「用心棒/椿三十郎」 DVD クライテリオン・コレクション
黒澤明監督の名作「椿三十郎」が、小田裕二主演、森田芳光監督でリメイクされ、12月1日に公開されると聞いた。オリジナルは1962年の白黒映画である。45年も前の映画なので、今回カラーになり、たぶん面白い映画に仕上がってるだろうと想像してる。なぜかって?そりゃぁ、脚本がいいもの!このリメイク版の脚本は、オリジナル(by 菊島隆三/小国英雄/黒澤明)を使ってるとのことなので。
かの名作「駅馬車」('39)も、その後リメイクされカラー版('65)ができ、それをぼくは子供の頃テレビで見てすごく面白かった印象がある。ジョン・フォード監督の「駅馬車」オリジナルを見てなかったからね。だから、若い人で黒澤版「椿三十郎」を観ていない人もそのままリメイクを観ることをお勧めする。そして、もしリメイク版が面白いと思ったら、黒澤明監督のオリジナルを観てごらん。もっと面白いし、三十郎役の三船敏郎が本当に素晴らしいから!
今回紹介するクライテリオン版「用心棒/椿三十郎」のダブルパックは、今年買ったDVDの中でも買ってよかったと思うものの一つである。
まず両作品とも、レストアが素晴らしく、画像がめちゃくちゃキレイなのである。東宝版とは違ったハイディフェンション・トランスファーで、白と黒のコントラストがはっきりしていて美しく、また音も見事に修復されているのだ。映像は奥行きを感じるし、公開当時よりキレイかも知れないと思わされるほどだ。
どちらの作品も何度観ても楽しめる、完成度の高い時代劇だが、「用心棒」は三船敏郎がなんと魅力的なことか!役に見事にハマってるし、表情が凄く良いのだ。
「用心棒」のヒットを受けて続編として製作された「椿三十郎」だが、ずいぶんユーモラスになっており、続編というより、姉妹編(いや男の映画だから"兄弟編"というべきか?)という感じである。
「椿三十郎」に出てくる若侍たちは、"若大将"や"ゴジラ"シリーズなどに出て<活躍していた>面々である。東宝の事情かどうか知らないが楽しめるキャスティングだ。
若侍たちがあたふたと座敷を出入りして、寝てる三十郎が何度も起こされるシーンは本当に面白い。名演出だと思う。
それにしても、リメイク版「椿三十郎」のラストの対決はどうなってるんだろうね?あの血しぶきをカラーで見せたら、スプラッター映画じゃん。「キル・ビル」みたいに、日本以外は白黒になったりして(笑)
今回の小田裕二版「椿三十郎」がヒットしたら、来年は「用心棒」かね。東宝はいつまで「黒澤明」ブランドで食おうとしているのか?
調子に乗って、角川春樹氏が「七人の侍」もリメイクする!なんてことを言い出さないことを切に祈ってる。
Yojimbo (1961) / Sanjuro (1962) - Two Samurai Films by Akira Kurosawa
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