« 『サブウェイ・パニック』 DVD The Taking of Pelham One Two Three | トップページ | 『ロシュフォールの恋人たち』 デジタル・リマスター版 DVD Les Demoiselles de Rochefort »

2009-09-05

『サブウェイ123 激突』 The Taking of Pelham 1 2 3

香港でも2009年9月3日から公開になった映画『サブウェイ123 激突』"The Taking of Pelham 1 2 3" へ行く。

Odoru0509092 前回書いたように、この映画は1974年製作の『サブウェイ・パニック』のリメイクである。原作は、ジョン・ゴーディのベストセラー小説。今回は、設定が2009年の現代なので、どのように監督のトニー・スコット(『トップ・ガン』『デジャヴ』)が料理するのか、興味を持って観た。

ニューヨークの地下鉄、ペラム駅 1:23PM発の列車は、運行途中に緊急停止した。その列車は、乗客19人を乗せた1両目だけ切り離し、4人の男にハイジャックされていたのだ。無線連絡した地下鉄運行指令室のガーバー(デンゼル・ワシントン)は、応答してきたライダー(ジョン・トラボルタ)と名乗る男から「現金1000万ドルを1時間以内に届けろ。遅れた場合は1分毎に1人ずつ人質を殺す」と要求される。NYPDの交渉担当官カモネッティ(ジョン・タトゥーロ)がかけつけ交渉を交代するが、ライダーはガーバーが代わったことに激怒。運転士を射殺して、ガーバーを交渉相手にすることを要求する。ガーバーは、人質を救うべく、犯人との難しい交渉を続けていくのだが…。

Odoru0509095 現代のニューヨークを舞台にしているだけあって、タイトルバックは軽快なラップで始まる。そのタイトルが終わる頃に、犯人たちは列車のハイジャックに成功している。展開が早い。
ぼくは先日『サブウェイ・パニック』を観たばかりなので、どうしても比較して観てしまう。以下、74年版と09年版の違いをわかった限り上げてみようと思う(ストーリー展開の違いは書かない)。

・74年版のガーバー(ウォルター・マッソー)は、地下鉄公安局の警部補だったが、09年版のワシントンは地下鉄運行司令官。
・原題 "The Taking of Pelham One Two Three" が "The Taking of Pelham 1 2 3" と数字になった。
・身代金の額が、100万ドルから1000万ドルと10倍になった。(※『サブウェイ・パニック 1:23PM』('98)というリメイク版TVムービーでは500万ドル)
・犯人のボス、Mr.ブルー(ロバート・ショー)の名がライダー(トラボルタ)になっている。これはブルーが犯行用の名で、本当の名前がバーナード・ライダーだったから。
・74年版では、東京の地下鉄のおエラいさんがNYを訪ねて来てギャグになるが、今回はガーバーが日本製の地下鉄車両導入で賄賂をもらったのではないかという設定になっている。
・74年当時にはなかった、携帯電話、ラップトップ、Wi-Fi(無線LAN)といった機器が登場する。
・ワシントンが着ているシャツとネクタイの色(黄色とチェック柄)は、マッソーが着てたものと全く逆の色使いになっている。

The Taking of Pelham 123 (Original Motion Picture Soundtrack)
The Taking of Pelham 123 (Original Motion Picture Soundtrack)

今回のリメイク版は、ワシントンとトラボルタという大スターによるアクション大作になっている。スピード感もあり、面白く観れたが、カメラワークがせわしなかったりして、ぼくは74年版に軍配を上げる。サスペンスも含め『サブウェイ・パニック』にあった<コク>が足りないと思う。

Odoru0509096 けど、犯人役のトラボルタが思いのほかよかった。首に入れ墨をして、高級時計ブライトリングをして、いつキレるかわからない男(実際キレる)を熱演している。彼は『ソードフィッシュ』といい、悪役がいいね。
ただ、プライベートでは今年1月に16歳の息子、ジェットさんが休暇先のバハマで急死した。そのため、この映画のプロモーションには参加しなかったという。父親としての哀しみを思うと本当にお気の毒に思う。

この『サブウェイ123 激突』は、『サブウェイ・パニック』を知らないで観ると楽しめる映画だと思う。デート向きというより男の映画だが、デンゼル・ワシントンの家族を想う気持ちは共感できるぞ。

身代金の額が35年で10倍になった。そのインフレ率を考えると、アメリカのマネー至上主義の経済が膨張したのもわかるような気がした。色んな意味で時代の流れを感じてしまいましたとさ。

日本でも2009年9月4日より公開中。

THE TAKING OF PELHAM 1 2 3 (2009)

Directed by Tony Scott
105 mins

05-Sep-09-Sat

サブウェイ・パニック [DVD]
サブウェイ・パニック [DVD]

サブウェイ123 激突 (小学館文庫)
伏見 威蕃
4094082832

ソードフィッシュ [Blu-ray]
B001AHAGRE

« 『サブウェイ・パニック』 DVD The Taking of Pelham One Two Three | トップページ | 『ロシュフォールの恋人たち』 デジタル・リマスター版 DVD Les Demoiselles de Rochefort »

映画 2009年」カテゴリの記事

コメント

観ました(笑)
なんともはや・・・でした。
地上に上がってからが、最近の大物出演アクション映画のパターンになってしまうので、残念。トニー・スコット監督はおっさんなのに、若いですなぁ。目がチカチカしました。

>佐藤利明さん

あはは。笑いました。目がチカチカしたのは、地上に上がるからですよね。地下鉄の映画なのに(笑)
結構、日本では評判がいいようなので、あれ?と思ってるのですが…。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/214085/46129797

この記事へのトラックバック一覧です: 『サブウェイ123 激突』 The Taking of Pelham 1 2 3:

« 『サブウェイ・パニック』 DVD The Taking of Pelham One Two Three | トップページ | 『ロシュフォールの恋人たち』 デジタル・リマスター版 DVD Les Demoiselles de Rochefort »

2017年2月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
無料ブログはココログ