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2007-06-19

『ロシュフォールの恋人たち』 DVD

Younggirlatrochefort香港で先月ジャック・ドゥミの映画祭"The Fantasy World of Jacque Demy"があった。(2007年5月10〜23日)
デビュー作『ローラ』以降、長編13本の上映である。
チケットは早くからソールド・アウトになり、観に行くことはままならなかった。香港もあなどれませんな。

が、お陰で、HMVでジャック・ドゥミ・コーナーができ、DVDを売っていたので、『ロシュフォールの恋人たち』、『シェルブールの雨傘』、『ローラ』を買って来た。
わが家でジャック・ドゥミ映画際を一人で開催することにしたのである。

この『ロシュフォール〜』DVDだが、香港製で、値段がHK$40(約600円)と安かったので、画質が心配で確認のためにプレイヤーにかけたら、そのまま最後まで観てしまった。(後でパッケージをよく見たら、レストアしたと書いてあった。それに音はDolby Digital 5.1である!)

金曜日にロシュフォールへやってきたフェアーの芸人たち。土日をすごして月曜日に帰る。その間に起こる様々な恋愛模様。
数十年ぶりに観たのだが、ファースト・シーンのあまりのソフィスティケイテッドさに、「わ、こんなの俺は見とったんか、こっぱずかしーっ!」と思った。が、ぐいぐい引き込まれてしまったのであった。

カトリーヌ・ドヌーヴとフランソワーズ・ドルレラックの姉妹(実際も)が、フランス人形のようで、特にドヌーヴはこの世のものとは思えない可愛さ。二人が原色のワンピースを着て歌い踊るのを見ているのが楽しい。見終わった後の気分の良さといったらない。これはホントに観てる人を幸せな気分にさせる映画である。

第二次大戦後、連合軍のアメリカがフランスへ残した遺産はジャズ。そしてシネ・ミュージカルだった。その遺産を受け継ぎ、フランス風に昇華したのが、ミッシェル・ルグランとジャック・ドゥミ。特にこの『ロシュフォールの恋人たち』は、全盛期のハリウッド・ミュージカル以降、ヨーロッパ製最高のシネ・ミュージカルとなった。

当時『ウエストサイド物語』でブレークしたジョージ・チャキリス、ミュージカル映画の"巨星"ジーン・ケリーをアメリカから招き出演してもらった本作はジャック・ドゥミの頂点といって過言ではない。

『巴里のアメリカ人』('51)のジーン・ケリーは、兵隊でフランスへ来たが、大戦終了後もパリにとどまったアメリカ人画家を演じた。本作で、本当に"巴里のアメリカ人"を演じたジーン・ケリー。一部声が違うのは吹替なんだそうだ。踊りはさすがに芯がぶれてなくて素晴らしいが。(ま、他の出演者も皆 吹替だが)

ラスト近く、一目惚れした者同士(ケリーとドルレラック)が踊る楽器店でのダンス。これは、『巴里のアメリカ人』で、ジーン・ケリーが初めてレスリー・キャロンとデートしたときにセーヌ川のたもとで"Love is here to stay"をバックに踊ったダンスと同じ振り付けであった、って、知ってた?

本DVDは特典も何もありまへん。ま、600円やから仕方ないか…けど、600円でこれだけ幸せな気分にしてもらったのだからメルシーだよな。
娘が思春期になったら見せたい映画である。

Les Demoiselles de Rochefort (1967) (The Young Girls of  Rochefort

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