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2008-08-16

「崖の上のポニョ」

Odoru160808 宮崎駿監督の新作映画「崖の上のポニョ」へ子供たちと行く。
日本へ一時帰国して、田舎へ帰省した時に観たのだが、友人から「えらい流行っとるで」と言われ慣れない携帯電話でチケット予約をして行った。日本は今、何でも携帯で出来るんですな。浦島太郎状態だった(笑)

観終わって、「CG使ってないけど、水の場面がとても綺麗でCGっぽくて凄かった」と娘(小5)が一丁前なことをいう。息子(高1)は「観なきゃよかった。『ダークナイト』にすればよかった」と言った。なるほどこれは幼い子供向けの映画だからな。息子は「何をいいたいのかよくわからない」と云う。娘は「ポニョがかわいくて、面白かった」と満足気だ。

「人魚姫」をベースにしたこの物語は、海の底で暮らす魔法使い一家の魚ポニョが、崖の上の家に住む男の子宗介と出会うところから始まる。緑色のバケツにポニョを入れて守ろうとする宗介が本当にかわいい。彼は崖の上の小さな家で、老人ホームで働く母親と二人で暮らしている。父親は船乗りなので、普段は家にいない。ぼくは、この勝ち気な母親・リサは「となりのトトロ」の五月が大人になった姿に見えて仕方がなかった。
ポニョは、宗介に会いたくて、崖の上の家に戻ってくる。人間の血を舐めたお陰で足も生えてくる。海が荒れて、小さな町は崖の上だけが残る。後は海の底になる。海には古代の魚がうようよと泳いでる。古代ヘボン期の海に戻ったかのように…。

人類の祖先は猿だというが、その前は魚だった。海にしか生物はいなかった。天敵があまりに多く弱い種類の魚たちは、敵のいない陸へ上がろうとした。何世代にも渡り自らを品種改良することにより、ついに地上でも生息できる生物に進化したのだ。
宮崎駿監督がポニョに託した"希望"は、そんな新しい命。わがままなまでに諦めない気持ち。そして宗介に託したものは陸に暮らす人間としての責任ではないかと思う。
人類が犯した自然を破壊し続けたという罪。「もののけ姫」の"絶望"から、海の再生を通して、改めて共生することの重要さを訴え、子供たちの未来へ期待を寄せる。

日本で、いや世界中でヒットするであろうこの映画の素晴らしいメッセージを、小さな子供たちはどう受け止めてくれるだろう。ただの不思議な感じのファンタジーとしてとらえてもいい。そこで何かを感じ、いつの日かその意味がわかる時がくればいいのだ。

おそらく中学生以上の男子はつまらなく感じる映画だろう。息子も「後半もう一回何かが起きると思ったら何もなくって盛り上がりにかけた」と話していた。淡々と進んでいく童話のような物語が少し退屈に思えたのかもしれない。

映画というものの評価は、評論家は、良い映画か悪い映画かという点で評価するが、一般の観客は、好きか嫌いかという判断をしがちである。あとは面白いか面白くないかというところ。そういう意味では、この映画の一般の評価は辛いところがあるだろう。一観客として、ぼくも息子の意見はもっともだと思うし、上映時間も、(幼い子向けとしては)ちと長いかなと感じた。

映像的には、ここで描かれた海は本当に美しい。作り手が、海とはどういうものかを知っているからあんな大胆なデフォルメで描くことが出来たのだろう。(子供たちを海に連れて行けなかったので、父親としては今年の夏はこの映画の「海」で勘弁してもらおうかと思ってるのであった・苦笑)

ぼくは宮崎駿監督の絵の「色」がとても好きで、今回も見惚れてしまった。日本的な色彩感覚で、原色をあまり多様しないのがいい。たまたまこの映画を観る前日、チャン・イーモウ演出の北京オリンピック開会式を見て、その中国人の原色を多用した色彩感覚が目に痛いな(←地上波デジタルというのもある。あれは目に悪くないか?)と思ったので、余計にそう感じたのかもしれない。

それにしても…あの「ポニョ〜ポニョポニョさかなのこ♪」という歌は耳に残りますな。娘がずーーーーっと歌ってるので、こっちもソラで歌えるようになった。おっさんが歌うとかわいくない(笑)けどね。

「宗介んとこイクー!」

崖の上のポニョ Ponyo on the Cliff by the Sea (2008)

101mins

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コメント

nobuyasuさんも”ポニョった”んですね(笑)

1.ポニョを観る
2.ポニョの歌を口ずさむ
ことを「ポニョる」と言うそうです。

3.ポニョの様な行動をとる
と言う意味もあるそうです。
’恋に突っ走る’って事ですかね??

確かに大切な事ですよね(遠い目・・・)

kunikoさん

あっはっは これは知りませんでした。
香港でも流行らせませう(笑)

確かに「押しかけ女房」ですな、あれは。

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