2009-11-09

『ディストリクト9』 DISTRICT 9

Odoru0811092 ピーター・ジャクソンが製作したSF映画『ディストリクト9』 "DISTRICT 9" である。香港では2009年10月1日に公開となった。

ぼくはこの映画を観たのは10月5日で、もう一ヶ月も前なんである(苦笑)。早くブログに書かなきゃと思ってたんだが、仕事と小六の娘のイベント続きで忙しくなかなか書けなかった。

じつはこの映画、すんごく面白かったのだ。なので、時間が出来た時にゆっくり書こうと思ってたらこーんなに時間が経ってしまったのだった。言い訳はいいから、早く書けって?かしこ、かしこまりました、かしこ。書いてみまっス

脚本・監督はピーター・ジャクソンの弟子、ニール・ブロムカンプ。南アフリカ出身のまだ30歳。今回が長編映画初監督である。

Odoru0811095 この映画『ディストリクト9』は、偽ドキュメンタリー(モキュメンタリー)形式で展開する。最近では、『クローバーフィールド/HAKAISHA』がそうだったが、一瞬本当にあったのか?と思わせるような作り方だ。

舞台は現代の南アフリカ、ヨハネスブルグ。ここに20数年前、宇宙船が降りてきて空中で漂っている映像が映る。人間が中へ潜入してみると、そこにはおびただしい数のエビに似た宇宙人が病気になり横たわっていた。難民と化した宇宙人を地上に降ろし、人間達はディストリクト9(第9地域)に隔離する。

宇宙人を管理する移民局の職員ウイカス(シャールト・コプレイ) は、手狭になった地域からの立ち退きを要求するためにディストリクト9に入る。そこで宇宙人たちと交渉をする最中、彼はあるバラック小屋で、不審なガスを吸ってしまう。それが元で、彼の手はだんだんエビのような宇宙人に変わってしまうのだった…。

Odoru0911096 ご承知の通り、南アフリカはかつて人種隔離政策(アパルトヘイト)があったところだ。おびただしい数のバラックを上空から映している場面は、その歴史的事実を思い出させる。題名はケープタウンに実際にあった、「ディストリクト6」からとられたのだろう。

この映画は、エンタテインメントとしての面白さはすんごくあるのだが、難民となった宇宙人は差別され、悪い奴らは彼らを利用するという現代世界に実際に起こっている人間の愚かさも描かれている。そこも面白い。

前半のちとシリアスな展開が、後半は、ロボコップや「エイリアン2」ばりのアクション映画となる。CGを駆使した映像も迫力があって楽しめた。

Odoru0811097 出演者も、南アフリカの俳優たちなので、なじみがなくって、なので余計シリアスな感じがするのだ。エビのようなエイリアン(実際セリフでこう呼ばれる)も、ちと気持ち悪いがCGでよく出来てる。

脚本にちょっと雑な点もあるが、全体として面白いプロットで、映画としては充分に楽しめる一品と思う。

アメリカでは批評家の評判も良く、大ヒットしたらしく、パート2も作られるやに聞いた。シリーズになれば、またコアはファンができる映画と思う。

日本ではいつ公開になるのか知らんけど、映画ファンは観といた方がいいでしょう。面白いよコレ。

(時間おいて、ゆっくり書いた割にたいした文章じゃなかったな。すまん、みんな。)

DISTRICT 9 (2009)

広東語名: D-9異形禁區

Directed by Neill Blomkamp
112 mins

08-Nov-09-Sun

(予告編 ↓)

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2009-11-05

『フェーム』 Fame (2009)

Odoru0511092 香港でも『フェーム』 "Fame"が公開になったので行く。『フェーム』といっても、アイリーン・キャラのじゃないよ。2009年製作のリメイク版なのだ。

1980年製作の『フェーム』は青春群像劇として圧倒的な若さとパワーを持ったアラン・パーカーの佳作である。「エンタテイメント・ウィークリー」誌ではベスト50ハイスクール・ミュージカルにも入っており、ロンドンで舞台化もされ、テレビ・シリーズもあった。
なので、『ハイスクール・ミュージカル』にハマった小六の娘も楽しめるかなと連れて行ってきたのだ。

映画は、ニューヨーク・ハイスクール・オブ・パフォーミング・アートのオーディション風景から始まり、ドラマ、ダンス、音楽クラスの生徒たちの4年間の学生生活をドキュメンタリー風に綴っていくという、80年版と同じような構成。

だが… これ… ちっとも面白くなかったよ。はぁ。アイリーン・キャラ版に遠く及ばない。見事な失敗作である。

Odoru0511095 小六の娘も何度もあくびをしていたし、観た後 感想聞いたら、

「面白くないし、暗い」と話し、寡黙になった。

そうなんである。80年版を知ってるものから見ると、くらーいのである。青春の苦悩を描くのはいいんだが、ほとばしるような若さや熱が全く感じられないのだ。

アイリーン・キャラのような魅力的なキャラもいないし、歌も飛び出さない。

それに、あの有名なランチタイムに、食堂で生徒たちが踊りだすシーンも高揚感に至る途中で終わってしまうという「ヘビの生殺し」状態で、観客は放置されるのだ。

生徒の家庭内の悩みもどうってことないし、恋愛話も「別に」って感じ…

Odoru0511096 演出も、出演者も、楽曲も、全てが盛り下がりっぱなしの約1時間40分だった。

監督のケヴィン・タンチャロエン(Kevin Tancharoen)は、マドンナの振付やブリトニー・スピアーズのビデオを撮ったりした人で、今回が映画初演出だと。なので、80年版『フェーム』をなぞってはいるが、盛り上げ方を知らなかったんだろうなぁ。

出演者も、これでオーディション通ったの?って面々である。それに4年たってもあまり成長したように見えないのも、なんだかなぁ…、である。(劇中のバック・ダンサーとかの方がウマイ感じがするんだもの・笑)

ひょっとしたら、若い人には人気がある出演者なのかも知れないけど、ぼくには魅力はなかったなぁ。出演は(日本語に訳すの面倒なので、英語のまま記します。やる気ないね・笑) Naturi Naughton, Collins Pennie, Kay Panabaker, Asher Book, Kherington Payne, Walter Perez, Anna Maria Perez de Taglé, Paul Iacono, Kristy Flores, Paul McGill, Debbie Allen, Kelsey Grammer, Charles S. Dutton, Megan Mullally など。

Odoru0511097 最後のあたりで、先生と一緒に生徒たちがカラオケ行くのだが、このシーンなんかも、先日観た『(500日)のサマー』のカラオケ・シーンの方が盛り上がってたし(笑)

80年版『フェーム』の曲もオープニングに一瞬かかるだけで、後はない。曲だけでも昔のを聞きたかったなぁ、って感じ。(音楽:マーク・アイシャム)

これは「フェーム fame」(名声)じゃなくて、「フェイル fail」(失敗)だな(笑)

日本では公開されるかどうか知らんが、あんまオススメしまへんなぁ。中学生くらいの若者なら面白いと思うのかも知れないが、これを観に行くなら80年版をDVDで(もう一度)観た方がよっぽどイイと思いマスオさん。

(香港では2009年10月1日から公開となったが、もう終わりそうである。てなことで)

Fame (2009)

Directed by Kevin Tancharoen
117 mins

04-Nov-09-Wed

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