2022年2月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28          
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

Amazon Music Unlimited

無料ブログはココログ

« 「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」 Tropic Thunder | トップページ | 「カジノ・ロワイヤル」 (1967) DVD (Collector's Edition) Casino Royale »

2008-10-29

「007 カジノ・ロワイヤル」 Blu-ray 2-Disc Collector's Edition "Casino Royale"(2006)

イギリスでは映画「007 慰めの報酬」公開が2008年10月31日と迫り、ここへきて過去のシリーズ作品がブルーレイで香港でも再発売され始めている。その中で、前 21作「007 カジノ・ロワイヤル」"Casino Royale"北米盤が2枚組のコレクターズ・エディションとして10月21日に発売された。(日本ではスペシャル・エディションとして12月19日発売)
ぼくは、「カジノ・ロワイヤル」の2枚組DVD(香港盤)は持っていたのだが、ブルーレイは持ってなかったので迷わず買ったのだ。アマレーケースの上の紙ジャケが高品質で高級感があっていい。Discの中身もとても満足できるものであった。

Odoru2610082 たぶん007が好きで、長年観続けてきた人は皆この「カジノ・ロワイヤル」(別名:「右の玉も打ってくれ!」・笑)には特別な感情を抱くのではないだろうか。映画の出来が過去のシリーズの中でも屈指であるということ。ダニエル・クレイグのニュー・ボンドが過去のイメージと違うということ。最初のジェームズ・ボンド小説であったにも関わらず、長年権利の関係で映画化できなかったこと(1967年製作の「カジノ・ロワイヤル」はスプーフとして作られたので)等々である。

ジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)が初めて 「00」(ダブルオー)を名乗れるようになり、モンテネグロのカジノでテロリストを支えるル・シッフル(マッツ・ミケルセン)とポーカーの大勝負に出る。一緒に潜入した財務官ヴェスパー(エヴァ・グリーン)と本気の恋に落ちるが、彼女は実はダブル・スパイだったことがわかる。彼女を亡くしたジェームズはそれから二度と人を愛さないと心に誓う。
今回初めてラスト・シーンで「My name is Bond, James Bond」と決めゼリフを言う。これは、「007」としてのスタートという意味と、非情なスパイとして生きていくんだというボンドの悲痛な心構えを表明したものなのだった。

思えば、第20作「ダイ・アナザー・デイ」(別名:「死ぬんなら他の日にしなはれ」by浜村淳)のピアース・ブロスナンがとってもよかっただけに、「なんで交代させるんじゃ!」とぼくは不満に思い、雑誌などでダニエル・クレイグを見て「冷血で爬虫類っぽいな」とか「『ロシアより愛をこめて』のロバート・ショウかい?」というイメージを持ってしまって、今回のボンドに正直あんまり期待してなかったのだ。(「レイヤーケーキ」はよかったんだけどね)

Odoru2610085_2 だが、初めて劇場でこの映画を観た時、ぼくは正直「シビれた」よ。

冒頭、モノクロの画面で始まり、トイレでの格闘。かつてなく残忍なボンドだ。めちゃかっこいいタイトル・バック。バハマの工事現場でのボンドと犯人の追っかけ。「フリー・ランニング」という街のなかをひょいひょいとジャンプしながら走る競技の第一人者であるセバスチャン・フォーカンを使い、CGなしの目を見張るアクションをいきなり見せるスピード感。モンテネグロへ行ってからの、ボンドのタキシードのハンサムな着こなし、カジノの豪華さ、最高級のアストン・マーチン、マティー二のシャンペングラス…。全てが素晴らしく、また超一流なのだ。そして、華を添えるとびきりセクシーな女 ソランジュ(カトリーナ・ムリーノ )、ボンド・"ガール"と呼ぶには惜しいほどの"レディ"ヴェスパー(エヴァ・グリーン)。まさに「男の夢の世界」がここにある。

ヴェスパーをさけようとカーブで急ブレーキを踏み、アストン・マーティンが7回転して(これは映画史上新記録なのだと)止まり、その後、素っ裸のボンドが縛られ、座席の部分をくりぬいた椅子に座らされ、●玉を打たれるシーンは映画館で観てるこっちも下腹が痛くなるような場面だった(思い出しても痛いよ・笑)

つまりこの映画では、極力CGなどの合成場面を避けて、生身の人間が演じ痛みを感じる絵作りを行っている。シリーズとしての”原点回帰”という意味でもこの作品の意義は大きい。

Odoru2610083 原作「カジノ・ロワイヤル」に描かれた複雑な内面を持つボンドを演じるのにダニエル・クレイグはうってつけだった。スティーヴ・マックイーンのような肉体派でいて、表情に影がある。短髪にしたのも若さとスポーティな感じでいい。今までの、英国紳士というダンディでシニカルなイメージはないが、ぼくはダニエル・クレイグはひょっとしたらショーン・コネリーを超える(本当の意味で)ニュー・ボンド像を作るのではないかとじつは期待しているのである。

このブルーレイには、削除されたシーンなど、今までなかった特典映像が入り、BD-LIVEも入れると実に7時間超の特典がついている。メイキングの数々もやっつけ仕事という印象がなく出来がとてもよく、より多角的にイアン・フレミング原作のこの映画を検証できるようになっている。ファンにはおすすめのDiscである。(ただ、BD-LIVEはローディングに時間がかかり過ぎるが)

その中で「『カジノ・ロワイヤル』までの道のり」を眺めていたら、権利関係で、それまで007と云えば”ユナイト映画”とぼくらが子供の頃から刷り込まれていたことが、MGMを経てソニー所有のコロンビア映画に引き継がれる過程が興味深かった。特にこの「カジノ・ロワイヤル」の権利関係は原作が書かれた1953年から様々な曲折を経てコロンビア映画にて今回の映画製作に至る。
権利がソニーに移ったので、全作品のDVD BOXは出ないのかと思いきや、ちゃんと出てるのでホッとしたが、今後(欲しいナァと思う)Blu-rayのBOXが出るまでの間は、あの第20作まで入ったアタッシュケースのDVDを大事にしなければと思った次第である。

さあ、次は 11月6日香港公開の「007 慰めの報酬」だ!楽しみ、楽しみ。

"The bitch is dead"

Albert R. Broccoli's EON Productions Presents Daniel Craig as Ian Fleming's James Bond 007 in
CASINO ROYALE (2006) Collector's Edition

Dolby True HD
Aspect Ratio 2.40: 1
144mins
(Special Features のみ日本語字幕付)

【関連】 TVドラマ版「カジノ・ロワイヤル」(1954)
http://nobuyasu.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/tv_bdc1.html

007 カジノ・ロワイヤル スペシャル・エディション (2枚組) [Blu-ray]
007 カジノ・ロワイヤル スペシャル・エディション (2枚組) [Blu-ray]
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2008-12-19
売り上げランキング : 938

おすすめ平均 star
star文句なしの画質
star男の憧れ★
star高画質・高音質に!

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

« 「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」 Tropic Thunder | トップページ | 「カジノ・ロワイヤル」 (1967) DVD (Collector's Edition) Casino Royale »

映画 2000年代」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
「カジノ・ロワイヤル」がなかったら、逆に私はジェームズ・ボンドシリーズを切っていたはずです。

ピアース・ブロスナンのボンド、嫌いじゃなかったですよ。
その前のダルトンも好きでした。たった2本で終わったけど。

でも、「ダイ・アナザー・デイ」の氷の固まりみたいな大地からの脱出シーンが
どうしても我慢ならなくて、怒りが収まらなかったんです。
それまでも、特撮シーンは沢山ありましたけどね。
それに比べて、パラグライダー+水上スキーだかサーフィンで脱出するボンド
の姿はあまりにもCG過ぎました。
映画に付随した広告も多すぎましたよ。
カタログ見せられてるみたいで。

ブロスナンの第1作「ゴールデンアイ」のオープニング、ダムへの超ロングダイブ
+ロープガンでの固着等、綿密に計算して安全を確保しつつも普通じゃ絶対にありえない
シーンをスタントで実現する。
それも、ボンドシリーズの大いなる魅力。
「チャーリーズ・エンジェル」では、同じ高さからのダイブを、CGでお手軽に済ませてましたね。

だから、CGで描く位なら、もっと地味なシーンでもちゃんとスタントでやって欲しかったですよ。
同じブロスナン主演なのに、こうも違うのかと悲しかったです。

同じような不満を持っていた人はたくさんいたらしく、そういう観客に向けて放たれたのが「ジェイソン・ボーンシリーズ」ですね。
ボンドよりも地味なアクションでも、ボンド映画に求めたものがそこにはあったと思います。

イニシャルが同じJ.Bなのも、明確にボンド潰しを宣言したのかなって話題になりました。

だけど、製作側が水増しを考えなければ、ジェイソン・ボーンとは「ボーン・アルティメイタム」でお別れな訳で、それだけに「カジノ・ロワイヤル」は期待半分、不安半分でした。

とにかく、ダニエル・クレイグ起用により、事前の反応がネガティブ過ぎましたね。
金髪だし、又してもスコットランド人ではないし。

ところが、作品が公開されると皆が皆、あっさりと自らの無礼を認めて掌返す。

私より映画に詳しくはない弟が興奮して「兄貴、これ劇場で逃したら一生後悔するよ。」とほざく。
私のアドバイスにも関わらず「ダークナイト」は逃して激しく後悔中の癖に。

その年末も、どちらかというとお正月映画は不作ばかりで、観るものなくて、映画自体に
足が向かなかったのですが、そのせいか、正月になって、やっと重い腰が上がり、一人で出向いてゆっくり鑑賞。

結果的には、この1本で十分。お正月映画はお腹いっぱいでした。

とにかく、見終わった後の満足感が違いすぎる。

結局、この時正月映画は、「カジノ・ロワイヤル」と「パプリカ」2本だけでしたが、
それで十分でしたね。ソニーピクチャーズにだけ金を落とした事にはなりますが。

思えば、「二度死ぬ」の次が「女王陛下」、「ムーンレイカー」の次が「ユア・アイズ・オンリー」と、このシリーズはある意味、行き過ぎた時には必ず原点回帰してましたね。
心配する必要はなかったんです。

DVDは買わず、いずれブルーレイを買うまでと、我慢して保留。
PS3を買った時には、即刻買い求めました。

いよいよ、旧シリーズも徐々にBD化すると言う事で、今までdtsとか、リマスターとか
散々再発売しても極力手を出さなかった私も、今度ばかりはリニューアルします。

「慰めの報酬」は日本では残念ながら、1月公開。
正月第二弾です。
オフィシャルサイトの予告を見ると、再び肉体アクションを大いに展開しててワクワク。
CGも使ってるでしょう。今なら使ってて当然。
だけど、それだけが前面に出ちゃったら、映画としては終わりで、同じような予告を見てもワクワクするような事はないでしょう。
本当に楽しみ。
それゆえ、何故正月休みのゆったり気分の時に、これを味わえないのか?
非常に不満ですね。他に正月、何かやる映画あるのか?

「バンクジョブ」もそうですね。
ストーリーというかプロットを聞くだけで、もの凄くワクワクするのに、超限定公開。
「ホット・ファズ」は公開後、地方にドサ周り行きましたが、こちらはそれもなさそう。
70年代、80年代だったら正月映画の中で、必ず1本はこういうひねりの効いた映画って
ありましたよ。
観客の質が低くなったと言うよりも、配給会社が「面白い!」って感覚を麻痺させてるとしか思えない。
観客には受けないかもってリスクを取らないんですね。
観客を信じてないというか、バカにしてるんですね。

70年代、ポリティカル・サスペンスの佳作「カサンドラ・クロス」とか、
80年代なら、ロバート・デ・ニーロ主演の「ミッドナイト・ラン」とか。

こういう映画が普通に正月第1弾で、全国公開だった時期もあるってのに。

「カサンドラ・クロス」はラストの脱線シーンを売りに、パニック映画として売るつもり
だったようですが、内容はガチガチのポリティカルで、ラストの脱線を度外視しても、途中のハラハラドキドキが本当に面白かった。

「ミッドナイト・ラン」は、当時もこれが正月映画?って思いましたが、見終わった後の
ほんわか感覚は、正に正月映画でしたよ。

同じくポリティカル・サスペンスならば「カプリコン・1」とかね。

なんというか、ガキの頃にこういうのばっか見てたから、今は自分で勝手にハードル
上げちゃってるのかなぁ。

勿論、昔の映画だから美化しちゃうのかも知れませんが、ジャンル的には今は全く
見向きされないタイプなので、その分の寂しさはありますね。

面白ければ、誰が主演でもいいじゃん。
って思いますけどね。
最近は、脚本とかの技で、「あ、なるほど」と膝を叩くような経験も減りました。

ド派手なシーンよりも、そういうのが見たいんですけどね。

「慰めの報酬」公開までは、我慢しろって事ですね。

Molさん

この「カジノ・ロワイヤル」は007シリーズの過去を精算した、新時代のジェームズ・ボンドだと思います。おそらく007を語るときに、これ以前、これ以後と云われるようになるんじゃないでしょうか。「慰めの報酬」も楽しみですね。

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

« 「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」 Tropic Thunder | トップページ | 「カジノ・ロワイヤル」 (1967) DVD (Collector's Edition) Casino Royale »