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2009年10月

2009-10-30

『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』 Michael Jackson's THIS IS IT

Odoru3010092 世界同時公開された映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』 "Michael Jackson's THIS IS IT"が香港でも2009年10月29日から始まったので初日に行って来た。

これはマイケル・ジャクソンが生きていれば、今現在行っていたであろうロンドンでのコンサートのリハーサル風景を記録したもの。はっきり言って「絶品」だった!

冒頭、オーデションで受かったバック・ダンサーたちが、マイケルと踊れることの喜びを語るビデオが流れる。中には感極まる若者もいる。
そして、"Wannna be Startin' Somethin'" で幕をあけるマイケルの踊りは、やはり鳥肌もののかっこよさ。その後続く "Jam" もかっこいい。

舞台監督で、この映画の監督でもあるケニー・オルテガは、「ハイスクール・ミュージカル・シリーズ」を手がけた才人。マイケルの葬儀にも出演していたが、彼のマイケルに対する話し方がとてもジェントルで、尊敬しあってる関係が見て取れる。

バック・ミュージシャンもそれぞれマイケルと同じ舞台に立てることに興奮している。「音」に対するマイケルの感性とセンスの良さは、彼らとの簡単な会話と練習の中で観客に伝わってくる。

Odoru3110095 リハーサルなので、衣装もラフなもので、決してマイケルは「本気モード」ではないが、それでもこれだけの素晴らしい歌声と踊りを見せてくれる。彼のリハは、その辺の並みのアーティストのコンサート以上のものだ。時々、ちょっと本気で踊ったり歌うところはやっぱりスゴイ。

最近のコンサートでは、大画面を使って色んな映像を見せてくれることが多いが、マイケルも"Thriller"など、新しいセグメントを撮り直して使おうとしていた(しかも、3Dで!)。
その中でも、"Smooth Criminal" の時に使おうとしたセグメントは映画ファンには感涙ものだ。

あの『ギルダ』のリタ・ヘイワースが、黒い手袋を脱ぐ有名なシーンで始まり、彼女が投げた手袋を白い帽子とギャング・スーツのマイケルが受け取るのである。それを見ているエドワード・G・ロビンソン、マイケルを追っかけるのがハンフリー・ボガード!なんとも楽しい場面から、あのフレッド・アステアにオマージュを捧げた"Smooth Criminal"へと続くのだ。

マイケルは、現在の地球の自然破壊に強烈な危機感を持っていた。コンサートの最後には、思いを込めた"Earth Song"を歌う。

おそらくアンコールだったのだろう"Billie Jean"の、ほぼワンカットでのマイケルの踊りは、この映画のハイライトである。簡単そうに踊っているが、あんな踊り、マイケルじゃないと出来ないし、見れないゼ。ボキャブラリーがないので、こう言うが「超かっきー」んである。

Odoru3010096 マイケルの未発表曲と云われた(実際は、ポール・アンカとの競作だった)"THIS IS IT"は、エンド・クレジットで静かに流れる。

全編を通して観て、このコンサートがもし行われていたら、素晴らしいものになっていたことは疑いはないし、それまでの悪い評判を払拭する「マイケル大復活祭り!」となったと想像する。そう考えると本当に惜しい。

映画の帰りがけ、"THIS IS IT"のサントラをかけ、車で彼女を送っていった。
マイケルのことをよく知らなかった彼女も「かっこよかった。踊りもだけど、音楽家としての彼の才能もスゴイねぇ」と話してた。これは、マイケルのファンでなくても充分楽しめる内容のドキュメンタリー映画だと思う。

センシティヴなマイケル・ジャクソンのこのコンサートにかける真摯で真面目な姿勢(だが、その真面目さゆえに彼は神経をすり減らし、睡眠薬の多量摂取に繋がったのかもしれない)。一人の男が、集中して自分の仕事に没頭する姿。それは男から見てもマジでかっこいい。

いやぁ、それにしても、ぼくより年上で、当時50歳のマイケルがあれだけ歌って踊ってるのを見て、「俺も頑張んなきゃなァ!」と思わされたなぁ…(←何をだ!?歌と踊りか?・笑)

全世界で 2週間しか、映画館で観れないんだよ。大画面、大音響でぜひ!
ぼくも日曜日、娘と2回目へ行く予定(笑)

MICHAEL JACKSON'S THIS IS IT (2009)

Directed by Kenny Ortega
111 mins

30-Oct-09-Fri

B002YWYYBSマイケル・ジャクソン THIS IS IT (Amazon限定スチールブック仕様/完全数量限定/特製ブックレット付き) [Blu-ray]
Sony Pictures Entertainment 2010-01-27

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マイケル・ジャクソン
SMJ  2009-10-28

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2009-10-28

マイケル・ジャクソン THIS IS IT オリジナル・サウンドトラック CD Michael Jackson / THIS IS IT

マイケル・ジャクソン THIS IS IT オリジナル・サウンドトラック デラックス・エディション(初回生産限定盤)

10月は、娘のビッグ・イベントが続き(運動会、秋の音楽会、修学旅行など)、仕事を持つ父子家庭の我が家は忙しかった。香港の日本人小学校は、1学期の後半は豚インフルの影響で殆ど休みとなり、2学期になり土曜授業もあったのでホント大変でした。なので、ちょっとブログの更新も出来ずにいたのだが、やっと落ち着いてきたなぁと思っていた昨日、一本の電話がかかってきた。

「旦那、マイコー・ジャクソンの新ネタが届いてるあるよ。取りに来るアルヨ」

電話の主は、Hong Kong Records のおっちゃん。「予約するとポスター(限定版)あげるよ!」という広告を見て、(オマケに弱いぼくは)予約していたのだ。

映画は香港でも明日(2009年10月29日)から公開となる。そのサントラと聞いていたので、この2枚組CDを購入したのだった。(HKD125 = 約1465円)

考えてみると、マイケルのライヴ音源CDはオフィシャルには発売されていない。この『THIS IS IT』はリハーサルとはいえ、ライヴ音源なら初のリリースとなる。
期待にあそこを膨らませ、もとい胸を膨らませ、プレーヤーにかけた。

最初の曲は、"Wanna Be Startin' Somethin'" である。イントロがかかったときに「おぉ、これがコンサートのオープニングなら盛り上がるだろうナァ」とわくわくした。が、歌になったら、あんとマイケルのCDの声ではないか!!次の曲も、その次の曲もCDとおんなじ… アチョー!これ、サントラとは名ばかりで、ベスト盤じゃん!?

もちろんロンドンで行われるはずだったコンサートの曲順に合わせて曲を並べているし、音もよくなってはいる。けど、ライヴ音源を期待したムキには期待外れな結果となってしまっている。

2枚目のボーナストラックもDEMOを集めた12分ほどのもので、ぼくにはさほど目新しさも感じなかったな。4番目の"Planet Earth"はマイケル自身が詩を朗読したものだった。

新曲の「THIS IS IT」はポール・アンカとの競作というのがリリース後にわかったそうだが、出す前に調べりゃいいのにね。スタッフは蔵出しして、「えーのがあったから使ってみよ。これやがな!(THIS IS IT)」と出したんやろうな。

CDジャケットは、本のようになっていて、リハの写真など36ページあり、これはイイと思う。中に、もう既に『THIS IS IT』のブルーレイ、DVDの広告があったので笑った。

今朝、ロケフリでフジTV「とくダネ!」を娘と見ていたら、スマップの中居くんが、LAから生中継で、これから『THIS IS IT』のプレミアへ行くと話していた。このプレミア後に世界同時公開となるのだろう。

香港でも、今夜11PMの上映から公開となる。ぼくは明日、夜の回を予約してます。
CDは期待外れだったけど、映画は期待してるアルよ。

けど、「リハの映像を、ただつないでるだけでしょ?」と小六の娘が言い放った言葉が、案外当ってるような気もしないではないのだが…(笑)

MICHAEL JACKSON / THIS IS IT

28-Oct-09-Wed

マイケル・ジャクソン THIS IS IT オリジナル・サウンドトラック デラックス・エディション(初回生産限定盤) マイケル・ジャクソン THIS IS IT オリジナル・サウンドトラック デラックス・エディション(初回生産限定盤)
マイケル・ジャクソン

曲名リスト
1. スタート・サムシング
2. JAM
3. ゼイ・ドント・ケア・アバウト・アス
4. ヒューマン・ネイチャー
5. スムーズ・クリミナル
6. ザ・ウェイ・ユー・メイク・ミー・フィール
7. シェイク・ユア・ボディ
8. キャント・ストップ・ラヴィング・ユー
9. スリラー
10. 今夜はビート・イット
11. ブラック・オア・ホワイト
12. アース・ソング
13. ビリー・ジーン
14. マン・イン・ザ・ミラー
15. THIS IS IT (新曲)
16. THIS IS IT (新曲) (オーケストラ・ヴァージョン)

1. あの娘が消えた (Demo)
2. スタート・サムシング (Demo)
3. 今夜はビート・イット (Demo)
4. プラネット・アース (Poem)

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Sony Pictures Entertainment 2010-01-27

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2009-10-19

『セレブレイション~マドンナ・オールタイム・ベスト』 CD DVD Madonna / Celebration

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今、当地香港の Hong Kong Records でマドンナの『セレブレイション~マドンナ・オールタイム・ベスト』 "Madonna / Celebration" のCDとDVDを同時に買うと、この缶バッチ(6個)がついてくる。

ぼくは先に発売されたCDだけ買おうと思いレジに行ったら、店のおねえさんが「DVDも一緒に買うと景品くれるアルよ」と云うので、待ってたのだ(笑) いくつになっても「おまけ」に弱い俺(苦笑)

今回のベストは、CD2枚組は全36曲(1枚組は18曲)、DVDには47曲も入っている、まさに「オールタイム・ベスト」になっている。それに「ライク・ア・ヴァージン」や「ライク・ア・プレイヤー」などリマスターされ音質もパワーアップされている。

マドンナより少し年下の自分は、彼女もリアルタイムで見てきたアーティストの一人だ。「ライク・ア・ヴァージン」のヒットでセンセーショナルに登場し、スキャンダラスな物議をかもしながら、一歩一歩大物にのし上がって行き、今やクィーン・オブ・ポップと呼ばれるまでの超大物となった。

今回のCD、DVDではこれまでのマドンナの足跡を全て見れるようになっている。特にDVDのプロモを眺めていると、80年代当時のチープな映像が、成功の階段を上がるにつれ、豪華なセットや凝った映像に変わっていく様が見れて面白い。

「エクスプレス・ユアセルフ」のプロモなど、80年代後半当時「エッチやなぁ…」と思い、レーザーディスクのプロモ集を買ってこっそり見てたのを思い出すが(笑) 今見ると、拍子抜けするくらい「ふつー」なんである。

12歳の娘とチャプターで飛ばしながら、DVDを見たのだが、ラストに入ってる新曲「セレブレイション」では、ミニスカートで、マドンナ、腰をガンガン振る振る… あまりのエロさに、見せてるこっちが恥ずかしくなっちゃったよ(額から汗が出た)。 あげく、「早く寝なさい!」なんて娘に言ってるんだもんなぁ。こっちが「見ない?」って聞いたくせにね。悪い父親だー!(爆)

ま、そーいった意味で(←どーゆー意味じゃ!)どなたにも楽しめるマドンナでした(ん?)。ソーリー。

MADONNA / CELEBRATION

19-Oct-09-Mon

B002J951A4 セレブレイション~マドンナ・オールタイム・ベスト(2枚組) CD
ワーナーミュージック・ジャパン  2009-09-30

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セレブレイション~マドンナ・オールタイム・ベスト セレブレイション~マドンナ・オールタイム・ベスト CD

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CELEBRATION [DVD] CELEBRATION [DVD]

曲名リスト
1. バーニング・アップ
2. ラッキー・スター
3. ボーダーライン
4. ライク・ア・ヴァージン
5. マテリアル・ガール
6. クレイジー・フォー・ユー
7. イントゥ・ザ・グルーヴ
8. リヴ・トゥ・テル
9. パパ・ドント・プリーチ
10. トゥルー・ブルー
11. オープン・ユア・ハート
12. ラ・イスラ・ボニータ
13. フーズ・ザット・ガール
14. ライク・ア・プレイヤー
15. エクスプレス・ユアセルフ
16. チェリッシュ
17. ヴォーグ
18. ジャスティファイ・マイ・ラヴ
19. エロティカ
20. ディーパー・アンドディーパー
21. レイン
22. アイル・リメンバー

1. シークレット
2. テイク・ア・バウ
3. ベッドタイム・ストーリー
4. ヒューマン・ネイチャー
5. アイ・ウォント・ユー
6. 愛をこえて
7. フローズン
8. レイ・オブ・ライト
9. ザ・パワー・オブ・グッバイ
10. ビューティフル・ストレンジャー
11. アメリカン・パイ
12. MUSIC
13. ドント・テル・ミー
14. ホワット・イット・フィールズ・ライク・ア・ガール
15. ダイ・アナザー・デイ
16. ハリウッド
17. ラヴ・プロフュージョン
18. ハング・アップ
19. ソーリー
20. ゲット・トゥゲザー
21. ジャンプ
22. フォー・ミニッツ(feat.ジャスティン・ティンバーレイク・アンド・ティンバランド))
23. ギヴ・イット・トゥ・ミー
24. マイルズ・アウェイ
25. セレブレイション

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2009-10-14

『(500)日のサマー』 (500) Days of Summer

Odoru1410092 香港でも映画『(500)日のサマー』"(500) Days of Summer" が公開になったので行く。アメリカで評判をとっているインディペンデント系のラブコメと聞いていたので、コンカツ中の彼女を誘って行って来た。

トム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は建築家を夢見ているが、今はグリーティング・カードを作る会社に勤めている男。ある日社長秘書としてやってきた魅力的なサマー(ズーイー・デシャネル)に一目惚れしてしまう。”ザ・スミス”が好きという共通点は見つけたものの、なかなか話もできないでいたが 1ヵ月後会社のカラオケ・パーティで二人は初めて打ち解ける。

トムは映画『卒業』のような、運命の人がいると思ってるタイプだが、サマーは「運命の人なんていない。ボーイフレンドもいらない」というタイプ。会社のコピー室でサマーはトムにいきなりキスをし、それから楽しいデートを重ね、トムはサマーに夢中になるが、サマーは段々トムと距離を置くようになっていく…

Odoru1410095 『(500)日のサマー』という題名のごとく、これはトムがサマーに出会ってから500日間のお話。構成として面白いのは、(出会って)280日目→1日目→488日目 など500日の間を行ったり来たりするところだ。

恋をしてる時の楽しくてしょうがない気分のトム(街中が踊りだし、ミュージカルと化す)と、彼女にふられそうでどよよ~んとした気分のトムを並べるとその落差が笑えるのだ。

サマーを演じるズーイー・デシャネルは、『イエスマン "YES"は人生のパスワード』でも、奔放なロッカーを演じてたが、今回のサマー役は彼女にドンピシャで、トムが夢中になるのもうなずける。カラオケの帰りがけ、"You like me?"とトムに聞く場面などぞくぞくしたし、自分では悪気はないが、結果的に男を振り回すというのはこのコなら仕方ないなという感じなのだ。

ぼくは初めて見たが、トム役のジョセフ・ゴードン=レヴィットは、またしょぼーい男を好演している。決して草食系というわけではなく、恋をして少しオトナになる姿は清々しい。

Odoru1510096 最近アメリカでは、こういった男を主人公にしたラブコメが多く作られているのだが、日本ではウケないのか中々公開されない。ぼくが知ってるだけでも『デフェネトリー メイビー』や『ゴーストタウン』なんてとても出来がいいのだけれど。

(この『(500)日のサマー』は来年(2010年)1月に日本でも公開予定です。)

イケア(IKEA)でのデート場面や、彼らの部屋のインテリアのセンスの良さ、LAの公園での会話などの演出も洒落ている。大声で「アレ」を叫んだり、ラストのセリフの「オチ」まで楽しめるウェルメイドなラブコメ。

若い男はこういう映画で勉強するもよし、デートで観るもよし。ぼくの彼女も楽しんでくれたみたいで、よかったよかった(笑)

(500) Days of Summer  (2009)

Directed by Marc Webb

95 mins

14-Oct-09-Wed

2009-10-06

NHK 「矢沢永吉 60歳のロックンロール ~東京ドーム ライブ&ドキュメント~」 E. YAZAWA ROCK'N'ROLL

ROCK'N'ROLL

NHKで「矢沢永吉 60歳のロックンロール ~東京ドーム ライブ&ドキュメント~」が日曜の夕方放送された。(2009年10月4日PM5:00~6:00)

この日は、小六の娘の小学校の運動会だった。アバディーン(香港仔)にあるきれいな緑の芝生のグランドで走り踊る娘を見て帰り、リビングでゆっくりビールを飲みながらロケフリでこの放送(香港時間では4時から)を観た。ビールはエビスだ。サントリー・プレミアム・モルツは香港では売ってないからね(笑)

2009年9月19日、東京ドームで行われた矢沢永吉60歳を記念したコンサートと、インタビューやリハーサル風景で構成された1時間のドキュメンタリー。

コンサートのライブ映像では、「ワン・ナイト・ショー」から、「傘」「Flesh and Blood」「ラスト・シーン」「Somebody's Night」「Maria」「安物の時計」「コバルトの空」「長い旅」などがダイジェストで流れる。サプライズ・ゲストで来た氷室京介と甲本ヒロトと一緒に歌う「黒く塗りつぶせ」も”サイコー”だ!娘のyokoとのさりげない共演もいい。

香港へ来る前は毎年武道館へ行っていた身には「あー行きてー!」と思わされる。矢沢永吉のライブは本当にスゴいからね。アレを経験すると他のどんなアーティストのライブも物足りなく感じてしまうほど。

Rock Opera Eikichi Yazawa [DVD]
矢沢永吉
B00022M4WS

毎年武道館へ行きたいと思うのは、永ちゃんから年末に元気をもらうためだった。それに毎年そのライブの2時間だけは自分は「17歳に戻って」楽しんでいたから。

会場の雰囲気も1時間も前から、「エーちゃん エーちゃん」の大合唱。あたかも教祖さまに会いに来る信者の集会なのである(笑)

ぼくが永ちゃんを好きになったのは、行った高校が不良の集まる男子校だったからに他ならない。みんなツッパって、頭はギャオスみたいで、族に入ったりしてたので、永ちゃんはヒーローで、あたかも「必修科目」だったのだ。ちょうどキャロルを解散して、ソロになった頃、クラスで番を張ってた奴に、レコード借りてハマり、日本のロック・ソロアーティストとして初の武道館公演の録音「スーパー・ライヴ 日本武道館」('77)は何度聴いたかわからない。荒削りなロックだが、最高だった。

スーパー・ライヴ 日本武道館
スーパー・ライヴ 日本武道館 矢沢永吉

おすすめ平均
stars矢沢ロックの原点ここにあり
starsこれを聞かずに矢沢を語るな!!

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当時ファンの間ではバイブルと評された名著「成りあがり How to be BIG - 矢沢永吉激論集」。普段マンガしか読まないクラスの奴らもこれだけは読んでいたものだ。成功の階段を上がっていく永ちゃんは、落ちこぼれた男達に「上昇志向を持て」と身体を張って教えてくれていたような気がする。「学歴なんかなくてもビッグになれるぜ」と。だから好きになったのだ。そんな男は多いと思う。

今回のドーム公演でも話していたエピソードの一つ「リメンバー佐世保」。客が全く入らなかったキャパ1200人の佐世保の会場を次の年に満員にした話。当時永ちゃんはこう話した、「(男の戦い方は)一度目、散々な目にあう。二度目、落とし前をつける。三度目、余裕」と。その雑誌の切り抜きをぼくは青色の下敷きに入れていつも眺めて自分を鼓舞していたものだ。青春時代の懐かしい(ちと恥ずかしい)思い出だが、その後の人生でも、その言葉で何度か救われ、実践したのも事実である。

成りあがり How to be BIG―矢沢永吉激論集 (角川文庫)
4041483034

番組のインタビューでは、永ちゃんがあの独特の語り口で60歳になった今の心境を語る。
娘がパソコンやりながら横目で見つつ、「お父さん、エーちゃんってなんでこんなにかっこつけてんの?」と聞いてきた。
「うーん、彼は自分が世界で一番かっこいいと思ってるからな」父はそう答えた(笑)

だが、高校生の頃から見続け、聴き続けた矢沢永吉の語る姿は、ぼくにはもう「伝統芸」のように思えた。永ちゃんは、理路整然というより、<感性>で語る人だから、こっけいに映るかも知れないが、いつまでたっても熱く語る姿はファンには嬉しいものだ。

60歳と還暦になり、もうギラギラした上昇志向はないものの、余裕をかましながら、楽しんで高みを目指す永ちゃんは男としてかっこいいと思う。今回の4年振りのオリジナル・アルバム「ROCK’N’ROLL 」はホント”直球勝負”の名盤である。どの曲もよくって、何度聴いても飽きないぜ!Loser、って感じ。

B002COC9GU ROCK'N'ROLL
矢沢永吉
GARURU RECORDS  2009-08-05

by G-Tools

NHKでは、今回のドーム・コンサートの模様をハイビジョンとBSで10月中に放送する。日本の友達に頼んで録ってもらわねば!

矢沢永吉に関しては、書き出すと”止まらない Ha~Ha”になる。今回はこの辺にしておこう。考えてみたら青春時代からずっと聴き続けてるのんだものな。そんなアーティストにめぐり合えたのも幸せなこととおっさんになった自分は思うのであった。

(今回のドキュメンタリーの永ちゃんの名言はこれ→ 「テンポがおちょいよ」)

矢沢永吉 60歳のロックンロール ~東京ドーム ライブ&ドキュメント~
Sunday, 4th October, 2009., 17:00 - 18:00 NHK

(再放送予定 2009年10月10日(土) 午前1:25~午前2:25)

06-Oct-09-Tue

2009-10-04

『黄金の腕』 DVD The Man With The Golden Arm

黄金の腕

前回、ジャズ・シンガー アニタ・オデイのドキュメンタリー(Anita O'Day The Life of a Jazz Singer) の記事でドラッグの問題を書いたが、日本でもこの夏(2009年)の大問題だったかきピー、もといのりピー(酒井法子)の麻薬逮捕がいまだ報道されており、それで思い出したのが、フランク・シナトラ主演の映画『黄金の腕』('55) "The Man With The Golden Arm"である。

古い映画でしかも白黒だが、この映画は麻薬の恐ろしさを描いたという意味でとても社会的に意義のある映画で、ぼくも中学1年の頃だったと思うが、TV(月曜ロードショー)で観て、麻薬中毒の恐ろしさを知りその後「麻薬はやらないぞ」と思わせてもらった映画なのである。そーゆー意味で抑止力のある映画なのだ。

Odoru0410093 プロットはこうだ。半年間の刑務所暮らしで医者と出会い麻薬中毒からやっと立ち直ったフランキー(フランク・シナトラ)は、妻ゾシュ(エレノア・パーカー)の元へ帰って来る。彼女はフランキーの飲酒運転のため下半身不随となり、今は車椅子の生活を余儀なくされている。フランキーの仕事は賭博のディーラーだ。あまりの凄腕に「黄金の腕」と呼ばれていたが、本人は足を洗ってドラマーとして再出発しようと考えていた。余りにゾフィに依存され、ドラマーとしての仕事も反対され、むしゃくしゃしたフランキーは、「これが最後」とまた麻薬に手を染めてしまう…。

麻薬中毒になってしまった後の禁断症状。麻薬を抜くため、部屋に監禁され寒さにふるえるフランク・シナトラ。彼の演技のおそらくベストと呼んでいい熱演(オスカー助演賞受賞の『地上より永遠に』('53)もあるが)により、麻薬に手を染めた人間の恐怖を描いた、これは社会派オットー・プレミンジャー監督の傑作である。

フランキーを救ってくれるのは、酒場のホステスで元カノのモリー(キム・ノヴァク)。フランキーのことを想う彼女は、フランキーの夢を肯定し、前向きな考え方に変えるよう仕向ける。

車椅子のゾシュは、フランキーにしがみつきたいがために、実際は歩けるようになっているのに車椅子から立とうとしない。モリーも孤独を癒すため、ヒモのようなダメ男と付き合ってる。フランキーも「これが本当に最後」と云いながら、麻薬中毒の深みに落ちていく。つまりここにいる人間は皆何かに「依存」しているのだ。

人は誰も弱い。誰かによっかかったり、酒や薬物に「逃げたい」と思うときがある。だが、それに「依存」してもそれで<幸せ>にはなれないのだ。この映画は、そのことを教えてくれる。

B00143XE00 The Man with the Golden Arm
Sam Leavitt
Warner Home Video  2008-05-13

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ぼくが持っているこの映画のDVDは、2008年アメリカのワーナーから発売されたリストア版。日本で売ってるパブリック・ドメインのものを見慣れた目から観るとウロコが落ちるほど(←意味が違うが・笑)キレイな映像である。Region 1だがシナトラ好きはこっちを持ってた方がいいでせう。アスペクト比も1.33: 1ではなく1.77: 1だし、特典でメイキング・ドキュメンタリーもついてるし。

そのパブリック・ドメインものの中で、日本での珍品、というかレアなぼくのコレクションは、2004年にカバヤ食品から発売された玩菓子「水野晴郎シネマ館」の『黄金の腕』である。これは、ガム1枚のおまけにDVDがつくという(←逆じゃねーか?・笑)もので、水野センセーの解説が映画の前と後ろにあるのに、値段がたったの300円(税抜)という代物。大井町のイトーヨーカドーで他の作品と共に大人買いしたものだ。まだ元気だった頃の水野センセーの「いやぁ、映画って本当にいいもんでスねー」が入ってるので捨てられないのである(笑)

http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040625/kabaya.htm

もうこのお菓子(?)は売ってないので、現在日本では500円以下のDVDしか手に入らないが、教育として、中学生や高校生に学校で見せたりするにはいいのではないかと思う。

映画史上初めてモダン・ジャズを使用したエルマー・バーンステインのスタイリッシュな音楽。ソール・バスのアートなタイトル・バック。白黒でも古さを感じさせないモダンなタッチで麻薬中毒の怖さを描く。

当時23歳のキム・ノヴァク(『めまい』『ピクニック』)の香り立つ色っぽさも含めて、見応えのする映画。男子高校生も意外と飽きずに観れるんじゃなかろーか?(笑)

The Man With The Golden Arm (1955)

Directed by Otto Preminger

B&W 119 mins

04-Oct-09-Sun

B000M06G4W 黄金の腕 [DVD] FRT-165
ファーストトレーディング  2006-12-14

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ソール・バスのタイトル・バック

2009-10-03

『アニタ・オデイ ザ・ライフ・オブ・ア・ジャズ・シンガー』 DVD Anita O'Day The Life of a Jazz Singer

Anita O'Day: Life of a Jazz Singer (2pc) [DVD] [Import]

Anita O'Day: The Life of a Jazz Singer (2pc) [DVD] [Import]

ジャズ・ファンなら楽しめそうなDVDを見つけたので紹介しよう。
『アニタ・オデイ ザ・ライフ・オブ・ア・ジャズ・シンガー』"Anita O'Day The Life or a Jazz Singer"という2枚組のDVD(2009年7月21日発売)。この作品は、2008年度 サテライト・アワード ベスト・ドキュメンタリー賞受賞作品。

(サテライト・アワード "Satellite Award" とは、インターナショナル・プレス・アカデミーという、主に芸能ニュースを扱うマスコミが中心になって作られた組織で、毎年功績のあった映画や俳優に送られる賞のこと)

ジャズが好きで、映画も好きな人にはわかってもらえるだろうが、このカバー・アートのアニタ・オデイの横顔の写真は、バート・スターンの傑作ジャズ・ドキュメンタリー『真夏の夜のジャズ』('59)の時のもの。この表紙をぼくは Hong Kong Records で見た時にすぐに買う気になったのだ。

B00008KKTI ジス・イズ・アニタ
バディ・ブレグマン・オーケストラ アニタ・オデイ
ユニバーサル ミュージック クラシック  2003-04-23

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アニタ・オデイは、アメリカの女性ジャズ・シンガーの中でも最高の歌手の一人であり、白人女性として初めて世間に認められたジャズ・ヴォーカリストである。

彼女は、ビリー・ホリディ、エラ・フィッツジェラルド、サラ・ヴォーン(全て黒人歌手)と並び称されるとこのドキュメンタリーの中で語られるような偉大な歌手であったが、その生涯はきらびやかなものではなく、辛苦をなめたものだった。

ジーン・クルーパ、スタン・ケントンのバンドでソロをとり、脚光をあびるが、その裏で酒やヘロインにおぼれ、稼いだ金は全てドラッグへ消えていくという悲惨な生活を送る。これは1940年代からの彼女の人生の足跡を追いながら、(死ぬ直前までの)彼女自身のインタビューを含む一人の女性シンガーの人生の記録。

あけすけに何でも話すアニタ・オデイ。結婚・離婚、刑務所生活、ドラッグ…だが彼女は、何を失っても、歌うことだけは失わなかった。だから、ヘロイン中毒からも生還できたし、84歳になっても、新たにレコードをリリースできたのだろう。

B000EQHXBE Indestructible (Dig)
Anita O'Day
Kayo Stereophonics  2006-04-18

by G-Tools

彼女は、白人にもかかわらず天性のノリで、次々とジャズの名演を披露していく。このドキュメンタリーでも数々の彼女のビデオを見る事ができる。

決して肯定はしないが、彼女がヘロインをやっていたと自ら認めた時に撮影されたスエーデンでのライブ映像は、正直「スゴイ」。開放感があるためか、そのスピードに拍車がかかり、かつ正確な歌詞で見事にスイングしているのだ。(名演の陰にドラッグあり)

彼女は、けれども20年間のヘロイン中毒から抜け出せた時、「やっとフリーになれた」と語る。あの時代は、ジャズ・ミュージシャンのみならず、ドラッグの犠牲となった人間が多かった。もし薬をやってなかったら、アニタ自身も財産が残せたのにと関係者も語る。

このドキュメンタリーの中では、アニタ・オデイが1963年の初来日時、TBSテレビへ出演したときの貴重なライブ映像も見る事が出来る。
日本語字幕もついており、日本のAmazonではRegion 1となっているが、実際はリージョン・オール、なのでドコでも見れます。

2枚目のボーナス・ディスクには、ドキュメンタリーで使用した、『真夏の夜のジャズ』の名演「スィート・ジョージア・ブラウン」(このときもヘロインやっていた)などのライブ映像がノーカットで入ってる。

今でこそマントラ(古い?)が歌詞をつけて歌う「フォー・ブラザーズ」というサックス4本並べて演奏するナンバーを、アニタはそのうちの一本をサックスではなく、歌声で演奏するという至芸も見る事が出来る。

アニタ・ファンには嬉しい映像の数々。アニタ・ファンのみならず、ジャズ・ファンや音楽ファンにも楽しめるドキュメンタリーである。

Anita O'Day The Life of a Jazz Singer (2007)

Directed and Produced by Robbie Cavolina and Ian McCrudden

93 mins

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