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2007-06-21

『シェルブールの雨傘』 DVD

ジャック・ドゥミとミッシェル・ルグランが生んだ傑作『シェルブールの雨傘』。わが家のジャック・ドゥミ映画祭第三弾(笑)である。

カトリーヌ・ドヌーヴ扮する傘屋の娘ジェヌビエーブと、車の修理工場で働くギイ(ニーノ・カステルヌオーヴォ)は、深く愛し合っているにも関わらず、アルジェ戦線のために引き裂かれ、お互いを想いながらも別々の人生を生きていく…

ジャック・ドゥミは、作曲家のミシェル・ルグランと話し、台詞を全て曲にした悲恋もののオペラを作ろうとした。ドゥミは、企画をデビュー作『ローラ』のプロデューサーに持ち込むが、白黒、普通の会話、低予算、を提示され諦め、マグ・ボダール(女性)に持ち込んだところ、「アイデアが面白い、やってみよう」とゴー・サインが出た。(こーゆーときは女性の方が決断力がありますな)

映画はヒットし、1964年度カンヌ映画際パルムドール、アカデミー賞5部門ノミネートという輝かしい冠もでき、ドゥミとカトリーヌ・ドヌーヴは一躍世界のメイン・ストリームへ踊り出る。

以前から僕は、この映画の「原色」の使い方に感心していたが、今回改めてその素晴らしさを認識した。雨上がりの石畳へのブルーの照明。緑色の壁、青色のドア、紫色の壁紙… 原色の衣装、傘。それらが全てマッチして、独特のイメージを創り出す。僕は、ドゥミ監督が、この映画で、憧れのMGMミュージカルの華やかなテクニカラーの「色」を、大がかりなセットではなく、小道具を使うことによって創りだそうとしたのではないか、と考えているのであーる。

このDVDはアメリカ版。特典映像は、"The World of Jacque Demy"よりの抜粋のみ。

本DVDで特筆すべきは、音声が5.1ch サラウンドになっていること。音がいいとまた感動もひとしおですわ。画像もリマスター映像となっている。
今回僕が観た、『シェルブールの雨傘』及び、『ロシュフォールの恋人たち』、『ローラ』は、ドゥミの未亡人であるアニエス・ヴァルダ監督(『冬の旅』、『5時から7時までのクレオ』等々)が監修し、レストアされたもの。
現在日本で発売されているものがどのヴァージョンかは、わからないが、今回のレストア・ヴァージョンが日本でも気軽に買えるようになることを願っている。

観終わったあと、いつまでも、ミシェル・ルグランのあの名曲が耳に残る。切ないが、いい映画です。本当に。

Les Parapluies de Cherbourg (1964) (The Umbrellas of Cherbourg)

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