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2009年5月

2009-05-31

「ターミネーター4」 Terminator Salvation

Odoru3105092 映画「ターミネーター4」が香港でも始まった(2009年5月28日より)ので行く。週末ほぼ満員の劇場で楽しんで来た。

原題が"Terminator Salvation"(ターミネーター 救世)で、香港の題名が「未來戰士2018」。日本の題名は、3の続きではないのになんで「4」なのかわからんけど…。
それに今回が新3部作の第1部と聞いているのだが。

2018年。「審判の日」後の荒廃した世界では、スカイネットと人類の戦闘が繰り広げられていた。今やレジスタンスの部隊長となったジョン・コナー(クリスチャン・ベール)は、元死刑囚の男マーカス・ライト(サム・ワージントン)と出会う。ジョンとマーカスはスカイネットの中枢へ侵入するが…。

スカイネットのマシンが、相変わらず強くって、かつ巨大化している。アクション・シーンはCGを駆使して面白く楽しめるのだが、上映時間1時間55分が(なぜか)えらく長く感じてしまった。

後半でシュワルツェネッガーがCGでターミネーターとなり登場するのだが、やはりCGだからさほど感動もなかった。
今回観て正直に思ったのは、(権利とは別に)「ああ、やっぱりこのシリーズはシュワちゃんのものだったのだな」ということ。
1作目で見せた、身体が焼けてしまい金属の骨組みだけになってもまだ追っかけて来るターミネーターの強靭さと怖さは、あの大柄なシュワちゃんの姿を見ていたから説得力があったのだ。

今回も、新たにマーカス・ライトが登場するが、役者のサム・ワージントンも立派な肉体で、頑張っているのだが、なんとなく「小さい」のだ。
映画って、映像だから、「見た目」も大事なのである。シュワちゃんのあの顔立ちと体型はサイボーグと云われると納得する顔カタチである。だから「当たり役」となったのだろう。

思えば、1作目の「ターミネーター」は、その頃作られていたシュワちゃんの”マッチョ路線”映画の一本という位置付けでしか無く、そんなにヒットしなかったという記憶がある。「2」は大ヒットしたけどね。

Odoru3105094 ジョン・コナーは、「ダークナイト」でバットマンをやったクリスチャン・ベールである。彼はゴッサムシティや人類を救う「正義の志士」役ばっかりやっているね。私生活は荒れてるようだが(笑)

本作は、前半のアクション・シーンに比べて、クライマックスのラストの戦いが物足りない。なんか、”見慣れた光景”って感じで、ぼくは盛り上がらなかったのだ。

これから3部作で公開されるというが、また次作を観に行く前に、この作品をDVDかなんかで見て復習して行かなきゃならんのかと思うと、おっさんのぼくは正直しんどい(←ま、これが戦略なんですけどね)。
ハリウッドも、シリーズものやリメイクばっかり撮ってるから飽きられて来てるってことをわかった方がいい。だから日本では洋画が入らなくなってるんじゃないかな?と思うのだが。

今、香港のTVでは先週から「ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ」(セカンド・シーズン)が始まった。まだ2週目だが、それを見てから劇場へ行ったのもあるが、ちょっと頭の中が混乱してしまった。
「ターミネーター3」以降、どれもこれも”別物”なので、つじつまが合わないわけで…。

それもこれも、権利が本来の作り手のジェームズ・キャメロンの手を離れたから(離婚の慰謝料で手放したらしい)。お陰で観客は大変あるよ(笑) ターミネーター・ファンは嬉しいのかも知れないけどね。

今夜(2009年5月31日)香港のTVで、「ターミネーター2」を放送する。キャメロンが云うこれで完結という本作が、やっぱり一番面白かったよな。"I'll be back"と言わないで、ここでやめといてくれればよかったのになぁ、と思う今日この頃である。

日本では2009年6月13日より公開。

Terminator Salvation (2009)

Directer McG
115 mins

31-May-09-Sun

【関連】「ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ」(セカンド・シーズン)http://nobuyasu.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/terminator-the-.html

2009-05-26

「ナイト ミュージアム2」 Night at the Museum: Battle of the Smithsonian

Odoru2605092 香港でも映画「ナイト ミュージアム2」 "Night at the Museum: Battle of the Smithsonian"が公開になったので(2009年5月21日より)、11歳の娘と週末に行って来た。

前作「ナイト ミュージアム」が意外に面白く家族で楽しめたので、今回も期待して行ったのだが、残念ながら娘はちょっと退屈していたな。理由は、前作に比べて面白いアクション・シーンが少なく、(子供には)笑えるところも少なかったからだ。

前作は、NYのアメリカ自然博物館が舞台だったが、今回は、改装の為に展示物の殆どが、ワシントンD.C.のスミソニアン博物館に運ばれてしまう。今や、懐中電灯の会社を起こし実業家として大成功した元警備員ラリー(ベン・スティラー)は、スミソニアンに運ばれたジェデダイア(オーエン・ウィルソン)からSOSの電話を受ける。友人たちを救うため、ラリーはスミソニアン博物館の地下にある倉庫へ向う…。

スミソニアン博物館は、世界最大の規模を誇り、その所蔵品の総数は一億点を超えるという。そこには世界中の歴史的文化遺産が集められているのだ。

今回は、その博物館の規模に合わせるかのように、前回にも増していろんなものが動き出す。玄関にあるリンカーン大統領の石像をはじめ、古代エジプトのファラオ カーンムラー、ロシアのイヴァン雷帝、ナポレオン、アル・カポネ、カスター将軍、アインシュタイン等々。

今回は美術品も動きだし、”考える人”も考えるのをやめる(笑)。ウォーホルやエドワード・ホッパーの名画も動き出し、有名なライフ誌の1945年の写真「タイムズスクエアのキス」の中にも主人公たちは入って行く。

Odoru2605094_2 今回、ラリーと一緒に<冒険>してくれるのは、アメリア・イヤハート(エイミー・アダムス)。彼女は1930年代に女性として初めて大西洋単独横断に成功したパイロットだ。
彼女の登場により、スミソニアンの中にある航空宇宙博物館内での飛行機によるアクション・シーンが成り立つ寸法になっている。

博物館の規模が大きくなったので、映画の規模も大きくなったように思えるが(製作費150億円とか)、そのために前作のようなスリルが少なくなったように感じた。巨大なタコの標本も動くのだが、ティラノ・サウルスほどドキドキするでもなかったからね。

ギャグにしても、ナポレオンに身長の話をしつこくしたりと、ナポレオンが背が低かったことを知らないと笑えないものだったりする。つまり、歴史をある程度知ってから見た方が楽しめるものなので、うちの11歳の娘にはそんなに楽しめなかったかな?と思うのだ。

前作でぼくが一番気に入ってたのは、出演者にミッキー・ルーニーとディック・ヴァン・ダイクという<博物館級>の往年のスターが顔を見せていたところだ。今回はそういった「お楽しみ」もなかった。

Odoru2605097 NYでは馬に乗っていたルーズベルト大統領(ロビン・ウィリアムズ)は、スミソニアンでは胸像となって登場する。ここは、ハナ肇を思い出したよ(←古い?笑)

前回同様ディスコ・ミュージックを使ってるのは、おじさんには懐かしい。「モア・ザン・ウーマン」のところは笑えるし、ラスト近くの「レッツ・グルーヴ」もイイ(前作もこの曲だったけな?アース・ウィンド・アンド・ファイアーの)。

冒頭出て来るジョージ・フォアマン(本物)。ファラオ(ハンク・アザリア)が博物館で着てふざけるのが、モハメド・アリのガウンというのは、1974年の名勝負「キンシャサの奇跡」を見た男はニヤリとさせられる。

ダース・ベイダー、セサミストリートのオスカー、「オズの魔法使い」('39)のドロシーの赤い靴なんかが出て来るのを見ていると、スミソニアン博物館へ行ってみたいな、と思わされる。

こんな風に親はまぁまぁ楽しめるが、小さい子供にはどうだろう、という映画でした(前作の方が楽しめた)。けど、観終わった後、娘に色々歴史上の人物なんかを教えてやれるという意味では、親としてよかったかなと思う。

日本では2009年8月13日より公開。

Night at the Museum: Battle of the Smithsonian (2009)

Director Shawn Levy
105 mins

26-May-09-Tue

2009-05-25

第62回カンヌ国際映画祭 Festival de Cannes 2009

んで、パルムドールは、

ミヒャエル・ハネケ監督の映画「ザ・ホワイト・リボン」へ贈られた。

今年の審査委員長は、ハネケ監督の「ピアニスト」('01)の主演女優(イザベル・ユペール)だったので、順当と云えば順当な線ですかな(笑)

オフィシャル・HPで授賞式の模様が見れる。
                       ↓
http://www.festival-cannes.com/en.html

受賞結果(朝日新聞/asahi.com)
                       ↓
http://www.asahi.com/showbiz/movie/TKY200905250002.html

http://www.asahi.com/showbiz/movie/TKY200905260101.html

25-May-09-Mon

(良いポスターだね。↓)

Odoru2505098_2

2009-05-23

TIME 誌の選ぶカンヌ映画祭歴代トップ10

今年で62回目のカンヌ映画祭が開催中だが、TIME誌でRichard Corliss氏が、歴代10本の名作を選んでいるので紹介しよう。

(Top 10 Cannes Film Festival Movies)
http://www.time.com/time/specials/packages/article/0,28804,1898123_1898124,00.html

Odoru2305098

「第三の男」 The Third Man, 1949

「恐怖の報酬」 La Salaire de la Peur, 1953

「甘い生活」 La Dolce Vita, 1960

「タクシー・ドライバー」 Taxi Driver, 1976

「木靴の樹」 L'Albero degli zoccoli, 1978

「セックスと嘘とビデオテープ」 sex, lies, and videotape, 1989

「さらば、わが愛/覇王別姫」 Farewell My Concubine, 1993

「パルプ・フィクション」 Pulp Fiction, 1994

「桜桃の味」 Ta'm e Guliass, 1997

「4ヶ月、3週と2日」 4 Luni, 3 Saptamani si 2 Zile, 2007

さすがにアートな作品が並んでるね。見てもらえばわかる通り、年代順に並んでいるので、純然たるベスト10ではない。過去62回のカンヌ映画祭の歴史の中で重要と思われる作品をピックアップしているのだ。

さて今年はどの映画がパルムドールを受賞するでしょう。

ぼくが個人的に観たいのは、タランティーノとブラピがタッグを組んだという衝撃作「イングロリアス・バスターズ」。それとケン・ローチ監督の「ルッキング・フォー・エリック」かな。今年は他にもペドロ・アルモドバル、アン・リーなど大物の作品がエントリーされている。

授賞式は2009年5月24日とのこと。

Top 10 Cannes Film Festival Movies

23-May-09-Sat

2009-05-22

「ウーター・へメル/へメル」 CD Wouter Hamel / Hamel

香港へ来てから、ぼくはポッドキャスティングで日本のラジオを聴くようになった。
iPhoneを買ってからは、無線LANがあればどこでもダウンロードできるので重宝している。

そんななか、今年の3月に惜しまれつつ終わったTBSの「ストリーム」に代わって、今やってる「小島慶子 キラ☆キラ」の水曜日 ノーナ・リーヴスの西寺郷太さんのコーナーは結構面白い。「『ウィ・アー・ザ・ワールド』の呪い」と題した、そのアルバムに参加したアーティストたちは、その後ことごとく落ち目になったという3週に渡った検証話はヒジョーに面白かったし、マイケル・ジャクソンと民主党の小沢一郎の歴史的因果関係もなるほどとうなずけるものであった。

今週(2009年5月20日)は、音楽ネタだったのだが、その中で紹介されたウーター・へメルというジャズ・ヴォーカリストの話を聴いてて、ぼくはとても興味を持った。

なぜなら、このへメル君、「21世紀のフランク・シナトラ」と形容されていると云うのだ!

http://podcast.tbsradio.jp/kirakira/files/20090520_nishidera_pate.mp3

ポッドキャスティングは、著作権の関係で曲を流すことはNGだ。だからぼくは、さっそくiTunesで彼のデビュー・アルバム「へメル」"Hamel"を買い求めた。

1曲目の "Details" でぶっ飛んだ。かっちょいー!

放送でも話していたが、ホーン・セクションを、コンピュータで、打ち込みのように入れているのでとてもシャープな「音」になっている。これが21世紀のジャズなのかと思わされる。

どれも自身が作った曲なので、スタンダードを演奏する普通のジャズ・アルバムとは違い、どちらかというとポップス系のアルバムではある。

だが、"Ride That Sunbeam"や、"Nothing's Any Good"なんかを聴いていると、ミシェル・ルグランを思い出させるのだ。英語で歌っているのであれだが、これがフランス語だったら「シェルブールの雨傘」や「風のささやき」(華麗なる賭け)のように聞こえるんじゃないか、と想像した。

ヨーロッパの匂いがすると思ったら、このへメル君、オランダはハーグの出身。まだ、32歳なので、これからアメリカのジャズのフレーバーを加味したらもっと面白いアーティストになるやも知れない。

「新世代のシナトラ」と形容されているが、ぼくにはちょっと声が甘すぎてあれだが、女性には受けるのかな、とも思う。
歌い方は、メル・トーメなども連想させるが、"Useless Fraud"なんてスローを聴くと、黒人女性歌手、特にビリー・ホリディの影響があるんじゃなかろうか。

2曲目の踊りたくなるような"Cheap Chardonnay"を聴いてたら、つい先日、香港のNobuへ行って、そのなかでも"安いシャルドネ"(白ワイン)を2本空けて二日酔いになったことを思い出した(笑)。 連れがいいとつい調子にのり、イージー・ライダーになるおっさんの自分を(毎度のことながら)ちと反省した(苦笑)。

2005年ドイツ・ジャズ・ボーカル・コンペティションで優勝後、プロデューサーのベニー・シングスのもと、このデヴュー・アルバムを出したのが2007年。今年 2009年には2枚目の「NOBODY'S TUNE」をリリースした。

ドライブで聴けるような、ジャズっぽいアルバムを捜していた50歳近いぼくにはちょうど良いアルバムだった。
若いおねえちゃんを乗せて、こんなのかけたら、貴方の音楽の趣味も悪くないなと思われるかも、なんて(笑)

久しぶりに、その成長を見ながら聴けるヴォーカリストに出会った気がしている。

Wouter Hamel / Hamel

22-May-09-Fri

2009-05-21

「ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ 」(セカンド・シーズン) Terminator: The Sarah Connor Chronicles (Second Season)

Odoru2105096 香港でも「ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ」のセカンド・シーズンが地上波Pearlで始まった(2009年5月20日より 毎週水曜日21:35~)。

映画「ターミネーター4」"Terminator Salvation"の香港公開が来週5月28日と迫っているので、宣伝も兼ね放送を始めたのだろう。

ぼくは、ファースト・シーズン(全9話)を見ていないのだが、放送の最初に短くダイジェストがあり、これで何とか物語の筋は追えた。

燃えている車の中で目覚めたキャメロン・フィリップス(サマー・グロー)は、右の頬がパックリ割れ、後頭部に刺さった金属片を抜き、左足を引きずりながら、サラ・コナー(レナ・へディ)とジョン・コナー(トーマス・デッカー)の家に行き、ジョンを殺そうとするが逃げられる…。

逃げるサラとジョン。街中をチェイスし、遂にジョンを追い詰めたキャメロンだったが、サラの運転する大型トラックに押しつぶされ、頭のプログラムを抜かれてしまう。その時、キャメロンは、「私は元に戻ったわ。どうか私を助けて」と嘆願していた。

キャメロンを焼き払おうとした時、ジョンは迷いに迷い、キャメロンのプログラムを再び装着する。本当に元に戻ったキャメロンは、もうジョンを殺そうとはしなかった。
その頃、女性の液体型ターミネーター キャサリン(シャーリー・メンソン)らが行動を始めていた…。

セカンド・シーズンの第一話はここで終わる。カーチェイスもあり、1時間結構面白く見れたな。

人類の救世主であるジョンを守ろうとするサラ。それに美少女型ターミネーターキャメロン。これから22話に渡る話はどうなるんでしょうか。サード・シーズンはどうも作られないようなので、これで終わるのかな?

美少女型ターミネーター キャメロンは、スーパーで勝手に濡れティッシュをあけ、頬の血をふき、ホッチキスで傷口を止める。足を引きずり無表情でサラたちを追う姿はちと怖かったな。

この回の題名は「サムソンとデリラ」。なるほど、だからジョン・コナーは、自分で髪を切るんだ、と納得。旧約聖書にあるこの話は、力持ちのサムソンが長い髪を切られると力が弱くなるというもの(1949年のセシル・B・デミル監督の映画は面白い)。

液体型ターミネーター キャサリン(T1001)は、人間の格好の時は容姿がえらくトンでて個性的なおばちゃん(失礼!)やなぁ、と思ったらスコットランドの「Garbage」(←ゴミって意味だね)というロックバンドのボーカルやってはる人なんやね。さすがに演技はもう一つなわけだ(笑)

ぼくの記憶が正しければ、ジェームズ・キャメロンは、離婚の慰謝料として「ターミネーター」の権利を元妻に渡したんじゃなかったかな。その後どうしたかは知らんが、こうやって次々に「ターミネーター」の新作が、テレビに映画に作られると、奥さんウハウハやろうね。離婚の「勝ち組」ですな(笑)

Terminator: The Sarah Connor Chronicles (Second Season) "Samson and Delilah"

21-May-09-Thu

【関連】「ターミネーター4」
http://nobuyasu.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/terminator-salv.html

2009-05-18

「イッツ・フライデー」 DVD THANK GOD IT'S FRIDAY

映画「イッツ・フライデー」('78) "THANK GOD IT'S FRIDAY" は、大ヒット作「サタデー・ナイト・フィーバー」('77)の<二匹目のどじょう>を狙ったとしか思えないB級映画なのだが、70年代後半ディスコで踊っていた人間にとっては忘れられない映画の一本である。

「サタデー・ナイト」に対抗して、「フライデー」。原題の "THANK GOD IT'S FRIDAY" とは、「やれやれやっと金曜日だ!」とか「花金だぜ!(←古語)遊ぶぞー!」といった意味である。

本家「サタデー・ナイト・フィーバー」は、ブルックリンに住むジョン・トラボルタを中心とする、イタリア系若者グループの青春模様を描くための舞台装置の一つとしてディスコを使っていたが、この映画ではディスコそのものが舞台となり、そこに集まる様々な人間が織りなす群衆劇という作りになっている。

冒頭、Love & Kissesの主題曲のイントロで、コロンビア・マークの女神が踊り出す。
LAのディスコ「ZOO」。今夜は、ゲストに”コモドアーズ”を迎え、ダンスコンテストが行われようとしていた。街中から多くの人が集まり、ディスコの中では様々なドラマが生まれていた。ラジオで生中継するも、コモドアーズが遅れてなかなか到着しない。そこに、チャンスを狙う新人アーティストのニコル(ドナ・サマー)が舞台へ上がり素晴らしい歌声で会場を魅了する…。

まーホントにドラマはしょーもなくって、ギャグももう一つなのだが、89分の上映時間中、1時間を超えた辺りで、ドナ・サマーと、コモドアーズが歌うので「ま、ええか」という気分にさせられる映画だ。
この作品の一番の不満は、ディスコの映画なのにダンスシーンが少なく、かつあまりかっこよくないところなんである。ドラマはいいから、ディスコ・ダンスをもっと見せてくれー!と思ってしまうのである。

たぶん、監督も脚本家もディスコに出入りしたことなどなかったのだろう。ディスコを舞台に軽いコメディをと考えたのだろうが、出演者が皆<遊び人>じゃなくって、あまりにリアリティがないのだ。
それに音楽映画としても、まるで高揚感を出せていない。昔の映画を観て(それに「ソウル・トレイン」も見て)勉強しろよ、と云いたくなる。

けど、久しぶりに観てみたら、出てる俳優が、無名時代のジェフ・ゴールドブラム(「ジュラシック・パーク」)や、デボラ・ウィンガー(「愛と青春の旅立ち」)、それにアンドリア・ハワード(「それ行けスマート/0086笑いの番号」・笑)だったので、個人的には意外に楽しめてしまったのだ。

「サタデー・ナイト〜」は現実にあったディスコ ”2001オデッセイ”(明らかに「2001年宇宙の旅」"2001 A Space Odessey" から来てる名だね)だが、こちらも実際にあったディスコらしい。実際の名前は違えど"ZOO"(動物園)という名の如く、ここへ来ると男も女もオスとメスになるということだろう。"2001"のような哲学はなく、ミもフタもない名だね(笑)

ドナ・サマー… 懐かしいなぁ。70年代後半、大ヒットを連発し、一世を風靡した「ディスコの女王」。この映画では、「ラスト・ダンス」"Last Dance" というこれまた大ヒットした曲を歌っている(1979年度アカデミー最優秀歌曲賞受賞)。ぼくが踊りに行っていた頃のディスコでは彼女の歌がかかるとフロアーに人が増えた。"ソウル"のソロ歌手ではダイアナ・ロスという大物がいたが、”ディスコ”の時代はドナ・サマーがダントツだったなぁ、と今にしてみると思う。

今でもドナ・サマーの曲を始め、当時のディスコで踊っていた曲を聴くと、踊りたくなり自然に身体が動く。アース・ウィンド・アンド・ファイアー、ヴィレッジ・ピープル、シック、KC&ザ・サンシャイン・バンド、ボニーM、シャラマー、クール&ザ・ギャング、グロリア・ゲイナー、ダン・ハートマン、マイケル・ジャクソン……。

今は”クラブ”とその名を変え、トランス系などが流行っているのだろうが、「サタデー・ナイト・フィーバー」や、この「イッツ・フライデー」を観直すと、バブル期のジュリアナ東京などのユーロ・ビートの一つ前の世代である、ぼくらのDISCO時代も盛り上がってたよな、と懐かしく思ってしまうのである。

映画の出来は、アメリカのある評論家が書いた「オスカー受賞(歌曲賞だが)映画史上ワースト・ワン!」というのもあながちウソではない(笑)
日本でも廉価版でDVD出てるので、よかったらどうぞ。ちゃんとリストアされて、5.1chにもなってるし。って、こんな文章読んだら買う気にならんわな(爆)

(ドナ・サマー ”ラスト・ダンス” のシーン↓)

THANK GOD IT'S FRIDAY (1978)

Director Robert Klane

Dolby Digital 5.1 Surround
Wide Screen 16: 9
89 mins
Region 2

18-May-09-Mon

2009-05-16

「サタデー・ナイト・フィーバー」 Blu-ray Saturday Night Fever 30th Anniversary Special Collector's Edition

映画「サタデー・ナイト・フィーバー」"Saturday Night Fever"のブルーレイ北米盤が発売された(2009年5月5日)。

このBlu-rayは、特典映像などは2008年既発売の製作30周年記念版 デジタル・リマスター版DVDと同じものだが、画像と音質はHi-Def用にグレードアップした驚きの!高画質ディスクであった。本当にキレイなんじゃよ!

このデジタル・リマスターの映像・音響は、おそらくぼくが1978年日本公開当時に劇場で観たものよりもイイなんじゃないかと思う。当時は5.1chなんてなかったしね。

1970年代後半、世界中をディスコ・ブームにした大ヒット作。ジョン・トラボルタはこの一作でスターの仲間入り。ビージーズを主体としたサントラ盤も大ヒット。今でもパチンコで使われる「フィーバー!」はこの映画からという、社会現象にもなった伝説の作品。

誰しも、自分の青春時代に忘れ得ぬ映画や音楽の思い出があると思うが、ぼくも、自分の青春時代の映画というと、この「サタデー・ナイト・フィーバー」と「グリース」('78)は外せない。

それまで、不良の行くところというイメージだったディスコが、この映画のお陰で市民権を得、猫も杓子も「土曜の夜はフィーバーだ!」(←この映画の宣伝文句)とばかりディスコで踊り出した。

かくゆうぼくも、この映画の公開された1978年、大阪で過ごした18歳の夏休み。確かキタにあったディスコ・ボトムラインで知り合った(今の言葉で云うとナンパというのでしょうか?)お嬢さんと一緒に観に行ったのを思い出す。

映画を観てから、またディスコへ繰り出す。「恋のナイト・フィーバー」がかかると映画のようにみんなで並んで踊るのだ。

大学時代は、東京・新宿のカンタベリー・ハウス、B&B、XENON、六本木にあったキサナドゥ……。朝まで踊って、始発に乗って帰った日々。

30年を経て、またリマスター版「サタデー・ナイト・フィーバー」を観ていると、その頃の思い出が蘇る。若くて細いジョン・トラボルタ。自分も当時は細かったのになぁ…とメタボの腹をさわりつつ、金は無かったけど、まぁええ青春時代やったかな、と思わせてくれる映画。

劇場で観た当時は、ディスコのシーンで踊りを覚えるのに一生懸命で、ドラマ・パートは「しょうもない話」と思っていたが、何度か観ているうちに、切ない青春ドラマだったのだなと気づいた。若い時は、精神的にも肉体的にも、人を傷つけ、傷つけられながら成長していく。それが青春ってもんだよな、と歳を重ねると思う。けど、若いときはその痛みに耐えられなくてどうしようもなくなる。ドラマ・パートも意外にイイ出来なんである。

トラボルタの部屋に貼ってあるポスターが70年代を感じさせる。ブルース・リー、(セルピコの)アル・パチーノ、映画「ロッキー」('76)、そしてファラ・フォーセット・メジャーズ!
トラボルタがパチーノのマネをするシーンは「狼たちの午後」('75)やったね。

当時はまだ週休二日制ではなかった。土曜日も仕事や学校へ行っていた。だから、土曜の夜(サタデー・ナイト)が楽しみだったのだ。
ペンキ屋のあんちゃんが、ディスコで踊る時だけヒーローとなる。

トラボルタの踊り(”ユー・シュッド・ビー・ダンシング”は必見!)は今観てもかっこいい。なりきって、マネして踊ってた自分がこっぱずかしい(笑)

この大ヒット映画は、その後ロンドンでミュージカルとなった。2006年、ロンドン・キャストでの香港公演時ぼくは観に行った。時を同じくして、ビージーズのロビン・ギブのコンサートもあり、これにも(当然)行き、ぼくは ”生 ステイン・アライブ” で踊ったのだった。

ぼくのようにリアル・タイムで「サタデー・ナイト・フィーバー」を観た人には、このブルーレイ版で保存するのはいいんじゃないかと思う。青春時代のほろ苦い思い出と共にね… なんて(笑)

Saturday Night Fever (1977) Blu-ray 30th Anniversary Special Collector's Edition

Director Jhon Badham

1080p High Definition
Dolby 5.1 TrueHD
118 mins

(Special Features)
Commentary By Director John Badham
Catching The Fever:
- A 30-Year Legacy
- Making Soundtrack History
- Platforms & Polyester
- Deejays & Discos
- Spotlight on Travolta
Back to Bay Ridge
Dance Like Travolta with John Cassese
Fever Challenge!
'70s Discopedia
Deleted Scenes

16-May-09-Sat

2009-05-14

「天使と悪魔」 ANGELS AND DEMONS

Odoru1405092 映画「天使と悪魔」"Angels And Demons"が香港でも公開となったので行く(2009年5月14日)。

原作は、ダン・ブラウンの同名小説。前作「ダ・ヴィンチ・コード」のロン・ハワード監督と主演のトム・ハンクスのコンビが送る”ロバート・ラングドン”シリーズ第2弾である。

「ダ・ヴィンチ・コード」は2003年に出版され、2006年の映画版も大ヒットしたので、今回の「天使と悪魔」も当然映画化となったわけである。原作は、2001年に出版されたので「ダ・ヴィンチ」の前なのだが、映画では続編という作り方になっている。

スイス、ジュネーブにあるセルン(欧州原子格研究機関)で、今大きな実験の結果が出ようとしていた。それは”反物質”という恐るべき破壊力を持った物質を人間の手で初めて作り出した瞬間だった。それを見届けた父が待つ地下室へ娘のヴィットリア・ヴェトラ(アイェレット・ゾラー)が行くと、そこには片目をえぐられた父が無惨な姿で横たわっていた…。
朝早くプールで泳いでいるハーバート大学の宗教象徴学者ロバート・ラングドン(トム・ハンクス)の元に、見知らぬ男が訪ねて来た。彼はカトリックの総本山ヴァチカンからの使者だった。17世紀にガリレオなどの科学者により組織されたが、消滅したと思われていた秘密結社”イルミナティ”の攻撃を受けていることを聞き、ラングドンはローマへ飛ぶ。
教皇の逝去の後、コンクラーベが行われる最中、イルミナティ側は最も有力な4名の枢機卿を誘拐し、1時間毎に殺害すると予告。さらに”反物質”によりヴァチカン全体を爆破する計画まで進めていたのだ。残された時間はわずかしかない。
ラングドンたちは、少ない手がかりの中、前教皇侍従カメルレンゴ(ユアン・マクレガー)らと共に、暗号を見つけ出し枢機卿とヴェチカンを救うことが出来るだろうか…?

Odoru1405095 「ダ・ヴィンチ・コード」の時もそうだったが、セリフで全てを説明しようとするので、会話会話だ。しかもトム・ハンクス演ずるラングドンがスーパーヒーローのようにすぐ「思いつく」ので展開が早い。両作品とも原作を読んでいるぼくには、いささかはしょり過ぎの感があった。
ま、これは原作の「天使と悪魔」が文庫本でも900ページ以上もあるので、仕方がないことなのだが。

読んでみて「天使〜」の方が、「ダ・ヴィンチ」に比べて、アクション要素も強く、タイム・リミットもありスリリングな展開で、映画にしたら面白いだろうなと思っていた。
だが、実際の映画を観てみると、テンポはあるのだが(原作に比べると)スリルもさほど感じず、何より原作のテーマである「宗教と科学の哲学的会話と批判」(とぼくは思った)が希薄で、アクション重視となっているのがどうもね。映画としては「ダ・ヴィンチ」よりは面白いかも知れないけど。

それに、予算の関係もあるのだろうが、登場人物も違ってて、セルン所長のコーラー、BBCの記者とカメラマンは出てこない。それにカメルレンゴを、ユアン・マクレガーが演じるためか、設定がイタリア人ではなく英国人になり役名も変っている。そんなかんだで、ラストも違うものになっているのだ。
原作との違いはもっとあるのだが、映画の脚色としては仕方ないところもある。だけど、ヴィットリアの役が原作と比べ、あまりに色気がないのが一番の不満と云えば不満かな(笑)

Odoru1405096 映画版でいいのは、「ダ・ヴィンチ」の時も思ったが、実際の場所に行ってロケをしていることである。文章ではわからないところなど、映像で見ると一目瞭然だし、観光気分も味わえるしね。そこは映像に分がある。
ロバート・ラングドンは「ダ・ヴィンチ」の原作では「ハリソン・フォードのよう」と書かれていたと思うが、トム・ハンクスが演じてる。まぁこれはいい。今回は、カメルレンゴをやったユアン・マクレガーが原作のイメージにぴったりだと思った。

原作を読んでしまったので、映画版と比較すると原作が面白いに決まっている。人物描写も細かく描いてあるし、「宗教」と「科学」という「理性」と「感性」の違いが相容れるのか?という観点での読み手の思考力もかき立てられるしね。

これは原作を読まないで観に行くと面白いかも知れませんな。メインは5時間ほどの物語だが、原作は5時間では読めなかったから(苦笑)。代わりに映画では2時間19分で見せてくれるからね(笑)

日本でも2009年5月15日から公開。

ANGELS AND DEMONS (2009)

Director Ron Howard
139 mins

14-May-09-Thu

2009-05-12

ディズニー映画 「ピノキオ」 プラチナ・エディション Blu-ray Pinocchio (Two-Disc 70th Anniversary Platinum Edition + Standard DVD+ BD Live)

ディズニー映画 不朽の名作アニメ 「ピノキオ」 "Pinocchio" が70周年を記念して、ブルーレイとなり発売された。(北米盤 2009年3月10日発売)

初めてのHi-Def 映像と、7.1chサウンドに、(デジタリー!)リストアされたこのディスクは凄い。70年も前の映画が「蘇る」というより、何か新たに「生まれ変わった」と形容したほうがいいと思うほど美しい画面と音である。

これなら現代の幼少の子供たちにも、古さを感じさせずに見せられるのではないかと思う。

だが、コアなファンから見ると、あまりに鮮鋭な映像が、ウォルト・ディズニーがオリジナル版で追求した陰影のあるカラーとかけ離れているという批判もある。ま、これは議論がわかれるところだろう。

Odoru1305095 久しぶりに11歳の娘と一緒に鑑賞したのだが、何度目かの「ピノキオ」でも集中して観ていた。娘も、この映画がディズニー・アニメの中で、一番ぼくが好きなのを知っている。

ウォルト・ディズニー・スタジオが初の長編アニメ映画「白雪姫」('37)の成功で、自信をつけて製作した第二弾がイタリア童話が原作の「ピノキオ」('40)。

ウォルトが初めて編み出した「ストーリー・ボード」を使い、スタッフたちと、プロットと細かい設定を何度も討議し、ディズニー・スタジオの優秀なアニメーターたちが、ピノキオはじめ、ゼペット、ジミニー・クリケット、ブルー・フェアリー、ストロンボリ親方、猫のフィガロ、金魚のクレオや鯨のモンストロなど各々のキャラクターの担当となり、動画を描いていく。

人間が実際に衣装を着て、演技をする映像を撮り、それにアニメのセルを重ねて自然な動きを出すなどの工夫も凝らし、ラッシュが出来上がると、冷房がない”スエット・ボックス”と呼ばれる試写室で、ディズニーを中心にみんなで観て、意見を出し合う。

声優には、ピノキオに、当時12歳の男の子ディック・ジョーンズを、ジミニー・クリケットは、MGM初のトーキー映画「ブロードウェイ・メロディ・1929」で「雨に唄えば」を歌った ”ウクレレ・アイク”ことクリフ・エドワーズを起用。

こうして出来上がった映画は、残念ながら「白雪姫」のようなヒットにはならなかったが、70年の時を経ても色あせない、ディズニー・アニメの傑作として、クラシックとなったのだった。

この映画から生まれた、ジミニー・クリケットこと、クリフ・エドワーズが歌ったアカデミー賞受賞「星に願いを」"WHEN YOU WISH UPON A STAR" は、永遠の名曲である。
ゼペットがピノキオを本当の子供にしたいという願い。それを星にお願いしよう、という発想から生まれたというこの歌曲。

おそらく、世界中の人が”星に願いを”かけるようになったのは、この歌以降ではなかろうか?スティーヴン・スピルバーグも、「未知との遭遇」('77)のエンド・クレジットで、このメロディを付け加えたのは有名な話。

それにしても、アニメの歴史を見ると、短編アニメが多く作られるようになったのは、1920年代前半と思うが、たかだか十数年で、今観ても驚くほどクオリティの高い「白雪姫」や「ピノキオ」を作ったディズニー・スタジオのアニメーターたちは凄いね。芸術的センスもさることながら、躍動感も凄い。ピノキオが海に飛び込むシーンは、今観てもぼくは息を飲む。

Odoru1205096 このブルーレイは、(評価は別として)特典映像も満載だ。

上に書いたような、製作過程を綴ったメイキング "No Strings Attached: Making of Pinocchio" (55分58秒)。

ストーリーボードのスケッチで紹介する未公開の「削除されたシーン集」"Deleted Scenes"(10分35秒)
この中に、「もう一つのエンディング」がある。これは、(ネタバレだが)浜辺に打ち上げられたピノキオが、ゼペットの背中で大泣きすると、青い光が差し人間の男の子になるというもの。

"Sweatbox"(6分25秒)は、上で書いた”スエット・ボックス”の話。"Live action reference footage"(9分57秒)は、ジミニー・クリケットの衣装を着て、実際に演技している役者を撮影したもの。音ナシ。

後は、スケッチ画が見れる「ピノキオ・アート・ギャラリー」、予告編(1940, 1984, 1992年版)と、未発表のカットされた歌曲"Honest John"、パペットの今昔のドキュメンタリー "Geppettos Then and Now"(10分57秒)などが入っている。

何種類か入ってるゲームだが、これはローディングに時間がかかる割りにどれもこれもしょぼくって、幼児向けとはいえ面白いとは云えない。それに、操作を間違えたら、再ロードするのはイラつくことしきりであった。

"ディズニー・ビュー・モード"だが、これはスタジオのアート・ディレクターであるトビー・ブルースがBlu-rayの横長ワイド画面に合うように、両端の黒いバー部分に新たに描き加えたものだという。興味を持って見てみたら、木枠のような飾りだった(はぁ)。画面にあわせて色やデザインも変わるのだが、ぼくには黒いバーのあるスタンダード画面で充分かな(笑)

本編は、何度観てもイイね。観てると子供に戻っちゃう。アラゴーになったぼくも「(ピノキオみたく)悪い子になっちゃうかもな…」と思わされた。何歳になっても教えてもらうことが多いです。この映画は(笑)

日本版は2009年5月20日発売(DVDも)。お子さんとぜひ。

Walt Disney's Pinocchio (1940) 70th Anniversary Edition

1080p High Definition 1.33: 1
English 7.1 DTS-HD Master Audio (48KHz/24-bit)
Restored Original Theatrical Soundtrack
88 Mins

(予告編 1940年版 ↓)

12-May-09-Tue

2009-05-06

「ウルヴァリン: X-MEN ZERO」 X-Men Origins: Wolverine

Odoru0605092 香港でも2009年4月29日から公開された映画「ウルヴァリン: X-MEN ZERO」 "X-Men Origins: Wolverine" へ行く。

最近ぼくは、スカッとした映画を観てなかったので、こういったアクションものが観たくて劇場へ足を運んだのだった。

Rotten Tomatoesでは36%(2009年5月6日現在)と低い評価だったので、あまり期待はしていなかったが、ぼくはけっこう面白く観れたな。エドワード・ノートン版「インクレディブル・ハルク」くらいの面白さはあった。アクションシーンが食い足らない、とか、CGがしょぼい、とか悪口はあるが、この作品は、ウルヴァリンの誕生物語なのでこれでオッケーと思うのだけれど。アメリカでは大ヒットしているというのもわかるな。

X-MENシリーズのスピンオフ企画。このところ流行の「過去を描く続編」(prequel)である。
正直云うと、ぼくは最初の「X-MEN」を観て、あまりノレなかったで、その後は観ていない。ファンの人から見ると、そんな奴がこの映画を語るな!とお叱りを受けるかもしれない。例えば「スター・ウォーズ」4,5,6を観ないで、1を観たようなものだからね。

だが、ぼくは入口はどこからでも楽しめるのがイイ映画だと思う。これはシリーズものと云っても”ビギニング”なので、予備知識に乏しくても観れるかなと思ったのだ。ぼくが「面白かった」と思えたのは、ひょっとしたら「X-MEN」のコアなファンじゃなかったからかも知れないね。

1845年。自分の父親を目の前で殺されジェームズ・ハウレット少年は、怒りから拳の先から出た爪(最初は生身の爪である)で、相手のローガンを刺し殺してしまう。その時、ローガンはジェームズに「お前は俺の息子だ」と云い息絶える。ローガンの息子ヴィクター・クリードが自分の兄だとわかったジェームズはその場から二人で逃げ出す。

Odoru0605096 大人になり、南北戦争、第一次大戦、第二次大戦、ヴェトナム戦争とその特殊能力を使い戦ってきた二人だが、次第に横暴になっていくヴィクター(リーヴ・シュレイバー)にジェームズ(ヒュー・ジャックマン)はいい感情を持てなくなっていた。

ウィリアム・ストライカー(ダニー・ヒューストン)に誘われ、ミュータントのエリート集団 "Team X" へ入った二人だが、ナイジェリアで、何の罪もない素人を殺すこの集団に嫌気がさし、ジェームズは辞めて一人カナダのロッキー・マウンテンで木こりとなる。

6年後、名前をローガンと変えたジェームズは、そこで知り合った小学校教師カイラ・シルバーフォックス(リン・コリンズ)と平穏な日々を送っていたが、再び目の前にストライカーが現れる…。

カナダの山々の自然の中(ロケ地はニュージーランド辺りのようだが)でのアクション・シーンは大画面で見るとまぁまぁ迫力がある。その後は、ローガンと兄との確執、ストライカーの手によりサイボーグのようなミュータントに生まれ変わり、ウルヴァリンとなっていくことなどが描かれていく。Team Xのミュータントたち。後半に登場する若いミュータントたち。これを観て、X-MENトリロジーを見直すのも視点が変わって面白いかもね。

一番の見所は、ローガンが兄のヴィクターに踏まれて生身の爪を折られるところかな?見てて痛かったな(笑)

この映画、本当は昨年完成していたそうなのだが、完成版がYouTubeにアップされてしまい、作り直しを余儀なくされたそうだ。なぜ流出したか、未だわかってないそうだが、20世紀フォックスも災難やったね。

後で知ったのだが、この映画、エンド・クレジットの後にもう1シーンあるのだそうだ(日本のバーのシーンらしい)。香港では映画が終わると観客はさっさと帰り、最後までいようものなら、掃除のおばちゃんに睨まれるのでいつも早めに出るのである。「アイアンマン」の時も同じ失敗をしたのだが、マーベル・コミックの映画はそーゆー作り方だったというのを忘れていた。皆さん、気ぃつけなはれや!

日本では2009年9月公開予定。

X-Men Origins: Wolverine (2009)

Director Gavin Hood
107 mins

(予告編 ↓)

06-May-09-Wed

X-Men Origins: Wolverine (Two-Disc Edition + Digital Copy) [Blu-ray]
B001GCUO16

2009-05-04

映画 「コラライン」 3Dヴァージョン Coraline (Digital 3D Version)

Odoru0405092 ストップモーション・アニメ 映画「コラライン」 3Dヴァージョン "Coraline" (Digital 3D Version) が香港でも公開(2009年4月30日)になったので、11歳の娘と一緒に行ってきた。

香港でも豚インフルエンザの感染者が出たという時に、子供と映画館に行くのも「なんだかなぁ」と思いつつ、3連休で、映画館でホットドックを食べるのを楽しみにしている子供を連れ(←なんて不憫な子だ)、マスクをして行ったのだった。

ストップモーション・アニメとは、一コマずつ人形を動かして撮影するアニメーションのこと。今はCG全盛となっているので、こういう手間と時間がかかる職人技の映画も少なくなってきた。

原作は、英作家ニール・ゲイマンの「コララインとボタンの魔女」。2002年にイギリスSF協会賞を受賞しているファンタジー・ホラー。監督は、あの傑作!「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」('93)のヘンリー・セリックである。これは期待してしまうわな(笑)

オレゴン州の田舎にあるピンク・パレス・アパートがこの物語の舞台。ミシガンから引っ越して来たばかりのコララインちゃんは、家でもパソコンを使って働く両親にかまってもらえない。森の中で大家さんの孫息子ワイビーや、黒猫と出会うが、一緒に遊ぶでもない。隣人は、サーカスにいたというボビンスキーというおじいさんと、元舞台女優の太ったフォーシブルと巨乳のスパンクだ。

Odoru0405098 退屈したコララインは、家の中を冒険する。ある部屋で壁紙の裏にある小さなドアを見つける。開けてはみたが、レンガで埋められて先へは進めない。
その晩、眠りにつこうとしたコララインは、小さなねずみを見つけ後を追いかける。ねずみが行き着いた、あの小さなドアを開けると、そこにはキラキラと輝く道があり、その先には部屋が見えるのだった。

その部屋へたどり着いたコララインは、自分の家と全く同じ世界に驚く。このもう一つ別の世界に住むお父さんとお母さんはやさしく、ご馳走も出してくれ、コララインと一緒に遊んでもくれる。ただ一つ違っていたのは、彼らの目がボタンで出来ていることだった…。

物語の進行が遅く、少しダークな展開となるので、あまり小さな子供向けとはいえない。主人公のコララインちゃんが、かわいい女の子なので、劇場内は子供連れが多かったが、笑い声も殆どなく、そういう普通の子供向けの映画館の明るい雰囲気は全くといっていいほど無かった。

実際、うちの娘も、(英語もあるが)ちと難解なストーリーと、盛り上がりの少ない展開に途中で飽きていた。

Odoru0405097 大人の目で観ると、「不思議な国のアリス」を連想させるプロットや、その造形の面白さとイマジネーションの豊富さは素晴らしいと思う。が、いかんせん、親としては、やはり子供が楽しんでくれてなんぼのもの、という思いがあるので(まして、物語は本当の親より良いと思った別の世界の親が、実は怖い人だったというものなので)、もっと子供もわくわくするように見せてくれればありがたかったかな、と思う。

コララインの声はダコダ・ファニングが担当。お母さんの声はTV「デスパレートな妻たち」の萬田久子、もといテリー・ハッチャーがやっている。(香港では字幕版のみの上映)

コラライン(Coraline)の名前は、キャロライン(Caroline)の「a」と「o」がひっくり返った名前なので、みんなが言い間違える。それも彼女を少し不機嫌にさせる理由の一つ。

元女優のスパンクが超巨乳で、何十年後の叶姉妹ってあんな感じかな、と思ったりした(笑)

Odoru0405099 香港での公開前に、地上波でこの映画のメイキングをやっていた。手作りの人形やセットは本当に素晴らしく芸術的なものだった。人形の顔は、コマごとに口から下を入れ替えて撮って行く。口から耳への線は後でCGで消すのだ。その手作業の撮影風景を見ていると、ホントに「好きじゃなきゃ出来んだろう、こんな仕事」と思わされた。

大人の鑑賞には充分耐えうる3Dアニメだが、(たぶん10歳前後くらいまでの)子供たちにはどうだろう?そういった意味で、ぼくら父子には満足度の低い、ちと残念な評価の映画でした。日本ではいつ公開になるのかはわからないが、ご参考まで。

Coraline (2009) (Digital 3D Version)

Production Designer, Producer, Writer and Director: Henry Selick
102 mins

(予告編 ↓)

04-May-09-Mon

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2009-05-02

「セブンティーン・アゲイン」 17 Again

Odoru0205092 ザック・エフロン主演の映画「セブンティーン・アゲイン」 "17 Again" が香港でも公開になった(2009年4月30日)ので、11歳の娘にせがまれて行ってきた。

日本では今ゴールデン・ウィークだが、香港では5月1日(金)が「労働節」で休みなので、娘の学校も3連休となっているのだ。

娘は、「ハイスクール・ミュージカル」シリーズにハマって、ザック・エフロンのファンになってるので、前々から連れて行く事を約束させられていたのである。

サスガに香港でもティーンの間で、ザック・エフロンが人気のようで、インター・スクールや、家族連れの子供たちで満員の盛況だった。

1989年。マイク・オドネル(ザック・エフロン)は、高校のバスケットボールの花形だった。大事な試合の直前、カノジョから妊娠を告げられ、カレッジ進学を諦め結婚する。
20年後のマイク(マシュー・ペリー)は、その妻スカーレット(レスリー・マン)と離婚調停中で、高校時代からの親友であるネッド(トーマス・レノン)の家に居候中だ。
仕事もうまくいかず、自分の人生を後悔するマイクだが、ある日突然17歳の姿に戻ってしまう。それ以来彼は、これまでの人生を取り戻そうとする。

男親が、年頃の娘と息子に相手にされないのは世界中で当たり前の話。
だが、17歳となり、子供たちの高校へ編入してからは、息子のアレックス(スターリング・ナイト)にバスケを教え、彼女の作り方をアドバイスしてやる。
娘のマギー(ミシェル・トラクテンバーグ)の前でも、不良と付き合うなと古臭い説教ばっかりするが、振られた後は本当にやさしく慰めてやる。
同じことを話しても、同世代の友人なら聞き入れるが親だと聞かないというのは、しょうがないことだなぁと実感する。

映画好きのおとーさんのぼくには、主人公の親友役のトーマス・レノンのキャラ設定が面白かった。学生時代は、ネクラでオタクだった奴が、実社会では成功してプール付きの家に住み、ハイスクールではヒーローだった男の方がうだつが上がらないなんて、ちとリアルだし(笑)、部屋にはスター・ウォーズに代表される「お高い」グッズが満載なのだ。寝てるベッドがSWの"ランド・スピーダー"というのが笑えるし、デートでの「ロード・オブ・ザ・リング」ネタの会話も面白い。

Odoru0205095_3 ザック・エフロンは、HSMの時のようなチーム・プレイでなく、今回は身体は17歳だが、精神的には37歳という主役を堂々と演じて好感が持てる。

得意のバスケットボールも見せるし、踊りも見せ、彼のファンには満足させる作り方だ。娘も喜んでくれてよかった(ホッ)。

こういうバック・トゥ・ザ・フューチャーみたいな映画では、その昔、(何を思ったか)フランシス・フォード・コッポラが撮った「ペギー・スーの結婚」('86)を思い出す。これも、キャスリーン・ターナー扮する別居中のおばさんが、自分が輝いていた高校時代へタイムスリップするというものだった。

「ペギー・スー〜」は、CGが今ほど発達してない時代、キャスリーン・ターナーが16歳の生娘になるというおぞましい映画だったが、本作は若い時は<美しい>ザック・エフロンが演じるので無理がない。(中年役はTV「フレンズ」のマシュー・ペリー)

結局、人生は、やり直したいと思っても、今が(つまり現実が)一番なんだということを教えてくれる。

若いティーンの女の子向けの映画と思わせつつ、じつは「中年クライシス」まっただ中のおっさん向けの映画だった(笑)
奥さんとの関係、子供との関係を見つめ直し、自分の人生を「生き直す」きっかけを見せてくれる良質のコメディ。
アメリカン映画ではよくあるプラス思考の映画。

娘が振られて泣いてる時に、父親のザック・エフロンがなぐさめるセリフがイイ。

「若いから、今が人生の最後だと思うほど辛いだろう。だが違うよ。今が終わりじゃない、始まりなんだよ」

日本でも2009年5月16日から公開。おとーさんが、家族を連れて行くにはいい映画かもね。一緒に来てくれるかどうかは知らんが(笑)。

17 Again (2009)

Director Burr Steers
102 mins

(予告編 ↓)

02-May-09-Sat

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