父親「いやぁ、今から思うと、マイケルのコンサートを一度でも生で観ててよかったなぁ」

娘「むかつく。それ自慢?」

父親「いや、もう一度観たかったなぁ、ということ」

娘「サイテー。やっぱ自慢じゃん。アタシだって観たかったわよ!」

と怒らせてしまった(笑) お陰で、DVDが出たら買う事を約束させられたよ。

帰りがけ、車の中から見える月が満月だった。香港のビルの谷間に見える満月は、作り物のように見え、マイケル・ジャクソンのショート・フィルム「スリラー」のそれを思わせる。

…思えば、大学を出て就職した時、ぼくは「唄って踊れるサラリーマンになろう!」と(なぜか)心に誓ったことがある。入社2年目の会社の運動会では、部署対抗の出し物で「スリラー」を踊った。ぼくがマイケルになり、顔を黒く塗って(当時は黒かったのだ!)、段ボールを赤く塗って衣装を作り踊ってウケたっけ(笑)

前回も書いたが、”50歳で、あれだけ歌って踊れるマイケルは本当に凄い”と思う。
50手前のぼくは、改めて「唄って踊れるタコ社長」になろうか!? と半ば本気で思い始めているのであったとさ(笑)

Michael Jackson's This Is It (2009)

01-Nov-09-Mon

(2009年7月からロンドンO2 Arenaで開かれる予定だったマイケル・ジャクソン・コンサート"THIS IS IT"の英国でのCM映像)

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