2024年5月
日 月 火 水 木 金 土
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

Amazon Music Unlimited

無料ブログはココログ

« 「レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで」 Revolutionary Road | トップページ | 「レイチェルの結婚」 Rachel Getting Married »

2009-03-14

「フロスト×ニクソン」 Frost/Nixon

Odoru1403092 映画「フロスト×ニクソン」"Frost/Nixon"へ行く。香港では2009年3月5日から公開中である。

ウォーターゲート事件を少しでも知って観に行くと面白いと思う。Wikipedia辺りでざっとでも概要をながめて行く事をおすすめする。1970年代に起きた事件である。時の大統領ニクソン(共和党)は、選挙対策のため民主党本部(ウォーターゲート・ビル)の盗聴を行おうとする。その盗聴機設置に失敗してしまったため全てが露見してしまう。結果、歴代大統領の中で初めて辞任を余儀なくされたのだった。

ニクソン大統領は、ホワイトハウスを去る、その最後のTV演説でも国民に謝罪をしなかった。アメリカの国民はそのことを不満に思っていた。世界中からインタビューのオファーを受けていたニクソンだが、彼が選んだのは、イギリスのちと軽薄な番組の司会をしていたデビッド・フロストだった。ニクソンは60万ドルという法外な出演料をもらい、このインタビューにより再起できると考えていた。何よりインタビュアーが「大した奴じゃない」とタカをくくっていたからだ。だが、結果はニクソンの思いとは裏腹なものになってしまうのだった。

Odoru1403096 これは実際にあった、有名なTVインタビューの内幕を描いたドラマである。結果はわかっているので、そこに至るまでの過程をいかに面白く見せるかが演出家の腕の見せどころ。監督のロン・ハワードは、「アポロ13」('95)でも、誰でも知っている歴史的な事実を面白く見せてくれていたので期待していたが、今回も、途中、色々な人々のインタビューをはさむというドキュメンタリー的な手法も使い、ある意味「アポロ13」以上に面白い映画に仕立ててくれている。

一介のTV司会者が、時の最高権力者だった人物から謝罪の言葉を引き出そうとする。そのインタビューはまるでボクシングの試合のようだ。「ウォーターゲート事件のことは触れてはならない」とクギを刺されていたフロストが一発目からそれに関した質問をする。あたかも、挑戦者のストレートがいきなりチャンピオンの顔面をヒットした感じだ。だが百戦錬磨のニクソンはそれをうまくかわしていく。何度も行われたインタビューで、フロストはただの聞き役になってしまう。インタビューの草案を作ったブレーンたちは徐々に落胆していく。だが、最後に「本気に」なったフロストは素晴らしい「戦い」を見せる。

ニクソンを演じるのは、今年のアカデミー賞主演男優賞ノミネートのフランク・ランジェラ。フロストを演じるのは「クィーン」('06)でへたれなトニー・ブレア首相を演じていたマイケル・シーン。ニクソンのランジェラはさすがに上手かったが、声がこもってて、ぼくには聞き取りずらかったな。フロストのマイケル・シーンは軽薄な感じでよろしい。二人ともこの映画の基になった舞台(脚本:ピーター・モーガン)でも同じ役を演じていたので、映画版でも迫力ある演技を繰り広げている。

Odoru1403095 フロストのブレーンは、ロンドン・ウィークエンド・テレビのプロデューサー、ジョン・バード(マシュー・マクファディン)、ジャーナリストのボブ・ゼルニック(オリバー・ブラット)、ニクソンの著作もあるサム・ロックウェル(ジェームズ・レストン)である。このサム役のレストンが、ぼくはマルクス・ブラザーズのハーポに見えてしょうがなかったのだ(笑)だから、フロストもあわせて4人でマルクス兄弟みたいに思えてしまいましたとさ(笑)

キャストの中で特筆すべきはレベッカ・ホールである。この映画では、飛行機の中でフロストにナンパされ、インタビューの間彼を支えるキャロライン役だ。「それでも恋するバルセロナ」('08)でも充分美しかったのだが、今回は70年代の女性となり、これがまるでジェーン・バーキンか、「冒険者たち」('67)のレティシア(ジョアンア・シムカス)みたいなのだよ。オヤジは「萌え」である。

ウォーターゲート事件で思い出すのは、映画「大統領の陰謀」('76)だ。ロバート・レッドフォードとダスティン・ホフマンがワシントン・ポストの記者となり、積極的な事件報道を行い、大統領を辞任に追い込む。この映画なんかも事件そのものを知って見る方がよかった映画だ。面白い映画なのだが、公開当時高校生だったぼくはちょっと難解だったものな。

この映画公開にあわせて、本物の「フロスト×ニクソン」のインタビューがDVDで発売された(北米盤2008年12月2日発売)。まだ儲ける気か?フロスト!(笑)
その本物のインタビューの予告編(↓)

見応えのする面白い映画でした。日本では2009年3月28日から公開。

"I let them down. I let down my friends, I let down my country, and worst of all I let down our system of government, and the dreams of all those young people that ought to get into government but now they think; 'Oh it's all too corrupt and the rest'. Yeah... I let the American people down. And I'm gonna have to carry that burden with me for the rest of my life. My political life is over."

Frost/Nixon (2008)

Director Ron Howard
122 mins

14-Mar-09-Sat

B002DRBWDMフロスト×ニクソン [DVD]
ロン・ハワード
ジェネオン・ユニバーサル 2009-08-21

by G-Tools
大統領の陰謀 [DVD]大統領の陰謀 [DVD]

by G-Tools

« 「レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで」 Revolutionary Road | トップページ | 「レイチェルの結婚」 Rachel Getting Married »

「映画 2008年」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「フロスト×ニクソン」 Frost/Nixon:

» フロスト×ニクソン [LOVE Cinemas 調布]
アカデミー賞5部門にノミネートされた話題作。主演はアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたフランク・ランジェラ。そして相手役として『アンダーワールド:ビギンズ』が3月14日から公開されるマイケル・シーン。監督はもう数々のヒット作を生み出したロン・ハワード。ウォーターゲート事件で辞任に追い込まれたニクソンにインタビューするという、実際の出来事をテーマにした作品です。... [続きを読む]

« 「レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで」 Revolutionary Road | トップページ | 「レイチェルの結婚」 Rachel Getting Married »