「WALL・E/ウォーリー」
ピクサーの新作映画「WALL・E/ウォーリー」へ行く。香港では2008年7月24日から公開されているので、夏休みになった子供と一緒に行った。アメリカでは公開と同時に大評判となり、アニメながらアカデミー作品賞にノミネートされるんじゃないか?と云われるほどの評判と聞いた。期待して行ったが、確かにグレードの高いアニメであった。
本編上映前に「プレスト」"Presto"という5分の短編映画が上映された。手品師とうさぎが舞台で繰り広げるドタバタだが、これもウェル・メイドな作品である。
そして本編上映。ごみの山と化した地球。少しずつ空き缶などのスクラップをお腹に入れては圧縮していく作業を繰り返すロボット・ウォーリー(WALL・E)。友達はゴキブリ一匹だけ。日々ごみの山の中から面白そうなおもちゃを拾ってはコレクションし、我が家に持って帰っている。毎日の楽しみは、ある昔の映画のビデオテープを観ること。今夜もその「ハロー・ドーリー」の恋人同士が手をつなぐシーンを憧れの眼差しで見つめるのだった。
ある日、轟音と共に宇宙船が着陸する。中から現れたのは、ゆで卵のような白い未来型ロボット。彼女の名前はイヴという。何かを捜す任務でこの星に来た。最初は敵と思われ攻撃されるが、徐々に打ち解けていく二つのロボット。凄いのはここまでの約30分、セリフなしで一気に見せるところだ。
家でコレクションをイヴに見せるウォーリー。その中に、古い冷蔵庫の中にあった雑草もあった。それを発見したイヴは、すぐに体内に格納し、直後に動かなくなる。どうして動かなくなったのかわからないウォーリーがイヴを連れて色んなところへ散歩に行くのが切ない。やがて宇宙船が再び着陸し、イヴを乗せて飛び立つ。必死に宇宙船にしがみつくウォーリー。行き着いた先は巨大な宇宙船の空母。中には、ぶくぶくと太った人間達が仕事もせず、ただネット画面を見ながら生きていたのだった…。
700年もの間一人で(いや一台で)地球の掃除を黙々と続けるウォーリー。やっと出会えた未来型ロボット・イヴとのラブ・ロマンスなのだが、ちょっぴり切なくてイイ話になっている。そして文明社会への批判も。
宇宙船空母へ行ってから、船内を牛耳っているのは、じつはコンピュータというのが怖い。まるで「2001年宇宙の旅」のHALみたいだ。
ウォーリーの好きな映画の場面は「ハロー・ドーリー」('69)の"Put on Your Sunday Clothes"(「日曜は晴着で」)と"It Only Takes a Moment"(「ほんの一瞬のこと」)。他にもサッチモ(ルイ・アームストロング)の唄う"La Vie en Rose"など印象的に使われている。
監督のアンドリュー・スタントン(「トイ・ストーリー」「ファインディング・ニモ」)は、ミュージカル好きなのか、宇宙でウォーリーとイヴが踊るシーンは、明らかにエスター・ウィリアムズの水泳ミュージカルものの影響がある。
観終わって、これは現代の「ピノキオ」かな?と思った。
人形のピノキオは作ってくれた人間のゼペットおじいさんを捜して海へ行く。そして鯨のお腹の中にいたおじいさんを救出する。ウォーリーは、イヴと共に宇宙の空母へ行く。その船内には人間たちがいる。隔離された船内… それはあたかも鯨の胃の中のようである。
ピノキオはジムニー・クリケットというコオロギが友達で、ウォーリーはゴキブリが友達というのも似てるところかな。
うちの子供たちに感想を聞いたら、11歳の娘は「ちょっと切ないけど、面白かった」。高1の息子は「まぁまぁ」とのこと。参考にしてください(笑)
日本では、12月公開とのこと。なるほどクリスマス辺りに観るのもいいかもね。デートでも行けるし。こっちは今、真夏で毎日32度くらいなんだけど…。暑いわ。
WALL・E (2008)
104mins
【関連】映画「WALL•E/ウォーリー」における「ハロー・ドーリー!」の考察
http://nobuyasu.cocolog-nifty.com/blog/2008/08/post_6d4d.html
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» Andrew Stanton, Wall-E(ウォーリー), 2008 [映画狂人百歩手前]
何というか……きっと多くの人はこの映画を観て号泣の嵐なんだと思います。でも、私はあまりの驚愕と恐れのあまり、泣くなんて事さえできませんでした。もちろん、ホラーなので怖い、とかそういうのではなくて、あまりにすごいので怖かった。映画を観ていて、こんな思いをし..... [続きを読む]



「WALL・E/ウォーリー」日本では冬休み映画なんですね。
夏休みに観れると思っていました。
神戸では最高気温36℃の日があったので香港より暑い?かも??
寒くなる冬まで「WALL・E/ウォーリー」楽しみに待ちます(笑)
「崖の上のポニョ」も娘とお友達(12歳)4人を連れて観て来ました。
小さな子向けだけれどメッセージは深い’感じる作品’でした。
山場や説明がないので賛否両論?あるかな。
手書きは流石!です。
娘の感想は「可愛くて面白かった!」
子供達はみな”ポニョ~ポニョ~ポニョ~魚の子~”
の歌が頭から離れないと言ってます。
「魔法にかけられて」のDVDも良かったです。
特典の”ポップ・アップ・アドベンチャー:がんばれ ピップ!”
リスの行動がよくわかって楽しめました!!
投稿: kuniko | 2008-07-28 20:44
kunikoさん
「WALL・E/ウォーリー」は愛にあふれた映画なので、クリスマスシーズンにいいでしょう。デートでも使えますから。昔のディズニー・アニメのテイストも少し感じさせてくれるのでおっさんのぼくには嬉しかったです。
うちの娘も「ポニョ」の歌を唄っていますよ。
不思議なテイストの映画のようですね。来月一時帰国の予定があるので、娘は「絶対行く!」と言っています。大ヒットしてるようなので、並ばなきゃならんのかな?と、ちと心配ですが。
けど父親は、じつは「ギララの逆襲」が観たかったりして(笑)
投稿: nobuyasu | 2008-07-29 23:19