『北北西に進路を取れ』 50周年記念スペシャル・エディション [Blu-ray] North by Northwest (50th Anniversary Edition Blu-ray Book)
アルフレッド・ヒッチコック監督の傑作映画『北北西に進路を取れ』"North by Northwest"(1959)が製作50周年を記念し、ブルーレイとなって発売された。
日本では2009年12月9日にBlu-ray、DVD共発売予定だが、ぼくが買ったのは北米盤のBlu-ray(2009年11月3日発売)。いやぁ、これは買ってよかったなぁ、と思える代物だったのだ。
まず、標記はされてないが、日本語吹替・字幕があったこと。ぼくが持ってるのはプレステ3(日本製)なので、ディスクを挿入したら、すぐに日本語になった。もちろん、吹替のない部分は字幕が出る。特典映像も全て日本語字幕付。
ワーナーの北米盤は、クラシック映画はブック形式になってて、今回も44ページに渡るパンフレットのような解説書(カラーで写真も豊富)がついている。『ダーティハリー』や『西部開拓史』の時にもこのブログで書いたので、ご存知のムキもあろうが、このブックレットを眺めてるだけでも映画ファンは嬉しい気分になるのだ。
(日本ではアマレーケース入りなので、このブックレットはついてない。)
数あるヒッチコックの「巻き込まれ型サスペンス」の中でも、その展開の面白さ、テンポの良さではピカイチのエンタテインメント作品。
ニューヨークのプラザホテルで、ある男と勘違いされ拉致された広告代理店社長ソーンヒル(ケイリー・グラント)。連れて行かれた郊外の豪邸で初老の男(ジェームズ・メイソン)たちに尋問にあうが、拒否すると殺されそうになり、あげく殺人犯にまでされてしまう。逃げるソーンヒル。逃走中に知り合ったイヴ(エヴァ・マリー・セイント)の助けも借りながら真実を突き止めようとするが、そこには意外な事実が待ち受けていた…
次から次へと目まぐるしく変わる展開。2時間16分の間、いささかも飽きさせないヒッチコックの正にプロ中のプロの演出。こういう映画を観ていると、映画って、ホント "Motion Picture" (動く絵)だなと思わされる。CGなどで観せるのでなく、よく出来た脚本と演出でこれだけ面白い映画が出来るんだというお手本。
映画史に残る、テキサスの荒野で飛行機に追われ、逃げるグラントのシーンや、ラシュモア山の歴代大統領の頭像を逃げるシーンなど、何度観ても面白く、今観ても古臭くない映像の連続。ヒッチコック映画の中でもベスト5内に入るだろう。ソール・バスのタイトル・デザイン、バーナード・ハーマンの音楽も秀逸。
邦題は『北北西に進路を取れ』だが、原題は "North by Northwest" で、実際こんな英語はない。「北北西」は英語で "North Northwest"。「北西微北(北西と北北西の中間)」は "Northwest by North" という。英語圏の人間でも、この地理用語はこんがらがるようで、この映画の題名は主人公がそれだけパニくって困惑している様を表現したものと聞いたことがある。
(途中、主人公たちが乗る飛行機がノースウエスト機というのもシャレが効いてる。)
主役のケイリー・グラントの洗練された大人の身のこなし。殆ど全編グレーのスーツにグレーのネクタイという衣装なのだが、多少白髪がある頭にこれがかっこいいのだ。
相手役のエヴァ・マリー・セイントのブロンド美女(ヒッチコックの好み)のセクシーなこと。高校の頃、初めてこの映画をTVで観た時、そのとんがったおっぱいが目に焼き付いたのを覚えてる(笑)
今回久しぶりに観て、彼女が列車食堂でソーンヒル(グラント)を口説くシーンがよかったなぁ。「買った本が退屈だから、食後はヒマなの…」と誘ったりして、その会話の粋なこと。
ジェームス・メイスンと、マーティン・ランドーのクールな悪役と、演技陣も充実している。(この男二人がホモだと匂わせるのも1959年当時は珍しかったんじゃないか)
ヒッチコックらしいユーモアもたっぷり。ラストシーンは、寝台車のベッドでケイリー・グラントとエヴァ・マリー・セイントのカップルがキスをする場面だが、その後列車がトンネルに突っ込むシーンで終わる。賢明な皆さんはこの意味がわかるでしょう?(笑)
映像特典も充実してる(約209分)。「ケイリー・グラント:名優の肖像」 「ヒッチコック・スタイル」 「メイキング」 「不朽のラブ・サスペンス」 それに「スチール・コレクション」と「予告編集」。
2009年新撮りの「ヒッチコック・スタイル」(約60分)は、その名の通り、彼の映画的技法を紹介するもの(というよりこの手のビデオでよくある「ホメたたえる」スタイル)だが、語り手が凄い。マーティン・スコセッシ、ギレルモ・デル・トロ、ウィリアム・フリードキン、カーティス・ハンソン等々。映画を志す若者は、ぜひ観て勉強してほしいビデオだ。
「ケイリー・グラント:名優の肖像」(約90分)は、グラントの生涯を綴ったドキュメンタリー。これがとても興味深いものだった。
洗練された都会的でスマートな姿形からは想像できないほど不幸だった幼年時代。英国生まれの彼はボードビル一座へ加わり、ニューヨークを訪れる。そのまま米国へ残ったアーチー・リーチ青年(グラントの本名)は、ハリウッドへ渡り映画デビューの際、ケーリー・グラントと名乗る。以後、彼は生涯に渡り”ケーリー・グラント”を演じ続けたのだった。
私生活では、何度も結婚・離婚を繰り返したが、離婚のたびに親友ランドルフ・スコットと暮らしていたため、ホモ疑惑もあった。だが、このドキュメンタリーでは、3度目の奥さんが「とんでもない!だってあたしたちファックしてたもん!」と答えてたよ(笑)
個人的に勇気づけられたのは、彼は61歳で28歳のダイアン・キャノンと4度目の結婚をし、62歳で初めての子供を授かった(上の写真)。その後、5度目の結婚は、80歳の時、あんと47歳も年下の女性と結婚したのだ。50手前のあっしもまだまだ頑張れるかな?と励まされた次第(笑)
North by Northwest (50th Anniversary Edition Blu-ray Book) (1959)
Directed by Alfred Hitchcock
136 mins
Dolby Digital TrueHD 5.1, Dolby Digital 5.1 Surround
Aspect Ratio 1.78: 1
(Special Futures)
Commentary By Screenwriter Ernest Lehman
Music-Only Audio Track
New 2009 Documentary Reveals The Master's Touch: Hitchcock's Signature Style
Acclaimed Feature-Length Career Profile Cary Grant: A Class Apart
Explore In Depth The Movie's Innovations And Influences In The New North By Northwest: One For The Ages
Vintage 2000 Documentary Destination Hitchcock: The Making Of North By Northwest
Stills Gallery
Theatrical Trailers
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プロットはこうだ。半年間の刑務所暮らしで医者と出会い麻薬中毒からやっと立ち直ったフランキー(フランク・シナトラ)は、妻ゾシュ(エレノア・パーカー)の元へ帰って来る。彼女はフランキーの飲酒運転のため下半身不随となり、今は車椅子の生活を余儀なくされている。フランキーの仕事は賭博のディーラーだ。あまりの凄腕に「黄金の腕」と呼ばれていたが、本人は足を洗ってドラマーとして再出発しようと考えていた。余りにゾフィに依存され、ドラマーとしての仕事も反対され、むしゃくしゃしたフランキーは、「これが最後」とまた麻薬に手を染めてしまう…。












「七人の侍」は何度観ても面白く、かつ芸術的な、名作中の名作であることに異論はない。1位になるのは当然である。ひょっとしたら、今でも日本映画のベストテンをやれば1位になるのではないかと思う。
白黒映画で、スタンダード画面。しかも3時間27分の長尺だが、全く飽きさせない。もう本当に面白い。脚本も、演出も、音楽も、カメラも、美術も、役者も全て良い。これはもう「奇跡」と云っていいだろう。
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![巴里のアメリカ人 [Blu-ray]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51J-SUDMlzL._SL160_.jpg)
映画「巴里のアメリカ人」('51) "An American in Paris"のブルーレイが日本で発売(2008年11月5日・DVDもアリ)された。昨年日本へ一時帰国したときに買って来た。
この「巴里のアメリカ人」の一番の見所は、有名なラスト17分半にも及ぶバレエ・シーンである。ここでは、ユトリロやロートレックなど印象派の絵をバックに、ケリーと当時19歳のフランスから来た新人レスリー・キャロンが見事なダンスを見せる(キャロンは動きが少し遅れるが・笑)。アメリカのタップダンスとヨーロッパのバレエが融合し、絵が動き出すというアイデアと共に映画を芸術の粋に高めた素晴らしいフーテージであることに異論はない。振付のジーン・ケリー(及び監督のヴィンセント・ミネリ)の実験的な挑戦が見事成功したといえる。
その頃我が家は本屋を経営していて、母親はいつも店番をしていた。そこで月刊誌「ロードショー」のTV映画グラフを見て、ぼくは「ともさとのアメリカ人」と読んで、母と姉に大笑いされた。姉に「漫画家の巴 里夫(ともえさとお)は"パリオ"と呼ぶでしょ?」と教えられたのだった。
パリ。ある朝。美しい町並を望む道で少年(パスカル・ラモリス)は猫の頭をなでる。この冒頭シーンは絵画のように美しい。少年は学校へ行く道すがら、街灯に赤い風船が引っかかっているのを見つける。街灯によじ登り風船を持って学校へ行く少年。学校帰り、雨の中いろんな人に声をかけ赤い風船と一緒に傘へ入れてもらい家路を急ぐ。いつしか風船はパスカルの後をついてくるようになり、手を放しても上に舞い上がらない。あたかも尻尾をふってついてくる犬のようだ。それを見ていたいじめっ子たちは風船を盗ろうと追いかけてくる。ついには悪ガキの石に撃たれしぼんでしまう赤い風船。その直後、街中の風船が少年の元に集まってくる。そして少年を空高くつれていくのだった…。
南仏カマルグ。野生の馬が荒地を走る。その馬の群れのリーダーは”白いたてがみ”と呼ばれ、人間に馴染まない荒い性格だった。ある日その白い馬は牧童たちに捕らえられるがすぐに逃げ出してしまう。漁師である少年フォルコ(アラン・エムリイ)は白い馬を助け牧童たちから守ろうとする。馬に湿地帯を引き回されても手綱を放さなかったフォルコに白い馬は心を許す。またすぐに牧童たちに見つかり追いかけられるが、フォルコは白い馬に乗りそのまま海に飛びこみ、波の中に消えて行く…。![赤い風船/白い馬【デジタルニューマスター】2枚組スペシャル・エディション [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51zt9aAzuwL._SL160_.jpg)

ダニー・ケイ主演の名作映画「5つの銅貨」"The Five Pennies" を久しぶりに楽しんだ。

MGMミュージカルの黄金時代を築いたプロデューサー、アーサー・フリードは自分が"発掘"したレスリー・キャロンが、MGMで「リリー」などという低予算ミュージカルに出演していることを不憫に思い「一緒に映画を撮ろう」と持ち掛ける。キャロンはその時「『Gigi』のミュージカルをやりたい」と答える。![恋の手ほどき [Blu-ray]](http://images-jp.amazon.com/images/P/B001DJ903A.09.TZZZZZZZ.jpg)
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