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2009-06-10

「ミクロの決死圏」 DVD Fantastic Voyage Special Edition

昨日(2009年6月9日)の深夜、NHK BS2で60年代SF映画の傑作「ミクロの決死圏」が放送された。ぼくは観る事が出来なかったので、棚からDVDを出してきて久しぶりにプレーヤーにかけてみた。

Odoru1006097 我が家には2枚の「ミクロの決死圏」のDVDがある。1枚は日本版(70年代に東京12チャンネル・木曜洋画劇場でやったときの吹替え付)、そしてもう1枚は2007年発売の北米版である。

この北米版は、日本版にはない特典映像が付き、映像もリストアされている。
特典映像では、CGのない60年代に、当時の特撮技術ではとても難しかった体内の映像を創り出した話や、音楽のレオナード・ローゼンマンの素晴らしいスコアの話などが聞ける。
予告編やポスターギャラリー(日本のポスターも)などもあり、ぼくのような「ミクロの決死圏」ファンには嬉しい内容である。

アメリカに亡命した科学者がスパイ一味の襲撃を受け、脳内出血でコーマ状態となる。彼を救うため集められた科学者グループは、特殊潜航艇プロテウスに乗り込みミクロ・サイズとなり体内に入る。スパイの妨害などの困難にあいながら、果たして制限時間1時間で、内部からの手術が成功できるのか?

もうこの手術を内部から行う、しかも医者や科学者をミクロ化して!というアイデアが秀逸である(これ以前に、手塚治虫先生がアトムのエピソードで同じアイデアの物語をアニメ化しているので、それがネタ元との話もあるが)。

Odoru1006098 60年代当時、ちょうど小学生だったぼくは、この映画がホントに観たかったが、親につれてってもらえず(商売してて忙しかったので)、町に貼られたこの映画のポスターを学校帰りに穴があくほど眺めていたことを思い出す。

そんな憧れの映画を観れたのは、中学の頃、上に書いた吹替え版のテレビだった。小さなブラウン管でも、「体内って、血管の中って、こんなになっちょるのか?」と口をあんぐりあけて観た。途中、空気が足らなくなったり、仲間の一人がスパイだったりと、脳にたどり着くまでにもハラハラする場面がいっぱいで本当に面白い映画だと感心した。

宇宙船のような潜航艇のフォルムもかっちょいいし、ラクエル・ウェルチも、白い潜水服のようなピタッとした衣装で胸元を強調し、出来ることならその服のジッパーになりたいと思わせるほど、少年の心をワクワク・ドキドキさせてくれたものだ(笑)

アカデミー美術・装置賞、特殊視覚効果賞を受賞しただけあり、その美術は特筆すべきものがある。まさに原題の"Fantastic Voyage"(幻想的な航海)である。

この映画に影響されたものとしては、遠藤周作先生の短編小説で、「初春夢の宝船」というのがある。これは、医師が憧れの女性患者の体内にミクロ化して入るというものだが、女性の病気は便秘なんである(笑)。途中ギョウチュウと戦ったりして、おならと共に体外へ脱出するんじゃなかったかな?(笑) 高校の頃読んで笑った記憶がある。

Odoru1006099 70年代にアメリカ製アニメ「ミクロ決死隊」なんてのもTVで放送されたが、これはミクロ化するというアイデアだけ借りて、出てくるのはミスフラワーだの、ミスター念力だの、わけわからん奴らで、インド人みたいなミスター念力に至っては、どんな難問も手をかざして「ネンリキ!」と太い声で言うだけで解決しちゃうという「ミクロ」とはあんま関係ねー話で、さすがのぼくも毎回見なかったのも思い出した(笑)

真面目なもの(?)としては、プロットを拝借したジョー・ダンテ監督の「インナースペース」('87)なんてのもありましたな。

CGに慣れた、現代の若者には古臭く映るかも知れないが、この「ミクロの決死圏」は60年代の大傑作SF冒険映画。映画のクラシックとして、観ておいて損はないと思うよ。

現在ジェームズ・キャメロン製作、ローランド・エメリッヒ監督による本作のリメイクが進行中と聞く。これも楽しみだね。誰がラクエル・ウェルチの役をやるのかも(笑)

Fantastic Voyage (1966) Special Edition

Director Richard Fleisher
100 mins
Dolby Digital 2.0 Stereo
Aspect Ratio 2.35: 1
Region 1

10-Jun-09-Wed

(予告編 ↓)

(Special Futures)

・Audio Commentary by Film & Music Historian Jeff Bond
・Isolated Score Track with Commentary by Film & Music Historians Jeff Bond, Jon Burlingame and Nick Redman
・Lava Lamps & Celluloid: A Tribute to the Visual Effects of Fantastic Voyage
・Whirlpool Scene: Storyboard-to-Scene Comparison
・Original Props (with video and stills)
・Theatrical Trailer,  2 TV Spots
・Deleted Scene: Script-to-Storyboard
・Storyboards: Pre-Miniaturization Sequence
・Production Art & Stills
・Posters
・Lobby Cards

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映画 1960年代」カテゴリの記事

コメント

我が家には、低価格のDVDがあります。
これは、私が小学生から中学生の頃にかけてはテレビの洋画劇場で頻繁にオンエアされていたので、
よく見ていましたね。
なので、本屋で見かけた時に、文庫本感覚で買って、何年も経ちましたが、定期的に見てますね。

一時間の時間制限ありが、緊張感を生んで、本当に面白い作品です。
一時間だから、無駄な動きが出来ないってのがいいです。
耳の近くを通る時に、手術室で音を出してしまい、中にとてつもない攻撃を図らずもしてしまったシーンとかも凄かったです。
それでも、耳を通り抜けてホッとするシーンで
医者が「生きた心地がしなかった」と言うと、
チョンボした看護婦が小さい声で「私も」って
言う所が、ちょっと好きです。

みんなが見守って来たから、最後に生還した時に誰もが安堵と笑顔を浮かべる訳ですが、あのシーンもいい。
映画は特撮じゃなくて、演技が全てだと思い知らされるいい題材だと思います。
リマスター版やブルーレイが出るのなら、買い直したいですね。
これからも、恐らく何度も見るはずのディスクですからね。

音楽がいい!
レナード・ローゼンマンですよ。
(Stra Trek4:The Voyage Homeで
オスカーにノミネートされてます。しつこいな、俺。)

インナースペースの方は、ミクロ化の時間制限がない代わりに、ICチップ争奪戦と潜水艇の酸素残量、体内での敵との戦いなんかが面白かったですね。
ドルビーSRのほぼ初期の作品で、アナログドルビーステレオとしては、非常に音響が凄まじかったのを覚えてます。
劇場内を音が文字通り駆けめぐる作品でした。
(アナログドルビーステレオの完成型は「バックドラフト」)

誰がラクエル・ウェルチの役をやるのかも
重要ですが、果たして「免疫」に駆除されかかったシーンの究極のセクシーさが出せるかどうかが
気になりますね。

故アシモフがノヴェライズ版を書いてましたね。
興味深い独自解釈でSF的な味付けがされていたと思います。

「ミクロの決死圏2」もありますが、アシモフの独自解釈で、全くの別物です。

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