「デトロイト・メタル・シティ」 (Detroit Metal City) 爆粗BAND友
映画「デトロイト・メタル・シティ」(Detroit Metal City)が香港でも公開になったので娘を連れて行ってきた。2008年10月30日から公開されているが、香港でも好評でYahooの点数も五つ星評価の四個半と高い評価となっている(11月24日現在)。
若杉公徳の原作漫画は香港でも「爆粗BAND友」として広東語ヴァージョンが発売されているが、本屋で見たら帯に「18歳未満ダメ」と書いてある(OVAも)。映画版も同様かと思ったがさにあらず、こちらは"ⅡB"で「007/慰めの報酬」と同程度のレイティングである。
大分県犬飼町の農家の息子 根岸崇一(松山ケンイチ)は、母(宮崎美子)に見送られて東京の大学へと旅立つ。夢は"オザケン"のようなミュージシャンになること。東京でおしゃれな生活をすることだ。大学では、ポップミュージック愛好会に入り皆の前で自作の曲を披露すると、憧れてる相川さん(加藤ローサ)や後輩の佐治(高橋一生)から褒められプロを目指すことにする。雑居ビルの「新人ミュージシャン募集」の広告を見て応募したところ、暴力的な社長(松雪泰子)にデスメタル・バンド「デトロイト・メタル・シティ」(通称DMC)のリードギター件ボーカル ヨハネ・クラウザーⅡ世にされてしまうのだった。
顔を白塗りにしカツラをかぶるため、クラウザーが普段は内股の気の弱いマシュルーム・カット(別名:公然猥褻カット)の崇一とは誰も気がつかない。ある日、今は音楽雑誌の編集をしている相川さんと運命の再会を果たすが、彼女から「DMCって大嫌い!」と云われ、遂には田舎に帰る決心をする崇一だったが…。
原作がコミック漫画なので軽いのは軽いが、これは面白い映画だった。映像にすると、音楽も実際に歌わねばならないのだが、曲もなかなかのもので楽しめた。
演技陣のはじけた演技も見ものだった。松山ケンイチは香港でも映画「デスノート」以来人気が高く、ひ弱でおかまっぽい崇一と悪魔のクラウザーとの違いをコミカルに演じ、カップルが多かった場内から爆笑をとっていた。
一番受けてたのは、インディーズレーベル「デスレコーズ」の社長役の松雪泰子だ。登場シーンで、タバコの火を自分の舌で消すところで、「アイヤー!」と場内で悲鳴(笑)が出たほど。
金髪、革ジャンにミニスカートで「あたしゃ、そんな曲じゃぁ、濡れねぇんだよぅ!!」と言い放ち、タバコを投げつける。ドーベルマン犬2匹を連れて来て崇一のかわいい飾りつけのお部屋を滅茶苦茶にする無軌道ぶり。
松雪泰子は、「フラガール」もよかったが、こっちも凄くいい。今やトップクラスの女優になったね。
この題名を聞いて、おっさんのぼくはKISSの名曲「デトロイト・ロック・シティ」を思い出した。高校時代、1976年頃だったかな、NHKの地上波で土曜か日曜の夕方4時頃から放送された「KISS 武道館ライブ」。レコードを買うお金のなかったぼくは、その番組をテープに録音し何度も聞いたものだ。歌舞伎からヒントを得たというKISSの白塗りメイク。ジーン・シモンズの長い舌、口から火を吐くところなど、当時とても衝撃的だったのだ。
時を経て、そのKISSのジーン・シモンズが、”引退前のワールドツアー「世界崩壊」で日本の生意気なバンドDMCを潰すブラックメタル界の帝王ジャック・イル・ダーク”役としてまた日本のステージに君臨する姿を、この映画で拝めるとは思いもよらなかった!
ジャックはいつもステージに凶暴な水牛を走らせる。これにより怪我人も多数でている。我らがクラウザーさんは農家出身だけあって、牛の喉をデーデーなでて手なずけちゃうところなんて一番笑っちゃうところだったよ。
好きなことで成功したいと思ったが、現実は一番好きでない方向で成功してしまった崇一。自分が「向いていること」と「好きなこと」は違うのである。でもそのことに気付かず好きなことを諦められない崇一。
大学の仲間は、純粋で、新興宗教の集まりのようにピュアだ。それがネイチャーだと自分では思ってて「愛」を歌いたいと願うが、曲作りに「恨み」をぶつけた時にこそ人に訴える楽曲(←「うらみはらさでおくべきか」って漫画「魔太郎が来る」じゃん・笑)が作れてしまう崇一。
遊園地のゴレンジャー・ショーのバイトをしながら、DMCの追っかけをやってる青年(大倉孝二)たちの「夢」。自分の思い描く夢(No Music No Dream)とはかけ離れたものでも、「夢」を与えてしまった責任。実家で母との会話の中で、そのことに気付いた崇一は、クラウザーとなり新幹線に乗り、東京駅からDMC信者を従えて走って会場まで向かう。周囲の人間やファンの「夢」に応えるために…。
これは童貞の崇一が一皮むける話なんである。そーゆー意味で、悩める青年たちに勇気を与え、ウケたというのはよくわかる。
帰りがけ、11歳の娘に「こんな下品な映画ばっかり観てちゃダメよ、お父さん」と言われてしまった…。俺もクラウザーさんのように一皮むかねばと思った次第(笑)
デトロイト・メタル・シティ (2008) (Detroit Metal City) 爆粗BAND友
104mins
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こんにちは。
今、日本ではグループサウンズを題材にした
「GSワンダーランド」という音楽映画が公開中。
DMCほど狂ってはいませんが、非常に評判のいい作品です。
チャンスがあれば、ご覧下さい。
一応、テレビ局制作の映画なのですが、今回出資したのが、独立U局(チバテレビ、テレビ埼玉等)による共同出資という不思議な形で、
まともな形での宣伝がされてないため、認知度が低いのが残念です。
主演は栗山千明で、デビューのために男装するという設定です。
映画のために、筒美京平があえて当時の感触の新曲を書いて、これも大評判。
今現在、当時のGSを再評価して、当時のスタイルで活動するグループもいるそうなんですが、
そういうグループを総動員して作っているだけに
音楽レベルは高いそうです。
今は何でもかんでもCGですが、「フラガール」やこの作品など、手軽に当時の雰囲気を表現出来る事で、作品の幅が広がったのはいい事だと
思います。
それ位、当時、既にくたびれた感じだった日劇の感じがよく出てます。
但し、私はまだ見るチャンスに恵まれてません。
日本は本日は祝日だったので、夜、レイトショーで行こうと思っていたのですが、
残念ながら本日は雨。
冬に降る雨は特に差すようなキツさがあって、
バイク乗りはお出かけ出来ませんでした。
やっと公開された「バンクジョブ」も含めて、
来週辺りに雪辱を果たそうと考えてます。
投稿: Mol | 2008-11-24 21:04
「GSワンダーランド」知ってます。
ロケフリでTV神奈川も見れるので、予告はよく見てます。
評判も上々のようなので楽しみにしてます。
投稿: nobuyasu | 2008-11-24 22:42