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2008-11-15

「バーン・アフター・リーディング」(原題) Burn After Reading

Odoru1511082 ジョエル&イーサン・コーエンの新作映画「バーン・アフター・リーディング」(原題)"Burn After Reading"を楽しんできた。香港では2008年11月13日から公開になった。
「ノーカントリー」でアカデミー賞をとったコーエン兄弟の次の作品は、オリジナル脚本によるコメディ・スリラーだった。2008年度ヴェニス映画祭のオープニングを飾った作品である。

タイトル・バック。衛星から見たアメリカ全土。カメラはぐんぐん下りて行き一つの建物の上にくる。まるでGoogle Earthのようだ。その建物はワシントンにあるCIA本部。CIA分析官のオズボーン・コックス(ジョン・マルコビッチ)は、上司に呼ばれ酒の問題をとがめられクビになる。彼は家に帰り、今後は回顧録を書くと妻ケイティ(ティルダ・スウィントン)に告げる。呆れるケイティだが、彼女も女好きのハリー(ジョージ・クルーニー)と不倫中だ。離婚したいケイティは、弁護士にいわれるまま夫のPCからあらゆる資料を証拠としてDiscへコピーする。そのDiscを偶然拾ったスポーツ・ジムのインストラクターのチャド(ブラッド・ピット)は、これは国家機密資料だと思い、同僚で整形してキレイになりたいと切望しているリンダ(フランシス・マクドーマンド)と共にコックスに金をせびる電話をかけるのだが…

いやあ、まず脚本が面白いので、引き込まれて観たよ。上に書いたのはまだ序盤で、その後話は色んなことがオーバー・ラップしていき、面白い展開を見せる。コーエン兄弟は、前作がチト重いものだったので、コメディとはいえブラックなこの作品で自身のバランスを計ろうと思ったのかなと思う。

演技陣がとても豪華で、達者な連中なので安心して観てられる。コーエン兄弟の映画に初出演したジョン・マルコビッチは今まで出演してない方がおかしいくらいにしっくりくる。手斧をもって歩くマルコビッチなんて「シャイニング」のジャック・ニコルソンより怖いかも(笑)

Odoru1511083 特筆すべきはブラッド・ピットだ。彼もコーエン兄弟作品は初めてだが、髪をオールバックにして、とってもおバカなインストラクターを演じている。よくこんな役で出演をOKしたな、と思うくらいのバカっぷりだ。

ジョージ・クルーニーもバカな役なのだが、コーエン兄弟に(過去にもバカな役が多かったので)「これが最後のバカな役だからな」と言ったとか(笑)

そうこの映画は、人間の「愚かさ」を描いているのだ。登場人物のやることはどれもこれも後から考えれば「バカだなぁ」と思わせることばかりなのだが、やってる本人たちは大真面目なのだ。それはこっけいな喜劇であり、悲劇でもあるといえる。

からみあう様々な点が線になっていく過程が面白く、最後まで飽きさせない。大笑いできる映画ではないが、ブラックな、大人の鑑賞に耐える作品に仕上がっている。

ハードな内容の前作「ノーカントリー」よりも、ぼくは<こっち系>のコーエン兄弟の方が好きかな。日本では2009年3月に公開予定。

"What a Fuck!!"

Burn After Reading (2008)

96mins

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「映画 2008年」カテゴリの記事

コメント

はじめましてー。
CDR一枚でよくあそこまでひどくなっちゃったなーといった感じでした。出てくる人みんなどこか抜けてましたよねぇ。一番かわいそうだったのは全く関係ないのにジョン・マルコビッチに斧(でしたっけ?)で襲われたジムのボス・・・あと、例のイスは一生忘れられそうにないです(笑)
TBさせていただきますね!

akkyさん はじめまして。

誤字脱字駄文満載の当ブログへようこそ。
あはは、前年アカデミー賞主演男優賞へノミネートされたばかりの二枚目俳優が何を必死に作ってるのかと思いきや…あんなもの作らされて、そらクルーニーも怒るわなと同情を禁じえません(笑)
ブラピのアホっぷりといい、彼らのファンが怒らないかと危惧してます(←うそ)
TBよろしくどうぞ。


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