「007/慰めの報酬」 Quantum of Solace
行ってきました!映画「007/慰めの報酬」"Quantum of Solace"。香港では2008年11月6日に封切られたので初日に行ってきた。
いやぁ、正直驚いた。すぐに "ちとネタバレ" だが、これは「カジノ・ロワイヤル」の完璧な続編だったのだ。ぼくは今後この映画を「007/カジノ・ロワイヤル Vol. 2」と呼ぼうと思っているほどだ(笑) 今までは関連性はあるにせよ、一話完結が007シリーズの信条だと思っていたので余計に驚かされたのだ。
冒頭、イタリアの海沿いの道路でのいきなりのカーチェイス。黒のアストン・マーティンを運転するのはもちろんボンドだ。後方からマシンガンを撃ちながら追いかけてくる車。ボンド側のドアが吹っ飛ぶ!007らしい幕開けだ。渋滞の道路でのチェイスに終止符を打ち、シエナの町へたどりつくボンド。車から降り、後ろのトランクを開けると、中には足を撃たれたミスター・ホワイトがいた。
タイトル・バック。歌は今が旬のジャック・ホワイト&アリシア・キーズ。バックのデザインは往年の007といった感じだ。
愛した女性ヴェスパーを失ったボンドは、彼女を脅迫したミスター・ホワイトを追い詰める過程で新たな、そしてもっと巨大な悪の組織の陰謀を知る。謎の組織のトップ、ドミニク・グリーンは南米の軍部と図り、人類にとって重要な資源の権利を一手に収め世界を支配しようとしていたのだった…
任務遂行はわかっていても、ヴェスパーのことを想い私情に走るボンド。痛みは癒えてなかったのだ。これはボンドの「センチメンタル・ジャーニー」なのである。
出会った女カミーユは、宿敵ドミニクのオンナ。その女も背中に傷がある。なぜあるのかは劇中明らかされるが、共に心に傷を負ったもの同士… 彼女に「あなたを苦しみから開放してあげたかったわ」と言われるボンド。切ない話なんである。
心から愛したヴェスパーを水の中から救い出せなかったボンド。今回燃え盛る火の中からカミーユを助け出そうとしたボンドは、それによって自分自身も「救おう」としたのだろう。
制作側の意図は、スーパーヒーローではない、より人間的なボンド像の構築なのだろうか。監督が「君のためなら千回でも」や「チョコレート」のマーク・フォースターと聞いたとき、なぜこのハゲのおっさんが監督なのか?理由がわからなかったが、こういう意図があったがための起用だったのか。(ダニエル・クレイグの推薦もあったやに聞くが)
冒頭の狭い道路でのスリリングなカーチェイス。シエナの町の屋根の上を走るジャッキー・チェンばりの追っかけ。ハイチでのボート・チェイス。ボリビアの軍用機での対決、とアクションの見せ場は多い。
ハイチでオートバイにまたがるダニエル・クレイグは、チノパンを履いているせいもあるが、「大脱走」のヒルツ(スティーヴ・マックイーン)そっくりだった!そのまま船に飛び移るシーンは、まんま「大脱走」だったのが嬉しい。
その他キャストは、浅黒く、グリーンの瞳が寂し気なカミーユをオルガ・キュリレンコ。「カジノ・ロワイヤル」から引き続き、CIAのフェリックスをジェフリー・ライト。マティスをジャンカルロ・ジャンニーニ。ミスター・ホワイトをイレスパー・クリステンセン。今回悪役ドミニクを演じるのは「潜水服は蝶の夢を見る」のマチュー・アマルリック。"M" はもちろんジュディ・デンチだ。
シリーズとして驚いたのは、今回もミス・マニーペニーも "Q" も出てこない。そして、"My name is Bond, James Bond" とも言わないのだ。ガンバレルもラストに持ってきている。ジェームズ・ボンドが、やんちゃしてワイルドになっちゃう話なので、新兵器もニュー・カーも出てこない。
だが、ゴールドフィンガーならぬ「オイルフィンガー」が出てくるのでお楽しみに(笑)
ボンドがしている腕時計はオメガのシーマスター。じつはミーハーのぼくも愛用している。「ダイ・アナザー・デイ」「カジノ・ロワイヤル」では文字盤が紺色のものだったが、今回は黒。また買いたくなっちゃったな(笑)。ボンドのスーツは今回からトム・フォードに変わった。使ってるカードはアメックスの黒だったよ。ソニー・ピクチャーズで製作するようになってから携帯はソニー・エリクソンだ。余談だが、香港では、ソニーのHD製品と携帯のCMをダニエル・クレイグがやっている。
ボンド・ガールは作品ごとに「強く」なってきたが、今回はジェームズ・ボンドがより「男らしく」なった。つまり「弱さ」があるのだ。
感傷はいらない、アクション映画に徹してくれ!という声もあるだろうが、これで、<新生>ジェームズ・ボンドは本当に「00」(ダブル・オー)になったのだ。
007シリーズ第二章(ニュー・ボンド・シリーズ)がここに、遂に始まった、とぼくは感じている。
(日本では2009年 1月24日公開予定。行く前に「007/カジノ・ロワイヤル」を観て行かれることをおすすめします。1967年版じゃないよ、言っとくけど・笑)
Quantum of Solace (2008)
106 mins
「007/カジノ・ロワイヤル」 Blu-ray 2-Disc Collector's Edition
http://nobuyasu.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/007-blu-ray-2-d.html
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こんにちは。
とにかく、正月に見られないというのは非常に不満ですが、楽しみにしています。
上映時間が106分というのは、非常に短いですね。
近年、「トゥモロー・ネヴァー・ダイ」が二時間を切って「短い」と話題になりましたが、その分アクションに徹してくれると期待してます。
もう、公式サイトの予告編は何度も見て、期待してますからね。
本国では、評論家の採点で100点満点中、八十数点も叩きだしたのですが、それで「酷評」扱い。
実は、前作の「カジノ~」は九十数点で、その基準での酷評判定らしいですから、どれだけハードル高いんだって思いましたよ。
しかし、「カジノ~」の完全な続編になるとは事前発表でありましたけど、続編どころか連続したストーリーになるとは驚きです。
この辺りは「ジェイソン・ボーン」の影響でしょうか。
「正統」シリーズでほぼ初のバイクアクションも含めて。
通常なら、Qが開発したという触れ込みの、タイアップ戦略で高級なドゥカティとか、「ダークナイト」でのブルースの愛車、MVアグスタとか、
マニアを唸らせる車を使う所でしょうが、
予告を見ると、オフロードかモタードタイプの
小型なバイクですね。
ま、派手なアクションシークエンスに於いては、
小型オフロードの機動力は最強ですから
当然と言えば、当然。
私がバイク好きなのは、実は、このように使用する場面場面で、様々なタイプにそれぞれ得手不得手がある事で、小型バイクも大型バイクも、それぞれに愛情を持っていれば、価格の大小にかかわらずライダーの立場は対等。
自動車のような、変なヒエラルキーが存在しない所です。
自動車の場合は、小さい車は大きな高級車の縮小版であろうとする事が多いですが、
バイクは小さい物はそれを生かした部分の特化、大きい物はそれを生かした部分の特化と
分かれていくからで、それゆえ、バイクという括りであれば相手がどんな車種であろうともユーザー同士すぐにうち解けられる点が好きですね。
脱線しました。
見に行く当日は、当然、「カジノ~」見てから行きます。
以前、「王の帰還」を見に行った日は、朝から
「旅の仲間」「二つの塔」のSEEを自宅鑑賞。
トータル8時間弱。
その後に劇場に行ったのですが、ヘトヘトになるどころかアドレナリンで体が爆発寸前になりましたね。
「ダークナイト」は残念ながら「ビギンズ」を劇場で見てなかった為、まずは「ビギンズ」を
済ませてからと、レンタルでDVDを借りて鑑賞。
本当は、Blu-rayをレンタルしたかったけど、
人気で借りられず、延び延びになっているうちに
日本での不入りがたたって、「ダークナイト」
上映スクリーンがどんどん小さい小屋に落ち、回数も減っていく中で、妥協する形でDVDを借りました。
本当に面白かった。
新シリーズのスタート点としては、本当に合格点だったと思います。
「ビギンズ」公開の際、私が劇場に行かなかったのは事実上、シュワルツェネッガーのミスターフリーズのばかばかしさが、残ってたからですが、
仕切り直しの新シリーズなのだという部分を
素直に信じて見に行けば良かったと本当に後悔しました。
ただし、皮肉にもその日は自宅で「ビギンズ」見たために、「ダークナイト」上映に間に合わず、
興奮して、是が非でもその日見たかったのに、バイク飛ばしても間に合わないという結果に。
その悔しさゆえ、通常平日の会社帰りには映画は行かないのですが、不思議とモチベーションが湧いて、翌日見に行きました。
最近は、その、「会社帰り」にブラッと寄るだけのちっぽけなモチベーションすら引き出せない映画が多すぎるって事ですね。
今から、見に行く当日が楽しみです。
余分に時間を取って、事前に「女王陛下」や「ユア・アイズ・オンリー」なんかも
見ておくといいかも知れません。
投稿: Mol | 2008-11-07 08:27
正直書くと、今回の「慰めの報酬」は面白いんだけど満足感がありませんでした。
期待している人も多いと思うので書くのはどうかと思いましたが、観終わって数日たっても考えが変わらないので書きました。
けなしているのではなく、残念だなと思っているのですよ…
投稿: nobuyasu | 2008-11-11 14:47